突如として動き出した現状は周囲を騒然とさせる。天高くどす黒く伸びる一本の光に目がけてディアーチェとセイオウ、はやてとジーは進む。
「王様!あれは何なん!?なんか知ってるん!?」
うるさい!とディアーチェははやてを一蹴して更に加速する。それを見ていたのはガンバライダー二人だ
「タケシチロウ。いやジー、これから先のことは俺たちガンバライジング社を離反してまでやろうとしたことだ。よく見ていろ」
マスクの奥の表情は分からないがどこか神妙かつ今までの陽気さを捨てているように見える。ジーは頷いて赤いガンバライダーの背を追う。この物語の結末を知るために
そしてディアーチェはどこか心の奥底に眠るざわめきに動揺を隠せずにいる。その光など見たことはないがどこか懐かしい香りと忘れ去った記憶の鍵が外れるような音、これは何なのか。あの光は何なのか、確かめる必要があるようだ
ダメージを負い救護班の治療を受けていたなのは、シュテル、レヴィ、そして玲。彼女たちが受けたダメージは相当らしくなのはに至っては片腕に包帯を巻いていた。ヴィータたちが出撃する背を見ていた玲となのははどこか遠くを見るように少女たちを見送った。遠くを見ているとそこに一台のバイクが止まり、運転していた者はなのはたちに駆け寄る
「なのはさん!葉月さん!」
「アミティエさん!」
二人はゆっくりと立ち上がりアミティエへと駆け寄る。アミティエも同じく二人へと歩み寄った
「言われたものは用意しましたが・・・お二人にとってこんなの無茶です!」
なのはは真剣な表情でアミティエに問いかける
「アミタさんは無理だと言われて諦められますか?」
アミティエは少し間を置くと首を横に振る。気持ちは同じだ、無理をしてでも救いたい人がいる。もう誰かが傷つくのは見たくないしそんな想いをする人がいるなら手を差し伸べる。それが今自分達に出来ることではないか
「それに成せばなる。成さねばならぬ何事もって言うしね。諦めてる場合じゃないんじゃない?」
アミティエは頷き二人に力を託す。彼女たちが見た御伽噺のような救済は荒唐無稽だと思うだろうか、それとも真なる救済へと向かうのか
なのはたちが向かおうとしたその奥で青い光と赤い光が空へ飛翔する。シュテルとレヴィだ。二人は傷だらけになりながらも王の命を受けて同じく光の元へと向かう。彼女たちもまた王と同じざわめきを感じながら
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紫の結晶の前に立つアクート、石板として運ばれたイリス、キリエ。禍々しい光を放つ結晶体を前にキリエはイリスへと問う
「ねえ、本当にこれでパパやママ、エルトリアを救えるの?」
「間に合えば、の話だがな」
キリエが疑問符を浮かべたその瞬間だった。イリス、アクート、キリエの体は氷漬けになり瞬く間に身動きが取れなくなった
「そこまでだ!」
イリスたちの前に立っていたのはデウス、そして後ろに立っていたのは黒髪の少年だ。困惑するイリスとキリエだがアクートだけがその者を知っていた
「やっぱりアンタは止めに来ると思っていたよ-クロノ・ハラオウン-」
なぜ自分の名を?何かで調べられた?いやそんなことはどうでもいい。クロノは右手につがえた武器"デュランダル"の刃をイリスたちに向ける
「君たちは包囲されている!大人しく投降しろ」
デウスはため息をつきながらそういうことか。と呟いてガンバソードを手に取る
「つまり敵は同じくイリスってわけだ。悪いが串刺しになってもらうぞ」
イリスは不敵た笑みをうかべてデウスとクロノに目を向ける
「丁度肉体を得るエネルギーが必要だったの」
「何言って・・・ッ!?」
デウスが次の言葉を発そうとした時、クロノや管理局員、そしてデウスの肉体を結晶が引き裂く。人間の肉体から伸びた棘は人々を串刺しにして一瞬で戦いを終わらせた。そして棘はイリスへと集まり石板から一人の人間を形作った。キリエが近寄ろうとした瞬間イリスはその腹を撃ち抜いた。血反吐を吐きながらイリスへと近寄ろうとするがイリスは遠くへと歩いていく
「エルトリアを救う力って言ったわよね。あれは嘘、この結晶の中に眠る力は星を滅ぼす力。御伽噺を信じるあなたを利用して私はここまできた。そしてようやく得られる・・・復讐への力」
愕然として事実を受けいられずにいるキリエを尻目にアクート、イリスは結晶の中身と共に去る。嘘だと叫ぶキリエへとイリスは呟く
-さようなら、どこかの誰かさん-
イリスとアクートが海上へと上がると、そこにはガンバライダーたちと魔導師たちが一斉に包囲していた。セイオウは舌打ちをしてキングラウザーを召喚する
「遅かったか」
「イリスとアクートが目的ってことは最初から俺たちと同じ目的・・・!?じゃあ何で手を組まなかったんだよ!」
胸ぐらを掴むジーに対してセイオウは軽く手を除ける
「俺たちの目的はキリエ・フローリアンの保護とイリス、アクートの討伐。最初から黒幕に近づいて終ら双って魂胆だったんだがなぁ」
まあいいじゃないかと寄ってきたのはファングとテイカーだ
「アイツをぶっ飛ばせば万事解決なら一気に切り込むだけだ!」
二人はイリスへと突貫して攻撃を仕掛ける。イリスはため息をついて結晶を叩き割る
「いつまで寝てるの・・・?起きなさい!!!!」
結晶が割れた瞬間、周囲に眩い光と禍々しい闇が少年少女を包み込む。闇は身体中から伸びる棘となり各々の体を串刺しにした。そして割れた結晶からは金髪の少女が眠りから覚めるように現れた。少女は目を開けるとイリスと目が合う
「イリス!私は・・・ッ!?」
「目覚めたわね。ユーリ」
ユーリはイリスに手を伸ばそうとするが体が思うように動かずにもがき苦しむ。イリスはユーリに近づいた後顔を撫でるように触った
「あなたの意志で動くことはできないウイルスを埋め込んだ。だからあなたは自分の意志で動くことはできない」
そういいイリスはユーリの顔面を殴り飛ばした。抵抗できないユーリはそのまま突き飛ばされてしまう。胸ぐらを掴まれたユーリはそのままもう一発殴られる
「ずっとこの時を待っていた。あなたがいなくなってから何年も何年も待ち続けた。私はあなたを」
「いたいけな少女をいたぶっといてその発言とは外道か何かか?」
イリスたちに降りかかった七色の光をアクートは弾き飛ばして対象へと向かう。そこにいたのはガンバライダークロスだ
「そうか・・・お前も魔導を」
「どうだろうな?"アクセルスマッシュ"」
七色の光を放ったクロスに対してアクートは一本の桃色の光を放つ。回避しながらもその見覚えのある一撃に困惑する
「何でお前がディバインバスターを!?」
「何でだろうな?」
アクートとクロスが激戦を繰り広げる中傷だらけになったはやてたちはイリスへと突撃する。イリスは舌打ちをしてユーリへと指示をする
「復讐の前にあなたが大切にしてきたものも消えてもらいましょうか。やりなさい」
-承知しました-
その一撃はフェイト、はやて、ファング、セイオウたちを翻弄して水中へと叩き落とす。その一撃の重さに皆水中から上がるものはいなかった。イリスがトドメだと動き出そうとした時だけ
「キリエ・・・?」
キリエは銃口をイリスに向ける。イリスはああ、そうだったと鼻で笑う
「そういえばフォーミュラの影響で影響が出にくいんだっけ?で、私を撃ちに来たと」
震える手を握りしめたキリエに対してイリスは話を続ける
「撃てば?でも撃てばあなたの家族にもっと酷い仕打ちを私はする。必ずね」
キリエは握りしめていた銃を落として項垂れる。イリスは冷徹な目でキリエを見つめた
「結局あなたは一人では何もできない。あの頃と何も変わらず幼稚で弱い人間なのよ」
イリスがそう言い終わりキリエに銃口を向けた瞬間、イリスの頬を弾丸が掠る。血が流れてイリスの眼前にはアミティエの姿が見える
「そうやってあなたは何もかも諦めてきたんですね。だとしたら可哀想です"あなたは"とても」
「アミティエ・・・!!」
ユーリがアミティエを攻撃しようとした時、別方角からの攻撃がユーリを襲う。ユーリが仰け反ると更に攻撃が走る
"Fire"
"マキシマムハイパーサイクロン"
二つの同時攻撃はイリスとユーリを突き飛ばして更に空へと上げる。イリスは防ぎながら気づく
「この出力にこの力・・・まさかフォーミュラ!?」
彼女の目の前に映るのは白い魔法使いと青いガンバライダーだ
もしかしたら御伽噺のようなハッピーエンドはないのかもしれないし助けてくれる不思議な力はないかもしれない。だが誰かのために立ち上がる勇者と魔法使いは存在した
-今度こそ必ず助けます-
何年ぶりですかね…完走するっていうのは
というわけでガンバライダーReflection、いかがだったでしょうか?
色んなフォロワーさんに許諾をいただきながら行われたこの作品、少しずつ書き留めてやっとこさ完走でございます
ロード本編が終わってないさなか本編終了後の話したりしたのはうん…ごめんね(
最後の方に色々ぶっ込んだりとかでしたね。作り手としてはめっちゃ面白いですね
感想などもお待ちしております
ではまた何かでお会いしましょう