境界線上のホライゾン 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

8 / 17
1ヶ月ぶりの更新! ちまちま書いてました‼︎ 何せ研修が土日だけでなく平日も入り始めたのでまた……終わった後はいつのまにか寝て覚めたら午前2時……っていうパターンがほぼでした……

「それってほぼ大学の時と変わらないだろ?」

……はい

「まぁでも1ヶ月に1回更新できるならまだまだ良い方だろう。数回にわたってやれた方がそれは数倍いいがな?」

うぐっ……と、ともかく始まりますよ‼︎


7話 いつもの日常が崩れ去る数分前

side 二代

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後6時21分 三河警護艦内

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(尋常では……なかったで御座る)

 

拙者は先程まで続いていた戦いを思い出して御座った。拙者のでは御座らん。拙者と颯也殿の模擬試合は最初の1回だけで御座る。では何を見ていたか……

 

(父、忠勝と颯也殿の試合に御座る)

 

拙者と颯也殿との試合を見た父が、「俺もやるぅ〜っ‼︎」と言って颯也殿に迷惑をかけて御座った。颯也殿はあからさまに困惑して御座ったな……何回断っても拙者の父が引かなかったので……

 

それが1時間ほど続いた。それで颯也殿が先に折れて、父との試合が始まったので御座る。そして父は最初から自分の獲物である蜻蛉切を持ち出して御座った。その時拙者は……本気か? と思ったほどで御座る。だが颯也殿も……

 

「……仕方がありません。では私も……」

 

拙者の時とは打って変わって、颯也殿から放たれる圧が変わったので御座る。

 

ここからその際の回想に入ります……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ〜う、とんでもねぇ圧をかけて来るじゃねぇか? それにその目……戦慣れしてるのが一目瞭然だな。実力も……こんな事言いたかないが我かそれ以上だな。その腕前を持ちながら、何故武蔵の職につかん? 確か副長が空いていたはずだが?」

 

「それは、武蔵の副長が俺ではないからです」

 

「どういう意味だ?」

 

「さっき言った通り……武蔵の副長には俺ではない誰かがつく事になるからです」

 

「その発言と言い……さてはお主、先が見えているのか?」

 

「ある程度のある場面なら」

 

「ならば……この試合の結果も見えてあるのか?」

 

「いいえ、それは決して見えてはいません。ですが……この一帯は試合で様変わりするとは思っています」

 

「ほぅ……それほど苛烈に我と試合てくれるのか?」

 

「……本来ならば、ここで力など出したくはありません。何せこの力は本来……俺の大切な人達を護るための力ですから。ですが……」

 

そこで颯也は一旦俯いた。そして再び顔を上げると更に圧をかけた。

 

「ですが……これも致し方無いでしょう。早く終わらせるためには」

 

「早く終わらせる……だと? お主、我を舐めておらんか?」

 

「舐めているわけではありません。ただ……あなたは意図せず俺から大切な時間を奪った。1時間という大切な時間を」

 

「た、確かにしつこくしたのは悪いとは我も思っている。だがされど1時間「されどでは無い‼︎」っ⁉︎」

 

「俺にとっては……その1時間は武蔵に帰って皆と過ごせた1時間かもしれない。今日は生憎と友人の告白前夜祭……そのための他の準備も出来たかもしれない。それを……あなたはただ俺と試合がしたいがために使った‼︎ だから……少しばかり本気で行くんです」

 

この時忠勝さんは思いました。これは怒らせてはいけない人を怒らせてしまったと……

 

「忠勝様……試合の前に彼に謝ってください」

 

そう言ったのは、本多・忠勝の妻としての役割を担っている自動人形、鹿角でした。

 

「えっ? し、しかしだなぁ〜……「謝ってください」な、何で鹿角そこまで言うの?」

 

「何で? 忠勝様が颯也様に無理強いをしたからに決まっているでしょう? しかも1時間……彼の1日に過ごせる有意義な時間の24分の1を無碍にしたのです。それを忠勝様が勝手に使い、そして颯也様を困らせた挙句、このような状況になったのです。見てください、あの颯也様の表情を……とても悲しそうにしておられます」

 

「えっ? あれって悲しそうにしてるの? 我からはそんな風にはm〈チャキ〉「見えるでしょう?」……は、はい、見えます」

 

忠勝さんは鹿角さんに、いつのまにか土で作られた杭を突き付けられて脅されていました……

 

しかし……何故鹿角さんがここまで颯也さんの事を気にするのでしょう……その理由は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(颯也様を悲しませたのなら、私が忠勝様を後で絞めなくては……いえ、絞めるべきです)

 

彼女も本多・忠勝の妻という役割を持ちながら、『愛護颯也くんファンクラブ』の会員でもありました……

 

そのため、忠勝さんに謝らせようとしたのです。

 

「うぅ〜……わ、我が悪かった。お主の時間を1時間無碍に使って申し訳ない!」

 

ここで漸く忠勝は颯也に謝った。それを颯也は……

 

「いえ、もう良いですよ。過ぎた話ですし……」

 

「そ、そうか! それなら良かった‼︎ そんじゃまぁ早速s「それに……」えっ?」

 

「俺がこの試合を早く終わらせてしまえば良いですから……」

 

「……あぁっと、悪い。どういう意味だ?」

 

「そのままの意味ですが?」

 

「……えぇっとぉ、もしかして怒ってる?」

 

その忠勝さんの問いに颯也さんはというと……

 

「HA☆HA☆HA‼︎ もう過ぎてことなんですから怒ってるわけないじゃないですかぁ〜‼︎」

 

と、右手にはこれまたいつの間に握られていたのか……まるで鮮血で染まった一振りの大剣が握られていました。それも、颯也さんの顔は笑顔そのものでしたが、目は笑っていませんでした。

 

「いや! もうそれ完全に怒ってるよね⁉︎ 体から怒りのオーラ纏ってるの丸わかりだよね⁉︎ というかその右手にいつのまにか持ってる剣なに⁉︎ すっごく怖いんだけど⁉︎」

 

「それじゃあさっそく始めましょうか」

 

「jud。ではすぐさま試合を行なってください」

 

「人の話聞いてる⁉︎ それに鹿角も勝手に始めないで⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして父忠勝と颯也殿の模擬戦が始まった。だが拙者から見ればもはや模擬戦ではなく……

 

(あれは……まさしく強者同士の死闘で御座った)

 

拙者は……正直目の前で何が起こっているのか理解が追いつかなかったに御座る。そもそもあれは人同士の試合と言っていいものか……両者がぶつかる毎に地には剣戟の跡が、掘り返されたかのように穴が空き、地形は簡単に変わり申した。

 

それで試合の結果は……なんと父上が降参したので御座る! 父上は、神格武装である蜻蛉切の能力も使ったのにも関わらず、相手を怯ませるどころか当たりもしなかった。逆に蜻蛉切の通常駆動が颯也殿の持つ剣の一閃だけで無効化されたりと……そこで拙者が疑問に思うことは勿論、

 

(何故颯也殿はあれだけの腕を持ちながら武蔵の副長では御座らんのか?)

 

さっきからそればかりを考え申しておる。

 

「隊長、どうかなされたのですか? さっきから何やら考え事をしているようですが……」

 

「うむ、先程とある者と模擬戦を行なったので御座るが、その事を考えて御座った」

 

「模擬戦ですか?」

 

「うむ。その相手に御座るが、愛護颯也殿と申してな。それで「ええっ⁉︎ あ、あの愛護颯也様ですか⁉︎」う、うむ……聞き間違いでなければその名前で御座るが……」

 

「そ、それ本当ですか⁉︎ 詳しく聞かせて下さい‼︎」

 

「わ、私にも是非‼︎」

 

「2人だけずるいわ! 愛護颯也様はファンクラブの共有財産! 会員の人達を全員集めなさい‼︎」

 

「「「jud‼︎」」」

 

(こ、これはどういう事に御座るか……)

 

その後、二代さんは『愛護颯也くんファンクラブ』の会員達に模擬戦の事を根掘り葉掘り聞かれました……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 立花宗茂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は教皇総長が乗っている栄光丸の護衛として私、八大龍王の1人である立花宗茂は護衛艦に搭乗していた。そして先程、三河の警護隊と見られる船とすれ違ったのだが……

 

「何やら騒がしい様子でしたが、何かあったのでしょうか?」

 

「気になりますか? 宗茂様」

 

その問いに、隣に立っている女の子……私の妻である誾さんが返事をしてくれた、

 

「そうですね……何かトラブルに巻き込まれているかもしれません。こちらはあくまでも教皇総長の護衛ですが、有事の際は助け合う事は必要です」

 

「流石は宗茂様、敵にも恩を売る事を考えてその後何らかがあっても有利に事が運べるようにとの事ですね」

 

「い、いえ……そういう訳ではないのですが……」

 

「なにはともあれ私も気になります。ですから今から聞いt「こ、これは⁉︎」? どうしたのですか?」

 

近くにいた女生徒が何か驚いていました。そこで誾さんがすかさず聞きに行きます。勿論私もですが……

 

「だ、第一特務に第三特務!」

 

「先程何かに驚かれていたようですが、何かあったのですか?」

 

「そ、それが……こ、これを見て下さい‼︎」

 

そして彼女が見せてくれたのは、何かの掲示板でした。そこには……

 

『掲示板速報! 愛護颯也様が三河警護隊隊長、並びに三河副長と模擬戦を行なった模様‼︎』

 

そして下に通神欄をスクロールしていくと、その模擬戦の内容が事細かに詳しく書いてありました。そして結果は……

 

「……愛護颯也が三河警護隊隊長、ならびに三河副長に勝利した……と」

 

警護隊隊長と三河副長……会った事はおろか実際に見た事もないが……

 

(三河副長といえばあの東国無双の本多忠勝……まさか彼に勝てうる存在がいようとは……)

 

「因みに愛護颯也という人物は……」

 

「は、はい。愛護颯也様は、極東武蔵の特務師団長を担っています」

 

「特務師団長……ですか? 全く聞いた事がない役職ですが……」

 

「総長連合にはかろうじて入っていると言われてはいるのですが、聞くところほぼ雑用係に近いと……」

 

「雑用……ですか」

 

雑用と聞いてしまうと……どうしてもうちの総長を思い出してしまうのですが……まさかその愛護颯也というのもかなりの苦労人でしょうか? まぁ……どこにでも苦労人はいるという事でしょう。

 

「ですがほぼ雑用と同じ様な役職を持った方がその両名に勝つという事は……」

 

「えぇ。武蔵を侮ってはいけないという事です。ただ……」

 

「ただ?」

 

「何故それ程の実力がありながら副長にはならないのでしょうか?」

 

「……確かに今の武蔵には副長は不在のはず」

 

「誾さんの言う通りです。それだったらわざわざ雑用係には入らずに副長になれば良いと思うんですがね」

 

私には分からない……何故それほどの力があるのに上に立とうとしないのか?

人の考え方は十人十色と言いますが……その愛護颯也という人物、気になりますね。

 

(それにその名前……どこかで聞いた覚えがあるのですがね……ともかく)

 

「その愛護颯也という人物の外見を知れる様なものはありませんか?」

 

「そ、それでしたらこちらに」

 

そして彼女が見せてくれたのは数枚の写真だった。特徴を簡単にあげるなら、長い金髪で右目を隠す様に前髪を垂らしている。顔立ちはよく整っており、優しそうな雰囲気を醸し出していた。だが服装は見たこともない格好をしていた。全体的に黒ですが、彼が纏う外套がどこかの貴族の出と思われるほど……

 

(それにこんな服は見たことがない……)

 

今でしたらハードポイントと呼ばれる、服を固定するものが両肩の首付け根あたりと左右の腰に存在するはずですが、この方にはそれが見当たらない。

 

そして最後に見た写真ですが……

 

「これは一体……どういう状況なのでしょうか?」

 

「何故上半身裸なのでしょう?」

 

「こ、この姿についての詳細は私にも分かりませんが、私にとってはとても眼福です‼︎」

 

「そ、そうですか……」

 

(愛護颯也……露出癖があるのでしょうか?)

 

颯也さんは、自分の知らないところであらぬ疑いを持たれていました……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三河警護隊の体調と三河副長に勝利……ね。あの子……自分のルールを破ったのね」

 

仙台伊達教導院の副長、伊達成実は『愛護颯也くんファンクラブ』の掲示板を見ていた。そこには今日颯也が模擬戦を行なった事を詳細に書かれてある。そして彼女が発言した事を意味するに、彼女も颯也のこのルールを知っていた様だ。

 

(でもあの子が簡単に自分のルールを破る筈がないわ。考えれるとしたら……相手が颯也の事を困らせたとしか考えられないわね)

 

「……今度その模擬戦をしたという相手に会ったらどうしてくれようかしら?」

 

「な、成実? 顔が怖いぞ?」

 

成実さんは颯也さんの模擬戦相手に対しての仕打ちを考えていました……

 

「でも、あの子が勝ったのならとても嬉しいわ。ふふっ、カッコいいんだから♡」

 

「ほ、本当にどうかしたのか⁉︎ どこか体調でも悪いのか⁉︎」

 

他人に心配されるほど成実さんの顔はコロコロと変わっていたそうです……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー●◯●ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後19時45分武蔵アリアダスト教導院前

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(にしてもどうにかなったな……)

 

あの模擬戦から帰った後……いつのまにかできていた俺のファンクラブの会員と思われる子たちに散々声をかけられた。それも老若男女問わず……

 

(それにしてもどっからそんな情報が……)

 

情報元は模擬戦で相手をした二代さんです……

 

(それだけだったらまだ逃げて有耶無耶にできるが、その後が問題なんだよなぁ……)

 

そう、颯也は武蔵の住人だけでなくその後に梅組にまで質問責めにあった。そして物凄く心配されたのだ。その一例が……

 

「三河の副長と戦ったって本当ですか⁉︎ なんでそんな無茶したんですか!」by浅間

 

「そ、颯也くん、だいじょ、うぶだった?」by鈴

 

「見たとき驚きましたわよ! どこか怪我はありませんでしたの⁉︎」byネイト

 

「もぅ……無茶しちゃダメだよぉ〜」byマルゴット

 

「どうして私もその場に呼んでくれなかったの⁉︎ もぅ〜颯也のカッコいい場面をネームに切りたかったのにー‼︎」byマルガ

 

「んもぅ、とりあえず賢姉たる私がお仕置きしてあげるんだから! てな訳でさぁ颯也ぁ! 私の胸にいらっしゃい‼︎」by喜美

 

「颯也くんが戦っているところの写真が欲しかったんだけど……でも颯也くんに怪我がなくて良かったよ〜」byハイディ

 

とまぁそんな風に梅組から質問ぜめと心配を同時にされ、根掘り葉掘りを聞かれた感じの颯也。それもなんとか説明し終え、心配をかけた子達には謝って今回の事は許してもらった。そして現在は教導院前で前夜祭をする準備をしていた。まぁほぼトーリ待ちだが……

 

「そういえば皆さん、前夜祭の前に1つ伝えときたいことがあります。それは怪異についてです」

 

「最近起こっている神隠しのことだね。確か最近三河でも発生してたよね?」

 

浅間の発言にネシンバラが答える。

 

「そうです。それは武蔵も例外ではないかもしれません。ですから皆さん、十分に気を「あぁぁぁぁーーーーーっ‼︎ 聞こえない! 私はそんなお化けとかそんな発言聞こえないわぁーーーっ‼︎」ちょっ、喜美! 落ち着いて下さい‼︎」

 

浅間が気をつけてた言おうと瞬間、喜美が叫び出した。そしてその反応の意味する通り、喜美は怪談の類が超が何個もつくほど苦手だ。だからそんな話になりそうな時、決まって喜美は叫んで現実逃避する。そしてそんな時も決まって……

 

「喜美さん……」

 

「っ⁉︎ そ、颯也?」

 

「こうしたら……怖い事なんて聞こえないでしょ?」

 

颯也は喜美の耳に手を当ててフタをした。これも決まって昔からみる行動だ。喜美が怖いものや事を聞いたり見たりして不安になった時、颯也は喜美のそばに行って今のように喜美の耳を両手でフタをする。

 

「ホント? 私が安心できるまで側にいてくれる?」

 

(((お前誰だよ⁉︎)))

 

「えぇ、貴女が安心できるまで……」

 

(((あっ……良いなぁ……)))

 

「……ありがと」

 

喜美は颯也に抱き着く。

 

「おっと……全く貴女は、偶に甘えん坊になりますね」

 

「た、偶になんだから良いでしょ⁉︎ とにかく今はこの賢姉を抱きしめなさい」

 

「ははは……分かりましたよ。貴女が安心するまで抱きしめてあげます」

 

そして颯也も喜美が安心できるように強く抱きしめた。

 

「あっ♡ んんっ♡ 颯也ぁ〜……もっと強くぅ♡」

 

「ははっ、本当に甘えん坊さんですね」

 

「んっ⁉︎ んんっ‼︎ そ、そこは反則よぉ〜……でも、もっとやってぇ〜♡」

 

颯也は強く抱きしめるとともに、無意識のうちか喜美の髪も撫でていた。そのために喜美は物凄く感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴッ

 

「……」

 

教導院の廊下の壁に拳を叩きつけて穴を開ける成実さんの姿がありました……

 

(また……また私の特権が取られたわ)

 

このもどかしさ……どうしたら良いかしら? 私は……今すぐにでも颯也に甘えて欲しい。私の胸に飛び込んで、それでいっぱい頭をナデナデしたい。確かに私も……颯也に強く抱き締められて頭とか色んなところを撫でられたいって思ってる。

 

(なんで1日離れただけで……こんなに胸を締め付けられるの?)

 

「私は……颯也、貴方に会いたい」

 

その呟きは、静寂に包まれた廊下に虚しく溶けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの〜……喜美さん? もうそろそろ離してもらっても……」

 

「ダ〜メ♡ 今日1日はこうしてもらうんだから♡」

 

「ちょっと喜美‼︎ 颯也くんから離れて下さい‼︎」

 

「あ〜ら何よ淫乱巫女? 本当ならアンタも颯也にこうして欲しいくせに」

 

「そ、そんな事は……」

 

「そう言いよどむ時点でして欲しい願望あるじゃない? ほら、アンタもくっ付きなさい?」

 

「そ、そう言われても……」

 

(で、でも本当に良いのだとしたら……)

 

そう思った時点で浅間は颯也に近付いていく。

 

「あ、浅間さん?」

 

「颯也くん……私も……お願いできますか? いえ、私の事も……抱き締めて下さい」

 

「……」

 

「ダメ……ですか?」

 

「……分かりました。浅間さんもやって欲しいと言うのなら、俺は拒みはしません。さぁ、こちらに」

 

颯也は左腕を広げて、浅間を抱き締めれるようにした。それを見た浅間は頰を赤く染めながらも、確かな足取りで颯也に近付く。そして颯也の腕が浅間を抱き締められる範囲に入った時……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなおっ待たせーっ‼︎

 

と、トーリが校舎から勢いよく出てきた。そのため浅間は驚き、颯也に抱き締められかけたまま止まってしまった。それを見たトーリは……

 

「おっ! ねーちゃんが颯也に抱きついてやがる‼︎ ねーちゃんやっと颯也に告っt「あらやだ‼︎ また風が強くふいて颯也にセットしてもらった髪がまた乱れたわぁ‼︎ という事で颯也、またお願いできる?」「……ま、まぁ良いですけど」「んふふ♡ ありがと♡」……まっいっか。それで……浅間も颯也に告ったのか?」

 

「えっ? えぇー⁉︎ ちょ、ちょっとトーリくん⁉︎ 何言ってるんですか⁉︎ 私は颯也くんに告白なんてしていませんよぅ?」

 

「えっ? だったらなんで颯也の近くにいるんだ?」

 

「そ、それは……さ、さっき転びかけてしまったんで、そこを颯也くんに助けてもらったんですよぅ? 何もやましい事なんてないですよぅ?」

 

(((いや、やましい気持ちありまくりだろ……)))

 

「ふ〜ん……まぁそれはそれで良いとして、んじゃ準備できたから早速やろうぜ?」

 

「ちょっと待て馬鹿。金はかからないんだろうな! かかったとしても少なく済むんだろうな!」

 

「そこんとこは……まぁ大丈夫だ! とにかくやろうぜ!」

 

「……はぁ〜」

 

「まぁそんなに落ち込むなよシロジロ。もしもの時は俺がなんとかするから」

 

「颯也か……だがそうすると会計たる私の立場というのがな」

 

「まぁ自分の管轄内で起こったのをお金をやり繰りしてどうにかしようって気持ちは分かるよ? だけど俺からすれば……ここでお金はあんまり使って欲しくないんだ。まぁ簡単に言えば……お金は大事にした方がいいって事だよ」

 

「……すまん。いつも颯也には頼ってしまうな」

 

「謝らなくても大丈夫だよ。俺が好きでやってるんだからさ」

 

「もぅ、また颯也くんはそんなこと言って〜。無理しちゃダメなんだよ?」

 

「あぁ、無理なんてこれっぽっちもする気は無いし、それよりしないから」

 

「それが無理してるように見えるんだけどなぁ〜」

 

「ははは……でも心配してくれてありがとうね、ハイディさん」

 

「っ⁉︎/// そ、そんなの当然だよぉ〜♡」

 

と、ハイディさんはにこやかに言い返しました。

 

「まぁトーリが言うように、とりあえず行くかな」

 

そして梅組一行は夜の教導院へと入りました。そして颯也さんが今誰といるかと言うと……

 

「そ、颯也……絶対に側から離れちゃダメよ⁉︎ 絶対よ⁉︎」

 

「えぇ、それはもう分かっていますよ。急に離れたりしませんから」

 

「それ以外もダメよ‼︎ 絶対に離れないで‼︎」

 

「ははは……それで鈴さんは良いとして、浅間さんはこれ関係はとても強いと思ったんだけど……」

 

「その通りですよ? でも……颯也くんの側にいたら安心するのでこうやって近くにいるんです」

 

「近くにっていうよりもろ颯也の片腕に抱きついてるさね?」

 

「ま、まぁ良いじゃ無いですか! 私としては、抱きついた方がもっと安心するんです‼︎」

 

(というよりも、私としてはとても役得だからなんですけどね?)

 

(って、浅間さんは思ってるんでしょうねぇ〜……その気持ちは分かるんですけど)

 

「で、でも確かに、浅間、さんの言う通り、こうしていた、方が落ち着くよ?」

 

「それは分かるだけどさ……な〜んかそれだけじゃ無いと思うさね」

 

「も、もぅいいじゃないですか‼︎ とにかくここで最後です。ささっ、入る前に手を合わせましょう」

 

図書室の前で止まり、一行は浅間に合わせて一拍した。それが終わると浅間は扉をあけて中に入った。……が

 

(……何ですかあれ?)

 

既に日が落ちているのに加えて校内だから辺りが暗いのは当然のことだが……浅間は自分の視界に何やら怪しい存在を認識した。だがそれは霊などの存在ではなく、何か布になんらかのキャラクターが描かれた物を何者かが被っていた。それも全く同じ様なものが2体……

 

そして布に描かれたキャクターの目がキラリ(被っている者の目だろう……)と光り、浅間に勢い寄ってきた。

 

浅間はそれを見てすぐさま弓を構えて矢を放とうとしたが……

 

「そうする必要はないよ?」

 

「えっ? 颯也くん?」

 

それをいつのまにか前に出た颯也が止め、寄ってくる者達にはラリアットを繰り出して鎮めた。

 

「さて……ここで浅間さん達の管轄は終わり、で良かったよね?」

 

「あ……はい、そうですね」

 

「なら一足先に外に出ようか。俺はちょっと……ちょーっとやる事を思い出したからまだ残るんだけど」

 

「えっ⁉︎ 嘘よ⁉︎ この賢姉たる私の側から離れるというの⁉︎」

 

「まぁそういうと思ったから、今から喜美さんにはおまじないをかけますね?」

 

「おまじない?」

 

颯也はそういうと、自分の右手人差し指を自らの唇に当て、それを喜美のおでこに当てた。

 

「あっ……♡」

 

「これも……昔からやってましたよね? 貴女が何かに怖がって立ち止まった時、俺がこうしておまじないをするの。これで大丈夫かな?」

 

「……うん。でも早く戻って来てね?」

 

「えぇ、そのつもりです」

 

「……はっ⁉︎ いけないいけない! それじゃあ颯也くん、気をつけて下さいね? 先程言ったように怪異とかもあるかもしれませんから」

 

「分かってます。それじゃあまた合流しましょう」

 

そして颯也と浅間達は離れた。浅間達が見えなくなった頃合いを見て、颯也は未だに倒れ伏している布被りの人たちに目を向けた。

 

「さて……まぁトーリから頼まれてここにいるんでしょうけど。でもそんな姿を副会長が見たらどう思いますかね? 本多正信さん? 後小西さん?」

 

「ば、バレていたのか……」

 

「そんなもの……風で分かります」

 

「……全く君は不思議な子だな」

 

「えぇ、なにせあなたたちよりも長生きですから」

 

「そうか……はっ?」

 

「なにか?」

 

「いや……さっき私達よりも自分は長生きだと聞こえたのだが……」

 

「まさか……例え言ったとしても冗談に決まっているじゃないですか」

 

「そ、そうだな。うん、多分先程くらったダメージがまだ残っているんだろうな……」

 

「まぁさっきのはそんなに力入れてなかったし、ただ肩と肩同士がぶつかったくらいの衝撃ですよ」

 

「むぅ……その程度だったとは……年は取りたくないものだな。なぁ小西……ん? 小西?」

 

「あぁ……小西さんだったら気を失ってますよ?」

 

「えっ? こ、小西? 小西ィィィーーーッ⁉︎」

 

小西さんはあの程度で気を失っていました……

 

その後校内中で爆発が起こりその事後処理を颯也さんが片付けた事は言うまでもありません……

 

が、そんな日常は数分後に崩れるという事は……颯也以外誰も知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて……この日が来てしまったな。ガエリオ、アイン……準備は出来ているな?」

 

「ふん、誰にものを言っている? 一度お前に殺され、そして一度お前を殺した俺だぞ? 遅れは取らん」

 

「私も……特務3佐と同じく覚悟は出来ています」

 

「そうか。アインの覚悟はともかく……ガエリオ、あの時の勝負は確かに負けた。だが、本来存在するはずだったバエルの剣があったなら負けてはいなかったさ」

 

「ほぅ? だが俺からすれば、それはただの負け惜しみにしか聞こえないがな?」

 

「……なら今すぐ勝負するか? 今なら負けはしないが?」

 

「……良いだろう。まぁ今回も俺が勝つがな?」

 

「寝言は寝てから言った方が良いぞガエリオ?」

 

「それはこちらの台詞だマクギリス?」

 

「「ハハハハハハハハ……」」

 

黒いオーラを纏わせながら笑う2人がいました……

 

「ちょっ⁉︎ 2人とも作戦行動前に喧嘩はやめて下さい‼︎ 颯也に知られたらどうなるかなんて分かりませんよ⁉︎」

 

「……そうだな。少しどうかしていたようだ」

 

「俺もだ。すまんなアイン」

 

「ほっ……」

 

「気を取り直して……これから作戦行動に入る。颯也の守りたい世界……末世とやらから救うぞ」

 

「あぁ‼︎」「はい‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




惜しい! 何が惜しいって10,000文字行かなかったのが惜しいんです‼︎

「後5文字だろ?」

……作者文章付け加え中……

ヤッター‼︎ 10000文字達成したぞー‼︎

「……まぁ次回も見てくれると嬉しい」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。