流石攻撃全振りマン(仮)松ぼっくりの落とす例のブツの火力高杉ィ!
今回はオーくんによる解説と極楽(お風呂)回です。
それでは、どうぞ!!
光が止み、現れた青年。よく見るとその青年は、その後ろにある骸骨と同じローブを纏っている。
「試練を乗り越えよく辿り着いた。私の名はオスカー・オルクス。この迷宮の創造者にして、“反逆者”と言えばわかるかな?」
その青年、オスカー・オルクスはその名の通り【オルクス大迷宮】の創造者らしい。
話は続く。
「ああ、質問は許して欲しい。これは唯の記録映像のようなものでね、生憎君達の質問には答えられない。だが、この場所にたどり着いた者に世界の真実を知る者として、我々が何のために戦ったのか……メッセージを残したくてね―――このような形を取らせてもらったのだ。どうか聞いて欲しい……我々は神への反逆者であって世界への反逆者ではないということを……」
それは、リリィやハジメが教会で学び、ユエから聞いた反逆者の話とは全くもって異なっていた。
狂乱に堕ちた神と、その子孫達の戦いの正史。
曰く、神代の少し後の時代。世界は争いに満ち溢れていた。人間と魔人、様々な亜人がしのぎを削り、殺しあっていた。理由は様々、領土拡大、種族的価値観、支配欲など……だがそれよりも、もっと明確な理由がひとつ。
その種族は全て“神敵”同士だったのだ。
最早遥か昔の話、国はもとより種族も今より細かく別れていた時代……それぞれの国、種族が別々の神を祀りあげ、その神の神託の下に争いを繰り広げていた。
そして、その争いの原因……即ち神々の思惑に気付いた者たちがいた。
“反逆者”いや“解放者”という者たち。
その構成員は全員が神の直系の子孫であり、神々の魂胆……即ち「地上の存在を駒に遊戯のつもりで戦争を促していた」その事に気付いたのである。
リリィは話を聞きながら漠然と、「この世界の神様って、
帆楼もその話を聞き、どんどん機嫌を悪くしていく。
人間が好きな神様にとってそれは全くもって耐え難いことなのだろう。
そして解放者たちは遂に神々の住まう地である“神界”を突き止め、神々を相手に立ち向かおうとした。
だが、その目論みは破綻してしまう。
計画は神々に勘づかれ、“解放者”は神敵、“反逆者”としてあらゆる国、世界から追われ、最後にはその数も七人までに減ってしまった。
そして、最後の七人は悟った。自分たちでは最早神を討つことは出来ない……と。
そして、その七人はバラバラに散って辿り着いた地の果てに試練“迷宮”を作り出し、それを突破した者に自らの力を譲渡しようと……いつか、いつの日か―――神々の遊戯を終わらせることができる日を信じて……
話は終わり、オスカーは穏やかに微笑んだ。
「君達が何者で何の目的でここに辿り着いたのかはわからない。君に神殺しを強要するつもりもない……ただ、知っておいて欲しかった―――我々が何のために立ち上がったのかを……君に私の力を授ける。どのように使うも君の自由だ。だが、願わくば悪しき心を満たすためには振るわないで欲しい……話は以上だ。聞いてくれてありがとう。君のこれからが自由な意志の下にあらんことを」
そして、脳裏を灼くように何かが頭の中に入ってくる。
少しの痛みはあれど、それは馴染むように脳に広がっていく。
「大丈夫ですか?リリィ」
「……ん、大丈夫……」
「力を譲渡されたようですが……如何なさるのですか?」
「……取り合えずは何もしないよ……?」
「ほうほう?」
「……だってめんどくさいもん……」
「……それはそれでどうなのじゃ?」
「まぁ実際、俺らは元の世界に帰れればいいしな……」
「……神様とか、この世界に、構ってる暇はない……」
「それもそうじゃのぅ……」
「……異論、な~し」
「そういえばリリィ、神代魔法ってのが使えるようになったんだけど、お前は?」
「……使える……ハジメはどのくらいできそう……?」
「あー、アーティファクトを作れるかもしれないな」
「……おー……こっちは錬成の適正がないから、それは無理そう……けど、複雑な魔法の付与だけならいける……」
「おお、じゃあ組み合わせ次第では相当な物がつくれるぞ……」
「……はっちゃける……?」
「やるか……」
そんな話をしながら皆で映像を流し見をすることで、全員が神代魔法を習得した。
「死体はどうする?ぶっちゃけここ俺らが使うからどうしてもいいんだが?」
ハジメは慈悲の欠片もなかった。
「……骨粉肥料……?」
「川流しはどうです?」
「土にお還り……」
「素直に埋めてやれんのかの?」
むしろ帆楼以外、慈悲などなかった。
結局、墓石をつくり、その下に埋めることになった。
勿論装備品は拝借(永久)した。
指輪型の鍵を使い、書斎を漁る。
様々な設計図や説明書が積み上げられている。
掃除ゴーレムに疑似天体、作物の育成方法の説明書。
そして、目的のものを発見した。
「……みっけ……」
「ん?どうした、リリィ?」
「……地上への帰還方法、発見……」
「ぬぁにぃ!?」
「……その指輪を使った転送装置らしい……」
「本当に盗n、んんっ、貰っておいてよかったなぁ」
しみじみと呟くハジメに同意する。
「おやおやぁ、これは興味深い記述にございますねぇ」
「……どうしたの?ジブリール……」
「あぁ、リリィ―――こちらです、どうやら世界中の迷宮を攻略すれば、その迷宮の創造者の力が譲渡されるらしいですよ?」
ふよふよと飛ぶジブリールが、その身長と同じくらいありそうな本を軽々持ち上げ持ってくる。
その項目に目を通すと、他の迷宮の詳細が書かれたものだった。
「……ジブリール、ないす……」
「お褒めくださり光栄です♪」
「へぇ~、んじゃ、これからの方針はこれらの迷宮の攻略、そして能力の入手、それを用いた帰還だな」
「……りょーかい……」
「うむ!」
「……ん」
「了解しました♪」
そして工房へ向かった。
これまた設計図、魔道具企画書、理論書の宝庫だった。
ハジメが目の色を変えて書類に飛び付いていくのを見て。
「……どうせだから、少しの間の拠点にする……?」
全員一致で可決した。
♛♛♛♛♛♛♛♛♛♛
「「……あ”ぁ”―――」」
疑似天体が太陽から月へ切り替わり、淡く輝く様を眺めながら風呂に浸かる。
「……月見風呂、さいっ、こー……♪」
「風流だなぁ……」
洋式風呂でこそあれど、月を見ながらの風呂は日本生まれの二人の心を刺激した。
「っていうか、リリィさんや、お前あの時からやっぱり少し背伸びたか?」
あの時とは恐らく、初めて
「……そう、かな……?」
「んー、まぁ若干だけどな?」
「……自分のことだから、わかんない……」
「まぁ、そりゃあな……」
そんな感じでゆっくりして数十分。
「リリィ、お前、相変わらず長風呂、すぎぃ……」
「……ハジメ、バテるの早い……それでも日本人……?」
「見た目的に日本人離れしてるお前には言われたくねぇ!……ぅお、マジでヤベェ……先上がるぞ……」
「……ゆっくりしてるね……?」
「風呂を楽しんでこいよ……」
「……言われずとも……♪」
現在のハジメこそ日本人離れした風貌をしているのに気づいていないのか?と思いつつ……
「……はふぅ……♪」
湯を楽しむことにした。
そして、ハジメが去ってから数分後、なぜか響く足音……
「……来ちゃった♪」
「……知ってた……」
そう、ユエである。
ジブリールはどうしたのだろうか、まさか突破したのだろうか……無理だ。うん、無理……だよね?
「ジブリールは買収済み♪」
「……がっでむ……」
一体ジブリールを何で買収したと言うのだろうか。
「添い寝権で買った」
「……?」
それは何時ものことではないだろうか?
「普通の女性の姿での添い寝権で♪」
「……お、おう……」
そういえばなろうと思えば大きくなれると言っていた気が……
「……帆楼は……?」
「そもそも知らないよ?」
……ちょっと帆楼を呼びたくなってきた。
「それじゃあ……シようか?リリィ?」
両の手を広げて、ユエが此方に入れるようにする。
ユエが嬉しそうに笑ってこっちに来る……
……その笑顔に凄まじい罪悪感はあるものの……
ユエのてをとって、引き寄せる。
そして、
「……あれ?」
「……帆楼、かもーん……」
瞬間、目の前の空間が歪み、手が伸びてきて、ユエの体を掴む。
その手の主が歪んだ空間からぬっと顔を出した。
「なにをしておるのじゃ?ユエ……」
「……ひぇ」
目が笑っていない帆楼だった。
「ジ、ジブリールは?」
「縛って転がしておるが?」
「……流石、
流石に帆楼の相手は荷が重かったのだろう。
「……帆楼、おめがぐっじょぶ……!」
「むふん!当然じゃ!」
「……無念」
「ほぉら、戻るのじゃ~」
その日、ご褒美をねだられ、結局添い寝権は帆楼が手にしたのだった。
神ちゃまからは逃げられない(真理)
まだチャンスは沢山あるよ!頑張れユエ!
ジブリールもだんだん属性付与開始。そのうち完全覚醒に突入予定。
帆楼たん、だんだん、しかし着実に外堀を埋めていく。
幼女のおねだり、皆さん拒めます?私は無理です(真顔)
次回は訓練風景とステータス開示!さぁて、バグらせるか……