私の小説は私自信の妄想の爆発がもとでしたが、今では読者様と歩む作品になるとは私も予想だにしていませんでした。
本当に感謝の言葉しかありません。
少しばかし辛気くさくなってしまいましたが、これからも私、ユマサアとその作品をよろしくお願いいたします!
皆さまとともにこの作品の更なる発展を目指していきたいと思います!
今回はお話し回と露見して行く【■■ノ加護】という技能。そこらのお話しとなります。
もう感想で先の構想をゲロったりしていますが、どうぞご期待ください!
蠍擬きを消し飛ばしたリリィ達は表にあったサイクロプスから食料となる肉を剥ぎ取って、拠点へと戻ってきた。
最上位級魔法を使いへばっていたユエもリリィの血を飲んですぐに復活し、四人がかりで特に苦もなく戦果を拠点に運び込んだ。
拠点については近場という意味であの封印部屋を使う手もあったのだか、あの惨状では使えそうもなかったので結局最初に立ち上げた拠点に戻ることになった。
そして、拠点に戻ってきたリリィ達はお互いの身の上を語り合った。
「……そうすると、ユエってこの中で二番目に長寿……?」
「むぅ、マナー違反……でも、一番さんは誰?」
「帆楼かの?」
「……うん……」
その言葉にユエが首を傾げる。それはそうだ、見た目的には帆楼が一番幼く見えるのだから。
ただ、それはハジメ以外の全員に言えることなのだが。
「何歳なの?」
「……汝、先刻自らマナー違反と言っていたであろう……まぁのう……少なくとも六千年は生きておるぞ?」
「……ぇ?」
「……流石、
文字通り桁違いの年齢にフリーズするユエ。
因みにユエも他の吸血鬼は滅んでいるし、通常の吸血鬼の寿命は長くとも二百年であることを聞くとかなりのご長寿なのだが、帆楼の桁外れな年齢にそんな思考も彼方へと吹っ飛ばされた。
そして、話は続いていく。
力の自覚を初めて得た頃の話。
王座に就いたときの話。
そして、欲に眩んだ叔父に封印された話。
肝心の帰還方法は解らなかったが、ユエは接近戦こそ苦手ではあるが、全属性への適性があるらしくハジメが「なんだこのチート集団」と白目を剥いていた―――
―――けれど、自分もその一人という自覚はあるのだろうか……
自動再生は固有魔法に分別されるらしく、魔力が残存する限り一瞬で塵も残さず消し飛ばされない限り死なないそうだ。
だが、魔力が枯渇している場合は再生されないとのこと。
つまり、蠍擬きが部屋に現れたあの時点で攻撃を喰らっていれば、再生せずに死んでいたらしい。
……本当に助けて正解だった。
「……ユエ、この迷宮からの脱出方法―――知ってる……?」
「――わからない、でも……」
申し訳なさそうに縮こまるも、少しばかり思い当たる節があるのか話を続ける。
「……この迷宮は“反逆者”の一人が作ったと言われてる」
「……反逆、者……?」
「反逆者―――神代に神に挑んだ神の眷属のこと……七大迷宮の創設者たち。世界を滅ぼそうとしたと伝わってる。その住処は各迷宮の最深にあると言われてる―――そこになら地上に繋がる道があるかも……」
「……へ、ぇ……」
「まぁ確かに、迷宮の最深から地上へえっちらおっちら向かうとは思えないしなぁ……地上へのルートを構築していても可笑しくないってことか」
見えてきた脱出への道筋―――その事実に少し頬を緩ませるハジメとリリィ。
そして、話はハジメとリリィの身の上へと移り変わる。
なぜここにいるのか、なぜ複数の固有魔法を使えるのか、なぜ魔物の肉を食しても無事でいられるのか、その見たことのない武器はなんなのか、なんで人間の筈なのに機械の体なのか、など次々と並べられる質問にリリィとハジメは一つ一つ丁寧に答えていく。
そして対魔人の抑止力として訓練を積み、この迷宮へ実戦訓練を行いに入り、仲間だったものに裏切られ、落ちてここに辿り着いたこと。
帆楼は純粋に悪戯好きの
リリィとハジメの身の上を話していると、ユエが俯いて鼻をすすり上げる。
「グスッ……リリィ達、辛い……つらい……私も辛い……」
「……泣かないで……?」
「ほんと、今更どうでもいいし、俺達のために泣かんでもいいぞ?」
「……そもそも、裏切られてなかったら……帆楼とユエに出会ってない……」
「……それはイヤ……」
「……言われてみればそうじゃな……」
「……だから、べつに裏切られたことは、気にしてない……得るものは、多かったから……」
「そうだな……今は、凄く新鮮で、楽しいからな……」
そう微笑むリリィとハジメ。
「……元の世界には、帰るの……?」
「……ん、それが最終目標……」
「そっか……」
再び俯いてしまうユエ。
「……私には、もう帰る場所、ない……」
「……」
俯いてそう語るユエ。普段はとことん鈍いリリィでも、自分に光をくれた場所が無くなるのを恐れているのだと勘づく。
「……なんなら、来る……?」
「ぇ……」
「あ~、まぁ、普通の人間しかいないから人外の上に外国人、果てには異世界人のユエには少し窮屈かもしれないけどなぁ……」
「……うちの両親なら、多分大丈夫……?」
「……まぁ、あの人達は人外に対する理解もあるしな……大丈夫だろう」
「……いいの?」
「……大丈夫。戦争とかもある世界だけど、帆楼も来る……?」
「いいのかの!?」
「……うん、お父さんたちは神様苦手だけど、帆楼なら大丈夫だと思う……ゲーマー気質だし……」
「ほうほう!ゲーマーなのかの!?チェスとかできるのかの!?」
「……できる、というより、お父さんとお母さんはチェスが一番上手い……チェスでは一回も勝てたことない……」
「な、なんかテトみたいじゃのぅ……」
「……テトってこれの……?」
懐から『
そして、前書きにかかれたふざけたような文言に帆楼が顔をしかめる。
「……うむ、間違いなくテトじゃな……」
「……どうやって送ったんだろ……」
「……唯一神の権能じゃないかの?」
「……唯一神、マジパネェ、です……」
「……
そんなことを話している内に、ハジメが新しい武器を造り上げる。
「よし、できた!」
「……なに、これ……」
「気になる……」
「銃じゃな……」
「ハッハー!これは対物ライフル:レールガンバージョンだ!銘をシュラーゲン!流石にドンナーだけだと火力が足りなくなってきたしなぁ、その火力を補う為のライフルだ。弾丸も特製だぞ?」
「……素材の既視感が凄まじい……」
「まぁ、あの蠍擬きの甲殻が素材だからなぁ。あの甲殻の鉱石、凄いぞ?」
蠍擬きの外郭はシュラム鉱石という特殊な鉱石で形作られていたらしく、魔力との親和性が高い上に魔力を籠めると硬度が増す代物らしい。
「いやぁ、本当にいい素材だぞこれ。リリィが鋏二本もいでくれてなかったらこれは絶対に作れなかったッ」
そんなに凄い素材なのか、ハジメのテンションが凄まじい。
「……どうい、たしまして……?」
「おう!サンキューな、リリィ」
「……ん……」
そして、タウル鉱石とシュラム鉱石を組み合わせた弾丸を複数錬成で量産するハジメ。
ミリオタの本能が刺激されたのか、とても楽しそうに弾丸を錬成していく。
結構凶悪な見た目をしているライフルだが、その威力もどうやらえげつないものになりそうだ。
「……そういえばユエ……」
「……何?」
「……食事は大丈夫……?」
「……ん、大丈夫。リリィの血があれば生きていけるっ」
妙に弾んだ声音で言うユエ。
「……そんなにおいしい……?」
「……ん、瑞々しい果物のジュースみたいだけど、その中にワインやスープみたいな深みがある……」
と、味を思い出してか舌舐りをするユエ。若干身の危険をかんじるが、大丈夫だろう……多分。
「……とても美味」
「……飲むのは時々でね……?」
「……承諾しかねる」
ふっふっふ、と笑うユエに苦笑いを浮かべた。
♛♛♛♛♛♛♛♛♛♛
「そういえばリリィ、汝の
かねてからの疑問。あの火力は異常の一言に尽きる。
「……わからない、でも―――」
「―――でも?」
「……あれを撃とうとしたとき、左腕に少し違和感があった……よくよく考えたら、左腕の宝石から伸びる紋様の面積が広くなった気がする……」
「……確かにな……」
「……やはり、なにか原因があるのかの?」
「……もしかしたら……」
そう言って、懐から取り出したステータスプレートの技能欄を見て、リリィと帆楼が目を見開く。
「これはッ!いやそんなことがッ?」
「……おぉ、う……」
「アから始まり、その他の文字が該当する神など、一柱しかおらぬではないか……」
「……
「最強の戦神の加護じゃと?しかも、かの
「……威力上昇の原因に間違いない……?」
「間違いないじゃろうな……何故あの神、しかも
「……今後も気を付けるべき……?」
「……うむ、文字化けがそこまで晴れたのなら、あとは自然に完全発動するまですぐであろう……一応気を付けたほうがよいぞ」
「……ん、心得た……」
「むーん……汝のところにいると色んな新鮮な出来事がおこるのぉ……」
「……ごめん、ね……?」
「謝ることではない。寧ろゲーマーとしては面白い限りじゃ!俄然汝に着いていく気が増してきたぞ!」
そして、小さな二人は楽しい明日を想像し、さらに兵器少年と吸血姫を交えて楽しく語り明かしたのであった。
書き上げました!
さて、今回は違和感なかったでしょうか?
もしあれば、ご指摘をお願いします。
さて、リリィの無双開始まであと少し!
頑張って書いていきますので、どうぞ宜しくお願いします!!