ガンバライダーReflection   作:覇王ライダー

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第9話

時空管理局の無限書庫内ではリョウヘイとユーノが資料探しに明け暮れていた。

今のところさのガンバライダー"ロード"について書かれた資料は一つも見つかっておらず、二人にも少しずつではあるが焦りが見える。

ユーノはずっと高い層を探し続けるリョウヘイへと言いたくない一言を投げかけた。

「ホントにそのロードってライダー、存在してたんですか?」

「恐らくな。」

確証のない発言、そして根拠のない言葉。だが彼の目にはどこか確信に近いものを感じた。恐らく彼なりに何かを感じてそのガンバライダーについて調べているのだろう。

GRZ社ですら発見できなかった資料、そんな代物が見つかるとしたら無限書庫だけだと考えたのだろう。

だが余程の情報でない限りは揃う無限書庫ですら見つからない情報であることも考えられる。ここまで探しても出てこないと言うことは存在しない。ということも軸に加えなければならないことをユーノ、そして探し続けるリョウヘイはどこかで覚悟する必要があった。

そんな中だった。今回の容疑者を追うなのはとフェイトからの通信が入る。その音にリョウヘイは空かさずモニターを開いた。

薄暗い無限書庫内に小さくモニターの光が灯った。

「リョウヘイさん、そちらはどうですか?」

「ダメだ。今のところなんのヒントも見つからない。」

リョウヘイは話してる最中にあることを思い出した。

「あれ・・・俺。」

「どうしたんですか?」

「そっちに部隊を送ったっけ?」

ずっこける二人をよそにリョウヘイは真っ黒な髪の毛を指に巻きつけた。

先ほどのグダグダ戦術説明から何転もしたからか彼もどこに誰を置いたのかごちゃごちゃになっていたのだ。

「それなら心配ないよ。」

葉月からの通信が入り、リョウヘイはそちらへと耳を傾けた。

「今ジーさんと助っ人を呼んでる。」

「ジーさんと・・・助太刀?」

困惑した表情を見せるリョウヘイへと片方から通信が入る。

「任せてくださいリョウヘイさん!こっちはなんとかします!!」

「ジーさん・・・ジーさん・・・あぁ、そういうことか。」

納得した顔のリョウヘイに全員の頭に疑問符が浮かんだ。そこへと後ろから一つの大きな笑いが聞こえた。

「タケシチロウさんのガンバライダー名となんか間違えられてんのホントおもろいわぁ!!」

高らかに笑う横で男はバカみたい。とため息をついた。

「やめてください。これでは株が下がります。」

そこにいる二人を見てリョウヘイはモニター越しに大きな声で驚いた。煩いと二人は耳元を塞ぐ。

「斬武にザルニス!?お前ら何してんだ!!?」

「不甲斐ないリーダーのサポート役に回れとそこの新人からのご指名を頂きましてね。」

「はぁ!!?」

リョウヘイは怒号を混ぜたような声で叫んだ。葉月を見ると彼女はあくびをしながらリョウヘイを見ていた。

「なんですか?人のあくびをまじまじと・・・そういう性癖?」

「違うわ!!」

リョウヘイの焦りと怒りが混じったような顔を見て更に斬部-水谷 キナミ-の方を向いた。キナミも同じくあくびをしていた。

「やっぱアンタそういう性癖やん!」

「違うつってんだろ!!」

焦ってザルニス-滝川 コウジ-の方を向くと彼は興味なさそうによそを向いていた。そしてアホヅラでリョウヘイの方を向いた。

「お前もあくびしろよ!!」

「はぁ・・・頭悪く見えますよリョウヘイさん。」

滝川の言葉にリョウヘイはコホン。と一つ咳き込んだ。

「今回のミッションの説明を」

「もうしました。」

葉月の言葉にリョウヘイは愕然とする。そしてソファに座り込む葉月へと疑問符が浮かんだ。

「お前何してんの?」

「何って・・・待機ですよ。」

はぁ!?とリョウヘイは驚きを隠せず声を漏らした。コウジとキナミも驚きの表情を見せた。

「何してんねん!!」

「どういうわけですか?」

二人の質問に葉月は自分のガンバドライバーを見せつけた。彼女のガンバドライバーはセイオウによって破壊された為使うことが出来ないのだ。

二人はあぁ。と納得したように頷いた。

「これが破壊されたから今は切り札を調整中だ。だろ?リョウヘイさん。」

「アレを本当に使うのか?」

あぁ。と葉月はソファに置いてあったクッションを撫でた。葉月の目はどんどん静かに悲しそうな目で自分のドライバーを見つめた。

彼のあの時の言葉"計画のために消えてもらう"その計画が何なのか、誰が関わっているのか。彼女には見当がつかない・・・だけど

「僕は彼らを止める義務がある。それは朱崎が自分の師であることもだし、何より・・・僕の馴染みから生まれたアクートを許すわけにはいかない。」

「えっ、お前今なんて」

その瞬間、葉月へとリンディが声をかけた。リンディは奥で何かを作っていたらしい。

「葉月さーんお茶でもいかが?」

「あっ!飲みます飲みます!!」

そう言って彼女はリョウヘイの言葉を遮って通信を閉じた。そこに意味深な言葉を残されて困惑するリョウヘイとその他ガンバライダー陣が呆然としていた。

「あの・・・」

そこへとなのはたちが声をかけた。リョウヘイは少し驚いて後ろを向いた。彼女たちの困った表情がモニター越しでも分かる。

「そうですね。我々も向かいましょうか。」

「じゃあ、俺たちもここで失礼します。」

無言で止めようとしたリョウヘイにキナミが追い打ちをかけた。

「あとアンタの嫁さんが心配しとったさかい、連絡取ったりや。」

「はぁ!!?」

驚くリョウヘイをよそに三人のガンバライダーからの通信が途切れた。リョウヘイは呆れるようにため息をつく。

「どういうことなんだよコレ・・・。」

アクートと葉月の関係性、そして様々に絡まったものが彼をさらに縛るようにも感じた。

通信を切ったなのはたちは三人のバイクに連なるように飛翔した。

「ちょっといいですか?」

「何ですか?」

フェイトの言葉に滝川の変身したガンバライダー "ザルニス"が答える。

「リョウヘイさんってどんな方なんですか?」

その言葉に三人は黙り込み、お互いに目を合わせた。

「アホやんな。」

「そんな直球で言わなくても・・・」

「事実ではありますね。」

三人の言葉に二人は困惑する。だが三人はさらに会話を続ける。

「でもアレがリーダーだからこそ僕らはここにいる。」

「せやね。」

「間違い無いですね。」

三人の言葉にホッとした。あの人の言葉があるから、あの人への信頼があるからこそ彼らは動くのであってそこに不変の意志があることは彼女たちにも伝わった。

「でもアホやんな!」

二人ははぁ・・・。とため息をつく。彼女たちのこの意思も変わることはなさそうだ。

 

戦闘空域へと向かう-二人の獣-アルフとザフィーラは空を滑空しながら主人はやて、そしてフェイトの元へと向かっていた。

「ザッフィー速度は上がらない!?」

「これが限界だ!!」

風のノイズもあってか彼女たちは叫びながら会話を続ける。

その時だった。後ろから忍び寄る影が彼らを追跡する。彼らも後ろも見ずともそれは確認できた。

「ザッフィー!!」

「おう!!」

彼らの滑空するスピードを上げるが、後ろから近づくヘリの影はどんどん近づいていく。そして彼らはとうとうヘリが追いついた。

「ぐっ・・・!!」

「ああああああ!!!」

ザフィーラとアルフは爆破したヘリから出た鎖で繋がれてそのまま地面へと突き落とされた。そこから一人の少女がヘリから降下していく。

「ごめんね。少しの間眠ってて!」

少女はその桃色の髪をなびかせて一気に加速した。そして標的の元へと一直線に飛んで行った。

ザフィーラとアルフはそのまま鎖を外そうと地面でもがいていた。

「この鎖・・・」

「取れない!」

鎖で繋がれた二人は自分たちの拳を振るうこともできず、魔力で引きちぎりうともそれも不可能だった。

「やれやれ・・・、俺の力ではあんたらの主人は預けられないと言ってたんだがなぁ・・・。」

そこへと忍び寄る一つの影。それは人の形をしておらず、青い鎧と赤い複眼、そして黄金のベルトが月夜に照らされてより輝いていた。

「お前は・・・」

影はそのままザフィーラたちへと近づいていく。そして鎖で繋がれた二人は終わりを危惧した。

-俺の使命は滅亡じゃない-

そう言い残して二人を繋いでいた鎖をバラバラに砕いて戦士はまた戦場の光へと戻って行った。

青い鎧の戦士はため息をついてもう一人の自分に笑いかける。

-俺はお前のように残虐な悪を演じれないらしい-

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