魔法少女リリカルなのはViVid ooo ~欲望を司る魔王女~ 作:ハナバーナ
合宿2日目、模擬戦の部隊となる広場には、動きやすいジャージ姿のエーリたちが集まっていた。
「全員揃ったね。それじゃあ試合プロデューサーのノーヴェさんから。」
「あ、あたしですか?」
フェイトに突然指名されたノーヴェは、少し照れながら髪をいじる。
「えー…ルールは昨日伝えた通り赤組と青組七人ずつのチームに分かれたフィールドマッチです。
ライフポイントはDSAA公式試合用タグを使います。」
「なお今回は数合わせのため、うちのガリューも参加しま~す。」
ルーテシアが陽気にこたえ、ガリューはスッと一礼する。
「まあ後は皆さん、正々堂々怪我のないよう頑張りましょう。」
『はーい。』
全員が一斉に返事をし、デバイスを構える。そして、
『セーットアーップ!』
ガリューを除く13人が光に包まれ、バリアジャケットを身にまとう。その後そのまま、簡単な作戦会議に入る。エーリのチームは赤組で、メンバーはエーリの他にフェイト、、ノーヴェ、アインハルト、コロナ、ティアナ、キャロである。そしてエーリのポジションは前衛となるFA(フロントアタッカー)で、ライフは3000である。
「序盤は多分同ポジション同士の1on1。均衡が崩れるまでは自分のマッチアップ相手に
集中ね。」
「はい! アインハルトさん、一緒にがんばりましょうね!」
「はい…‥こうして共同戦線を張るのはなんだか不思議な気分ですね。」
エーリとアインハルトがそんなことを話していると、モニターにメガーヌが映る。
『それではみんな元気に、試合開始~!』
メガーヌがジャァァンッと試合開始の鐘音を鳴らすと同時に、全員が一斉に戦闘態勢に入る。
「ウイングロード!」
「エアライナー!」
スバルとノーヴェが魔法で空中に道を作り、メンバーがそれに乗っていく。
「コロナさんはリオさんの、エーリさんはガリューさんのお相手をお願いできますか?」
「はい!」
「よろこんで。」
アインハルトの指示を受けてエーリは分散。周りではスバルvsノーヴェをはじめとした、1on1の戦いが行われていた。
「凄い乱戦だね、アンク。」
『感心すんのはいいが、今は目の前の相手に集中しな。』
アンクの言う通り、目の前にはガリューが立っており、エーリは目の前で止って戦闘態勢に入る。
「初めて会ったとき、いきなり構えちゃってごめんなさい。でも、戦うからには全力で
行きます!」
エーリの言葉にガリューはうなづき、腕の爪を伸ばしてエーリに迫る。
「アンク、腕を緑に!」
瞬間、エーリの上半身のジャケットが形状を変え緑に変化。ジャケットに付与されている小型刃で、振り下ろされたガリューの爪を受け止める。そして片足で跳んでもう片足で勢いをつけてガリューの頭部めがけて蹴りを放つも、ガリューがもう一方の腕でガード。エーリはいったんガリューと距離を置いて高くジャンプするも、ガリューも勢いよく高くジャンプし追跡してくる。
「うわっ!?」
エーリは驚きながら自分の体ごと足を回転しガリューに蹴りを放つがそれをガリューが腕でガード。そしてもう片方の腕で殴り掛かりエーリが防ごうとするが、焦ってしまったのかタイミングがずれ、ガリューの拳がエーリの頬にヒット、エーリはフィールドに設置された建物の屋上に叩きつけられる。
エーリ Damage800 LIFE3000→2200
「っつぅ‥‥!」
エーリは口元を拭いながらすぐさま立ち上がり、左右に魔法陣を展開。
「コメット・ショット!」
そう叫んで魔力のこもった散弾をガリューめがけて発射。ガリューは腕でガードしエーリはその隙に後ろを向いて建物から飛び降りる。
ガリュー Damage300 LIFE3000→2700
全ての弾を受け切ったガリューはエーリを追撃するため、エーリが降りた地点から飛び降りる。
「?」
しかし降りた地点にはエーリがいない。ガリューは警戒しながら、あたりをきょろきょろと見回す。
「たあぁぁぁっ!」
その時いつの間に建物に上りなおしたのだろうか、エーリがガリューの頭上から飛び降り、そのまま刃を振り下ろす。ガリューはそれを受け止めるがその刃は明らかに電気を纏っており、しびれを体感したガリューは一時後退する。見てみると、エーリの髪の色が緑に、瞳の色は橙色に変わっており、全体が緑という配色的にもバランスがいい姿になっていた。
「おりゃああああああ!!」
そう思っている瞬間、なんとエーリが左側から迫ってくる。すぐさま分身かと判断したガリューは、すぐさま爪を振い、エーリに直撃させる。そのエーリは霧のように消えるが、
「こっちにもいますよ!」
先ほど建物から強襲してきたエーリは、電撃を纏った刃で地面を擦り、地を這った電撃をガリューに向けて放つ。ガリューはそれをジャンプすることで回避し、そのまま爪をエーリに向けて振り下ろすが、エーリはそれを刃で受け止める。
「今だよ!」
瞬間、ガリューの後方にあった建物からまたしてもエーリが現れる。ガリューがそれに気付き振り向いた隙を突いて、最初のエーリがガリューの爪を弾き、逆に刃を振り上げる。それに気づいたガリューは頭を後ろにそらして回避し、足に力を入れて振り上げ、エーリを蹴り上げる。エーリは勢い良く吹き飛ばされた‥‥のではなく、霧のように消えてしまった。すぐさま3人目のエーリの攻撃を予測し後ろに旋回、腕を前に出して防御しようとするが、
ドゴッ
突如腹部に衝撃が走る。見ると、地に背を付けたエーリの足がガリューの腹部をとらえていたのだ。いつの間に、スライディングしてこの状況までもつれ込んだのだ。エーリはガリューにそんな思考をする時間を与えず、
「えへへ、3人目のあたしが本物でした♪」
と言って魔力の充填が完了したその足を力強く押し込み、ガリューを蹴り飛ばす。ガリューは後方の建物に激突し、建物が崩れていく。
「はぁ、はぁ‥‥。」
『まだダウンすんじゃねぇぞエーリ。試合は始まったばっかだ。』
相変わらず辛辣なデバイスだなとエーリは思っていると、後方ポジションのティアナから通信が入る。
『エーリ、私達もそろそろ動くわよ。なのはさんのところへ向かって。アインハルトと一緒に
2on1で行くのよ!』
「了解です!」
エーリは敬礼すると、そのままなのはのもとへ向かう。
そのころのルーテシア
ガリュー Damage2200 LIFE2700→500
エーリの直撃⁺建物による接触ダメージにより行動不能
「あ~ん、ガリューがやられるなんて~! エーリをこっちに引き込んどけばよかった~!」
「ルールー…‥。」
さりげなく酷いこと言うなと、ライフ回復中のヴィヴィオは思うのだった。
オリキャラ募集、まだまだやってます!