ガンバライダーReflection   作:覇王ライダー

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第11話

アクートたちの前に現れたブラットはセイオウへと挑発の手招きを加えた。

セイオウはその挑発すると彼女の手招きを見て再びソニックアローを構えた。

「案外早いヒロインの復活だったね?」

ブラットは左手で回していたウィザードソードガンを止めてその剣先を撫でた。

「その女扱いが後々後悔することを教えに来たのさ。」

ブラットはセイオウにそう吐き捨てると倒れていたザルニスと斬武に目を向けた。

「情けない戦い方しないでくれる?僕のせっかくの出番が台無しじゃないか・・・。」

ザルニスと斬武にそう吐き捨てると二人が大きなため息をついて鼻で笑った。

「誰が」

「情けない戦いやって?」

二人が立ち上がるとデウスに向けて銃を向ける。デウスは身構えて拳を胸元に構えた。

「この攻撃を受けてまだ立ってられるとはな。」

当たり前だ。と二人は言う。二人の目は先ほどよりも強く輝いているように見えた。

「後輩ちゃんにああ言われると気が立ちますからね?」

「寧ろ腹立ったわ。不甲斐ない奴に言われると尚更。」

ジーも立ち上がるとセイオウへと剣を向けた。

「さすがは俺の選んだ精鋭だ。ここで立ってもらわにゃ世界が見てらんないからね。」

嬉しそうなセイオウとは裏腹にジーの目は彼の首を落として持ち帰る覚悟の目だった。

ブラットと背中合わせに立つジーはそっとブラットに視線を向けた。

「ブラット、お前には感謝する。だが」

「セイオウは俺が斬るからお前はアクートを。でしょ?」

ジーが頷いたところを見るとブラットアクートへと剣を向けた。

「君に見せたかったんだ。僕が強くなった姿、あの頃の弱かった僕を見た君だからこそ僕を見極められる。」

「・・・。」

アクートは静まりそっと火縄DJ銃を召喚する。そして銃口をブラットへと向けた。

「なるべくならお前に戦って欲しくなかった・・・。お前には笑顔で世界を見て欲しかった。」

二人が激突すると赤と青の光が飛び散り、その場に大きな爆風を生み出した。

 

デウスは二人のガンバライダーに追われながら走り続けていた。

そしてそれを追うようにザルニスと斬武はバイクで追撃を続けていく。

「厄介な奴らを敵に回したもんだ。」

デウスはそう愚痴を吐いた。

二人はガンバライダー史上最大の決戦とも言われるアクートの決戦で生き残った精鋭たち。ガンバライダーに特別なダメージを与えられる彼とはいえ油断出来る相手ではなかった。

「さっきの借りは返させてもらいますよ!」

ザルニスはそう言いギガントを放ち、デウスの前に爆風を生んだ。

「逃さへんで!!」

斬武の腕から放たれたバグヴァイザーの射撃はデウスを射抜き、更に大きな爆風を生み出した。

「やったか!!?」

二人が喜んだのもつかの間、デウスはゆっくりと立ち上がった。

「そうだな・・・逃げるのもやめにしようか。」

デウスは一気に二人へと距離を詰めて反撃へと出た。

 

ジーとセイオウは空中で激しい攻防を繰り広げていた。

セイオウは紅の羽を広げ、そしてジーは漆黒の翼を広げて激しく剣をぶつけ合った。

「ブラットが主役だと?」

「あぁそうとも。俺たちの戦いに彼女はあってはならないものだ。」

自ら彼女のベルトを破壊して奪っておきながらよくまあそんな口が叩ける。そう思いながらブラットの方を見ると確実に蹌踉めき、先ほどまで三人を圧倒していたアクートの姿はなかった。

「どういうことだ・・・!?」

疑問を残しながらも再び斬りかかったセイオウの攻撃を避けてさらに追撃を加えていく。

一方でアクートはブラットの攻撃を回避しながら後ろへ後ろへ下がっていく。彼の戸惑うような動きは敵であるブラットにも伝わってくる。

「相手が僕だと乗り気にならないっていうのか!!?」

ブラットはアクートへと拳を振るうとアクートはその手首を掴んで一気に腕を寄せた。

振り回されるように引っ張られたブラットはその勢いのままアクートへと近づいた。

「そのベルトをなぜお前が持っている?」

「えっ・・・?」

ブラットをそのまま突き飛ばすとアクートはアームドセイバーを召喚しブラットへと近づいていく。

「それはお前が持つべきものじゃない。俺へと渡せ。」

ブラットはガンガンハンドを召喚すると、アクートへと銃口を向けた。

「君がどうであれ僕のやることは変わらない。」

アクートは俯きため息をつくとブラットへと近づいていく。

「俺はお前を殺すつもりはなかった。だがこうなった以上お前はここで死んでもらう!」

二人の武器は激しくぶつかり合い大きな火花を生んだ。

 

フェイトとキリエは街を背景に激しく剣をぶつけ合った。

フェイトの剣を弾きながらキリエは後ろへと後退りする。

「フェイトちゃん。ここは退いてくれないかしら?」

「えっ!?」

フェイトは突然の一言に驚いて一瞬剣が止まった。

攻勢が一瞬にして逆転して、キリエは一気に踏み込んでフェイトへと斬りかかっていく。フェイトはそれを防ぐようにバルディッシュで凌いでいく。

「私にはやることがあるの!今こうしてる間にも大切な人が待ってる!その為には今は退いてもらわないと困るの!!」

「ダメです・・・。」

フェイトは凌ぎ斬ると一気に踏み込んでキリエの斬撃を防いだ。キリエの踏み込んだ足が止まり、その場で凌ぎを削った。

「それは絶対ダメです!!もし私たちに出来ることがあるなら手伝わせてください!どんなことでも力になります。」

キリエの剣が止まるとフェイトは安心するように力を弱めた。

「優しいのね・・・。でも」

「っ!?」

そのままキリエが再び押し返すとフェイトは吹き飛ばされてそのまま背中をコンクリートに打ち付けて転がり込んだ。

「でも私の今やることは変わらない。私は今やることをやるのよ!」

フェイトが立ち上がり剣を再び携えた。

「それでも・・・。」

ザルニスと斬武、そしてジーを跳ね除けたデウスとセイオウがフェイトへと斬りかかった。

フェイトはそれを回避して空中で一回転した。

「そうだ。俺たちも」

「今やることを。」

"Exceed Charge"

"イクサーカリバーライズアップ"

銃撃を食らったフェイトの弾丸が紫色の三角錐に広がった。

それを受けて動けなくなったフェイトは外そうと必死にもがくが動けない為叫ぶことしかできない。

「ルシファーズハンマー!」

「イクサジャッジメント!!」

「っ!!」

その刹那、斬りかかったセイオウと蹴りを加える為に飛んだデウス、そしてその攻撃を食らうフェイトの間に爆風が広がった。

爆風で三人は吹き飛び、そのまま倒れ込んだ。

「アクート・・・!!」

セイオウの視線の先にいたのはアームドセイバーを構えたアクートであり、彼のアームドセイバーからは薄く煙が舞っていた。

「すまん、微妙にズレた。」

後ろから斬りかかるブラットの攻撃を避けるとブラットは追撃を加えるようにアクートを追った。

「あの人・・・私を?」

遠くを見つめるフェイトへとキリエが歩いていく。

「ねえ、退いてくれない?」

なのはへと近づいた機動外殻がなのはを押しつぶした。フェイトが後ろを向くと押し潰されるなのはの瞬間が見えた。

「なのは!!」

フェイトはなのはの元へと走ろうとするとキリエがフェイトの前に立ち権を向けた。

「行かせないわよ。」

押し潰されたなのはは片手で自分の体を支えると、レイジングハートを近づけた。

「レイジングハート!アーマーパージ!!」

"All right"

キリエが後ろを向くと砕けた機動外殻と共に立ち上がる少女の姿があった。

なのははレイジングハートをキリエに向けるとキリエへと光弾を飛ばした。

「無駄よ。あなたたちの攻撃はー」

キリエの眼前で光弾が止まると光が拡散し彼女の視界を一瞬で奪う。

視界を取り戻した瞬間目の前にいたのは砕けた機動外殻から奪ったチェーンを持ったなのはだった。

「でぇぇぇぇい!!!」

なのはは叫んでチェーンを投げ飛ばしてキリエを縛り付けた。そして

「せええええええのおおおおおお!!!!!」

「きゃあああああああああああ!!!!!!」

なのははそのまま力強くチェーンを振り回し、キリエを縛り付けたチェーンは大空を舞い、叫びながらそのまま何回転して振り回される。

「な・・・なんて力技。」

地面に叩きつけられた時にはキリエはそのまま倒れ込んだ。

なのははそのままキリエへとレイジングハートを向けた。

「フェイトちゃんは優しい子なので、意地悪しないでくださいね?」

なのはへと近づこうとしたデウスとセイオウの前にジー、ザルニス、斬武が立ちはだかった。

「あんたらの相手は」

「ガンバライダーがお相手しましょう。」

倒れ込んだキリエはフェイトたちにフッと笑顔を見せた。

「強いのねー。」

キリエの言葉に二人が笑顔を見せた瞬間、キリエは二人に銃を向けてその引き金を引こうとした。

「っ!!」

「なのはちゃん!!」

銃声が鳴り響いた。そしてキリエの手に持っていた銃は手元から離れていた。

驚いた二人の表情と共に彼女たちの上には四人の影が映る。

「お姉ちゃん・・・!?」

「探しましたよ-キリエ-。」

高速道路の光に照らされた三人のガンバライダーと一人の少女。その少女はキリエ・フローリアンの姉-アミティエ・フローリアン-その人だった。

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