天才物理学者が人理修復の為に呼ばれたようで   作:戦兎
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早速感想いただけて舞い上がっている作者です
それではどうぞ


序章
特異点Fの戦い其ノ壱


私が桐生戦兎をカルデアに召喚して数分後。
ロマニから通信が入った。どうやら特異点を特定出来たらしい。それを聞いてすぐに戦兎とマシュを連れて管制室へと向かった。戦兎は学者としての血が騒ぐのか終始落ち着きがなかったが。

「マスター、藤丸立香以下二名。到着しました」

「やぁ、立香ちゃんにマシュと……誰?」

ロマニは想像通りの反応を示す。一応彼から話した方がいいかと思って自己紹介をするように勧めた。

「桐生戦兎です。宜しく、Dr.ロマン」

「(あ、今回は天っ才物理学者☆って言わないんだ)」

内心ツッコミを入れつつ、ロマニの話を聞く。
今回私達が向かう特異点は「冬木市」。どうやらそこを中心にいくつか発生したらしく、他は依然として調査中みたい。ひとまずそこへ向かい、原因を解決して欲しいとの事。了承し、レイシフトの準備へ入る。

「立香ちゃん。初めてのレイシフトだけど、大丈夫かい?」

「大丈夫です。頑張って来ます」

実を言うと大丈夫では無い。人類最後のマスターとなってしまった責任もあり、私の肩に全人類の運命が乗っかっているとなると身体が震えてくる。だけど、そんな私を支えてくれる仲間が居るからなんとか持ちこたえられそうだ。コフィンに入り、その時を待つ。

〈システム、オールクリア。レイシフトを実行します〉

機械的なガイダンスが流れた後、私の身体は質量を失ったように軽くなり、意識は一旦途切れる。















暫らくして目が覚める。周りを見れば倒壊したビルが立ち並んでいた。どうやら成功はしたようだ。ホッとしたのも束の間、上空から何かが飛来してくる。身を守るものは何も無く、その場にうずくまった。だけど、飛来してきたものは何かに防がれる音を響かせて私に当たらない。恐る恐る顔を上げると、そこに立っていたのは鎧を纏った私の後輩に何処から取り出したのかは分からないけど不思議な形状の武器を持った戦兎だった。

「マシュ…?それに、戦兎?」

「無事か、立香ちゃん。マシュはそのまま守っておいてあげて」

「はいっ」

そう言うや否や、戦兎は懐からある物を取り出した。
よくよく見たら小型の機械に見える。その片側にはベルトらしきものが取り付けてあった。戦兎はそれを腰に巻く。すると、起動音が機械から出る。それを確認した後に前方を見据える戦兎。
彼の目線の先に立っていたのは黒い衣装に身を包んだ女性。紫色の長い髪とその手に持つ大振りの鎌が目に入った。マシュが身構える。という事は、彼女は英霊。それも、敵という事か。

「大丈夫です。私は先輩をお守りしますから」

「って、戦兎に任せて大丈夫かな…?」

「おそらくは」

ひそひそと話す私達を余所目に、戦兎も戦闘準備を開始した。ベルトに続いて彼が取り出したのは小さなボトルのようなもの。遠目で見るとそれらには赤と青の色がついていた。戦兎はそれを振る。すると、何処からともなく見た事が無い数式が戦兎と敵の英霊の周りを囲む。見ていて頭が痛くなりそうだ……

「さぁ、実験を始めようか」

私にも聞こえる声でそう言った後、ひとしきり振ったボトルの蓋を正面に向け、ベルトにある二つの窪みに入れる戦兎。

〈ラビット!タンク!ベストマッチ!〉

機械からテンションが高い男性の声が聞こえ、続いて待機音声らしき音も辺りに鳴り響く。そして、レバーを回し始めた。すると、装甲らしきものがベルトから形成されていく。

〈Are you READY?〉

「変身!」

ベルトが叫んだ後、それに続いて叫ぶ戦兎。その瞬間、彼の前後に形成されていた装甲が彼を挟むように装着された。

〈鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イェーイ!!〉

再びベルトから音声が流れる。そして、そこに立っていたのは戦兎ではなかった。赤と青の二色を基本とした仮面の戦士が戦兎の代わりに佇んでいる。顔の赤い方は兎で、青い方は戦車を象っているのだろうか?

「……誰?!」

「誰ですか?!」

私とマシュは思わずツッコミを入れていた。
異世界の来訪者で(自称)天才物理学者としか思えない戦兎が、まさか変身するとは。敵も急に現れた仮面の戦士に驚いているようだ。

「勝利の法則は決まった!」

そう呟く仮面の戦士。声は戦兎のままだ。
ベルトがさっき戦兎が使っていた不思議な形状の武器を作り、それを手に取る。

〈ドリルクラッシャー!〉

その武器も又、起動音を響かせる。
仮面の戦士はそれを構え、敵に斬りかかっていった。そこから先の戦いは仮面の戦士が敵を終始圧倒。あの武器は銃にもなるらしく、遠近両方に対応しているようだ。

「小癪な真似を…っ!」

仮面の戦士に圧倒され続けていた敵が呻き声を上げて距離をとり、集中し始める。それと同時に魔力の高まりを肌で感じた。どうやら敵は宝具を使う気だ。

「宝具来るよ!気をつけて!」

私は仮面の戦士にそう忠告する。
それを待ってましたと言わんばかりにレバーを再び回し始めた。ベルトから又派手な音声が響く。

〈READY……GO!!〉

ベルトの音声と同時に後ろへ走り始めた仮面の戦士。
退却かと思った次の瞬間、地面へ姿を消した。それと同時に現れる方程式っぽいもの。それは宝具を使おうとした敵を両端から挟み込み、強引に中断させるだけでなく身動きも封じた。
肝心の仮面の戦士はと言うと、地面の中から自分で踏み付けた地面の一部ごと上に出た。

〈ボルテック・フィニッシュ!イェーイ!!〉

ベルトの音声と共にさっき出現した方程式っぽいものを辿るように急降下して敵にキックをかます。そして、爆発が起きた。敵が消滅するのを確認してからベルトに挿さっているボトルを引き抜き、変身を解除した仮面の戦士。代わりに立っているのは紛れもなく戦兎だ。
私は彼に駆け寄り、さっきの説明を求める。この数分で有り得ない事が多く出すぎたからだ。

「さっきのは何?!」

「あ、見せるのは初めて…だったか。さっき見せたのは仮面ライダービルド、俺のもう一つの姿だ」

「仮面ライダー、ビルド…?」

「あ。作る、形成する方のビルドね?」

今はそういう細かい事は要らないと内心思った。
兎に角、彼…桐生戦兎の本来の姿が分かった所で本格的に調査を始める。これはまだ序盤に過ぎない。






















「ほう…面白い奴が来たな」
戦兎達三人を遠くから見ていた人物。水色の服を着て、同じ色のフードを目が隠れるくらいまで被り、特徴的な杖を持ったその人物は誰にもバレる事無くその姿を消した……
果たして、敵か味方か。それが分かるのはまだ先の事。



サーヴァント・???
真名 桐生戦兎(仮面ライダービルド)
ステータス 姿によって変わる模様
宝具 ボルテック・フィニッシュ!(複数あると思われる)

戦兎のサーヴァントとしての紹介ってこんな感じですかね…?
それでは次回に続きます
(感想、ご意見お待ちしております)

1/12 ステータス表記を変更いたしました。ぴんころさん、ありがとうございます







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