京太郎になった件   作:たぬたぬたぬき

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第4話

この世界では麻雀が大変に有名だ。

 

元の世界で言うと野球、サッカーなんかを想像するとわかりやすい。

 

或いは囲碁将棋なんかでもいいかもしれない。

 

 

プロで有名な選手になれば云千万やら億なんてこともざらに聞く。

 

ここら辺は野球やサッカーと同じ感じ。

 

 

つまり子供に習わせる1つの選択肢として当然麻雀が入り、著名な大会でならちょっとした肩書きになる位立場が高い。

 

そして、著名ではない大会も人気と競技人口に比例して存在するのだ。

 

ルールは様々で小学生までとか、シニア(65歳以上)とか、市内在住とか。

 

意外なことに性別の指定は驚く程に少ない。

 

 

咲-Saki-ではインハイばっかりやってるから凄く不思議に思ったものだ。

 

しかし考えてみれば当然だ。

 

プロだと大沼っていう爺様が出てたし。

 

スポーツみたく接触やらからの事故で怪我とかもない訳だし。

 

明確に禁止する理由がない。

 

ただまぁ風潮としても事実としても何故か女性の方が強いというのがある。

 

余程のお馬鹿でも分かるくらいはっきりと。

 

 

だからこそ、大沼プロみたく男で強いと、出たかと目立つのだ。

 

 

 

 

(ぶっちするのはまずかったかな…)

 

 

そこそこな規模の大会で人生的な意味で運良く能力を上手く使うことが出来た俺。

 

ここでいう能力を上手く使うというのは。

 

くろちゃーみたいな居るだけでドラが転がり込んだりでなく。

 

天江衣みたいに自分の支配が発揮出来る条件を知っているのでなく。

 

怜みたいに自分の力をどう思ったように発揮させるか的なニュアンスだ。

 

あまり強い人も多くなかった為に見事優勝することが出来た。

 

 

だがその後が予想外だった。

 

明らかに大会の規模に合っていない記者やらがいたのだ。

 

名前が乗ったりする程度ならどうぞと言いたいが写真は…。

 

今考えるとちょっと過剰な感じの拒否感が湧いてきてしまった俺は思わず逃げてしまった訳だ。

 

いや、だってなんか記者の人の目が怖かったし…。

 

多分男子の俺がド派手に勝ったから、とかかなぁ。

 

記事的な意味で唾をつけときたかったんだろうとは思うがあれは狩猟者の目だよ。

 

人数に関してはたまたまか、そもそも俺の予想が間違っていたか。

 

……夏休みの期間で期待の新人が出やすい、とかあるかもな。

 

少しでも早く見つける為に色んな大会を張っていたとか。

 

 

 

過ぎてしまったことよりも今日の晩飯を心配しよう。

 

会場から適当にぶらぶら歩いてホテルへと向かう最中。

 

電車で帰る所を何駅か歩いて良さそうな所を探す。

 

田舎だとどんだけ時間掛かるんだと思うが、都会ってすごい。

 

駅と駅の近さがぱない。

 

 

 

(ここでいいか、入りやすい気がする)

 

 

そこそこ繁盛してそうで、けどあんまり地元客が居すぎている訳でもない。

 

あとなんか個人経営っぽくて美味そうな感じがする。

 

過剰に汚いこともないし。

 

営業中の看板を見てから中へと入る。

 

 

「いらっしゃいま………うわっ」

 

「?」

 

 

いきなり変な声を上げられてしまった。

 

こっちは突然の原作キャラに声を上げるのを我慢したというのに。

 

会場とかで会うかなーとは思ってたけど、まさかお好み焼き屋で会うとは。

 

しかも店員。

 

実家がお好み焼き屋なんて情報あったっけ。

 

上重漫さん。

 

 

 

「いやー、ありがとうございました」

 

「これくらい構わへんけど…アグレッシブな子やな」

 

 

どうやら上重さんは俺が出てた会場に来ていたらしい。

 

選手ではなく観覧で。

 

俺の打っている所から優勝する所まで確りと見ていたらしい。

 

もちろん俺がいなくなった後まで。

 

何でも優勝者の俺がいなくなったので、小規模ながらも授与式は中止。

 

インタビューしようと考えていた記者も何事かと騒ぎ。

 

主催側もなんでやねんと俺を探し回っていたらしい。

 

 

上重さんからこの話を聞いた俺はすぐに電話をして謝っておいた。

 

気にせんといて下さいとは言われたけど絶対嘘だな。

 

裏で絶対にあのガキぶっ殺すとか言われてるわ。

 

 

「にしても何で逃げたん?」

 

「なんか記者の人とか怖かったんで」

 

「そのタッパで何言うてんのや…」

 

「そう言われても、俺まだ中1っすよ」

 

「おぉ、年下かいな………」

 

「そっすね、先輩は…」

 

「中2や」

 

1個上、記憶通り。

 

 

 

「屋根……そないに…必死かっ」

 

「いやいやいや、まじで怖かったですし」

 

「どんくらい?」

 

「メスライオンの群れに狙われる位…?」

 

「あんたがなんで、アフリカの草食獣の気持ちしっとるんや」

 

「めっちゃ草食動物だからじゃないっすか?」

 

「どこがやねんっ」

 

「見た目とか……」

 

「自信ないのに何言うてんねん」

 

「ほら、目とかめっちゃ純朴な感じでとか」

 

「………」

 

「………」

 

「っ」

 

(なんだこれ…)

 

(よー見るとイケメンやん…な、なんか暑うなってきた)

 

「で、どうですか?」

 

「はえっ!?」

 

「俺の…草食動物具合?」

 

「………ま」

 

「ま?」

 

「まぁまぁ…?」

 

「まぁまぁ草食動物………」

 

(漫の奴、男の客と何色気のない話しとるんや……)

 

 

 

 




中途半端だけどここまで。

京太郎(偽)の記憶は中途半端です。

なんなら宮守勢の学年もほとんど忘れてるし、かじゅの能力を必死に思い出そうとしてしまうこともある位です。
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