・大月(おおつき) 満(みちる) = 40代。主人公。総合商社角紅社員。内閣官房室に出向中。
・西野 ひかり= 20代後半。ヒロイン。総合商社角紅社員。社長の孫娘。
・西野美衣子(ミーコ)=日本列島生態環境保護システムの人工知能。
・鷹見結(タカミムスビ)=マルス文明尖山基地管理人工知能。
・大月瑠奈(るな)=マルス文明地球観測天体(月基地)管理人工知能『ルンナ』。月基地に保管されていた日本人標本から誕生。
・イワフネ=マルス人。ルンナが彗星の影響で破損した為に地球に降下した。
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・名取=航空宇宙自衛隊大佐。強襲宇宙揚陸護衛艦ホワイトピース艦長。
・高瀬翼=航空宇宙自衛隊少佐。モビルスーツ部隊長。
・天草治郎=JAXA理事長。
・ジョーンズ=極東アメリカ合衆国海兵隊指揮官。少将。
・ソーンダイク=宇宙国家アース・ガルディア民政局長。
地球暦2020年10月19日【月面】
北米大陸には日本からビジネスで渡航したり、観光、留学、海外拠点等、約20万人の日本人が転移当時在留していた。
米国ロスアンゼルス、カナダのバンクーバー等である。
ソーンダイクの米国民救出要請を受けた東山と結は、火星への避難民送り出しをしながら新たな方法を考えていた。
既存のマルス文明の大型シャトルは火星航行に必要だから使えない。
地球と月面のピストンだけでいいのならば、あるいは。
東山は結に 多数の米国原子力潜水艦を改造して救出にあたる相談を始めた。
「改造はルンナラボで出来る。改造した潜水艦はせいぜい地球往復用の技術だけ装備させれば火星には来れないわ」
結が可能性有りと答えた。
東山はソーンダイクやガルディア軍米派閥の将校と救出作戦を計画するのだった。
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地球暦2020年10月29日【神奈川県 横浜市神奈川区 NEWイワフネハウス】
「パパっちー!おきゃくさんやでー」
見た目幼い黒髪の少女がその外見とは似ても似つかない言葉使いで大月を呼んだ。
「瑠奈。お父さんと呼びなさい。お客さんだって?」
「お父さんめんごッス。ジョーンズ叔父さんやで」
大月は言葉使いを直すか、関西弁をひかりにレクチャーさせるか一瞬考えたが頭を切り替えた。
「わかった。美衣子もリビングに呼んできてくれるかな?」
「もうジョーンズはんにお茶出しとるッす。」
大月はやはり正しい言葉使いを優先しようと心に留めた。
リビングでは美衣子がジョーンズ少将にお茶と『ぶぶ漬け』を出していた。
「あっ、美衣子!これはお客さんに出したらアカンやつや!」
大月が激しく突っ込むとジョーンズ少将に謝った。
「少将すみません。まだ、日本文化の地域性を混同していて...」
「構わんよ。実は二人にお願いが有って来たのだ」
ジョーンズ少将は大月と美衣子に頭を下げた。
「私を月に送ってはくれないか?」
大月が、
「確か月面では北米大陸救出作戦が続行中ですね。ガルディア軍と少将の
と応えた。
「そうだ。北米大陸救出作戦のニュースは在日米国民と兵士のホットニュースになっている。ぜひ自分達も加わりたいという志願者が後を絶たんのだ」
「そして、私も行きたいのだ」
ジョーンズ少将が美衣子を見つめた。
「若い志願者の兵士ならともかく、あなたの歳では半冷凍カプセルと言えども身体が強力なGに耐えられないと思うわ」
美衣子がハッキリと告げた。
「私は日本列島を護る役目があるから火星を
離れる事は出来ないわ」
「そうね。名取にお願いしてホワイトピースに乗せてもらいなさい。私から名取にお願いしておくわ。あなたは、そうね、天草にお願いしてみなさい。火星協力機構プロジェクトとして機構軍救出部隊を率いてみたら面白いわね」
話の流れを聴いていた大月が、
「美衣子。機構の事は天草さんに任せなさい。ただ、ジョーンズ少将や名取大佐が安全に月へ航行出来るようにアイデアを出してあげなさい」
と先走る美衣子を抑えた。
「ジョーンズ少将。天草理事長には私から伝えておきます。お身体に気を付けてくださいね」
「ミスター大月。ありがとう、感謝する」
ジョーンズ少将が帰ると大月はひかりに先程の話を報告して大月は天草に、ひかりは岩崎に連絡を入れるのだった。
地球暦10月30日【火星衛星軌道 航空宇宙自衛隊 『ダイモス』宇宙基地】
「名取艦長。この度の協力、在日米国民を代表して感謝する」
ジョーンズ少将が名取大佐に頭を下げた。
「地球温暖化取り残された国民の為ですから、ジョーンズ少将は頭を上げてください。我々こそ、月面(現地)から地球北米大陸と、慣れない土地になります。ご指導お願いします」
名取艦長がジョーンズ少将に頭を下げる。
昨日夜に火星協力機構会議がNEWイワフネハウスで開催され、何故か夕食を取りながら(恐らく美衣子の希望だろうが)北米大陸救出プロジェクトと地球復興調査隊の派遣が話し合われた。
ジョーンズ少将と在日米軍志願者で構成された特殊部隊100名と、地球環境の現状調査と復興の可能性を探る調査隊に国立天文台所長の
今回は電磁カタパルトからの打ち上げではなく、身体に負担の少ないホワイトピースの宇宙航行速度で約2週間の行程で月面都市に向かう。
前回の月面往復時に、火星と月面の間に一定間隔で 宇宙灯台(自働旋回航行の小型シャトル)を配置しており、宇宙灯台の信号を目印に地球人類のみで航行出来る様になった。
また、この速度でも現在アース・ガルディア本国に帰還中のアンゴルモア艦隊を追い越して到着するので、月面都市に到着後は高瀬少佐率いるモビルスーツ部隊がソーンダイク派閥の軍と共にロシア主流派を
「皆さん。火星とはあくまでも休戦協定しかしていません。2年後を
協力機構の代表国理事でもある澁澤総理が食卓を囲む皆に注意を促した。
大月は、「最近、
ここまで読んで頂きありがとうございましたm(__)m