時間を遡ったシンデレラ達は魔法使いに何を想うのか 作:エスト瓶
「またこの日が来てしまった………」
自身の仕事机の上で項垂れているのは346プロに勤めているプロデューサー本人だった。何故彼が珍しく項垂れている居るかと言うと、今日は2月14日、世間ではバレンタインデーと呼ばれる日だったが彼にとっては去年のある事件が切っ掛けに少しバレンタインを避けていた
「お早う御座います!プロデューサーさん!あ、それとハッピーバレンタインです♪」
「おはよう、プロデューサー!この未央ちゃんが丹精込めてプロデューサーの為にバレンタインチョコ作ってきてあげたよ♪ちゃんと食べてよね♪」
「はい。プロデューサー、本命のチョコ」
先程卯月、未央、凛からチョコレートを貰い、目の前で食べる様に言われ、感想を聞かされたプロデューサーは自分の素直な感想を述べると3人は顔を真っ赤にして慌てて部屋から出ていってしまった。プロデューサーも後を追うが既に3人の姿が無かったので追えずに渋々とプロジェクトルームに戻ってきた
「プロデューサーさん、少し良いですか?」
「はい。どうかしましたか?」
しばらく机に座り、仕事をしているとプロジェクトルームにクローネ所属の鷺沢文香が訪ねてきたので1度作業を止めて、文香の方に視線を向ける
「今日はバレンタインデーなので、私もプロデューサーに日頃の感謝を込めてチョコを………」
文香の手には確かにラッピングされたバレンタインチョコがあり、文香は少し顔を赤くしながらプロデュースにバレンタインチョコを渡した
「ありがとうございます、鷺沢さん」
「あ、あの、感想を聞かせてもらえませんか?」
「?はい、分かりました」
文香に言われ、プロデュースは包みを丁寧に明け、箱から一粒のチョコを口に入れ、ゆっくりと味わう
「とても美味しいです。鷺沢さんの作ってくださったチョコはとても美味しいです」
「///」
プロデュースの言葉に文香の顔は真っ赤に染まり、今にも頭から湯気が出そうな程に熱を放っていた
「そ、そうですか、それはとても嬉しいです。そ、それでは私は戻ります///」
少し早足で部屋から出ていった文香に首を傾げるプロデューサーだが毎年同じ様な反応をするアイドルが数人居たので特に気にはしていなかった。その後も多くのアイドルから義理チョコ(本人達は本命として渡してます)を大量に受け取り、その後も仕事をこなしながら貰ったチョコを食べていた
「うふ♪今年もプロデューサーさんは女の子にモテモテですねぇ~♪」
「佐久間さん、落ち着いてください。先ずは話し合いましょ!」
「まゆはとっても落ち着いてますよぉ♪変なプロデューサーさんですね♪」
「では、まず最初に手に持ってるリボンを置いてください!」
「駄目ですよぉ。プロデューサーさんにはお仕置きが必要です♪」
ギリギリ間に合いましたよ!