「フハハハ!中々の立地ではないか!聖帝軍の駐屯地にするにはイイ!イイぞ!」
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俺は、作戦の実行のために件の場所へと向かっていた。
承太郎さんも用意周到なことで、そこへの道順を書いた紙を俺に渡していた。
まあ、とんでもなく重要な物件だからな...。慎重になるのも仕方がない。
絶対にやりとげなきゃあの人にも示しがつかねーな...。
場所だとこの辺りか。
あの豪邸か?一つだけ目立っている家がある。
これは間違いないな。
うん?一人誰か前に立っている。
...うわっ、見慣れた顔だ。
「あれはサウザー....」
なんであいつもこんな所にきてんだ?
いつもそうだが行動原理がよくわかんねえな。
いや、ちょっと待て、何か一つ忘れてるような。
窓に...。
!! そうだ!
「まずいっ!」
ヤバイっ、このままだと!
あいつが死んでしまう!
「んん?東方仗助ではないか。どうし...?」
サウザーが俺に気づいた。
しかし、気にもとめることなく俺は叫んだ。
「避けろ、サウザー!」
頼む!
「ぬう!?」
サウザーが異常に気づいた。
くそ、これは遅...
ービィィーンー
えっ、
何が起きた?
サウザーは、無傷だ。
!おいおい、嘘だろ!
「これは、矢!?」
なんと、サウザーは窓から飛んできた矢を素手でキャッチしていた。
「すっ、すげえ!?じゃない!」
あいつの動体視力と反射神経どうなってんだ!?
「なるほどなぁ...。」
サウザーは矢を見て何か呟いている。
さっきのはすげえ!すげえけどそれ以前に!
「なんでこんなところにいるんだよ!?よりにもよって!」
なんでこんなところにいるんだってことだ!
用もなしに立ち寄るはずもない...。
まさか、あのことを知っているとか?
それだけはマジで勘弁なんだが。
「無論、軍の新たな駐屯地の模索!」
いつものどや顔で言われた。
っ、ち、違かったのか。
ちょっと安心したぜ。確かにこいつならやりそうなことだな。
この家かなりでかいし、無人に見えるし、でも、こんなところにいてもらうわけにはいかねえ!
「無論とか言われたってしらねえから!とにかく、ああー、もうなんていうか!」
「帰れといいたいのであろう?」
そういうことだサウザー!さあ、おとなしく帰ってくれ。
「残念だがそれはできぬなあ?どうやら矢の送り主は、このおれに用があるようだからな!」
なんでだぁ!
絶対用なんてねえから!
「こそこそしていないで出てくるがいい!おれは逃げも隠れもせぬぞ!!」
ちょ、今度は何してんだよ!
なに余計なことしでかしてんだあー!
「おいっ、サウザー!やめろ!」
「そいつぁー、もう手遅れだと思うぜ?」
えっ...。
ゆっくりと振り向くと、
三白眼で派手な制服来た明らかに悪そうな男が立っていた。
「クックック...。オメーのいった通り出てきてやったぜ?」
あっこれやっぱり敵だった。終わった。
いやいやいやいやいや!
「さては貴様、レジスタンスであろう!?」
なんか言ってるよこの大男。そもそもレジスタンスってなんだよ!
てか、そんなこと気にしてる場合じゃなかった!
どどどどどうしよう!?どうしたらいいんだァ!!
「レジ....?なんだそりゃあ。オレの名前は虹村億泰。そんなふざけた名前じゃねえ。」
ご丁寧に名前までいってくれちまって!明らかにやる気だよなぁ!?
「フハハハ!わざわざ自己紹介ご苦労!おれは聖帝サウザー!」
テメーもそれで返すなって!
もういい、俺がどうにかフォローしねえと!
「ちょちょちょちょっと待ったあ!」
「あぁん?」
「こいつを倒すならよ、俺を倒してからにしろ!!」
いけるか?
そうしてもらわねえと困るんだ!
「なぁにいってんだこの野郎。俺に出てこいっつったのはよォー、そこのデカブツだ!」
やっぱりダメだったかー!
このままあいつらを戦わせてしまったら、確実に異常にきづいちまう。
「いや、だからこいつはつええんだ!俺を倒せるくらいじゃないと、こいつには叶わねえよ!な!?」
「ダボかこのリーゼント野郎!!先にオメーと戦っちまったら消耗してまともにこいつとやりあえねえかもしれねえじゃねーか!」
至極ごもっともな発言だ!
アホそうな見た目しているくせに、くそー!
どうにか考えないと!
「フハハハハ!たかが下郎の分際でこのおれと渡り合おうなど笑止千万!叩き潰してくれる!」
....。
こいつ、今すげえ爆弾発言やっちまった
あの不良の顔
「あ"あ!?なかなかでけぇ口叩くじゃねえかオッサン!」
すっげえ額に青筋たててる。
もういやだ。どうみてもサウザー対虹村億泰戦闘フラグじゃん叩きおれねえじゃん!
承太郎さんごめん、俺もう...守れそうにないわ。
「あんたは確かに腕っぷしがつよそーだ。」
「だけどよぉ、そんなもん俺にとっちゃあ取るにたんねえことなんだよォ...。なぜなら!」
「俺はただの一般人とはちげぇからだ。」
まあ、そうだな。
それにしても、虹村億泰という男、右手をあからさまに開いたり閉じたりしている。
ブラフかもしれねえが、一応要注意だ。
もうこうなったらバレちまう覚悟でたすけなけりゃならねえだろう。
相手を観察しておかなければ。
「ほぅ?」
「もちろんオメーもそうなんだろうけどよ。それでも!俺は誰にも負けねえって胸を張って言えるぜェーーー!」
「フハハハハ!ぬかせ!」
「貴様のその体躯で何ができるというのだ!」
だからそういうことをいって煽るなってェー!サウザー!
そもそもお前と虹村そこまで体格違わねえじゃん!
「じゃあ試してみようぜェ!これを受けてもそんな口を叩けるなら...」
!!!!、こいつ、やっぱり!
違いねえ!右手に異様な自信を持っている!
戦闘体勢ONだ!
「大したもんだぜェーーー!」
「『ザ・ハンド』!!」
今だ!
「ウォォー!!」
二人の間に向かって駆け出す。
ギリギリ届け!
-スカッ-
何っ!?
は、速すぎる!
わずかに間に合わねえー!
またおれは...。
あれが一撃必殺じゃないことを願うぜ。
耐えてくれ!
俺はとっさに目をつぶった。
...。
.....。
「...?」
あれ?なんの騒ぎもおきねえ。
一体どうなった?
俺は、自分の目をうっすらと開けた。
そこには、なんと、
無傷のサウザーと、
「な、何ぃ!?」
技を明らかにスカぶった虹村だった。
い、今のは、
運が良かったのか?
いや、違う。
はずすような距離じゃねえ。
「へ、へへへ少しはやるようだな。もう一発!」
虹村は腕を振り上げ、もう一撃ふりこもうとした。
しかし、
-スカッ-
「っ!?」
ど、どういうことだ?
まさか...。
「な、何が起きてんだ...?」
おれがこう呟いたとき、サウザーは怪訝な顔をしていた。
「えっ、もう終わりなの...?」
「ヒィィッ!」
虹村は恐怖を隠しきれないようだった。
ズン、ズンと一歩ずつ詰め寄るサウザー。
「えっ、ちょ、謝るから!」
そんな声もむなしく、腕をふりあげ、
「ぬん。」
-ボゴッ-
「ヘデェーー!!」
「仗助よ。終わったぞ。」
「あ、ああ、おう。」
一体、なんだったんだ?やつは変な目で虹村をみているが...。
てことは、まさか、効いてないのか?
なにも感じなかったのか?
「変なヤツもいるものだな。....」
ゴキリゴキリと首をならして、あくびをしている。
まぁ、セ、セーフ。
なんとか、一件落着だぜ。
「だが、中にもう一人いるようだ。いくぞ。」
いや、終わってなかった。
なんでわかるんだ?
次もいちいちあれか、まあいいや。
どうにでもなれ。