時間を遡ったシンデレラ達は魔法使いに何を想うのか   作:エスト瓶

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まず最初にどうしてこうなった!最初は普通に可愛いヤンデレの志希にゃんを書いていたらおかしな事に………


一ノ瀬志希の闇

「一ノ瀬さん、見付けましたよ」

 

「にゃはは♪やっぱり私を最初に見つけるのは君なんだね♪」

 

そう、何時も私を一番に見付けてくれるのは君だった。気分転換に失踪しても一番早く私を見つけてくれる。今まで私の周りには変化が無かった、小学校から高校まで周囲には面白味も感じない凡人達だけだった。世間一般的に言えば自分は美少女に当たるので周囲からはモテていた。だけど学校の男子も含めて興味をそそられる人物は誰一人居なかった、そんな退屈していた時に出会ったのが彼だった

 

『アイドルに興味はありませんか?』

 

高身長で強面の彼が名刺を渡してきたのだ。最初は危ない系の方かと思っていたが調べてみたら、確かに存在していた事務所だった。それに何よりも一番興味を引いたのは彼から漂う魅惑的な香りだった。今までに嗅いだ事も無い匂いに思わず、頭がショートしかけた程に私は彼に引かれたのだ

 

それからはあっと言う間だった。彼と出会ってから2ヶ月近くで最初のお仕事をこなして徐々にアイドルとして有名になっていった。私は彼と出会ってから幸せだった。今まで感じた事も無い、未知の領域に踏み込ませてもらった事に心から感謝していた。彼とならこの先も上手くやって行けそうと思っていた矢先に事件が起きた

 

私を含む14人の内3人がアイドルを辞めると言い出したのだ。周りの他の子達が必死に説得する中、彼は何故アイドルを辞めるのかと聞いた

 

『アンタに私の何が分かるのよ!何も知らない癖に!』

 

『貴方には分かりませんよ………』

 

『貴方せいで私達が何れ程周りから!』

 

彼女達は遠慮の無い言葉の暴力を彼に向けて好きなだけ言い放った後にプロジェクトルームを後にした。何人かを覗いたメンバーは顔を青くして震えていたが、一番顔を青くしていたのは彼だった。そして彼女達がアイドルを辞めた後に彼は上司に呼び出され、プロジェクトの任を下り、346を辞めてしまった。残された私達は新しいプロデューサーが来る事だけを聞かされた

 

ぶざけないで、折角出来た私の居場所が無くなる?あんな凡人で何の取り柄も無い小娘達のせいで?ぶけるな!ぶけるな!ぶけるな!ぶけるな!!あの場所は私達の唯一の居場所だった!彼処だけが私達が人生で一番癒される場所をあんな凡人に壊された?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

許さない許さない許さない許さない許さないゆるさないゆるさないゆるさないゆるさないユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ

 

「絶対に許さない………」

 

小梅ちゃんや楓さん、美穂ちゃんですらあの三人に対して激しい怒りを抱いていたのだ。これは復讐だ。私達の居場所を奪った愚か者に対しての復讐だ。こうして志希は己の居場所を奪われた事に対して復讐が始まった

 

結果だけを言うのであれば志希の復讐は成功に終わった。辞めていった3人の事をネットやマスコミに垂れ込み、連日彼女達の家にはマスコミが押し掛け、学校や家には非難の声が鳴り響く毎日が続いた。その後その三人がどうなったのかは彼女にとってどうでも言い存在なので綺麗さっぱり忘れた

 

「はぁ、やっぱり君の隣が一番落ち着くよ………」

 

新しくやって来たプロデューサー彼と違い好青年だったが志希が気に入る事は無かった。何故なら初対面でいきなり下の名前で呼んできたからだ。親しい者ならば気にしないが初対面の者にいきなり下の名前で呼ばれた志希は

 

「は?何いきなり下の名前で呼んできてるの?止めてくれない?」

 

何時もの様な誰に対しても猫を思わせる笑顔では無く、無表情で相手を見下す様な視線を向けていた。他のメンバーも同様で新しい場所をプロデューサーに心を開く者は誰一人居なかった

 

そんな事があり、アイドルとしての楽しみも無くなり辞めよかと考えていると、不意にテレビのニュース番組が目に入った。内容はこの近くで殺人事件が起きた事だった、内容は女子高生達が男に何度も包丁を突き刺す事件だった。そして被害者の名前を見て私の中の時間は止まった

 

『殺害されたのは武内――さん、25歳。警察は殺人の動機を――』

 

名前の後の内容が頭に入ってこなかった。何故、何故彼は殺された?誰が殺した?あの3人組だ。そして頭の中で今まで押さえていた糸がぷっつりと切れた

 

「あは、あははははははははははは!!」

 

あの凡人は何処までも私の居場所を奪って行くつもりだ?絶対に許さない。あの凡人達の未来過去現在の全てを粉々に壊してあげる!

 

(確か昌葉ちゃんがこの前面白い実験装置を作ってたよね?)

 

数日前に昌葉は志希に世紀の大発明だと言って見せてきたのだ。それは

 

「お、あったあった♪確か今の意識を過去に飛ばせる装置」

 

現在の自身の記憶と意識を飛ばす事が出来ると言って見せびらかしていたが、飽きたのか放置されていた装置を志希は昌葉の部屋から持ち出してきた

 

「うーん、まあ、何とかなるかな」

 

装置を頭に着けて電源を入れると装置が起動し凄い音と共に眩しい光に飲まれるのと同時に志希は意識を失った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――て――じか――さん!」

 

「う―ん」

 

「起きてください。時間です、一ノ瀬さん!」

 

「ん?プロデューサー?」

 

「おはようごさいます。申し訳ありませんが、そろそろレッスンの時間ですよ?」

 

「あ~、本当だ~♪」

 

「急いで身支度を」

 

「はいは~い♪」

 

「私は部屋の外で待機してますので、着替え終わったら教えて下さい」

 

「は~い♪」

 

それだけを言い残してプロデューサーは部屋を出ていくと志希は周囲を見渡した後に自身の携帯で現在の日付と時間を確認した

 

(にゃは♪実験大成功♪)

 

見事に志希は過去に戻る事に成功した。そして日付もあの三人がアイドルにスカウトされる前に戻れた

 

(さーて、これから楽しい楽しいショーの始まりだよ♪)

 

これからの予定を考えながらあの自分達の楽園を奪った愚か者に鉄槌と楽園を捨てた男に狂気の愛欲の罰を下す事を考えながら志希はゆっくりと着替え始めた

 

 




アイドル達が病む原因の一人は志希にゃんです。ヤンデレって本当に良いですよね!
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