境界線上のホライゾン 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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皆様大変お待たせいたしました!

1ヶ月以内に投稿できなくて申し訳なく思います‼︎

「まぁそれはそうと作者……このタイトルは何だ?」

それは……見てからのお楽しみです。まぁ違う物語の、言うなれば敵キャラを出したに過ぎません。まぁ主人公の引き立て役に過ぎませんが……

「そうか……まぁとりあえず見てみるか」


9話 R-15 ネーミングセンスが悪い敵が介入した 結果:そよ風にも満たん

「お前……本当にえげつないよな?」

 

「えっ? そうかな?」

 

「いやいや⁉︎ あの攻撃をえげつないと言わないでどう言えと⁉︎」

 

「それを言うんだったら……ヴィダールのダインスレイヴもえげつないでしょ?」

 

「お前が言うな⁉︎ それをいとも簡単に()()できるくせして!」

 

「いや、だってあれ確かに早いけど……普通に捉えることできるし」

 

「それがおかしいと言っているんだ‼︎ そもそもあれは()()! 大気圏外から地表に撃てば()()()()出る代物だぞ‼︎ それを普通に捉えれるという発言自体……」

 

「でもよく考えてみてよ。そういうヴィダールだってその速度は捉えれるでしょ?」

 

「……確かにそうだが」

 

「ほらね? だから、それイコール僕の攻撃もえげつなくないって事だよ」

 

「そうだな。確かに……ん? いやちょっと待て⁉︎ なんでダインスレイヴがえげつなくないイコールお前の技もえげつなくないってなっているんだ⁉︎ 第一にそれは速度の問題であって威力度外視してるだろ⁉︎」

 

「えっ? そうかな?」

 

「そうだろうが⁉︎」

 

「でもダインスレイヴでクレーター作れるでしょ?」

 

「お前のあれはそれ以上に大地丸ごと抉り取るほどやばいやつだろ⁉︎」

 

「でも今のこの状況見てみてよ。大地はおろか何も壊れてないでしょう?」

 

「お前が装備と技に対して非殺傷、非破壊設定の付与してるからだろうがぁー⁉︎」

 

「そんなに必死になってどうしたの? 疲れるでしょう?」

 

「そうさせてるのはお前だ⁉︎」

 

「そう? 俺は事実しか言ってないと思うんだけど?」

 

「それはこっちも同じだ! こっちも事実しか言ってないだろう⁉︎」

 

「だからといってそんなにいきりたったら体力使うでしょ? 無駄な消耗は抑えるべきだよ?」

 

「それも全てお前がそうさせてるんだろうがぁーーー⁉︎ はぁ……はぁ……戦闘にほぼ参加していない俺がなんでこんなに疲れているんだ?」

 

「さっきモンタークと喧嘩したからその罰として」

 

「そ、そうなのか⁉︎ ま、まぁこの程度ならb「いやいやこれだけじゃ終わらないよ?」……え?」

 

「勿論、この後俺と模擬戦してもらうけど?」

 

「なにっ⁉︎ ちょっと待て⁉︎ いくらなんでも喧嘩したくらいd「MO☆GI☆SE☆N……しようか?」……はい」

 

「ハッハッハッ‼︎ 本当に面白いなガエ……じゃなくてヴィダールは! 白騎士の逆鱗に触れるからだ!」

 

「モンタークもなに言ってるの? 君も後で俺とMO☆GI☆SE☆Nするよ?」

 

「……」

 

宗茂を倒した後の白騎士さん達はそんな会話を繰り広げていました。そしてそれを側から見ていた人物が……

 

「この状況にどう介入すれば良いのでしょうか……」

 

宗茂の後から来た立花・誾さんが立ち竦んでいました……

 

そしてそれに気づいた白騎士さんは声をかけます。

 

「やぁ、確か君がトレスエスパニアの第3特務……立花・誾さんだったかな?」

 

「っ‼︎ そうです。それで粗方こちらに来る前に話は聞いていたのですが、この地脈炉の暴走を止めるというのは……」

 

「えぇ、本当ですよ。それと今宗茂さんは気絶してはいますが、外傷は無いはず。明日になればまた元気な姿が見れるでしょう。それとこれを」

 

白騎士は誾に()()()を渡した……ん?

 

「っておい! いつのまに我の手から奪い取ったのだ⁉︎」

 

「私の一撃に驚いている隙にですが……何か?」

 

「いや⁉︎ 何かって「流石は白騎士様でございます。感服いたします」ちょ鹿角⁉︎ そこ褒めるところか⁉︎」

 

「何を言っているのでしょうかこのダメ勝様は? 失礼、忠勝様でしたね?」

 

「ねぇねぇ、なんで今日の我ってディスられてばかりなの?」

 

「活躍した私や白騎士様方を褒めないからでは?」

 

「まだ引きずるのその話……」

 

「ですが忠勝さん、ディスられてどうのこうのの話はともかくとして、あなたはどの道蜻蛉切をここでトレスエスパニア側に渡すつもりだったでしょう。その代わりを私がやったまでですよ」

 

「う、うむぅ〜……確かにそう考えてはいたが……」

 

「そう、だから何も問題はない。さて……後は私達の仕事です。立花さんは早々にお引き取りを……」

 

「……分かりました。では」

 

誾は宗茂を担ぐとその場を後にした。

 

「さて、ではこちらも行動に移るとしましょうか」

 

白騎士達は新名古屋城の方に歩を進めた。この大きな花火をそろそろ終わらせるために……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 元信

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼がここに来るか……」

 

「えぇ、あなたのお望み通り……という訳ではないでしょうが来ましたよ?」

 

元信がそう呟くと、既に背後に白騎士達が立っていた。忠勝達もそこにはいたのだが、本人達は何故目の前に元信がいて自分達がいつのまに移動していたのか驚いていたが……

 

「いや、大体僕の望み通りだよ。10年前から……のね」

 

「10年前……」

 

「そう……現武蔵の総長である葵・トーリくん、僕の娘であるp01-sことホライゾン・アリアダスト。そして……今僕の目の前に立っている白騎士くん、いや……愛護颯也くんを巻き込んでしまったあの事件の事だよ。あぁ、因みに先程まで流していた通神は切ってあるから気にしないで欲しいかな」

 

「そんな事は既に分かっていますよ。だからここにいます」

 

「そうか……それでそのお面は取って素顔を見せてもらえるのかな?」

 

「……良いでしょう」

 

そして白騎士は仮面を外して素顔を曝け出した。そこにいたのは、何の見間違いでもなく武蔵特務師団長の愛護颯也だった。

 

「おぉ……昔もカッコよかったけど、今はそれ以上にカッコいいね」

 

「その話は後でどうとなります。それで……俺が転生者と気付いたのはやはりあの時でしょうね?」

 

「仰る通り、君達を事故に合わせてしまった後三河に運び込んで治療した時だよ。あの時は何かの間違いだと思ったけど、今日ようやく確信出来たよ。君はやはりこの世界の住人……元の住人ではないね」

 

「何故そんなことがわかる? 颯也とてこの世界と同じ住人と同じ形だ」

 

「良い事を聞いてくれるねヴィダールくん。そう、確かに姿形はこの世界の住人と何ら大差はない。だが、この世界では当たり前のものが彼には欠けていたんだよ」

 

「内燃排気……ですね」

 

「そう、この世界で存在するために必要なそれが彼には無かった。だから愛護くんをこの世界の住人ではないと仮定した。そして後は省くけど、結果的に転生者と断定したまでだよ。もしかして君達も同じじゃないかな?」

 

元信はモンタークとヴィダールにそう問うた。それに対してモンタークは不敵に笑い、ヴィダールは無言を貫いた。

 

「まぁ正直に答えない事は分かっていたからこれ以上は言わないよ。それよりも……この地脈炉の暴走を止めると言ったね? それは先生も興味あるな。是非とも教えて欲しいものだよ」

 

「それは実際に見せて差し上げましょう。それで……元信公、あなたは本来ここで死ぬつもりでしたね?」

 

「うん、そうだよ。この世界がこれからどうなるかは気になるところだけどね?」

 

「ならばその命……ここで尽きたものと考えても良いですね?」

 

「別に構わないけど……それを聞いてどうするつもりだい?」

 

「それはですね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数分後……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「成る程……確かにそれも面白そうだね」

 

「えぇ、では早速……少し待って頂いても良いですか? 通神が入ったものですから……」

 

「別に構わないけれど、時間の方は大丈夫かな? さっきの話を聞いて先生は今ここで散って誰かに未来を託すよりも生きてこの世界の行く末を見たいんだけど」

 

「あぁそれなら大丈夫です。地脈炉の()()を一時的に止めてますから」

 

「あ、あぁ……そうなんだ」

 

この発言には元信さんも度肝を抜かれたと言います……

 

そして颯也さんの通神の相手はと言うと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『颯也、今大丈夫かしら?』

 

仙台伊達教導院の伊達・成実さんでした。

 

「うん、大丈夫だよ」

 

『良かったわ。それでさっき流れていた中継を見たけど……どうやって地脈炉の暴走を止めるの?』

 

「勿論、今発生している地脈炉の暴走以上の威力の攻撃を新名古屋城に向けて撃つことだよ。そして地脈炉を暴走させている制御装置を停止させて暴走状態の地脈炉を霧散させるつもりなんだけど……」

 

『……いつも言うけど貴方は何でもありね?』

 

「そうかな……至って普通なんだけども……」

 

『それは貴方からの視点でしょう? 私達では簡単にできないわ。でも……私はそんな貴方に恋したのよ』

 

「成実さん……」

 

『だから……また私の所に帰って来てくれる?』

 

成実はいつもの様に余裕そうな調子で颯也に言った。だがその瞳はどこか儚げで、颯也がどこかに行ってしまうのではないかと……成実は心配した。だが……

 

「あぁ、絶対帰るから。だから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「帰った時はまた成実さんに甘えさせてくれるかな?」

 

『っ‼︎ えぇ、私の全てを貴方に捧げても良いもの』

 

「jud。それが聞けただけでも、俺は物凄く嬉しいよ。ありがとう、成実さん」

 

『お礼は帰ってから。その時にいっぱい受け取るから♡』

 

「jud」

 

そして成実との通神を切った。

 

「さて、そろそろ行動に移しますか!」

 

「それはそうなんだが……颯也達が話している間に新名古屋城が取り囲まれたぞ? しかも黒い影みたいな奴らが大勢……」

 

「ここは私が出て相手をしようか? それともヴィダールか……あるいは両方か」

 

そんな会話をしている中、颯也の頭の中で声が聞こえた。

 

(マスター、あの影の相手は私がやろう)

 

それは強い意志を持った女性の声だった。

 

(……ここは甘えても良いかな? モンタークとヴィダールには元信公達を送ってもらいたいし)

 

(ならマスターよ、煉獄剣を手にとって私を呼びかけて欲しい。私はいつでも貴方の側に行ける)

 

「分かった。じゃああの影の相手をお願いするよ」

 

「よし、さっきの戦闘では怠惰を晒しただけで不完全燃焼だからな! 遠慮なく暴れt「いやいや、モンタークとヴィダールには元信さん達をカタクリとヴァンデッタの所にまで送って欲しいから今回はパスね?」……ならさっき誰に任せると言ったんだ?」

 

「ん? それはね……」

 

……そもそも会話が少し、いや大分おかしい事に皆様はお気付きだろうか? そもそも悲嘆の怠惰は神格武装よりも強力な大罪武装だ。神格級の武装を防ぐだけでも難しいのにこの集団……まるで「大罪武装ぐらい簡単に防げるでしょ?」と言わんばかりの会話である。

 

そんな会話をしながらも、颯也は目の前に空間の狭間を作りそこに手を入れた。そして何かを掴むとそれをゆっくりと引っ張り出して狭間を消失させた。そして颯也が狭間から引っ張り出したのは、160㎝ぐらいはあろうかと言うほどの一振りの大太刀だ。それを颯也は目の前に突き付けたまま呼びかける。

 

「この世界を救うために、天秤の守り手よ……俺のわがままだけど来て欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔神・沖田さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう唱えると大太刀を中心に光が発せられ、それはやがて新名古屋城の内部を埋め尽くした。そして光がおさまるとそこには1人の女性が立っていた。顔は整い、綺麗な白い足元まである長髪を1本に結わえ、綺麗な褐色の肌をもつ。全体的には白と黒の装いで、膝上まで伸びた羽織が特徴的だ。その装いからはクールさが窺える。そして先程まで閉じられていた目がゆっくり開けられると、綺麗な白い瞳が目の前に立つ颯也を捉えた。

 

「マスターの呼びかけにより推参した。魔神・沖田総司……そして」

 

沖田が簡単に自分の名を名乗った……と思いきや自らを呼んだマスターこと颯也にゆっくり歩み寄り……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会いたかったぞマスター‼︎」ダキッ

 

「うぉっとと、いきなりは危ないよ沖田さん」

 

最初に感じたクールさはどこへやら……沖田さんは颯也さんに甘える様に抱き付いていました……

 

「むぅ……マスター、何回も言っているとは思うのだが……私の事は沖田ちゃんと呼んで欲しい」

 

「いやいや! 確かに言われたけど俺の記憶が正しければ1回しか言われてないと思うんだけど?」

 

「ん? そうだったか? ……確かに思い返せば1回しか言ったことがなかったな」

 

「でしょう? まぁそれは置いといて……俺も君に会いたかったよ、沖田ちゃん」

 

「マスター♡ 私もだ! 長い間マスターに会えなくて寂しかった。だが……ようやくこの世界に来れた‼︎ 後……もう少しだけこうしてても良いか?」

 

「ギリギリまでなら……ね?」

 

いつのまにか惚気た雰囲気が新名古屋城内部に漂っていました……

 

 

 

 

 

 

 

数分後……

 

「おい! もうそろそろそれぞれで行動した方が良いんじゃないか⁉︎ というか今の状況分かってるよな、颯也!」

 

「ガリガリ……今私とマスターは大事な時間を過ごしているんだ。邪魔はしないでもらいたい」

 

「俺はガリガリじゃない! ガエリオだ‼︎ ……じゃなくてヴィダールだ‼︎」

 

「ハッハッハッ……全くいつもと変わらないなガエリオは」

 

「だからヴィダールだと言っているだろうが‼︎」

 

「そこ、うるさいぞ。ツッコミも程々にしておかないといざという時体力が持たないぞ?」

 

「主にお前のせいだろうがぁー‼︎」

 

(ねぇねぇ、我達蚊帳の外なんだけど……)

 

(そう思っているのは忠勝様だけでは? 現に私は愛護様の色んな表情を楽しんでいるので)

 

(先生もこの光景はなんだか懐かしく思うなぁ〜……。いや、あの時は楽しかったよ)

 

(えっ? ここにいる中でこの状況をおかしく思ってるの我だけ?)

 

(仲間はずれの忠勝様……滑稽です)

 

(君は両手にバケツいっぱいの水を持って立っていなさい)

 

(ぬぅ〜……解せぬ……)

 

「まぁガエリオをいじるのはまた今度にして「おい、今いじるって言ったか?」私ももうそろそろ働こう。マスター、少しじっとしていてはくれないか? 出来れば目を閉じて」

 

「ん? まぁ別に良いけど……」

 

そして颯也は沖田さん沖田さんに言われた通り、目を閉じてじっとした。それから数秒と経たず……

 

「ん……チュ……」

 

「っ⁉︎」

 

颯也さんは驚きで目を見開いていました。だがそんな中でもただ沖田さんだけは……

 

「あむ……」

 

颯也さんが驚いていようが関係なく、キスを続けました。

 

(全く……仕方がない人だ)

 

ですが颯也さんも颯也さんでまた瞳を閉じて沖田さんを迎え入れます……

 

「っ⁉︎ はむっ……チュッ……れろっ……んん♡」

 

そして沖田さんも、颯也さんが自分の気持ちに真正面から受けた事を物凄く嬉しく思い、自分の舌を颯也さんの舌に苛烈に絡めていきながらキスをしていました。因みにその間他の人達は……

 

(いやぁ〜……颯也は相変わらずだねぇ〜……それも相手から求められた時は特に……)

 

(今そんなことしてる場合じゃないと思うんだが……え? こんな事を思う俺は余裕がないと? ほっとけ‼︎)

 

(ねぇねぇ、何で人前で堂々とキスしてんの? あっ、そうか〜。我はもう空気扱いなんだぁ〜)

 

(キス……ですか。羨ましいですね。まぁ忠勝様とはしませんが?)

 

(あぁ……あの頃を思い出すなぁ〜……先生もまた若かりし頃の学生に戻りたいなぁ〜)

 

とまぁ、この中でまともな思考をしていたのはヴィダールさんだけでした……

 

それが数分続き……

 

「ぷはっ……やはりマスターとのキスは最高だな。これで魔神さんもパワー全開で戦えるぞ」

 

「そう言ってもらえたなら、俺も嬉しいよ。じゃあ、周りの連中は任せたよ? 後トレスエスパニアといって……基本的に赤い服装をしている人達がその影達に襲われていたならそれも助けて欲しい」

 

「あぁ、任せろ。行ってくる」

 

「うん、気を付けて」

 

沖田さんはそう一言言うと、最初からそこにはいなかったのではと思ってしまうように、一瞬でその場から姿を消した。

 

「さて……俺達も行くとするか」

 

「何事もなかったかのように普通にしきるな‼︎ まぁこれが失敗しようが時間をとった颯也の責任だし、俺には何ら関係のない事か」

 

「えっ?」

 

「はっ? 何でそこで何でって顔をするんだ⁉︎」

 

「いや、だって普通に考えてみてよ……俺と沖田ちゃんが魔力供給してる間に元信公達をカタクリの所に案内できたでしょ?」

 

「……あっ」

 

「やれやれ、だからガリガリと呼ばれるんじゃないか? ガエリオは」

 

「それを言うならマクギリスも何もしてないだろうが⁉︎ あぁ〜しくじった〜……何でいつもこう颯也のペースに乗せられてるんだ俺は〜……」

 

「まぁまぁ、取り敢えず元信公達を案内してあげてよ」

 

「……分かった。では今から俺達の本拠地に案内しよう」

 

「あぁ、そこは君達に任せるよ」

 

そうしてガエ……ヴィダールさん達は元信公達を案内し始めました。

 

「あぁっと、1つ忘れている事があった」

 

「何だ? もう時間がないんだから手短に頼むぞ?」

 

「それは勿論だよ」

 

そう言って颯也は忠勝……の妻である鹿角の方へと行き

 

「さっきの戦闘で俺に褒められたいって言ってたよね?」

 

「えっ⁉︎」

 

そう、颯也に鹿角がポツリと呟いた言葉は届いていたのだ。

 

「だから……」

 

「あっ/// んっ……」

 

颯也は鹿角の頭を優しく撫でていた。

 

「あぁっ⁉︎ テメェうちの嫁に何してやがる⁉︎」

 

「見ての通り先程の戦闘でのご褒美ですが?」

 

「そんな事言ってんじゃねぇんだよ‼︎ 我の目の前で何をやっているんだって話で」

 

「私、愛護様と結婚したいです」

 

「鹿角ぉー⁉︎」

 

「まぁ結婚云々の話は、今答えることなんて出来ないですけど……」

 

「いえ、それでも構いません。これは私の……我儘みたいなものですから」

 

「いや、それは良いかもしれないね。もし愛護くんと鹿角が結婚するなら先生は喜んで祝福させてもらうよ!」

 

「と、殿までぇ⁉︎」

 

「っと、それじゃ俺はここで……また()()()()()()()()()()

 

「うん、じゃあね愛護くん」

 

「愛護様……いえ颯也様、どうかご武運を」

 

「えっ? この場についていけてないの我だけ?」

 

「ほらとっとと行くぞ!」

 

その場の空気について行きそびれた忠勝さんはそのままほっとかれ、モンタークとヴィダールは元信達を自分達の本拠地に転移した。

 

「行くか……」

 

颯也は再び仮面を付けて新名古屋城の外に歩みだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯也は新名古屋城から出ると、とある言葉を口にした。

 

「フォーム……ウイングゼロ〈EW〉」

 

呟いた瞬間颯也からまばゆい光が発せられ、それが収まると黒い装いの颯也ではなく、天使のような姿をしたロボットが地面から数センチ浮いて浮遊していた。青と白を色の基調とし、胸には緑色の丸い玉のような物が埋め込まれている。顔はフルフェイスで、緑のツインアイが怪しく光る。そして額にはまるでWをかたどった角がつき、背中からは先も言ったように天使のような羽が付いていた。

 

まぁそれに搭乗しているのは颯也本人であるのだが……

 

それを展開している内側で颯也は、再び成実から届いた通神の相手をしていた。

 

『……さっきのは何なのかしら?』

 

「……えぇっとぉ」

 

『……まぁ良いわ。でも帰ったら……倍返しさせてもらうから』

 

「はは……分かったよ」

 

『えぇ、それだけ。怪我しないでね?』

 

「jud」

 

そして成実からの通神は切れた。いやはや恐ろしい女性である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何やら失礼な事を言われた気がするわ……。颯也の活躍を見た後出かけましょう」

 

語りべさんはこの後酷い目にあったと言います……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成実からの通神が切れた後、颯也は纏っている機体の翼を広げ、まるで鳥が大空へと飛び立つ様に羽ばたかせて大空へと飛翔した。

 

颯也が飛翔して数秒、既に地脈炉の暴走によって引き起こされていた柱が吸い込まれている赤黒い雲の近くにまで来ていた。だがそこで異変が起こる。赤黒い雲から多くの何かが颯也の元に集っていた。よく目を凝らせばそれは、ボロボロな刀や筒を持った侍風のロボットであり、颯也を助けに来たと言うよりもまるで妨害しに来たと言う様な感じだった。

 

「あれは脇侍か。と言うことは……」

 

(あの変てこりんなハゲ頭のジジィがこの世界を支配しようとしているか……)

 

「地獄に送り返すか」

 

全く……この世界で本来起こる事を捻じ曲げようとする俺に対しての抑止力が働いているのか……にしても黒之巣会とか。

 

「ネーミングセンス悪すぎだろ」

 

そんな場違いな考えをしながら飛翔を続ける颯也に対し、その脇侍達は止まる気配はなく一直線に持っている獲物を掲げながら殺到する。

 

「はぁ……まぁ手っ取り早く終わらせようか」

 

颯也は緑色のビームサーベルを抜き放つ。

 

「ハイパービームソードモード」

 

[通常モードからハイパービームソードモードに移行します]

 

そんな機械音が聞こえたかと思うとビームサーベルが何十倍もの大きさになった。

 

「時間が惜しいから邪魔するなっと」

 

その台詞を緩く言いながら1回転して周りを一閃した。だが颯也と脇侍達の距離はそれでも離れ過ぎていた。いくら何十倍に大きくなったビームサーベルでも斬る事は出来ないだろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが結果は悉く違った様だ。

 

シャシャシュシャキンッ‼︎

 

その音が聞こえたかと思うと、颯也に殺到していた脇侍達は()()撃破されていた。それも切り口は横だけではなく、縦にも斜めにも斬れていた。

 

「これではそよ風にすら劣る……」

 

颯也は更に上へと上昇していき、気付いた時には雲の中に姿を消していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「い、一体何が起こったというのか……」

 

白髪の長髪を持った老人が、まるで信じられないとでもいう様に驚きを露わにしていた。この老人の名は天海といって、先程颯也に脇侍を送った黒幕だ。

 

老人の見立てでは、三河消失から混乱に陥った世界を我が物にしようと……簡単に言えばそう画策していた。だが今目の前で三河消失を食い止める動きがある……なんとしても止めなければ計画に支障が生じる。だから天海は今持てる全ての脇侍……元の世界よりも強固に作った精鋭を()()と送りつけた。

 

だが蓋を開けてみればどうだろうか……ものの数秒でそれも水泡に帰した。それがあった直後、天海にこんな通神が来ていた。

 

〈今回手出しした事は見逃しましょう。ですが今後もこんな事があり、私の大切な方々を傷つけようとするのであるのなら……その際は私が直々に地獄に送って差し上げましょう。 by白騎士〉

 

「な、なんと⁉︎」

 

自分の通神を知っているものなどいないはず……そう思っていたにも関わらず、先の惨劇を見せられてすぐにこの通神が届いた。誰も知らないはずなのにである。

 

まぁそもそも教える知人がいない。言うなれば1人ぼっちである。

 

「くっ……この儂をコケにしよってからに! 許さんぞ白騎士とやら‼︎」

 

1人でそう激昂していた。その時また通神が届いた。

 

〈そんなに怒ってるとハゲかけの髪が更に寂しくなりますよ? by白騎士〉

 

「い、言いたい放題言いよってからに!」

 

そもそもハゲかけてすらいない。だが白騎士からは見えなくてもその様子が分かるようだ。

 

「……チクショウめ」

 

そう、自分にはまだ髪の毛はあるのだ。ハゲてないってたらハゲていないのだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 喜美

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

颯也が武蔵を飛び出してからすぐに、愚弟もホライゾンの元に行った。ただ、今入った通信によると、愚弟は番屋に今保護されているらしい。どうにかホライゾンの元にまでは行けた様だけど、そこからは何も出来ずに拘束されたと聞いた。

 

(それにしても白騎士……ね。まさか颯也な訳無いわよね?)

 

10年前、愚弟とホライゾンと颯也が事故にあった時……そこに私はいなかった。そして結果は……ホライゾンはいなくなってしまった。戻ってきた愚弟と颯也にも、一生残らない傷を残した。でも私は喜んだ。確かにホライゾンはいなくなった。でも、まだ2人は生きて帰ってきた。その事が素直に嬉しかったものよ。帰ってきた当初、愚弟は何も口にしなかったわ。そこは私が無理矢理にでも食べさせたけれどもね? でも颯也は帰ってきてからも変わらなかった。みんなの不安を取ってしまおうと、彼はいつも笑っていたわ。例え一生()()が開かなくなったとしても……

 

颯也のおかげもあってか、皆は徐々に元気を、笑みを取り戻して行ったわ。それから10年間、私達は変わらない関係を過ごしてきたの。まぁ私はあわよくば颯也の恋人になりたいのだけど? でも相手が多いのが難点なのよね?

 

そんな考えをさっきまで持っていたはずなのに……

 

「この不安は……何かしら?」

 

多分その理由は分かっている。それは颯也の事……またあの子が無茶していると思ってしまうの。

 

「どうか怪我だけはしないで欲しいわね……」

 

「ん? 喜美? 何か言いましたか?」

 

「いいえ、何でもないわ」

 

隣にいた浅間にそう返し、また思考の渦に戻る。

 

(それにしてもさっきの機動殻は……見た事なかったわね)

 

そもそもあのサイズで空を飛べるものと言ったら本当に限られてくるだろう。仮にそれだったならまだしも、あの緑色の剣はもはやどの機動殻にも該当しないだろう。

 

そう考え込んでいた中、いきなり中継通神が流れ始めた。その通神に写っていたのは、今は赤黒い雲に覆われて見えないが綺麗な夜空が映し出されていた。その夜空の風景から少しずつ動いていき、次に移ったのは殆どの青と少しの緑で彩られた大きな球体だった。

 

『いきなりの中継失礼する。俺はカタクリ……アンフェア・ブレーカーズのドラム担当だ』

 

いきなりカタクリという人物が通神越しで自己紹介を行なっていた。

 

『この通神は、悪いが全ての通神を一定時間ハッキングして全世界に流している。その理由は……俺たちのこの行動が末世を覆すための布石として世界に知って欲しいからだ』

 

「ま、末世を覆すって言いましたか⁉︎」

 

『あぁ、確かに言ったぞ』

 

「っ⁉︎ 個人的な呟きに対しても反応出来るなんて……」

 

カタクリのその高度な技術に浅間は驚いていた。

 

『先に言っておくが、これは録画でも何でもない。今現在を映し出している。その証拠に赤黒い雲と1本の巨大な柱が見えるだろう? そこが今の三河上空の映像だ』

 

「という事は……この目の前に映っている緑の島国が極東信州という事ですか⁉︎」

 

『いかにも……そしてもうそろそろ……見えたな』

 

カタクリがそう言うと、赤黒い雲の中から何かが飛び出してきた。それは元信公が途中まで中継していた通神で登場した機動殻だった。

 

『今から俺達が見せよう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

末世を覆すその布石を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤黒い雲を抜けて漸く宇宙空間にまで飛翔した。ここまでならば、あの地脈炉も届かないだろう。逆に言えばこちらからの攻撃は地上に届くと言う事で……

 

颯也は両手にバスターライフルと呼ばれる長銃を取り出し、それを連結させて銃口が2つある長銃を作り出した。

 

「目標……新名古屋城地脈炉制御装置」

 

そう呟くと、2つの銃口がエネルギーを溜め出した。それは徐々に大きくなっていき、銃口の前に少し大きな黄色い球が出来上がった。

 

「セイフティ解除……」

 

颯也がそう呟くと、黄色い球が更に大きくなった。そして……

 

「破壊する」

 

なんの躊躇いもなく引き金を引いた。瞬間、長銃から颯也が纏う機動殻より何十倍もの大きな閃光が一筋の大きな光として新名古屋城に注がれた。それは地脈炉の暴走で出来上がった大きな柱よりも大きい。その一筋の閃光は、地上に達すると新名古屋城を飲み込み、やがて地脈炉制御装置にまで達する。閃光が制御装置を包み込むと、まるで最初から何事もなかったのように地脈炉の暴走は止まり、暴走によって作られた点に向かう大きな柱も消失した。

 

だがそれだけでは終わらなかった。なんと颯也が言った通り、新名古屋城にはその閃光によって生じた破壊はどこも見られなかったのである。有言実行とはまさにこの事で……

 

「任務完了……帰投する」

 

暴走を止めると、颯也はどこかへと飛び去っていく。その後の新名古屋城周辺は、颯也が再び物語に介入するまでは静寂だったと言う。




今回もちょっと解説を書く気分ではなかったので、またおいおい解説はしようと思います。それでh「待たれよお主‼︎」……はてどなたでしょう?

「なんと! 儂を出しておきながらしらばっくれると言うか! 儂は黒之巣会の天海じゃ‼︎ 人間どもを恐怖の底に陥れて支配してくr」

あぁ、誰かと思えばハゲかけのジジィですね

「誰がハゲかけのジジィじゃ⁉︎ 貴様の目は節穴か⁉︎ よく見てみろ! 立派な白髪があろうが‼︎」

それも所詮後で禿げるので心配しなくても大丈夫ですよ?

「貴様! 貴様まで儂を愚弄するか⁉︎ 許さん! 許さんぞ作者風情g」

それと今回出した新キャラですが……fateの魔神沖田さんを出しました! 最近イベントで出たばかりですよね‼︎ それでたまたまガチャ引いたら当たりまして……すごく嬉しかったので急遽小説に登場させました‼︎

という事です。では読者の皆様、また会いましょう!

「無視をするなぁ‼︎」
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