境界線上のホライゾン 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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あぁ……また1ヶ月過ぎてしまった……

「今度は何やってたんだ?」

アプリの新章に突入+私の好みのキャラが出てきてくれたので育ててました。

「まさかとは思うが作者……そのキャラを出す確率は?」

えっ? 確率? 何の話をしてるんですか?

「コイツ絶対出してるわこの物語で……」


13話 直訴しましょう‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前11時武蔵アリアダスト教導院前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ始まるのは武蔵生徒会の副会長である本多・正純の不信任決議……葵・トーリ率いる武蔵側と聖連側の副会長本多・正純、武蔵騎士のネイト・ミトツダイラ、武蔵機関部の直政が対面していた。

 

これは相対……勝者と敗者に別れる戦いが繰り広げられようとしていた。そしてこの相対で決まるもの……それは、簡単に言えば今聖連側に囚われの身となっているホライゾン・アリアダストを救うか、救わないかである。どの道トーリ達は正純達に勝たなければホライゾンを救うなど夢のまた夢である。

 

そして正純は、総長連合が解体された中で唯一副会長の肩書きが残っていた。また教導院の中では、将来政治職に就きたいという願いもあってか非常に頭のキレる人物であり、討論であっても大人顔負けな案とそれを可能にする発言を可能とする。

 

その両隣に立つのは、総長連合で第五特務を務め武蔵の騎士家系に属するネイト・ミトツダイラ。もう1人は総長連合で第6特務であり武蔵の機関部に属する直政。どの人物も武蔵の中では非常に強い力を持っている事は過言ではない。

 

そんな力を持つ3人と、葵・トーリ達……ホライゾンの生存をかけた戦いはどちらに軍配があがるのか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(全く……何で仲間や友達同士で争わないといけないんだ……)

 

そんな中で、表情には出ていないが今の状況に悲観する者がいた。それは白騎士だった。まぁ中の本人は愛護颯也なのだが……

 

彼は自分の大切な者や友人を大切にする。それも自分の身よりもだ。それこそが自分の幸であり、幸福であり、何よりも周りの幸せになると考えているからだ。自分が傷付いてでも守るのだ。例え“片目が一生開かない”と言われたとしても……

 

その信念を持つ颯也は……今の状況が心の底から憎い。自分が必要以上にこの世界、物語に介入してしまえば世界が狂う事を知っている。それは転生される前に女神に言われたのだ。必要以上の介入はその世界にあってはならないものを呼び込むと……

 

だが……

 

(実際にこの世界にいないはずの奴らがいる……多分俺はこの世界に、主だった事に干渉しすぎてしまったんだろう……)

 

それを既に実感していた。昨日の件でそれはもう明らかだ。賽は投げられたのだ。それでも……

 

(例え狂ったとしても、俺は大切な者を守る‼︎)

 

その意思だけは変わらない。変わらないが……目の前では自分の信念、想いとは矛盾した事が起ころうとしている。本当は、今すぐこの姿を晒してこの場を収め、一刻も早くホライゾンを助けたい。

 

だがまたこの場で自分が介入してしまったら……この世界はまた歪みを大きくしてしまうだろう。それによって大切な者に被害が及んでしまったら……

 

確かに自分が介入すればこの場も収まるし、自分がこの世界で今後起こり得る出来事も知識と記憶で得ているから介入する事は容易い。でもそのかわりに歪みは大きくなり招かれざる客がこの世界に現れ、大切な者に牙を剥く。それを自らの手で守る。そして出来事に表立って介入する……言い得て妙だが最早イタチごっこだった。

 

それを考えると……この場の相対で手を出すのは、手を出す事が憚られた。だが友人同士が傷つけ合う事など容認出来よう筈がない……

 

悔しい……力を持っているのにすぐ対処できない事が……

 

苦しい……ただこの場を見ているだけなんて……

 

憎い……今ここで何も出来ない自分が……

 

その想いが無意識に、無意味な力で手を強く握らせる。そこから生じたのは……少量ではあれ流血だった。表の皮を自らの爪が切った事に生じる流血……握り拳を伝ったそれは地面に落ちた。

 

(颯也……)

 

それを後ろから見つめる葵・喜美は、悲しそうな表情でそれを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 成実

 

 

 

 

 

 

 

 

(どうして私は……こんな時に彼の側にいてあげれないの……)

 

武蔵の中継は、全世界で報じられていた。未だ相対が始まっていないにも関わらず……

 

それを自室で見ていた伊達・成実は、何故自分が今彼の側にいないのかと……心から実感した。

 

その中継はその場全体をあらわしたもの……その中で白騎士が何故武蔵の陣営にいるか分からないのが全員思った事だ。だが白騎士の正体を知っている成実からしてみれば……そこに彼がいる事は当然だった。そして彼女は……白騎士が、颯也が強く自らの掌を握っている事を知っていた。そこから流れ出る流血も……

 

「んっ……」

 

成実は自らの身体の中から何かが疼くのを感じた。それは今の颯也を見ての悲しみからか、それともあの場にいない自分への腹立たしさからか……

 

「貴方がこの世界で苦しむ事なんて何もない筈なのに……どうして貴方は……自分を傷付けるの……」

 

成実は颯也が元々この世界で生まれた存在でない事は知っている。そして今起こっている武蔵の中での相対も、過去に自分があった傷も、殆ど颯也がいなくても起こり得たんだろうなという事は感じていた。

 

それでも彼は目の前の現状を悲しむ。自分以外の大切な存在が傷ついてしまう事を。そしてその場で何も出来ない自分が何より憎いと……

 

(だって私が自分の四肢を失ってしまったあの日も……自分が傷付いているのに私の事を優先して……)

 

その時に彼に治してもらったのだ。自分本来の四肢を……そしてあの時自分達を襲った力に対処できる鋼鉄の四肢を……

 

「貴方は……笑った顔が1番なのよ」

 

画面の中に映っている彼に向かって、悲しんだ表情で言う。

 

「ばか……」

 

だが彼は逆に思うだろう。自らが傷ついたとしても大切な人達が笑顔でいてくれるのならと……

 

そう呟いた時、成実の前に通神枠が開いた。通神枠は音声通神だけなのか枠の中に音声のみと表示されていた。それでも誰からかかってきたかは分かる。その表示には……『愛護颯也くんファンクラブ会員NO.2兼愛護颯也応援副会長』と記されてある……

 

成実はその通話に出る。

 

「どうしたのかしら? といっても要件は颯也の事よね?」

 

『はい。成実さんも今の放送を見ていますね?』

 

「えぇ。胸が締め付けられる感覚よ……あの子の今を思うと、何もできない私が悔しいの」

 

『私もです。本当なら私も今すぐあの場に行って颯也さんの事を抱き締めたい……あの苦悩から解放したいです』

 

「……そうね。あの子は自分の周りにいる大切な人達を守る為なら……自分を犠牲にしてしまうから。私達はそんな事は望まない。ただ颯也がこの世界を幸せに生きて欲しいだけなのに……それでもあの子は変わらないでしょうね。前世と同じ様に、自分よりも他人を優先する事を」

 

『そう、ですね。私の時もそうでしたから。私が元の時代で生きていた時も……元とは違う世界、2000年以上栄華を誇った秦で凍眠から目覚めた時も……彼は見返りなど関係無く周りの人を助けていた。村人達を襲う獣も、汎人類史の世界を取り戻そうと奮闘した魔術師達の力になった時も、そのせいで始皇帝の怒りをかった村人達に向けて落とした攻撃も自分の身を顧みずに周りを優先していました。そして……私が彼らに負けてしまって地に伏した時も、颯也さんが助けてくれました』

 

「例え敵味方関係無く……とは言い難いわね。それでも……あの子は自分に出来うる限りを救ってきている。ホント……無理しすぎなのよ」

 

『でも、その無理から私達は救われた』

 

「だからあまり強く言えないし……でも、そんな彼に私は惚れてしまったわ」

 

『それは私もですよ。一緒に暮らしていた家族や仕えていた皇帝以外でずっと一緒に居たいと思ったのは』

 

「あら、それだったら私もずっと一緒に居たいわよ? 今の役職を捨ててでもね」

 

『……ライバルは多いようです』

 

「そうね。でももし彼が私以外の女性を好きになったとしても……私は受け止めるつもりよ? まぁ私が認めればの話だけど」

 

『ははは……それはとても難しそうですね』

 

「そんなの当然よ。あの子の事を大切に思えない……ただ自分の欲望のためだけにあの子を利用しようとする輩を私は許さない」

 

『その通りですね。そんな事をする者達が現れたのなら……私は全力でその者達から颯也さんを守りましょう。例え私の命にかえても……』

 

「その言葉……あの子の前で言っちゃダメだからね?」

 

『あっ……そ、それは勿論わかってますよ⁉︎』

 

「……だったらさっきの間は何なのかしら? それはともかくとして……今日私の家に来ないかしら?」

 

『えっ? 急にどうしたんですか?』

 

「それは来てからのお楽しみ……というところね。それで今日何か予定はあるの?」

 

『予定はありませんけど……でも私副長職に就いてしまってますし、簡単に国を空けるわけには……』

 

「それなら大丈夫よ? あなたと話してる間にそっちの総長にメールを送って許可は貰ってるから」

 

『何してるんですかあの人⁉︎』

 

「という事だから今日は私の家に来る事。時間は……午後7時ぐらいが良いわね」

 

『は、はぁ……』

 

「それじゃあここで……武蔵がどう転ぶか見たいから続きは後にしましょう」

 

成実は通神を切った。

 

「まぁ、颯也がいる時点でホライゾンという子は助かるわね。後は……」

 

「颯也をどうやって甘えさせようかしら?」

 

その時には既に、成実さんの頭の中は桃色一色だったと言います……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ〜……」

 

さっきの会話についての溜息をつく。相手は『愛護颯也くんファンクラブ』会員NO.1であり応援会長を務める伊達・成実だ。彼女は他に……というか主に奥州伊達教導院の副長を務めているというのに、それ以外にファンクラブの応援会長をするというのは結構負担がかかっているのではないだろうか……

 

まぁ、それをいうのならこちらも一国の副長を任されていてファンクラブの応援副会長なのだが……

 

「困りましたね……」

 

通神は自分からかけた。何故なら彼の心情を考えるにいてもたってもいられなかったから。彼女にかけた理由としては……『愛護颯也くんファンクラブ』の応援会長でもあるし、“こちらの事情”も知っている事から気を置かないでも話せると思ったからだ。しかし結果としては困った事になった。まさか彼女の家に招かれるとは……それも総長もいつのまにか許可を出しているし……

 

「というより私、成実さんの家を知らないですね……」

 

そう思っていたら通神メッセージが届いた。それはさっきまで話していた成実で……

 

『ここが私の家になるわ。後徒歩で来るとか時間がかかると思うから、案内役も手配しておいたの。多分もうすぐ来ると思うわ』

 

「いつの間に……成実さん手が早いです」

 

それと同時に自分の部屋がノックされた。今の時間帯……他の生徒達も武蔵の動きと三河、そして聖教側がどうなるかが気になるという事もあって放送に釘付けだ。だから今回は本来あるべき訓練なども休みにした。というのに誰が訪ねてきたのだろう? だが返事をしない事も失礼だと思ったのでノックに対する返事をした。

 

「はい、どなたですか?」

 

「先程伊達・成実から通神を受け取ったとは思うが、俺はあなたの案内役として遣わされた者だ」

 

(っ⁉︎ 幾ら何でも早過ぎです‼︎)

 

「驚くのも無理はない。それにすぐに出発するわけでもない。まだ昼を回ろうかとする時間帯だ」

 

「と、ともかくそのまま話をするのもなんですし入って来てください」

 

「話が早くて助かる」

 

そして自分の部屋を訪ねてきた人物を中に招いた。

 

「あなたは……カタクリさん?」

 

「その通り。『アンフェア・ブレーカーズ』ドラム担当のカタクリだ。今回は君を成実の元に送り届けるために足を運ばせてもらった」

 

「そ、それはご丁寧に……」

 

「だが先程も言ったが、すぐ出発というわけでもない。颯也がホライゾンを助けた事を完全に見届けてからだ」

 

「分かりました。もう彼女の中では決まった話のようですし、こちらも準備をしていきましょう。それにしても気になったのですが……なんでカタクリさんが私の遣いに?」

 

「……弱みを握られている

 

「えっ?」

 

「いや、何でもない。ともかく俺は君を成実の元へ送り届けるまでいさせてもらおう」

 

「は、はぁ……」

 

カタクリさんも苦労人の様です……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ今からトーリが率いる武蔵アリアダスト教導院側と、正純率いる聖連側の相対を行います。正純達が3名によるものだから、教導院側も3名を決めて行う事。それと先に2勝した方が勝ちって事で良いわね? 相対で競うものとかルールはそっちで自由に決めて良いわ。とまぁこんなところかしら。何か質問はある?」

 

オリオトライが今回の相対について説明した。説明し終えたところで直政が手を挙げて発言した。それは先程オリオトライが説明した箇所に関する事だろうか? それとも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこで簀巻になってる葵・トーリ(馬鹿)は何さね?」

 

ほぼほぼ関係ない事だった……

 

「あぁこれか……自らで全裸になって簀巻になった」

 

「簀巻じゃねぇよ! 俺は今巻き寿司になってるんだ‼︎」

 

「今巻き寿司を食べてるお茶の間に謝れ‼︎」

 

「グフゥッ⁉︎」

 

ジロジロに簾の上から足蹴を喰らうトーリ……そしてそれを対面から見る正純達。うん、この時点で最早いつも通りの光景(カオス)だ。

 

「まぁそこの馬鹿は良いとしてさ……颯也はあれから戻ったかい?」

 

「いや、昨日から戻っていない……」

 

「そうかい……それを聞いた途端寂しくなっちまうね」

 

この発言に対してただ1人心の中で罪悪感に苛まれた人がいたそうです……まぁ颯也さんの事ですが。

 

「それで相対についてだが……」

 

「正純とネイト、ここはアタシから行かせてもらえないかい?」

 

「直政? まぁ良いが……」

 

「私も大丈夫ですわよ?」

 

「悪いねぇ。ということでアタシが1番さ。それとね、アタシは別にホライゾンを助けに行く事については賛成さ。賛成だけど機関部の連中がうるさいんさ……この武蔵に、あの中継で出てた奴らを越えることができるかどうかをね‼︎」

 

そう言いながら直政は目の前に通神枠を出し、義手である左腕で叩き割った。それとともにどこからか轟音が鳴る。そしてこの場に何かが風を切って近づいて来るような音が聞こえた。それはどんどんと大きくなり……

 

ドォォォン‼︎

 

目の前に現れたのは主にピンクと黒で彩った10m級の武神だった。

 

「お、親方! 空から女の子が‼︎」

 

「それは他作品だろ‼︎」

 

ジロジロが簀巻状態のトーリをまた足蹴にしていた。

 

(というか何でお前がその台詞知ってるんだよ……)

 

颯也さんは後から知りましたが、この世界にもその台詞で有名な本作と似たような作品があるとの事です……著作権に引っかからなければ良いのですが……

 

「コイツは地摺朱雀っつってね、颯也と並んで機関部の主力さね」

 

直政は普通の様に言う。普通に言うのだが……

 

「えっ? 颯也くんと並んでってどういう事ですか?」

 

「た、確かに……」

 

「ん? あぁ、そう言えば言ってなかったさね。颯也が機関部でも手伝っている事は皆知っているだろう? まぁあの域に行ったら手伝ってるじゃなくてもう既に機関部の一員……いや、機関部の爺さんと同等くらいの仕事量さね」

 

「「「えぇーーーっ⁉︎」」」

 

それはもう驚くしか無かった。武蔵は航空母艦とともに、武蔵に所属する全ての人たちの家に等しい。その人達の家や他国に運ぶ物資やetc……それに加えて武蔵自体の重さも加わるとなると、生半可な動力では浮く事など出来ない。それのメンテナンスなどを一手に執り行っているのが機関部なのだが……そこを取り纏める長と同じくらいの仕事量を颯也が行なっていると直政は言った。

 

だが思い出して欲しい……颯也は機関部だけでなく至る所を手伝っている。そう考えるとなると……

 

(((分かっていた事だけど最早人外……)))

 

(また人外って言われた様な……)

 

あなたはテレパスですか……

 

「そんな事は今としてはどうでも良いさね。それで地摺朱雀の重量は10t級……颯也ならまだともかくあんたらに対抗できるかい? まぁ対抗出来なきゃホライゾンを助けるなんて夢のまた夢さ……何せ各国は普通に武神隊とか揃えてるだろうからさ。それでそっちは誰を出すんさ? アタシは誰でも良いよ? なんでそっちにいるかは分からないけど白騎士、アンタとでもね?」

 

「私はこの行く末を見守りに来ただけですよ。あなた達と戦う為ではない。確かに私は今この子達の方にいますが、立ち位置としては中立ですよ。だから今はどちらの味方にも付くつもりはありませんよ」

 

「まぁそれもそうさね。なにせアンタらアンフェア・ブレーカーズは今回の生徒間の抗争に手出ししないって言ってたしね。それにアンタが来たとしたら、いくら武神で戦うこっちも勝てる見込みは無かったろうからね」

 

そう言いつつ、直政は誰が自分と戦うのか待っていた。時間は有限……時間が削れる毎にホライゾンの命も刻々と失われていく事を意味していた。そんな中……

 

「ならさ、お前が行けよ守銭奴」

 

と、葵・トーリが言った。

 

「ほぅ、何故だ?」

 

「だってお前って俺に対して辛辣な言葉とか厳しい態度とか……現に今も俺の事をそうしている訳だし? 簡単に言ったら腹いせだよ。だからお前を指名したんだ」

 

「「「大人気ない‼︎」」」

 

(いくらなんでも器が大きい小さすぎじゃあないか?)

 

「という事で……今回直政にギッタギッタにやられて日頃の行いを反省してくださぁーい」

 

「「「お前が言うな‼︎」」」

 

トーリは梅組が口を揃えて言う中でも御構い無しにジロジロを指名した。そして当の本人は……

 

「ふむ……それで私の信任が得られるのであれば安いものだな」

 

「ふへ?」

 

トーリの煽りというか何というか……それを真っ向から受け止めた。

 

『俺は何か手伝いとかしなくても良いか?』

 

そのシロジロの前に現れた通神枠……送信者は白騎士となっていた。

 

『颯也か……いや、こっちは何も心配にはいらない。ハイディのサポートさえあれば大丈夫だ』

 

『……なら君の力といっても過言ではないお金を君の所に振り込んでおこうか?』

 

『……大変魅力的な話……いやいや! いつも颯也には力になってもらっている。それにこれは、颯也がいない状況で私達がどれ程の力を持っているのか……言い方を悪くすれば試されている状況だ。だからこそ、私達の力で証明しなければならない。ホライゾンを救う事も……そしてこれからもお金を稼ぐためにもな‼︎』

 

『後者の方が君にとっての1番の理由だと感じたけど……うん、でも俺はシロジロの事を信じるよ。だから……勝って欲しい』

 

『あぁ、大船に乗ったつもりでいてくれ』

 

そこで白騎士からの通神は途切れた。

 

「話は済んだかい?」

 

「あぁ、今終わった」

 

「うんうん、それじゃあどっちとも準備はいいみたいね?」

 

「「jud‼︎」」

 

「それじゃあ行くわよ! 両者構えて……はじめ!」

 

オリオトライの合図とともに、その場に轟音が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

シロジロと直政の戦闘は、教導院前から街中に移っている。シロジロが直政からの攻撃を避けやすくする為技と街中に移動したのだろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

否‼︎ シロジロは直政に対して攻めていたのだ。逆に少々押されているのは直政の方で、戦闘が街中に移った為からか家などを壊さない様に気を遣っていたのだ。

 

「ぐっ⁉︎ それが金の力ってやつかい‼︎」

 

「そうとも。今の私の力は、契約したものの力を一時的に借り受ける事によって武神と対等の力を引き出している。勿論1分単位での金銭での契約だ。分数が加算される事に支払う金銭も比例していく。だが!」

 

「この程度で私のお金は尽きない‼︎ 本気でかからないと痛い目を見るぞ直政‼︎」

 

「ちっ! アンタってこれ程厄介だったさね‼︎」

 

「お金が絡むと特にな‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シロジロ達の戦いが街中に移っていった。まぁハイディさんも術式でサポートしてるだろうから、例え街中武神が倒れかかったとしても被害はないだろう。

 

(まぁ例え被害があったとしても俺が直すけど……にしても改めて見るとすごいよなぁ〜)

 

俺は間近でシロジロの術式を見ていた。それは、契約したものの力を一部ではあるが、一時的に借り受けて自らの手足の如く使うというものだ。実際に俺の目の前では、シロジロと契約した人達から力の供給が目の前で行われている。

 

(でも彼らにばかり負担をかけさせるわけにはいかないからな……)

 

という事で……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ……良かったらどうだろうか?」

 

「し、白騎士……さん?」

 

俺がまず話しかけたのは、シロジロと契約している武蔵警備隊男性隊長だった。ここには無論女性隊長もあるのだが、ただ単に颯也の目に最初に映ったのが彼だっただけである。そして差し出したのは、小皿に乗ったチョコレートケーキとフォークだった。

 

「俺は今中立の立場だ。だが、目の前で頑張っている人達を……そのまま見守るというのも私の主義に反してね。勿論敵対している人達は別だけど……という事で、良かったら食べて欲しい。勿論毒や怪しい薬なんて入れてないから」

 

「そ、そういう事でしたら……」

 

男性警備隊長は白騎士に言われてケーキの乗った小皿を受け取ってフォークを持つと、ケーキの先端を少し切って口に運んだ。

 

尚、それを見ていた警備隊の人達は男性警備隊長に対して怨嗟のこもった視線で睨みつけていたと言います……主に女性警備隊に所属する人たちが……

 

そしてケーキを食べた感想は……

 

「っ‼︎ う、うまい‼︎」

 

それを聞いた他の人達は……

 

「隊長だけズルいですよ!」

 

「俺にも一口分けて下さいよ‼︎」

 

「ちょっ! 男子達ばかりもズルいわよ‼︎ 私達だって白騎士様のケーキを食べたいわ‼︎」

 

「そうだそうだ‼︎」

 

とまぁ少し荒れ出してきた。しかしそれは颯也も読んでいたのか……

 

「喧嘩はしてはいけません。ちゃんと……皆様の分までありますから。ですから欲しい人は並んで下さい」

 

「「「やったぁーっ‼︎」」」

 

そして警備隊の人達は1列に並んで、白騎士の手からケーキを受け取っていったのだ。そして皆ケーキを食べると、とても幸せそうな表情をしていた。そのせいだろうか……シロジロに送られる力が一気に増した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ⁉︎ 力が増している……どういう事さね⁉︎」

 

「これこそ私のお金の力だ!」

 

(だがおかしい……何故急に供給される力が増したんだ?)

 

シロジロも不自然さを感じたが、今は目の前の戦いに集中することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ね、ねぇ颯くん」

 

「ん? どうしたのマルゴットさん」

 

警備隊の人達にケーキを配り終えひと段落した颯也の元にマルゴットが話しかけてきた。

 

「その……ね。警備隊の人達が食べているケーキなんだけど……私も食べたいなぁ……なんて」

 

「あぁ……それならまだあるから、良かったらどうぞ」

 

「えっ⁉︎ いいの⁉︎」

 

「勿論。何で断る必要があるの?」

 

「だ、だって今颯くんは中立の立場だし……」

 

「確かに今は中立の立場だよ? でもね? だからといって素直に欲しいって言った子に対して断るのは……俺の主義に反するからさ。だからはい、マルゴットさんもどうぞ」

 

「あっ……ありがとう///」

 

それをマルゴットは照れながら受け取った。それを見ていた他の梅組は……

 

「マルゴットあなた……抜け駆けは良くないわ!」

 

「そうですよ! 私もさっきから見ててお腹減ったんですから‼︎」

 

「アデーレ殿の言う通り、自分も食べたいでござるよ」

 

「カレー味のケーキありますか?」

 

「それは流石に無いだろう……」

 

「いや、あるけど?」

 

「「「えっ⁉︎ あるの⁉︎」」」

 

「さ、流石に御座るな……」

 

「ともかく……欲しい人は並んで欲しいかな」

 

その一言で梅組も颯也の前に並んだ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを遠目から見ていた正純達は……

 

「な、何をしてるんだこんな時に……」

 

「羨ましいですわ……」

 

「ミトツダイラ⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方この方はというと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「白騎士が武蔵に対してデザートを振舞っているようだが……というか見ているこっちもお腹が減ってきたな……」

 

「……」

 

「というよりそもそも白騎士は中立ではなかったか⁉︎ 何やら武蔵に肩入れしているように見えるのだが……」

 

「……」

 

「成実? 聞いているか?」

 

「えぇ、聞いているわ」

 

(帰ってきたら私の分も頼もうかしら……)

 

どうやら成実さんも颯也さんが作ったケーキを食べたいようでした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はたまたこの方はというと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ……颯也さんらしいですね」

 

「……ジュルリ」

 

「か、カタクリさん?」

 

「はっ……ど、どうかしたか?」

 

「いえ、先程カタクリさんの方から涎をすする音が聞こえた気がしたんですけど……」

 

「俺がか? いや、そんな事はしていない」

 

「そ、そうでしたか……すみません」

 

「気にするな。誰にも間違いはある」

 

カタクリさんはクールに受け答えをしていました。しかし実際は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(くっ……颯也め。まだ昼も回っていないというのに……3時のおやつ時間(メリエンダ)が待ち遠しくなった)

 

カタクリさんの心中も穏やかではありませんでした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場面はシロジロと直政との戦いに戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にしてもシロジロ……アンタはアタシが思うにお金のためだけに動くもんだと思ってたけど……何でホライゾンを助けようとするんさね?」

 

「直政の言う通り……私はただお金のために動いているが?」

 

「へぇ〜、でもホライゾンを助ける事とアンタがお金を儲けるって話のどこが噛み合うんさね!」

 

「そんな事は簡単だ。お前にも分かりやすく教えてやろう」

 

「まず1つ目だ。ホライゾンがこのまま処刑されてしまえば、武蔵は解体される。何故なら一時的にもだが1年間ホライゾンを匿っていたと聖連側は主張するだろう。そうなれば言い逃れはできず、大罪武装を持っている彼女を匿った罪として武蔵は独立的な支配圏さえ失われて最終的には解体されるだろう。そして武蔵は航空都市間であり、見方を変えれば大きな貿易艦だ。殆どの稼ぎはその貿易によるものも大きい。だから武蔵が失われればその稼ぎは無くなってしまう!」

 

「それでもアンタだったら何処へだってやっていけるんだろう?」

 

「確かにそうだ。私ならどこへ行ったとしても商売は出来るだろう。だがそれだけでは武蔵でいる時以上に稼ぐ事はできん。そしてここで2つ目だ。直政は暫定居留地に住んでいる者達のお金事情を知っているか?」

 

「さぁね? そこまで気を配る事は出来ないから知らないさね」

 

「確かにそうだ。実際に私も数年前までは知らなかった。だがこれを言えば流石にお前も驚くだろうな」

 

「何のことさね?」

 

「居留地でもそうだが、我々武蔵は他国に多額のお金を貸している。それも何百年も前からな。そうするとどうだ。武蔵に住まう我々はまだ不自由な暮らしはしていない。だが、神州に住む者達は武蔵のように貿易でできるお金も無ければ、稼ぐ手段としては第1時産業が主だ。だから生活も貧しくなる。そして! 武蔵が解体されれば今まで他国に貸していたお金も帳消しにされ、居留地の生活もさらに貧しくなる‼︎」

 

「だからどうしたんさね!」

 

「そこでだ! 居留地で他国に貸し与えている金銭を誰が代わりに払っていると思う?」

 

「だ、誰さね……」

 

「それはな……颯也だ」

 

「なっ……」

 

「颯也は、他国から金銭的要求が来ると真っ先に自分自身の口座から資金を出して提供している。そこでさっきの2つ目だ。言い換えれば……借金が踏み倒された=颯也の財産が踏み倒された事になる‼︎」

 

「っ‼︎ いつから颯也は自分のお金を……」

 

「私が知り得る限りでは、あいつが初等部にいた頃からだ。そしてだが……多分各国でもこの中継は放送されているだろう。そして私が先程口にした事もこの放送にのった……と言う事はだ」

 

「あいつのファンクラブに所属している会員達はどう出るだろうな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そ、そんな……』

 

『私達が戦いで使っていた物資って全部……』

 

『愛護様のお金から出てたってこと……』

 

『しかも一国だけじゃなくて複数国……』

 

『『『今すぐ直訴しに行くわよ‼︎』』』

 

シロジロの発言がキッカケで、ファンクラブに所属していた人達は少々歯止めが効かないような状態に陥った。その中には他国の会計もいた。その為何が起こったかと言うと……簡潔に言えばもうあまり武蔵からお金を借りるのはよそうという話に纏まり、借りていたお金も徐々にではあるが颯也に返そうと言うことになった。

 

そしてこれは後の話になるのだが、金銭的に余裕が無いところは無理に返さなくてもいいと颯也が言ったため、余裕が無い各国としては無理に返済しなくてもいいと言うことになった。ただ、それで不正をする国もあると考えたために直接颯也が秘密裏に行って査定などをするのだが、それは別の話である……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なぁ成実ぃ〜……確か伊達も武蔵からお金を借りていたよな……今各国から寄せられているが、『愛護颯也くんファンクラブ』の会員が国に直訴して愛護殿にお金を返すようにと来ている。ま、まさかうちでもそれが来るのか⁉︎」

 

「いえ、そんな事はないわ」

 

「えっ? 何故?」

 

「だって私は前もってあの子がお金を他国に貸している事を知っていた。私はあの子のお金なんて使いたくないもの。ましてや戦争するためだけのお金をあの子から借りるなんて……私のプライドが許さないもの。だからいざ借りる時は別から借りるようにしているわ」

 

「そ、そうなのか……にしても成実は愛護殿と仲が良いな?」

 

「当然よ。だってあの子は私の弟だもの」

 

「そ、そうだな。あの頃から考えると普通に……うむ! だったら愛護殿は僕にとっての弟にもなるな‼︎」

 

「いえ、それは無いわ」

 

「まさかの即答⁉︎」

 

伊達教導院ではそんな一面もあったと言います……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クシュン……」

 

「か、カタクリさん? 風邪ですか?」

 

「いや……多分誰かが俺の噂でもしているのだろう」

 

「確かに、カタクリさんも『アンフェア・ブレーカーズ』で人気ですものね」

 

「だが基本的に人気なのは、1番が颯也だ。俺はオマケに過ぎん……」

 

悲しそうな顔をしながらカタクリさんはそう呟いたそうです……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつ……どれだけ無理してるんさね‼︎」

 

「全くもってそうだ! それで話を戻すがこれが3つ目だ。もし、仮に武蔵が解体されようものなら……颯也は歴史再現とか関係なく、この世界の仕組みを壊すだろうな」

 

「こ、壊すだって⁉︎ それが例え颯也であっても無理な話じゃ「無理なんかでは無い」っ⁉︎ どうしてそんな事が言えるんさ‼︎」

 

「では聞こう。直政……お前は颯也の武器を見た事があるか?」

 

「はぁ? そんなの見たことある訳無いさね。実技の時だってロクに見せやしないじゃないか」

 

「そうだな……確かに見た事はない。だが……もし颯也の持つ武器が白騎士と同等、もしくはそれ以上のものだとすればどうする?」

 

「……そんな事有る訳無いさね」

 

「どうしてそんな事が言える? あの教師オリオトライを武器1つ持たずに攻撃を入れれる人外だぞ? そんな奴が簡単に武器を見せないのは2通り理由がある。まず1つ……ただ単に本当に武器を持っていないのか。2つ……威力が強過ぎて使えないか、だ。そしてこれは断言できるが……颯也は武器を持っている」

 

「だったら……何で隠すさね! 実技の時は普通にマルゴット達は使っている! それは武器の使用が実技の中で禁止されていないからさね! なのに何であいつは武器を出さないのさ‼︎」

 

「他国からの監視があるからだ」

 

「っ⁉︎」

 

「気付いたか? 単純に考えてみれば簡単だった。あいつは……颯也は武器を所持している。それも……大罪武装など簡単に覆せるほどにな」

 

「だから……だからってどこをどうしたらあいつが世界の仕組みを壊す事に繋がるんさね‼︎」

 

「あいつが自分よりも他人を大切にするからだ」

 

「他人を……大切に?」

 

「そうだ。だからあいつは、武蔵が解体されると分かれば自分の秘密を簡単に曝け出すだろう。若しくは雲隠れして世界の仕組み……聖譜記述さえも覆すだろう」

 

「どうしてアンタがそんな事分かるんさ?」

 

「何度か颯也をうちに招いた事がある。その時に食事をとったこともな。そこで颯也がこんな発言をしたことがある。『もし大切な人が危険に晒されようものなら、俺が代わりとなって助ける』とな。それがいつの事でどの様な会話が元だったかは覚えていない。それに加えて最初は何故その発言をしたか理解が出来なかった。出来なかったが……今なら仮説を立てることぐらいは出来る」

 

「愛護颯也は、世界の仕組みを壊してでも大切なものを守る。例えそれが自分の犠牲でなりたった世界だとしても、あいつは喜んで自分の身を差し出すだろうとな‼︎ これで分かったか直政! ホライゾンを救わないという事は、それと同時にあいつの命も失うという事だ‼︎」

 

「っ‼︎」

 

それが隙になったのか直政の動きが止まり、シロジロの流体を纏った拳が地摺朱雀にヒットした。地摺朱雀は後方に倒れた。しかし今まで殴り合いをしてきたものの、地摺朱雀が家などに触れようとすれば術式が触れそうになった家を守っていた。

 

だが今回は違った。地摺朱雀はそのまま家を押し潰して倒れたのだ。

 

「なにっ⁉︎」

 

「これでチェックメイトだな」

 

そしていつの間にか直政の目の前にはシロジロがいた。

 

「……完敗さね。まさかアンタの仮説で隙を作っちまうとは」

 

「だが私もこの仮説を立てる事が出来たのは今朝の事だ。あの事が無ければ私は自分だけの稼ぎや儲け話を主体に相対していただろう」

 

「そうかい。それで? 仮説じゃ無い方だったらどうやって攻めていたさね?」

 

「颯也の写真などで利益を出す……それで攻めていただろう」

 

「はっ! アンタはどこまでいっても変わらないさね」

 

「そうだな。だが……颯也と関わった事で俺もどこかしら変わったかもしれん。金にしか興味がない私が、他人の心配をするなんて事は……な」

 

「……確かに守銭奴のアンタからは考えられない発言さね。それでアタシはこの相対に負けた訳だし、煮るなり焼くなり好きにしな」

 

「なら私はお前にこう言おう。力を貸してくれ直政。お前の力と機関部の力が必要だ」

 

「分かったよ。アタシの力と機関部の力がホライゾンを……そして颯也を助ける事が出来るんなら幾らでも力を貸すさね!」

 

「交渉成立だな」

 

シロジロは似合わない爽やかな笑みと、歯をキラッと輝かせながら直政の手を取って立ち上がらせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いつのまにか10,000字超えましたよ⁉︎

「本当だな。というかあの間とか本当にいるのか?」

そんなの書くときの気分ですよー! いいじゃないですか別に新しいキャラを出したって‼︎

「……収拾つくのか?」

どうにかつけてみせるんです‼︎

「ま、まぁ作者が言うなら構わないんだろうが……」

「また新しい人物を出したのね? それも作者が作者の好みにドストライクって叫びたくなるほどの……」

い、いつの間に⁉︎

「最初からよ。それで……この作品って毎回思うのだけど私がヒロインではなかったかしら?」

そ、それはそうなんですが……

「まぁ良いわ。私と颯也のアツアツなシーンを描いてくれたのなら文句はないわ」

あ、ありがとうございますぅ……

「ま、まぁここで解説? とまでいかないかもしれないが一応出しとくか」






解説

???

作者がまた新たに登場させたキャラクター。
ヒントとしてはFがつくアプリの新章に出てきた新キャラ。
そのアプリの中でも作者の発言として自分の好みにドストライクと語っている……





「さて、次回はどうなる事やら……」
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