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・西野 ひかり= 20代後半。一応ヒロイン。総合商社角紅役員。大月の前ではデレる。
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・澁澤真知子=瑠奈が通う小学校の担任教師。夫は澁澤総理大臣。
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皆さんご機嫌いかがかしら。都内の小学校で教師を務める真知子と申します。
わたくしは今、教師生活25年で最大の問題児と巡り会っています。
事の始まりは夫の太郎が、総理大臣やっていますが
「火星人の優秀な女の子がいるのだが、人間社会での常識を知らんのだ。このままでは日本国と火星文明の関係に支障を及ぼしかねんのだ。何とか真知子の手で真人間にしてもらえないだろうか?」
と懇願されたからです。
そして、彼女ーーー瑠奈さんと言いますが、編入当日に校長室で出会った彼女の第一印象は
校長先生の有難いお言葉にも彼女はお
心配した校長先生が、
「瑠奈さん?大丈夫ですか?緊張しているのですか?」
と優しくお声をかけられても、
「だいじょうぶ・・・っ・・・ㇲ」
とか細い声で答えていました。
最後の方は緊張のあまり舌を噛んでしまったのでしょうか?
教室に向かう途中、私は瑠奈さんに言いました。
「瑠奈さん。ここはお互いを信じて助け合う学び
と言ってしまいました。
今でも思います。あの言葉は失敗だったのではないかと。いえ、失敗でした。
彼女は廊下で立ち止まると大きな声で
「しょんべんいきてーっ!」と叫んでいました。
何てはしたない言葉でしょう!
私は驚いてその場で立ち尽くしてしまいました。
瑠奈さんは廊下を全速力で走って職員用の男子トイレに駆け込んでいきました。
何と言うことでしょう。廊下をはしたなく走るなんてっ!
私の教育者魂がふつふつと闘志を
よろしい、瑠奈さん戦争です。
その後も瑠奈さんの
自己紹介の時は
「大月瑠奈っす!みなさんよろでーすっ!ブイっ!」
教え子の皆さんが
国語の授業では、昔話の
いくらわたくしが注意しても、
「これが本当の話っすから!」
と一歩も譲ってくれません。特にかぐや姫に関しては
「瑠奈のアイデンティティに係わるっす!」
と
工作の授業はみんなで粘土細工をして想像力を
水滴交じりの粘土が周りに飛び散ります。いけません!人に迷惑をかけてはいけないのです。
私の注意に耳を傾けてくれた瑠奈さんは’’ろくろ’’を止めると、おもむろに粘土細工をつかむと運動場の片隅にある焼却炉に放り込んでしまいました!
私の注意の仕方が強すぎたのでしょうか?瑠奈さんは無言でじっと焼却炉の前で立ち尽くしています。
「真知子先生」
突然瑠奈さんが私の方を向いて真剣な顔でこう言ったのです。
「
瑠奈さん。ここは焼却炉です。温度はわかりませんが、ここで焼き物は出来ませんよ?
理科の時間ではみんなに同じ材料を配ったはずなのに、何故か瑠奈さんの班だけは不思議な物質ばかりが出来てしまいます。
この前は金のインゴットが出来てしまいました。
瑠奈さん、今は理科の授業中ですよ?
錬金術は放課後に私の家で沢山披露してくださいね?絶対ですよっ!!
英語や算数の授業は私がどんなにチョークを飛ばして気を引こうとしても眠りの世界から起きてはくれません。私の授業はつまらないのかしら?
瑠奈さんと仲良くなった天草理事長の娘さんに聞くと、瑠奈さんは夜中は海に出て漁をしていると教えてくれました。だから日中は眠いのかしら?
瑠奈さん、そんなに食べ物に困る生活なのかしら?私は心配になってご両親を学校に呼び出しました。
瑠奈さんのお父さんは40代後半で総合商社に勤める会社員、お母さんは20代後半と若く美人さんでお父さんと同じ職場だそうです。お二人とも瑠奈さんの事を大変可愛がっているようでした。
食事も三食炊飯器が空?になるまでお代わりしているようです。
ではどうして夜中に漁師になるのでしょう?
「社会勉強です」「働かざる者食うべからずです」
なんて厳しいご両親でしょう!
そしてお二人は私に深く頭を下げて
「いつも娘がご迷惑ばかりかけて本当に申し訳ございません」
と気の毒になるくらい恐縮して謝罪しながらお帰りになりました。
良かったらどうぞと、車海老の干物が詰まった箱を置いていかれました。
私と主人の好物が海老だとどこで聞いてきたのでしょう?
さすが商社マンですね。
大切なわが子にもかかわらず、生きていくためには夜中だろうと海に出して働かせる。
私は今まで教育者として
深く反省しましょう。
私は真知子。
教師生活25年。
今日も可愛い教え子の瑠奈さんに愛の
もちろん補習で居残りの錬金術は毎日欠かしません!!
教育委員会?
PTA?
児童相談所?
何それ、美味しいの?
それではみなさんごきげんよう。
【東京都大田区 田園調布 角紅社長
よお!
ワシは今、とってもめんこい嬢ちゃん達の面倒を見られて幸せなんやで~。
孫のところで生活していた火星人の三姉妹を孫の挙式までの間、家で預かる事になったんや。
ヒャッホー!
「お祖父ちゃん!けっこんひろうえんというイベントのプログラムが出来たっす!」
元気な瑠奈ちゃんがトテトテ歩いてワシに手作りの式次第を見せてくれる。
んんっ?漢字・・・間違ってるやろ・・・
「瑠奈ちゃん?血痕式ちゃうで、結婚式やで?」
ワシは丁寧に教えるで。東京では厳しいしつけの小学校に通っとるさかい、その反動で家ではボケるんかな?
「ごめんお祖父ちゃん。少し間違えたっす」
少しとちゃうで、かなりやで?
血痕式なんて生贄(いけにえ)使う怪しい儀式みたいでおじいちゃんびびるで。
「それと疲労炎って、確かに大人の行事は疲れるけどなぁ、そのまま書いたらアカンがな。披露宴やで」
「お祖父ちゃんぱねぇ!こんな難しい漢字かけるなんて!」
「披露宴の真実を言い当てた瑠奈ちゃんの方がぱねぇ!やがな」
「お祖父ちゃん。入刀用のケーキ作ってみた」
む。無表情なトカゲの美衣子ちゃんやな。でもチョコチョコ歩く仕草は萌えトカゲやで?
せやけどなあ。美衣子ちゃんよ。なんでケーキからロウソクみたいにイワシの頭がズボズボ突き出しているんや?
「イワシは魔除け。大月とひかりには是非とも安全に過ごして無事に弟を作って欲しい」
なんてけなげなお嬢ちゃんや。ワシは涙もろいんやで?せやけどなぁ・・・
「うーん・・・美衣子ちゃん。イワシはないわー」
「えっ!ニシンの方が良いのかしら?それともめで鯛(たい)?」
「取りあえず魚から離れなアカンわ」
「お祖父ちゃん!引き出物の試作品を作ってみた」
美衣子ちゃんに似てキュートな萌えトカゲのお嬢ちゃんが小箱を持ってきたで。
で?んんっ?
「あっ!お祖父ちゃん、そこ開けたら成長促進パウダーが・・・」
引き出物の箱を開けると白い煙がようさん出てきおった。
「お祖父ちゃんがお爺ちゃんに・・・って変わらないわね。失敗だわ」
「けほけほっ!
「結ちゃん。引き出物はなあ、招待客の皆さんに縁起物を渡すんやで?」
「よくわかった」
ワシの言う事はみんな素直に聞いてくれるのはうれしいねんけどなあ。
行動が跳びぬけて斜め上というか・・・あれやねん。違う世界へいってもうてんねん。
「お祖父ちゃん。これならどう?
なんや?その火の鳥に茄子が生えたキメラは・・・あちちっ!ワシの肩に止まったらアカンがな。
ワシは似志野
ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m