ガンバライダーReflection   作:覇王ライダー

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第12話

キリエの銃を撃ち落としたアミティエはそのまま高速道路へと飛び移りそのままキリエへと近づいていく。

キリエは立ち上がりアミタの腕を掴む。その強さはアミティエにも伝わってくる。

「・・・ついてこないでって言ったよね!?」

「さあ、帰りましょう。」

キリエの怒りは増していく。その目つきの強さからアミティエにもそれが伝わってくる。

キリエの口調は姉のアミティエを咎めるように少しずつ強くなっていく。

「お姉ちゃんまでこっちに来たらパパとママはどうするつもりなの!?」

確かにそうだ。アミティエがいなくなっては父と母は身動きが取れない。

「何考えてんの!?」

ーだが今はー

「私は、家出した妹を連れ帰るだけです!」

アミティエは強く握られた手を振り払ってキリエへとそう告げた。

二人の口喧嘩を見ていたなのはとフェイトはどうしたものかと互いに見つめあって首を傾げた。

なのはとフェイトは近づく足音が聞こえると音の方へ目を向けた。

後ろから銃を向けたセイオウとデウスがアミティエへと近づいていく。二人の態度は少し余裕にも見えた。

なのはたちはそれに警戒して構えるが、アミティエは手を横に伸ばして二人を止めた。

「さあ、そこまでにしてもらおうか。」

「これ以上邪魔など」

"スキャニングチャージ"

"ライトニングソニック"

「セイヤー!!ってね!」

「はぁぁ!!」

セイオウへと向かってくるガッシュクロスを防ぎきった。

また同じくデウスも向かってきたライトニングソニックを防ぎきった。

防いだ瞬間に光と爆発が起き、その場所にクレーターを作り出した。

彼らの前にいるのは、ガンバライダーファングとガンバライダーEXEだった。

二人の白いガンバライダーは防ぎ切られた攻撃の勢いでそのまま後ろへと飛んだ。

「応援に駆けつけた!」

「チームテイカー。とでも名乗っておこうか。」

そう言い、二人の後ろから歩いてきたのはガンバライダーテイカーだった。

「わざわざ役まで作ってもらってすまんな。」

「いえ、足止めしていただけるだけでも何よりです。」

謝るテイカーにアミティエはそう告げる。

爆発で後ろへと引き下がったキリエはすぐさま落とした銃を取り戻した。

「この・・・バカアミタ!!」

「っ!!」

爆風はなのはたちを巻き込んで砂塵を起こした。

塵がなくなった時にキリエの前にいたのは彼女と同じ武装"フォーミュラスーツ"を装着したアミティエだった。

「聞き分けてくださいキリエ。」

「っ!!」

キリエの放った銃撃を合図に二人は一気に空へと飛び上がり、剣を構えてアミティエへと突撃していく。

アミティエもまた剣を召喚してキリエの攻撃を防いだ。

「私が全部守るって決めたの!!だから邪魔しないでよ!!」

「私たちだって、エルトリアのこともお父さんのことも何もかも諦めてなんかいないんです!!」

二人の激しい空中戦は微々たるものだが少しずつアミティエへと風向きが向いていく。

キリエが弾き飛ばされた瞬間、なのはとフェイトはキリエの両腕を力一杯抑えた。彼女の抵抗は凄まじく、二人で止めるのがやっとだった。

「キリエさん!」

「まずはお姉さんのお話を・・・。」

「っ!!」

キリエは振り上げた足に装填されたガトリングでアミタへと攻撃する。そして力でフェイトとなのはを振り回した。

「邪魔・・・しないで!!」

そして地面に叩きつけられた二人はそのまま受け身を取って立ち上がった。

煙の中駆け抜けてきたアミティエは大きく縦に剣を振った。キリエはそれを受け止めるが力の差は歴然としている。

それを証明するようにアミティエの攻撃はキリエを押し出し、そのまま後退させていく。

キリエの指示に従うように武装外殻は動き出し、なのはたちへと近づいていく。

「この子達だけ足止めできればいいの!!」

「・・・。」

アクートは黙って武装外殻を眺めた。テイカーとファングは一斉に走り出した。

"マイティクリティカルストライク"

その音声と共に二人の攻撃は武装外殻を貫き、彼らの着地と同時に後ろから爆破が起きた。

「どうして!?」

驚くキリエに対してファングは親指を上に立てた。

「どういうわけか知らんが、お前たちが調べたデータにはゴーストまでしか入っていなかったんだろうな。」

キリエはアクートを睨みつけた。キリエにデータを渡した彼は最初から知っていたのだ。

彼らの武装外殻にはどういうわけかエグゼイドとビルドのデータは入っておらず、彼らの解析が終えていないため、その攻撃の無力化が不可能ということだった。

「・・・よく分かったな。」

小さくそうアクートが呟くと、テイカーが剣を突き立てた。その腹にはアクートの複眼が映っていた。

「お前がガシャコンスパローを投げた時、何故かあのマシンにダメージを与えられた。となればお前のデータ不足を考えるのが妥当だろう?」

テイカーはそう少し誇らしげにアクートに伝えるとアクートは呆れたような声を交えて息を吐いた。

「さすがはガンバライダーだ・・・。」

その刹那、アクートの後ろにいた武装外殻は一発の弾丸に撃ち抜かれた。

「はぁぁぁ!!」

その残骸は落ちていく瞬間に切り裂かれ、そのまま剣士の後ろで爆散した。

「ヴィータちゃん!」

「シグナム!」

ヴィータは大きな銃を構えて声の方向を見た。そこにはボロボロになって戦ったなのはたちの姿があった。

「おう、助けてやったからじっとしてろ!」

頷くなのはとフェイトを見た後、セイオウとデウスは一気に二人に近づいていく。

「邪魔を」

「するな!!」

"ブリザード"

"チョーイイネ サイコー!"

セイオウの動きは止められていく。少しずつ氷がこちらに近づいてくるのが見えた。

「氷の技なんざ趣味じゃないんだが。」

「そう言わないでよ先輩。」

止めたのはジーとブラットの二人だった。

その二人を通り抜けてデウスが駆けていく。

「あいつが止めれずとも俺一人で!!」

「うおおおおお!!」

デウスは突進してくる男に急停止して腕をクロスに構えた。

「っそだろお前!!」

「ザフィーラ!」

ザフィーラはそのままデウスを殴り飛ばした。

そのままデウスは殴り飛ばされてぶつかったセイオウと共に吹き飛んだ。

「お前何してんの!?」

「俺じゃないだろ!」

そう話している二人の足元は凍りつき、身動きが封じられていく。

後ろを見ると武装外殻は魔導によって拘束されており、完全に動きを止められていた。

「八神はやてと夜天の守護騎士、ただいま到着や!」

「アルフたちも無事よー!」

シャマルがフェイトたちにそう告げると、それぞれがキリエの方へ飛ぶ中、シグナムだけは青いガンバライダーの方へと向かった。

 

剣を携えてシグナムはアクートへと刃を向けた。

「うちの局の者を助けたそうじゃないか?」

「だったら何だというのだ?」

シグナムの握る手は強くなっていく。アクートはまるで挑発するようにシグナムに告げる。

「まさかその程度のことで助けたと思ったのではあるまいな?」

「っ!!」

シグナムは剣を振りかざしてアクートを斬ろうとしたその瞬間だった。アクートは強い光を放ってシグナムを眩ませた。

「何っ!?」

「シグナム!!」

フェイトはアクートに斬りかかるが、すぐさまそれを回避してバルディッシュを握った。

「なっ!!」

「しまった!」

アクートは焦るようにすぐにバルディッシュを推し飛ばした。フェイトはそのまま後ろへと後退していく。

「今のは・・・?」

「テスタロッサ?」

アクートは舌打ちするとシグナムとフェイトへと銃口を向ける。その銃口を向けた目はまるで戸惑うように霞み、狙いが定まらない。

フェイトはバルディッシュを構えてアクートへと近づいていく。

「今見せたのはあなたの何かに関わるものですか?」

アクートは黙り込む。その銃口を向けたまま何も喋らなかった。

「あなたの過去に「私たち」が関わっているんですか?」

「・・・テスタロッサ?」

止めようとするシグナムの声を聞かずアクートへと問いかける。しかし彼は依然として言葉を発することはない。

「答えて!!」

アクートは銃を捨てて剣に持ち替えた。心境に変化があったとはとても思えないが。

「答える必要はないな。」

フェイトは一気に踏み込んで青いガンバライダーへと突撃していった。

「テスタロッサ!」

救援に向かおうとするシグナムをフェイトは待って!と制した。フェイトの声は今までよりも強くぶつけるような声だった。

「シグナムはキリエさんたちの保護を!私がこの人の相手をします!」

シグナムはフェイトのその強い声に押されるように守護騎士たちを率いて空へと上がった。

「あなたと真実と目的を聞かせてもらいます・・・!」

面白い!とアクートは鼻で笑った。

「貴様からあの世に送ってやる!!」

彼はもう一枚のICカードを手に取り、黄金のガンバドライバーへと装填した。

「どういうことや!?」

「ガンバドライバーに二つのカードを!?」

ザルニスと斬武はアクートの行動を止めようとするが、彼の巻く風は二人を全く寄せ付けなかった。

"Ganba rider Lord Rerize"

「Lordシステム・リライズ!!」

周囲は光に包まれ、その光はアクートに吸収されていく。

"Rerize open"

光が消えた瞬間、彼らの前には驚愕の光景が広がっていた。

「まさかお前と俺の人格が残るなんてな。」

「まあそう言うな。派手に暴れようではないか"友"よ。」

フェイトたちの眼前にいたのは赤色と緑色の複眼を光らせた"二人のアクート"だった。

 

空に上がった守護騎士たちはキリエとアミティエを囲んだ。

「俺たちも上がるぞ!」

そう言い、テイカーはファングとEXEを連れて空へと飛んだ。

「キリエ、皆さんに謝りましょう。素直に帰してくれるとは思いませんがせめて」

「まだ終わりじゃない。」

キリエのその呟きと不穏な雰囲気にアミティエは一歩後ろへと下がった。

イリスが残してくれた最後の切り札。これがあればー

「システム「オルタ」!バーストドライブ!!」

彼女から出る覇気は全員を退け、徐々に後退させていく。

「キリエ・・・?」

アミティエが手を伸ばそうとした時には遅かった。その瞬間にテイカーとEXEは地面へと叩きつけられ、シグナムとヴィータも所持していた武器を叩き折られた。

「ヴィータ!!」

「っ!!」

庇ったシグナムごと地面へと突き飛ばされ、そのまま海へと落とされた。

「なんだあのトンデモ!!」

「ファングさん!!」

"メタル"

ファングはメタルを使って体を鋼鉄化させるが、キリエの一撃をそれを吹き飛ばし、彼女の回し蹴りでそのままビルへと吹き飛ばされた。

そして向かおうとしたアミティエもそのままキリエのカカト落としを喰らって地面へと落ちていった。

「ファングくん!!」

「シャマル!!」

シャマルの声虚しく、瞬間的に飛び込んだキリエの攻撃にザフィーラごと吹き飛ばされた。

そしてその視線ははやてへと向かう。

ーあの魔導書さえあればエルトリアはー

キリエは一気にはやてへと飛び込む。はやてが逃げようとした時には遅かった。

ー動けー

アミティエは体は浮いてそのまま叫ぶ。

"フォーミュラドライブ・アクセラレイター"

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