境界線上のホライゾン 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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1ヶ月が過ぎての投稿となりました……誠に申し訳ございません……

「まぁアプリのイベントがかぶり過ぎたっていうのもあるし、何より色々と今月は重なってしまってたからな……もうそこは仕方ないし、次頑張ろう」

あ、ありがとうございます……これからも頑張っていきますので、どうか宜しくお願いします……

「という事でだ。読者の皆には待たせてしまって申し訳ないが、早速読み進めていってほしい」


12話 これからはお姉ちゃんと呼んでください。ーー以上 by武蔵さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前11時 武蔵アリアダスト教導院前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この場では今まさに……今後武蔵がどの様に歩むのかについて決められようとしていた。

 

教導院側に陣取るのは……今は聖連からの指示で総長及び生徒会長を外された葵・トーリ率いる武蔵学生側……

 

もう一方は、武蔵機関部代表の直政と貴族代表のネイト・ミトツダイラ……そして総長連合、生徒会の中で唯一副会長の役職を剥奪されなかった本多・正純がいた。

 

その場面を見れば、確かに武蔵の今後の未来を考える場所だ。だが1つ……この場に本来いても良いのか? と疑問を思わせる人物がいた。その人物は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(((どうしてこの場に白騎士がいるんだ(いるんですの)(いるんさね)?)))

 

その場には白騎士さんがちゃっかりいたといいます……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 酒井

 

 

 

 

 

 

 

午前9時45分 三河関所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜悪いね武蔵さん。迎えに来てもらっちゃって……」

 

「酒井様、個人的に判断しますに全然反省しているように見えません。いえ、反省のはの字もないですね。ーー以上」

 

「いやいや⁉︎ 今回は悪かったと思っているし、それにちゃんと反省もしているよ⁉︎」

 

「今回は?ーー 以上」

 

「……いえ、今回もでした。本当に心配かけてすみません……」

 

「分かれば良いのです。ーー以上」

 

「しかしながら今回酒井様が寄り道せずに真っ直ぐ帰っていたなら私達もここまで足を運ぶ必要はありませんでした。ーー以上」

 

「うっ……だ、だからそれは悪かったって……」

 

「それは?ーー 以上」

 

「いえそれもです、はい……」

 

「ならばそれを目に見える形で反省して欲しいものです。ーー以上」

 

「いや、これでも……じゃないな。ちゃんと反省しています」

 

「それだけでは私達から見て反省とは言えません。そうですね……数日の間酒井様には私達の弟である愛護様の仕事を全て肩代わりしてもらうのはどうでしょうか? ーー以上」

 

「えぇ、それが良いと思います。ーー以上」

 

「えぇっ⁉︎ ちょ、ちょっとそれは無理にも程があるんじゃ……」

 

「それは分かっています。私達もそこまで酒井様が愛護様の様に完璧に行うだろうとは思ってはいません。まぁだからといって手抜きも認めませんが……ーー以上」

 

「いやいやよく考えてみてよ武蔵さん⁉︎ 俺がもし、仮に愛護のやっている仕事を肩代わりしたとしてもさ……どうせ途中で愛護が介入してきて結局いつもの日常に戻るだけだと思うんだけど?」

 

「……確かにそうですね。ーー以上」

 

「だろう? だから俺が愛護の仕事を肩代わりする事は「でしたら1ヶ月ほど酒井様のオヤツは無しにしましょう。ーー以上」

 

「……」

 

もはや酒井は何も言えなかったのである。

 

「さぁ、こんな所で長々と話すのもなんですし、早く武蔵に帰りましょう。ーー以上」

 

「へいへい……」

 

「俺がそう簡単にお前を武蔵に返すと思うか? 酒井?」

 

「っ⁉︎ お前は……」

 

先程までシリアスのかけらもない会話がなかったその場が、その声とその声の持ち主の登場によって緊張に変わる。

 

「K.P.Aイタリアのインノケンティウスか⁉︎」

 

「教皇と呼べ。全く……その生意気な態度は昔からだな」

 

「そしてここにきているのは元教え子だけではない」

 

「ガリレオもいるのか……っ⁉︎ それは……大罪武装か⁉︎」

 

「その通り……これこそ八大罪の1つ、『淫蕩の御身』だ。まぁ今では九大罪といったところか」

 

「……能力としては持ち主が認知した相手方の攻撃する武器武装、攻撃する意思を半径3kmに渡って無効化する」

 

「その通り‼︎ 確かにこの武装は、攻撃力は皆無だ。だが私がこれを掲げる限り、私が認知したあらゆる武装は解除、解体され、攻撃の意思を無に帰すものだ。さて……無駄話はここまでとしてだ。昔俺は貴様にしてやられた事があったな。それを俺は忘れてはいない。確かに戦争だから仕方のない事かもしれないが……それでも思い出す度に少しでも腹わたは煮え繰り返るものよ」

 

「ちっ‼︎」

 

酒井は舌打ちをし、武蔵達侍女人形の腰を腕で抱えてそこから飛び退る。だが……

 

「遅いな酒井」

 

「くっ……」

 

飛び退った隙にインノケンティウス達は酒井の後方にいつのまにか浮いていた。

 

「貴様が学生だった頃とは随分と遅くなったな。ふん……これでは今貴様と勝負したとしても呆気なく終わりそうだなぁ〜おい?」

 

「酒井様、ここは逃げて下さい。ここは私達がなんとか足止めしますので……ーー以上」

 

「な、何を言っている⁉︎」

 

「酒井様は曲がりなりにも武蔵アリアダスト教導院の学長です。生徒を教え導く役職です。そんな方がここで倒れられてはいけません。ですから行って下さい……ーー以上」

 

「それだったら武蔵さんこそ武蔵には必要だ‼︎ お前さんがいなくなったら武蔵はどうなる‼︎」

 

「大丈夫です。私の思考は、常に妹達と共有しています。ですから私がいなくても武蔵はやっていけます……ーー以上」

 

「ほぅ〜、健気だなこの自動人形というやつは……うむ、俺も気が変わった。今回は威嚇程度と思っていたが、そんな意思を見せられて黙って見過ごすのも風流というやつがないと思わないか? なぁ〜おい?」

 

「さぁ、早く逃げて下さい。ーー以上」

 

「くっ……」

 

三河の関所で生徒間ではないものの、戦場と同じような緊張感が渦巻く。酒井はこれまでで既に多くの友人を失って来た。そして昨日も……榊原、それに本多を失った。そして今目の前では武蔵も失おうとしている……

 

確かに昔は力があった。実力の方も、松平四天王に上り詰める程の物だから折紙付きといっても遜色は無かった筈だ。

 

だが今ではどうだ? 学生という立場から離れてはや数十年……もはやそれ程の力は無かった。

 

そんな時だった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほぅ……こんな所に私の大切な者を壊そうとする馬鹿がいるとはな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ……」

 

「貴方は……ーー以上」

 

「き、貴様はっ⁉︎」

 

その声でその場にいた者は驚きを隠せなかった。何故ならば……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様は……白騎士か⁉︎」

 

「そうとも……貴様が認識しているその白騎士で間違いはないだろうな」

 

何故ならばそこに、さっきまで影形すらなかった白騎士がいたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで? さっきここで私の大切な者を壊す……壊すとは言ってないものの、それと同じ様な発言をした馬鹿は貴様か? インノケンティウス?」

 

「な、何故貴様がここにいる⁉︎」

 

「何故? 別に俺がどこにいようと俺の勝手だが? で? 俺の答えに対しては何も返答がなかった様だが……2度は問わん」

 

「くっ……あぁ俺だよ。確かにさっきの発言、教皇である俺が言った」

 

「そうか……これは俺の予想だが、その発言は先程俺達が貴様らK.P.Aイタリアに対して行った宣戦布告の憂さ晴らし……か。なぁ? どうだインノケンティウス? 俺の言った事に間違いはあるか? あるのならするがいい。だが、教皇である以上間違いをただすのならば、貴様らが信仰する神に誓って……間違いを正せ」

 

「か、神に誓ってだと⁉︎」

 

「そうとも。貴様が教皇であり、神に1番近い役職であるならば、そんな事は余裕だろう?」

 

「何を馬鹿な事を‼︎ そもそもそれは白騎士! 貴様の予想に過ぎぬ‼︎ 根拠も無いデタラメを言う貴様の方こそ、神の裁きを受けるに相応しい! そうだろ、おい?」

 

「馬鹿な事? その言葉はそっくりそのままお返ししよう。確かにさっきは予想に過ぎなかったが、今ので確信させてもらった。貴様の今言った発言で、貴様自身の心がざわめき揺らいだからな……だからこそ断言出来る。貴様の今その口から出た言葉は嘘であると。それで? 貴様は神に仕える身でありながら嘘を付いた……さぁ、まだ嘘を付くか?」

 

「ぐっ……」

 

「さぁ、もうそろそろ正直になろうか? 言っておくが俺に嘘は通じない。それでまた嘘をついたなら……容赦なくその大罪武装を頂こうか?」

 

「なっ⁉︎ 何故嘘をつくつかないで俺の大罪武装を引き合いに出さねばならん⁉︎」

 

「何故? そもそも貴様は、その大罪武装が元は誰の物なのかってのは理解しているんだろう? しかも昨日松平から言われたばかりで忘れるわけないよなぁ? 俺からすれば……ただ単に俺の大切な存在の一部を取り戻す。それだけの事だ。それで……今回は機会を与えているに過ぎない。さっきこの人達に吐いた言葉が、さっき自分達が招いた失態の憂さ晴らしだったのか? それとも違う理由があるのか? 俺からの質問は簡単なものだろう? YESかNOか答えるだけなんだからな。それで正直に答えたならば、今回は貴様が持つ『淫蕩の御身』はとらないで置いてやるよ。今はな?」

 

インノケンティウスは……正直白騎士という存在を舐めていた。確かに昨日の三河消失の一件……白騎士の強さは痛感した。なにせ地脈炉の暴走を普通に止めたのだ。それだけで驚嘆に値するものだろう。

 

それに先程のアンフェア・ブレーカーズだ。彼ら1人を相手取ったとしても被害は甚大だと考えた。それもそのはず……自分がその1人に摩訶不思議な手段で殺されかけたのだから……

 

だがそれが認識できていればそんな物は容易だ。こちらには大罪武装の『淫蕩の御身』がある。半径3kmの攻撃を無力化できる。だからこそ、白騎士もアンフェア・ブレーカーズもこの大罪武装にかかればどうとでもなると考えたのだ。

 

だが実際はどうだ……今目の前に白騎士がいる。今は攻撃する意思が見えないが、それでも準備は進めているかもしれない。それに超過駆動を発動するにも最低2秒程はかかる。

 

確かに常人であれば普通に発動できるだろう。そう、相手が常人であるならば……

 

だが目の前の存在はそれをはるかに超える存在だ。何故ならこの場に急に現れたのだから……

 

そんな存在が2秒の時間こちらを待つだろうか……いや、そんな事は万が一にも無いだろう。それは他のブレーカーズも同じだ。発動される前にこちらを攻撃できると考えれる。

 

だからこそ……インノケンティウスはこの場は正直に答えるしか無いと思った。

 

「ふ、ふんっ! あぁそうだ。その通りだ! 貴様らが俺に対してやった事を武蔵側に憂さ晴らししたかっただけだ‼︎」

 

「元教え子よ……」

 

「さっきの発言は確かに本当だな。あぁ、間違いなく本物だ。約束通り、今はまだ貴様の『淫蕩の御身』は取らないで置いてやろう。さて、それじゃあ次の話に移ろうか」

 

「なっ⁉︎ まだあったのか‼︎」

 

「当然だろう? なにせ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の大切な存在を傷付けると口にしたんだからな?

 

「なにぃっ! それは先程済んだ話だろうが⁉︎」

 

「教皇ともあろう者がちゃんと聞いていたのか? 俺はさっきその台詞を口にしたのは憂さ晴らしのためか……そう聞いた。それで貴様は是と答えたわけだが、まだそこからは何も動いちゃいない。正確にはここからが本番だ。憂さ晴らしであれなんであれ、貴様はその言葉を口にしたんだ。それも俺の大切な者達に対してな? で……その落とし前はどう付ける?」

 

「そ、そんなものは詭弁だ! 詭弁に過ぎんぞ白騎士‼︎ そもそも貴様のその言、言い換えれば武蔵側に属する者達が大切な存在だと聞こえる。だが貴様と武蔵側は初対面のはずだ‼︎ それを強引に自らの大切な存在として紐づけるなどと……」

 

「矛盾しているか? いや、矛盾はしていない。それに貴様の方こそ詭弁を弄そうとしているじゃあないか。武蔵側と俺が初対面? そんな事どうやって判断できる? 昔から付き合いがあったかもしれないじゃないか。俺達と武蔵側がな? それを否定する材料は、残念ながら貴様らには無い。これでも納得がいかないと言うのなら……もう1つ俺が武蔵側に味方する理由を提示してやろう」

 

「な、なんだと⁉︎」

 

「……ま、まさか‼︎」

 

「ガリレオは気付いたか……そう、さっきあっただろう? 貴様らと三河が戦えるかどうかの基準を測ったばかりだものなぁ? 確かに三河はお前らに後一歩及ばなかった。それはタッチの差だ。まぁそれはともかくとして……その場で俺達アンフェア・ブレーカーズは貴様らには宣戦布告しただろう? 今回アンフェア・ブレーカーズは生徒間の抗争には参加はしない。それはあの場で言った通りだ。だが……」

 

「この場は生徒間の抗争とは全くもって関係ない所だ。だから俺は武蔵側を守るし、貴様とも正面きって戦う事が出来る。それがもう1つの理由だ。納得、したか?」

 

宣戦布告……白騎士は再度K.P.Aイタリアに対して行ったのだ。それは先程モンターク達が行ったものとは同じようで、確かに違う所があった。

 

それは、自分の背に守るべき者達がいる事……白騎士はそれだけで世界の中心的組織の1つであるK.P.Aイタリアのトップ達を相手取ると……そう宣言した。

 

仮面で白騎士が今どの様な表情をしているかが分からない。そうであるあるはずなのに……インノケンティウスとガリレオは、白騎士が憤怒の形相でこちらを見ていると錯覚した。

 

「さて……そっちから喧嘩をふっかけてきたんだ。だから俺が貴様らに対して武器を突き付けたとしても文句はないだろう? それにこれはあくまでK.P.Aイタリアである貴様らとアンフェア・ブレーカーズである俺の中での話だ。だからここで武蔵陣営を俺が守ったからといって、その後で武蔵側に何かしたら……分かってるな?」

 

そう言いながらも白騎士はインノケンティウス達に武器を突き付けた。それは小型拳銃……ではあったものの、この世界ではまず見ない形をしていた事は確かだ。

 

「ふ、フンッ! たかだかその小さい物が俺に通じるとでも思うのか? 俺としては昨日新名古屋城の暴走を止めた長銃を出すと思ったが……結果がこれか〜、大方昨日ので貴様の内燃排気は空になって、それが未だに回復しきってないって事だろう? なぁおい? だって今貴様が手に持つ物は昨日の物よりも更に小さい物だものなぁ! そんな者で俺に挑むとは……片腹痛いわ‼︎」

 

と、インノケンティウスはさっきの調子を取り戻したかの様に言う。それもそうだ。さっきまで威圧していた相手、それも昨日の出来事を何事も無く、ただただ強大な一撃で止めた人物だ。インノケンティウスからしてみれば昨日の長銃を出すものとばかり思っていたが……蓋を開けてみればなんのその。自分達でも対処できそうだった。

 

そこから導き出したのは、昨日の一撃でほぼ白騎士の内燃排気が空となり、今もなおそれを回復している段階だと踏んだのだ。そう考えたからこそ、今の自分達でも十分白騎士に対処出来ると感じてしまったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう感じてしまったからこそ彼は勘違いした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴様らをこの世界から消し去って良いなら出すが?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「っ⁉︎」」」

 

その言葉に、本来彼に守られる立場であるはずの酒井達も冷や汗をかいた。そう、何故ならその言葉を彼は本気で言ったから……それが分かってしまうから……彼の背中しか見えないが、酒井達にもはっきりと伝わった。彼の言葉は本気であると……

 

「それに貴様は勘違いしているな。まさか俺が“あの程度”でパワーダウンするとでも? 俺自身数えたことはないが、撃った直後でもまだ数発は最低でもいけるが?」

 

「なっ……なんだとっ⁉︎」

 

「後さ……」

 

白騎士が銃を持ってない手の方で指を鳴らすと、インノケンティウス達の周りの空間に白い揺らぎが複数発生し、そこから白騎士が持つタイプの銃とは異なるが銃口が覗く。そう、簡単に言えばインノケンティウス達は包囲されたのだ。360度……逃げ場がない様に……

 

「こんな事だって容易にできる。全ての銃口が貴様らに向いている。安心しろよ……俺は、いや俺達は容易にここに生きる全ての人を殺めるなどはしない。まぁ他のメンバーは分からないが、それでもこれは俺の信条とするところだ。だが勘違いはするなよ?」

 

「あくまで人の命を取る事は無いってだけであり、いつでも俺は貴様らをこの世界の下らない政から退場させる事は可能だ。これは脅しでは無い……俺自身がこの世界全体に喧嘩を売る覚悟を持って貴様らに言っている」

 

その言葉は……まさしく脅しなどでは無い。白騎士に対面しているインノケンティウス達は今まさにそう感じている。それと同時に白騎士の怒気と、自分達を射殺さんと見つめてくる視線……仮面越しで見えるわけがないのに、今まさにそう感じている。その証拠に制服の下に着けているインナーは冷や汗で気持ち悪いほど肌に張り付いている事だろう。

 

「これで完全なる貴様らへの宣戦布告だ。貴様らが俺の大切な存在……ホライゾンの身柄と貴様が持つ大罪武装を今、この場で返すと……ホライゾンの身は傷一切なく、ホライゾンの感情を本人に、俺の目の前で返すという事をすれば、俺達が行った貴様らに対する宣戦布告を取り下げよう」

 

「そ、そんな事……出来る訳がなかろう‼︎ 俺は国の代表だ! こ、こんな脅しごときで俺が屈すれば、俺を信じた者達へ示しがつかん‼︎ 俺は屈さぬぞ! 絶対だ‼︎」

 

「も、元教え子よ……」

 

「ほぅ……そうか。まぁ、俺を目の前にしてでのその啖呵だけは褒めてやるよ。それで本当に良いんだな? 俺達アンフェア・ブレーカーズと真っ向から争って」

 

「無論だ! 今勝負をしたとしても構わぬ‼︎ 俺は……貴様らがどれだけ脅そうと屈さぬと決めたのだ! 俺がローマを! K.P.Aイタリアを背負う限りな‼︎」

 

「そうかそうか。それは大変結構……で? そんな宣言をしたところでこの包囲が瓦解するとか、そんな甘い考えは勿論無いよなぁ〜? だがまぁ認めよう……貴様らはこんな脅しでは屈さないと……そこでもう1つチャンスを与えてやろう」

 

「ちゃ、チャンスだとっ⁉︎」

 

「あぁ……この場から無事に立ち去る事ができるというチャンスをだ。ホライゾンの事は……まぁ武蔵と三河連中が手を取り合って貴様らから奪還するとして……問題はこの場でこの人達に吐いた戯言だ。それを無かった事にすると言うのなら……俺は今この場は貴様らを見逃そう。どうする? この場で政から退場して武蔵と三河の子らにホライゾン、並びにお前が持つ大罪武装を奪還されるか……若しくは少しでも抗って大罪武装だけは守り抜くか……だ。因みにホライゾンはどちらを選択しようが助かる。貴様らの手には落ちない。これは俺の予言だ。戯言だと思って構わないし……まぁそんな事は貴様らが決める事だ。それで? どうする? さっき言ったことは撤回するか?」

 

「ぐっ……ぐぬぬぬ……」

 

インノケンティウス、今この場で争うと言うことをはっきり口にした。だが白騎士はそれさえも嘲笑うかのように、この場を条件次第で見逃すと言う。それだけで分かってしまうのだ。目の前にいる相手は、自分の事など脅威とは全く見ていないという事に……

 

正直言ってプライドなどは既にズタボロである。自尊心が強いと自分でも思っているが、ここまでコケにされるなどとは……

 

だがそこでも冷静に考える……先程の発言さえ撤回すれば、この場は辛うじてやり切れる。正直それが自分自身で、心の奥底で納得できないと思っていたとしても……目の前の存在に対して今自分が何か出来るかを問われたのなら……はっきりに言って無理だと痛感した。

 

だからこそここは……

 

「わ……分かった。先程俺が言った事は撤回しよう……」

 

発言を撤回する行動に出た。だがここでも……

 

「それが人に何かした時に謝る態度か?」

 

それだけ聞いてインノケンティウスはまさかと思った。しかしながら、さっきの一言で考えた事は、無情にも白騎士からハッキリと告げられた。

 

「人に……それも傷つけるような行いをしようとしたんだ。外的にも心的にも……その人達に傷を負わせたんだ。それを払拭する謝り方ぐらい……貴様でも分かるよなぁ?」

 

「「っ⁉︎」」

 

それを言われただけで自分達に途轍もない圧がかかる……。

 

無言の圧力……とでも言う様な、そんな得体の知れない力をまさに味わっていた。

 

(くっ……苦しい……⁉︎)

 

息苦しさを感じる。まるで100kgはあるのではと思う様な鎧を着ているかの如く……自分自身の身体が重く感じた。

 

ふと気付いた時には、自分は……いや自分達は両膝を地面に付け、両手も地面につけるといった……所謂四つん這いの状態になっていた。

 

「そうそう……そこまで行けば後は……分かるよなぁ?」

 

「うっ……ぐっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「流石は親方様の殺気……離れている私の所にまで届いてくる」

 

今私は現親方様……愛護様の様子を伺って御座った。

 

というかいきなり出てきたお前は何だ? という声もあるかもしれないが、今は答える事はない。ただ陰ながら親方様をお守りする立場……とだけは言っておく。

 

(あっ……地面に頭をつけて何か言って御座るな)

 

多分先程の非礼を詫びたので御座ろう。そしてそやつらはその場から消え失せた。それにしても……

 

(やはり親方様は凄い‼︎)

 

そこに忍者装束を纏った謎のくのいちがいたといいます……

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(なんかさっきから誰かに見られている気がする……)

 

一応太平洋から三河に上陸? 浮遊して来たけど上陸でいいのか? まぁそんな細かい話はいいか……

 

その辺りから誰かに見られている気がした。見知っているような気配だし、あちらから何もしてこないと分かったから無視はしていたが……

 

「白騎士……でいいんだったか?」

 

そう考えていると酒井学長が声をかけて来たから、それについては是と答えた。

 

「さっき助けてもらった事は感謝している。俺も昔程は衰えたし、あのまま2人が引き下がらなかったらどうなっていたことやら」

 

「私武蔵も助かりました。感謝いたします。ーー以上」

 

そう言って2人は頭を下げてくる。にしても……もう良いよな〜、俺の正体バラしても。

 

「お2人ともどうか頭をあげて下さい。俺は俺のやりたい事をやっただけなんですから」

 

「だ、だがな〜……こちとらお礼ぐらいさせて欲しいもんだが」

 

「お礼……ですか。それならいつも貰ってますよ」

 

「はっ? 何を言って……」

 

「言葉通りの意味ですよ。それにもうそろそろ俺の正体もバラすつもりでしたから……」

 

そう言いながら俺は長髪付きの仮面を脱ぎ去った。そうすると2人の顔は、何が起こった⁉︎ ってくらい唖然としていた。そこからは俺のネタバラシと昨日のことについてだ。学長の昔馴染みの榊原さんについては、怪異に遭う前にこちらが助け出したと伝えた。勿論井伊さん、本田さん、更には元信さんと三河にいた自動人形達も助けたと言っておいた。彼らが今どこにいるかはまだ答える事は出来ないが無事だと答えた。それに後々武蔵側の助けにもなるだろうから、その話は一旦ここまでにしておいた。

 

それで酒井学長も納得はしてくれてたし、ここまでは予想通り……だったんだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの〜……武蔵さん? どうして俺を抱きしめているの?」

 

「そんな事は当然です。弟の無事を安堵しない姉がどこにいるというのですか? ーー以上」

 

「……それに頭も撫でられているんですが」

 

「気持ち良くはなかったですか? ーー以上」

 

あぁ……武蔵さんの顔が若干悲しんでいるように見える。だからそれについては否定した。でも何故撫でているのかをさらに問うたら……」

 

「愛しい弟を愛でるのは姉の特権です。ーー以上」

 

と言いながら俺の頭を撫でる武蔵さん……ん?

 

(あれ? 俺っていつのまに武蔵さんの弟になったんだっけ?)

 

「愛護様に会った時からですよ。ーー以上」

 

(なんかデジャブを感じる……という事は今度から武蔵さんの事は武蔵お姉ちゃんって呼んだ方が良いのか?)

 

「はい! 是非とも私の事はお姉ちゃんと呼んでください‼︎ ーー以上」

 

「あっ、はい」

 

そんな様子を遠目で見続けていた酒井学長の姿がありました……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方この方はというと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それだったら私もお姉ちゃんって呼びなさいよ‼︎」

 

「うわっ⁉︎ いきなり成実は何を言っているんだ? びっくりしたぞ」

 

自分の事も姉と言われたい成実さんがいたと言います……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー●◯●ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁそんなこんなで冒頭に戻るが……本田さん達は俺がこっちにいる事で驚いているなぁ〜……当然か。

 

(なにせ白騎士の格好で来てるし)

 

皆に再会した後、昨日あった事は若干濁しつつ話した。それを言ったら梅組の皆の反応はそれぞれで……だがやり過ぎたとは思ってはいない。あれが俺にとってのベストなのだから……

 

「さて、役者も揃ったところで行うとしようか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武蔵副会長不信任決議による臨時生徒総会を」




い、10,000字に行かなかった……

「いや、でも毎回良く書いている方じゃないか?」

そ、そうですかねぇ……でも他の方の作品を見ているとそれ以上に書いている人とかいるじゃないですか? それが凄く良いなぁ〜、あんなに短時間で書けたらなぁ〜……って思うんですよね。

「そこは人それぞれだろ? 作者は作者で、自分のペースで書けば良い」

あ、ありがとうございます愛護さん‼︎ という事でここから解説に入らせて頂こうかと思います‼︎







解説

GNビームピストルⅡ

ケルディムガンダムというガンダムOO作品に登場した機体が持つ主武装。近・中距離武装で、連射性と高い武器です。また、ケルディムガンダムにはビームサーベルがないため、この武装の下部にビームコーティングを施している事からビームサーベルなどを受け止める事も可能ですし近接時にも鈍器として使用する事が出来ます。

ですがこれも主人公により魔改造されているため、上記の性能の遥かに上を行くものとなっています。



謎のくのいち

作者よ……またfgoから引っ張ってきたか……by愛護




という事で今回は以上とさせていただきます。また1ヶ月かかるとは思いますが、また見てくださったら幸いです!
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