転移列島   作:NAO

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【このお話の登場人物】

大月 (みつる)=ミツル商事社長。
大月 ひかり=満の妻。総合商社角紅役員。ミツル商事監査役。
大月 瑠奈(ルナ)=マルス文明地球観測天体人工知能。結の妹分。

空良(そら) (とおる)=国立天文台所長。
澁澤 太郎=日本国総理大臣。
ケビン=英国連邦極東首相。

ダグラス・マッカーサー三世=地球復興局局長。ユニオンシティ中央情報局長官。


アンダーグラウンド

2022年12月29日【木星大赤斑地表】

 

火星隕石被害の調査を終えた「そうりゅう」の甲板上で空良(そら)が木星巨大チューブワームの長ジュピトゥルと別れの挨拶をしていた。

 

「ジュピトゥル殿、これからマルス人の大規模な復旧作業船団が到着する事になりますがよろしくお願いします」

「・・・素早い対応に感謝じゃ。お主らも3番目を早く治すがいい。また会おうぞ」

 

木星スライムに包まれて(はる)か大気の彼方まで昇っていく「そうりゅう」を見上げてジュピトゥルが(つぶや)く。

「まあ、直ぐに会える事じゃしの・・・」

周囲の木星クジラや蟹と水素ダコが同調するようにワラワラと紫電(しでん)を放つ。

 

ジュピトゥルの呟きは「そうりゅう」乗組員には届いていない。

 

木星調査を終えた多目的宇宙護衛艦『そうりゅう』はアステロイドベルトまで木星スライムに亜光速で運んでもらい、現在は火星に向けて自力航行帰還中である。

 

アステロイドベルトに立ち寄った際、マルス支援船団のリア隊長から、マルスアカデミーが澁澤首相の介入要請を受諾して大規模な木星復旧作業船団を派遣する事がマルスアカデミー評議会で決定され、先遣隊(せんけんたい)がプレアデス星団を出発していると空良達に伝えられた。

 

日本政府や他の列島諸国としては、これで地球復興に集中出来るとしてマルスアカデミーの介入を歓迎した。

『そうりゅう』に搭乗していた空良や結達クルーも肩の荷が下りた感じだった。

ーーーーーー

 

【アステロイドベルト マルスアカデミー地球太陽系支援船団 旗艦「マイア」】

 

「---以上がゼイエスからの報告よ」

リア隊長がモニターの向こうに居るアマトハ評議員に報告した。

 

「そうか、これまでのところアレの動きは見られない、という事で良いのか?」

アマトハが確認する。

 

「ええ。第5惑星への惑星間弾道弾攻撃ではないと思う。オリンポスの自然噴火ね」

リアが答えた。

 

「わかった。復旧作業船団の準備を急がせよう。そちらも地球側に我々の懸念を気取(けど)られぬようにな」

「了解しました」

リアは頷くと通信を切った。

 

「むしろ地球での巨大ワーム出現が気になるわね・・・」

誰にともなくリアは呟くのだった。

 

ーーーーーー

2022年12月28日午前3時【ユニオンシティ国ネリス州グルームレイク(旧アメリカ合衆国ネバダ州)秘密軍事基地 通称「エリア51」】

 

【挿絵表示】

 

イエローストーン国立公園からの火山灰が降り積もる中、乾燥した塩湖の上に敷設された1万メートルに及ぶ双子滑走路を持つ軍事基地の片隅がゆっくりとせり上がって地下への扉を開ける。

地下50mにある格納庫から電磁エレベーターで上昇した巨大な漆黒の機体が次々と地下誘導路から滑走路上にある発進位置に着く。

 

「こちらブラボーリーダー、発進準備完了」

「こちらコントロール。滑走路の準備が出来た。ブラボーリーダー、発進を許可する」

 

「ラジャ。電磁推進ステム、イオンエンジンオン。ブラボーワン、テイクオフ!」

滑走路から滑るように静かな挙動で巨大なブーメラン型をした10機のボーイングB-2S高空宇宙爆撃機が飛び立った。全翼式の機体下部には巨大なコンテナが吊り下げられている。

 

火山灰の中にも関わらず、爆撃機のエンジンが停止する事はなく、静かに稼働する電磁イオンモーターが両翼の端で火山灰との摩擦で発生した膨大(ぼうだい)な電子エネルギーを吸収するとイオンエンジンへ注入した。

 

瞬く間にマッハ5を超えたステルス爆撃機は進路を東に取り、独特のソニックブームを起こしながらアフリカ大陸西海岸地区へ向かった。

 

「長官、全機発進完了しました。2時間ほどで目標上空に到着します」

地下司令部の当直将校がマッカーサー三世に報告する。

 

「よろしい。目標上空に到着次第積み荷を投下、ディエゴガルシアで別の荷物を受け取って東回りで帰投させるんだ」

マッカーサー三世が命令する。

 

「奴らには今一度実績を積んでもらわんとならんからな」

 

当直将校は爆撃機搭乗員を思いやっての発言だと「誤解して」、感嘆のまなざしをマッカーサーに向けた。

マッカーサーは瑠奈達への爆弾(プレゼント)を上乗せする意味での発言であったのだが、真意を知る者は居ない。

ーーーーーーーーーー

同じ頃 火星日本列島【神奈川県 横浜市 神奈川区 NEWイワフネハウス 大月家】

 

「ええっ!?瑠奈に召喚状!?」

大月夫妻は、ジョーンズ中将からマルス式プライベート通信で、瑠奈に対し地球復興局が火星由来生物持ち込みを行った疑いで月面都市への召喚命令が出た事を知らされて驚愕(きょうがく)していた。

 

「ジョーンズ中将、夫が火星生物の脅威を身に()みて理解しているのを貴方が一番理解されていると思うのですが?」

ひかりも困惑してジョーンズに説明を求めた。

 

「大月夫妻のご懸念は私も理解しているつもりです。ですがこの話は我々軍からではなく、地球復興局として、局長のマッカーサー三世による直接要請なのです」

ジョーンズも現地で瑠奈を廻る騒動に巻き込まれているのだろう。精悍(せいかん)な軍人らしさが失われて憔悴(しょうすい)しているように見えた。

 

「この()に及んでは、瑠奈嬢の無実を証明する物が必要になると思います」

ジョーンズが客観的証拠を提示してはどうかと提案した。

 

「アドバイスありがとうございます。我々で検討してみます。それまでは瑠奈への実力行使は絶対に控えてくださいね?」

満が念を押す。

 

「わかっている。北米大陸救出作戦でこの老骨を地球に運んでくれた恩は忘れんよ。私は瑠奈嬢の件では中立を維持する。個人的には出来るだけ彼女を守ろう。瑠奈嬢の明るさには私も救われていたのだ。まったく、今度の国(ユニオンシティ国)は身の(たけ)に合わん背伸びばかりだ!行政運営を地球復興局に委託した途端(とたん)にこの有様(ありさま)だ。月面の文官共は現地事情を把握(はあく)出来ていない!」

ジョーンズが憤怒(ふんぬ)する。

 

「そちらの立場は理解しました。私達は日本政府に支援を要請します。それでは」

ひかりが通信を切った。

 

「あなた、岬博士の海洋生物学を生かさないといけませんね」

ひかりが隣に座る満に言う。

 

「ああ。こんな所で邪魔をされる言われは無いのだからな」

満がひかりの手を握りしめて応えた。

 

 昨年12月に大月満が起業した「ミツル商事」は、小笠原沖のメガフロート海上都市建設と管理運営、火星沿岸養殖事業、マルスシャトル・コウノトリ無人貨物船を利用した官民合同航空宇宙会社、三姉妹操るアンドロイド軍団による警備保障業務等、短期間にもかかわらず、大規模事業を次々と立ち上げて受注に成功し、着実に収益を上げていった。

 

マルス文明の申し子ともいうべき三姉妹が、ゼイエス達から受け継いだ知識や知見、シドニア地区の地下研究施設等、最初から元手(もとで)がゼロ故に、急成長するのは当然の成り行きだったのかもしれない。

 

また、三姉妹を温かく迎え入れた大月夫妻や総合商社角紅の似志野(にしの) 社長、日本政府の澁澤や岩崎、東山等によるサポートも功を(そう)していた。

 

 急成長の企業では組織の成長が追い付かずに経営者が苦労を強いられるが、ミツル商事は人工知能的性格の三姉妹がアンドロイド個体を扱い、少人数で驚くべき効率性と生産性を上げていた。

また、角紅役員のひかりが海洋養殖・航空宇宙産業で用いる機材の試験部品発注先として、町工場の活用を(みつる)に提案して小回りの効く研究計画を推進していた。

 

 日本国内の自動車産業を始めとする製造業は2019年1月の火星転移以来、脱ガソリン、水素・電気動力への転換を旧ピッチで推進していたが、系列企業の下請けや孫請(まごう)けの中小企業は従業員の高齢化と若手熟練工員の不足により急激な業態転換が追い付かず、操業停止に陥る町工場が続出して社会問題となっていた。

 満とひかりはそれら中小零細企業の適性に合致する業種、例えばメガフロート海上都市の管理運営、地球圏と火星各地に展開しているコウノトリ型宇宙貨物便メンテナンス、羽田や人類都市ボレアリフ、同ガリラヤ国際空港におけるマルスシャトルの整備点検を次々と町工場へ委託して彼らの窮状(きゅうじょう)を救った。

 

 人手不足の町工場には三姉妹からアンドロイド工員が派遣されて操業の手助けを行い、マルス文明技術の供与も、機密情報保護契約を締結した企業には規模の大小を問わず惜しみなく行った。

こうしてミツル商事と業務提携した各種製造企業は2,000社を超えた。

 

 2022年11月時点でミツル商事の企業規模は大月が勤めた総合商社角紅と同程度にまで急伸し、取引企業数では角紅を凌駕(りょうが)しつつあった。

 初年度決算は大幅黒字であろうことは明白だった。既に、大手証券会社やメガバンクから東京証券取引所への株式上場提案が総合商社角紅を通じて提案されている。

 

 しかし、それほどの大企業グループを育て上げた満やひかりをもってしても、瑠奈の問題を解決する事は出来なかった。

 

 大月は今日も、首相官邸を訪問せざるを得なかった。

 

12月28日午前7時30分【東京都千代田区永田町 首相官邸 応接室】

 

「総理。朝の時間に申し訳ございません」

(みつる)とひかりが頭を下げる。

 

「構わんよ。私も昔はこの時間には出勤して資格試験の勉強をしていたもんだ。大して効果は無かったがな!わははは」

メガバンクの一行員だった頃の経験を思い出した澁澤は、笑った後に目を細めて大月夫婦を見つめた。

 

「で?瑠奈君の事かね?」

「ご明察恐れ入ります」

ひかりが恐縮する。

 

「そうか」

そう呟くと澁澤は、腕を組んで視線を天井に向けてしばらく黙考した。

 

「マッカーサー三世と直接交渉すると相手の思う壺になるだろう。私としてはソーンダイクとの直談判が望ましいと思う。だが・・・彼は官僚組織を掌握(しょうあく)しているマッカーサーの意向に(あらが)えないだろう。結局はユニオンシティ国を巻き込んだ地球圏との関係悪化は必至だな」

澁澤が厳しい条件認識を示した。

 

「そこで仲介役を準備するのですね?」

ひかりが訊く。

 

「察しがいいな」

「こちらもそれなりの情報を集めておりますので」

ひかりがしれっと言う。

 

「ケビンに相談しようと思う」

「ロイド提督ではないのですか?」

満が首を捻る。

 

「今回は人間相手だ。だから政治家の出番だろう」

「なるほど、ケビン首相は外交のプロでした」

たまにひかりと共に「どこへもドア」でダウニングタウンを訪問して午後の紅茶を楽しんでいた時間が長かったせいか、満はケビンが駐日英国大使として辣腕(らつわん)を振るった事をうっかり忘れていた。

 

「そうだ。故に喰えん男だよ。見返りの事を考えると頭が痛い」

強かなネゴシエイターであるケビンとの交渉は剛毅(ごうき)な澁澤でさえも神経を削るものなのだ。

 

「それであれば、一つ伝言をお願いできますか?」

ひかりは少しだけ微笑み、

「灰に埋もれたケンジントンの難民キャンプで王室ご一行を見かけました」

と澁澤に報告した。

 

澁澤は姿勢を正しながらも思わず身を乗り出した。

「詳しく聴こうじゃないか?」

 

大月夫妻と澁澤首相はそれから1時間程今後の対応について話し合うのだった。

 

同日午前9時【首相官邸 総理大臣執務室】

 

澁澤は英国連邦極東のケビン首相とホットラインで話し合っていた。

 

「タロウ、話はわかった。日本政府の巨大ワーム解剖に我が国の将官を立ち会わせよう。だが、マッカーサーは絶対にそんな証拠を認めないだろうよ」

「だから交渉の達人である君に頼んでいるんじゃないか」

 

「仲介する我が国もかなりのリスクを負うことになるのだが?」

「同じ列島だ、死なば諸共(もろとも)だろ?」

 

「ご冗談を」

「仕方ない。大型シャトルを1機、1か月無償利用でどうだ?」

 

「半年だ」

「交渉の時間が惜しい。3か月の無償提供だ。それと、ハイパーループ実証試験をイングランド島とオーストラリア大陸中央を結ぶ形で行おうじゃないか。もちろん、実験後の管理はケビンに任せよう」

 

「いいだろう。タロウは分かっているじゃないか!」

ケビンが満面の笑みを浮かべて了承した。

 

「これでも必死なんだ。ところでケビン、君はまだ王室に関心があるかい?」

 

澁澤の唐突な発言にケビンが怪訝(けげん)そうな表情を浮かべる。

(やぶ)から棒だな。当たり前だろう。私は今でも女王陛下(クイーン)の代理人だ!」

 

「そうか。ミツル商事の者がケンジントン難民キャンプで王室メンバーを見かけた。避難民の世話をしているそうだ」

 

ケビンは虚を突かれて一瞬呆けた顔をしたが、すぐに涙をこらえてポーカーフェイスに戻った。

 

「皆ご無事なのか!?」

「無事だ。ただーーー火山灰の影響で女王陛下が重度の呼吸器疾患を患っておられるようだ」

 

「今すぐ「どこへもドア」でお救いに参らねば!」

「落ち着け!ケビン!陛下は動かれないそうだ」

 

「なんだと!?」

「陛下は最後まで国民と共に在りたいそうだ。皇太子殿下も同じだ。ただ、皇太孫(こうたいそん)はそちらに預けたいそうだよ」

 

「直ぐに迎えに行かせよう」

「では「ドア」を使ってイワフネハウスに来てくれ。既にミツル商事がアンドロイド部隊を待機させている」

 

「感謝する!ロイドがSAS(空軍特殊部隊)を引き連れてそちらに直ぐ向かうそうだ。頼む!」

「こちらも瑠奈嬢の事を期待してもいいか?」

 

「任せろ。奴を第3のウォーターゲートにしてみせよう!」

ケビンが慌ただしく通話を切った。澁澤は小さくため息をつくと、大月家に連絡を入れた。

 

同日午前9時50分【長崎県佐世保市ダウニングタウン 首相官邸】

 

【挿絵表示】

 

英国王室を救うために急ぎ足で官邸を出発したロイド提督と入れ替わりで、MI6(対外情報6課)を管轄する内務大臣がケビンの元を訪ねていた。

 

「奴の尻尾は掴めたのかね?」

「全容はまだですが、少し興味深い事が幾つか分かりました」

内務大臣であるⅯが慎重な言い回しをする。

 

「ふむ。続けたまえ」

「マッカーサー三世の出生は1947年7月、ニューメキシコ州 ロズウェルですが、同じ時期にロズウェルでUFO(未確認飛行物体)が墜落して宇宙人(エイリアン)が捕獲されています」

 

「君はいつからタブロイド紙の記者に転職したのかね?」

胡乱気(うろんげ)な眼でケビンが訊く。

 

「恐れながら、当時の我が国駐米大使にトルーマン大統領からアトリー首相宛に託された極秘親書が残されておりました」

 

「内容は?」

「「爬虫類の進化に興味はないか?」だそうです」

 

「それで我が国は鵜呑(うの)みにしてノコノコ共同調査へ(おもむ)いたのかね?」

「いいえ、首相。翌年ベルリンがソ連軍に封鎖されて東西冷戦が勃発(ぼっぱつ)しました。その為共同調査提案は自然消滅したようです」

 

「出生の秘密か・・・。他には?」

「彼は以前より中央情報局(CIA)に所属しており、裏世界の仕事がメインです。こちらが実績を調べる(すべ)がありません。ただ、現在もユニオンシティ国中央情報局長官を地球復興局と兼務している事から有能と思われます。また、中央情報局が管轄する施設の一つに、ネバダに在る「エリア51」基地が含まれています。この基地はロズウェルの他にも世界各地に墜落したUFOの残骸と搭乗員を収容していると言われております。エリア51の実際の任務は現政府に至っても尚、公表されておりません」

 

「興味深い・・・」

ケビンは葉巻に火を着ける。最近、彼は立て続けに起こる秘かな国難に忙殺され、禁煙を放棄していた。

「君の推測を述べたまえ」

 

「彼は地球人ではないのかも知れません」

Mが静かに言った。

 

根拠(ネタ)は?」

ケビンは内心の驚愕(きょうがく)を表に出さずに()く。

 

「日本国に対する「ダグラス家」の異常な執着心は祖父の代にまで(さかのぼり)ります。祖父は日本を占領統治、二世は駐日大使を務めて日本与党首脳に深く入り込んで日米安保条約改定に尽力(じんりょく)して後の米国政治で大きな影響力を持ちました。彼は先達(せんだつ)と同じように日本を利用して自らの栄達を築くのが当然と思っていたのでしょう。思うようにならない今の日本政府に恨みを抱いているのでしょう」

「なるほど、奴の小物らしい心理に一致するな」

 

「ええ。それと彼が中央情報局長官になってから、エリア51基地周辺でUFOや未確認生物(UMA)の目撃情報が頻発(ひんぱつ)していると現地協力者から報告が上がっております。

また、1987年の東京大停電時に日本自衛隊を強引に動員し、北陸にあるマルス文明基地やその飛行物体に無謀な調査を強行しようとした事例が日本の情報機関から提供されました」

 

「ミスターⅯ、私はオカルトは好まんのだ」

「申し訳ありません、首相閣下。ですが、疑問が多いのです。出生はもとより、なぜ彼は極東アメリカ崩壊直後に「自力で」地球圏に現れる事が出来たのかーーー彼独自の特殊な惑星間移動手段があったのでしょうか?---彼がエリア51で何かを(たくら)んでいるのは明らかです。これはモサド(イスラエルの諜報機関)も同様の結論を出しております。

彼がエリア51で得た成果を使って日本国とマルス人に敵対するならば、我が国にとって由々しき事態です」

 

「なるほど。彼は黒だな。最悪、彼の背後にある文明と対立することも視野に入れねばならんな」

ケビンは物憂(ものう)げに肺一杯吸い込んだ紫煙(しえん)を吐き出した。




ここまで読んで頂きありがとうございましたm(__)m

【挿絵表示】

次話は9月9日㈰に投稿予定です。
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