【挿絵表示】
↑イワシパイあーん
本日100話目の投稿をすることができました。
昨年12月13日から投稿を始めて、毎週日曜の連載を休む事無く続けることが出来ました。
ここまで続けてこられたのは、チラ見でも立ち寄って下さったり、ブクマや感想を下さった読者様のおかげです!深く深く、心の底から感謝いたしますm(__)m
ありがとうございます。
今後も
皆様、引き続き、もうしばらくお付き合い頂けると幸いです。
2023年1月23日【地球 オーストラリア大陸から西方1500kmのインド洋上空】
ノーザン・テリトリー基地から哨戒任務で出撃したマンスフィールド級空中戦艦『キャロライン・ケネディ』が周辺の海上と空中を走査(そうさ)して、ディエゴガルシア基地のシャドウ・マルス勢力が侵攻する
「艦長、超長波暗号通信を
通信オペレーターが報告する。
「暗号照会による識別を急げ!」
艦長が情報将校を兼ねる通信オペレーターへ指示を出す。
「照合完了。地球連合防衛軍ヨーロッパ艦隊所属 英国戦略原子力潜水艦『アガメムノン』です!」
「イギリスから撤退してきたのか・・・付近に艦影は?」
「本艦西方50kmに複数の大型艦船を探知。IFFコードより、英国海軍フリゲート艦『レパルス』、同駆逐艦『サンディエゴ』、ユニオンシティ海軍イージス艦『ヨークタウン』『サンフランシスコ』同病院船『サクラメント』を確認!」
↑撤退中の欧州派遣軍
「敵の追撃は受けていないのか!?」
「アガメムノンから入電「我、英国本土撤退船団を護衛中。敵の追撃は無し。アデレード海軍基地までの護衛を要請する」」
「直ちに司令部へ報告しろ。それとミツル商事
↑飛行中のマンスフィールド級
ずんぐりむっくりした白銀色の空中戦艦は針路を西へ向けると、船団上空を通過する形で船団西方からの攻撃に備えた。
宿舎で真知子先生の宿題(九九と理科)に頭を悩ませていた
「こちらミツル商事警備保障(MSP)の
瑠奈が船団指揮官に
「・・・ロイド提督は我々を
スコットランド
「マジっスか!?」
驚いた瑠奈はワイズマン中佐に相談するまでもなく、直ちに全速力でイングランド島に向かった。
搭乗していたワイズマン中佐や部下のイスラエル特殊部隊の面々は、加速で生じるGに耐えつつ、座席から身動き出来ずに身体を縛り付けられたまま、
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アイスランドと沈没したグリーンランド海底火山から降り続く火山灰に
↑離陸準備中の大型輸送シャトル
ロイド提督は
「女王陛下、これが最終便になります。オーストラリア特別州でも避難民の事、よろしくお願いします」
火山灰による重度の
「
ロイドは
「私の
と女王陛下に謝罪した。
「火星に新しく誕生した帝国本土は、日本国と共に新しい繁栄を
女王陛下はロイドの言葉を手でそっと
「よいのだ、ロイドよ。卿は十分に役目を果たした。短い時間しか一緒におらなんだが、
女王陛下は不意に激しくせき込んで侍従に背中を
「だからなロイドよ・・・卿が民を最後まで
そう言うと女王陛下は、ロイドの頭に掌(てのひら)をあてると祝福の言葉を贈り、侍従達と共に空港片隅にある簡素なテントへ戻っていった。
ロイドは女王陛下がテントの中へ姿を消すまでずっと
空港管制室に戻ったロイドは非常用マルス製通信システムでジョーンズ中将と連絡を取った。
「ジョーンズ中将。もうすぐ最後のシャトルがここを飛び立つ」
「提督の心中、
モニターの向こうに映るジョーンズが神妙な顔で
「中将、女王陛下(クイーン)はこの地に残る」
「何ですと!?」
「
ロイドは普段話していた口調を捨てて
「そんな!」
ジョーンズが絶句する。
「
ロイドが言い張る。
「
ジョーンズに
「・・・提督。わが軍の命令を無視した船が1隻、そちらへ向かっております。本来であれば軍紀違反で軍法会議にかけるまでもなく即決処罰されるのですが、提督にその者の処罰をお任せします。わが軍に規律を守らない者は必要ありません」
ジョーンズから
ロイドは
「どんな
管制室のレーダー担当がロイドの様子を無視して報告の声を挙げる。
「アフリカ西部からイベリア半島を横断してきた飛行物体が本土南部から高速で接近中!」
「またシャドウ爆撃機か!」
「IFFコード受信。ミツル商事警備保障(MSP) 多目的戦闘艦『マロングラッセ』です!」
「なんと!」
「『マロングラッセ』から入電。「
「ふっ・・・あははっ!」
「流石はミス瑠奈(ルナ)・・・」
「『マロングラッセ』に返電。「命令違反を犯した者は外出禁止1か月と、おやつは全て
ロイドは少しだけニヤリと笑った。
「
ロイドは小さく
「諸君。ミツル商事と強力な火星人の助っ人がオーストラリアから飛来する。我々はこれより援軍の
悲壮な決意に満ちていた管制室の全員から明るい歓声が挙がった。
こうして瑠奈とワイズマン中佐率いるイスラエル特殊部隊はロイド提督の指揮下に入った。
ロイドは
女王陛下は『マロングラッセ』の医務室でマルス医療による呼吸器疾患の治療を受けた。重度の呼吸器疾患であるが、毎日マロングラッセに「通院」することで症状は徐々に改善されたようだった。
瑠奈は、毎日治療で訪れる女王陛下と
瑠奈とワイズマン中佐は、ロイドから下された「おやつ&酒類 禁止令」の
瑠奈は、おやつ&酒類禁止令の撤回を勝ち取ると、王室料理人から開示されたレシピを元に王室プティングを開発して
↑ロイヤルプティング
王室を
「
と複雑な心境になったりしたのだが、『マロングラッセ』がオーストラリア基地から運んできたバーボンウイスキーをワイズマン中佐から贈られるとどうでも良くなって
ーーーーー
2023年1月23日午後11時29分【オーストラリア 地球連合防衛軍ノーザン・テリトリー基地】
↑病院船アデレード入港
「これで地上の人類拠点は
かつて75億の人類が居住していた地上は荒れ果て、火星由来生物が
人類に成り代わって地上の支配者となったバグズの群れとAIチップに操られた
地球人類は滅亡の一歩手前ではないか!?そう思うとジョーンズは
「
真っ青な顔でオペレーターが報告する。
↑飛翔する核ミサイル群
「ばかな!?マッカーサー三世、何を考えておるのだ!着弾地点の計算は?」
「全弾オーストラリア大陸全域に着弾すると計算結果が出ました。確認された弾頭は1200基!」
「奴ら、我々を本気で
「イージス艦、SM3迎撃ミサイル発射体制急げ!」
シャドウマルスの目的は地球生物全てを自らの研究に
地球生物の
「クソッ!我々は、用済みと言う訳か・・・クレイジーな!」
「英国原子力潜水艦『アガメムノン』から入電!「報復攻撃の指示されたし」との事!」
↑アガメムノン
「馬鹿者!こんな状況で核の
「しかし、このままトカゲ野郎に焼き殺されたままでよいのですか!?」
司令部付きの将校が、死なば
ジョーンズは地球の自滅行為に他ならないと認識していたのだが、報復核攻撃でシャドウマルスを巻き
「致し方ない・・・。アガメムノンに発射シークエンス開始を指示!太平洋西部で待機中の戦略原子力潜水艦『ケンタッキー』にも同様の指令を出せ!」
「アガメムノン、ケンタッキーがSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)発射シークエンスに入ります!」
「終わったな・・・」
「火星へ最後の通信を送れ。「2330時、シャドウが全面核攻撃を開始。後を頼む」でいい」
「・・・」
絶句したオペレーターが、火星への星間通信を始めたその時、通信スピーカーから
「こちら日本自衛隊月面派遣部隊『そうりゅう』
↑攻撃型原子力潜水艦
「迎撃中止!『ケンタッキー』は急速潜航して退避しろ!」
「月面都市から攻撃データー受信!ニュートリノビームを使うとの事です!」
「シベリアのイゴールに使ったやつか・・・」
ジョーンズは納得すると月面の
「南半球防衛軍司令のジョーンズだ。ミス ムスビに感謝する」
「どういたしまして。後で
「ICBM群が衛星軌道に到達!」
「月面基地からニュートリノビーム発射!」
↑ニュートリノビーム
シベリア秘密都市群と、北米大陸各地のミサイル基地から打ち上げられたSS18とミニットマン多弾頭ミサイルの群れは衛星軌道に到達するなり、月面
ICBM発射10分後には、月面からの
「シベリアと北米からのミサイル攻撃は失敗に終わりました!」
司令部にホッとした空気が流れる。
「こちら
司令部に火星横浜にある仮の防衛軍司令部からのメッセージが届く。
メッセージに目を通したジョーンズは不敵な笑みを浮かべて
「ようやくこちらのターンか・・・」
オセアニア生存圏に対して仕掛けられた全面核攻撃は失敗に終わり、地上での戦いは
一方、火星では人類反攻の準備が着々と進んでいた。
【このお話の登場人物】
大月
大月
ロイド・サー・ランカスター=地球連合防衛軍臨時司令官。英国王室の護衛任務で渡英中だった。
ジョーンズ=地球連合防衛軍オセアニア地区司令官。中将。元ユニオンシティ地上軍司令。
*作中に出てきたマンスフィールド級空中戦艦の挿絵はイラストレーターの鈴木プラモ 様に描いて頂きました。ずんぐりむっくりな近未来感がいいのです!
*イラストのサイト外使用は著作権侵害にあたるので固くお断りいたします。