ひたすら殴って殴って殴りまくる、楽しい爆裂劇でした。
今回はゲーマー夫婦サイドと香織と雫サイドの混合。そして、リリィ達の修行風景+αです。
それでは、どうぞぉ!
王国に戻り、今は使われていないリリィとハジメの部屋にやってきたリクとシュヴィにアインツィヒ。
話し合いの内容は、勿論あの精霊反応についてである。
「
「……それに、天撃……使って、た……それも、
「……本当にこの世界で何が起きているというのだ?あの強大な精霊反応も未だ健在している……」
「アインツィヒ、お前はその強大な精霊反応に心当たりはあるか?」
「解らない……だが、あれほどの反応だ。
「……本当、に……ままならない、ね……」
「……本当に、世界は何時も非情で、残酷だ……」
そう、沈痛な面持ちで現状に対する怒りをもらす。
―――コンコン
扉を叩く音。
「あの……リクさん、シュヴィさん、居ますか?」
「あぁ、白崎さんか、入るか?」
「あ、友達もいるんですが、大丈夫ですか?」
「……いい、よ……」
香織と雫、理恵と鈴が部屋に入る。
「こんにちは、リクさん、シュヴィさん」
「……いら、しゃーい……」
「え、えぇ!?な、何でお二人が!?」
「あぁー!ちみっこリリィちゃんの両親さん!!」
「貴女が言えることじゃないでしょう……?」
挨拶する香織に返すシュヴィの姿を見て、驚愕の声をもらす理恵と鈴。その鈴の言い分にツッコミをかます雫。
「何の話をされてたんですか?」
「いや、なんでもない……そう言えば、何でこの部屋に来たんだ?」
「聞きたいことがあったんです……シュヴィさんたちは、あのベヒモスを掻き消した光を……シュヴィさんたちは知っているんですか?」
「……どうしてそう思った?」
瞬間的に顔から笑みを消し、真面目な表情で香織を見るリク。
「……あの時、確かに地面から変な音はしました。でも、危険性があるものだなんて誰も気付けませんでしたし、何より階層ごと貫くような攻撃は私たちは知りません。でもあの時、シュヴィさんたちは焦った様子で退避を促しました……」
「……それなら、知ってるのではないか?って訳か……」
「はい……」
「……まぁ、その問いに答えるのなら、アレを、“天撃”を俺らは知っている」
「天撃?」
「……天撃……
「あの“聖絶”だったか?あれなんぞ普通に一発でぶち破られて死ぬぞ?」
「はい……?」
「はぇ?」
その言葉に驚愕する雫と鈴。
特に鈴は先のベヒモスとの戦闘で聖絶のお世話になったばっかりなので、にわかに信じられなかった。
「アレを止められる防御魔法なんて、
「……むしろ、それじゃなきゃ……無理……それと、リク……
「あー、そうだったな」
「……空間封印?」
「空間をまるごと凍結させてそれを防御にしてるんだよ……それでも突破されることさえある」
「そんな高度なものを、突破……?」
「そういう代物なんだよ……アレは……」
「……どんな防御、でも……無意味……」
「それが、あの光……?」
「一体どんな奴なのよ……その
「……見た目は、天使……」
「やることは悪魔的だから、天使よりも悪魔と言われていた存在だ。因みに全員女性だぞ」
「え、えぇ……」
「悪魔って……」
「……ジブリール、ていう
「もはや天使じゃないですね……」
「でも、何で私たちの知らない種族を知ってるんですか?まるで別の世界の話みたいで……」
そんなことを言う香織の顔を見て目を見開くゲーマー夫婦。
「―――本当に聡いな……君は」
「……すごい、ね……?」
「え、えぇっ?」
唐突に誉められて、しどろもどろになる香織。
「まぁ、単刀直入に言わせてもらうと、俺らは異世界人なんだわ」
「え?私たちもそうじゃないですか?」
「……違う……シュヴィたちは、元々―――地球じゃない所に住んでた……」
「え?え?えぇ!?」
「そこは、この世界なんて目じゃない程に荒れ果てて、死んでいた……実際に滅んでたしな……さぁて、何処から話すとしようか……?」
語られし、旧き神話……大地を裂き、海を揮発させ、終いには星をも殺した神々による悠久の大戦。
その物語が、少女たちに語られたのだった。
「「「「……」」」」
「と、まぁこんな感じか?」
「……ん、そんな感じ……」
「あとは唯一神となった《遊戯の神》テトが【十の盟約】を制定したくらいだ」
「……お伽噺みたい」
「……うん」
「まぁ、信じるか信じないかは君たち次第だ。あと、希望を持たせておくと、リリィは今、生きている」
「……え?」
「……それは間違いないんですか?」
唐突に放たれた想い人の生存情報に固まる香織と、その情報の真偽を問う雫。
「あぁ、こっちで確認済みだ」
そして、香織は数瞬の間の固まりから抜け出し、その意味を理解してボロボロと涙を溢し、雫に抱きついた。
「しずく、ちゃん……しず、くちゃんッ!」
「あーもう嬉しいのはわかったから泣かないの!でも、まさかあの高さから落ちて生きてるなんてね……運がいいんだか悪いんだか……」
「南雲くんはどうなんですか?」
「それは流石にわからないけど、リリィがいるんだ、しっかり生きてると思うぞ?」
「ほぇえ……こりゃしっかり迎えに行かないとねぇ!ね、カオリン!」
「……うん、うんっ!」
「じゃ、じゃあ、もっともっと訓練して、二人をむ、迎えにいこ?」
「うん!」
そんな光景を眺めて、ゲーマー夫婦は……
「あんな可愛い娘に好かれるなんて、リリィなかなかやるなぁ……」
「……天性の、たらし……ライバル、増える?」
「……否定できないなぁ……」
そんな感想をこぼしていた。
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「ほらほらぁ!まだまだいきますよー!!」
「受け取って」
「……数、多い……」
飛んでくる黒い精霊弾と何故かハート型の炎弾。
捌くことはできるが、いかせん数が多く反撃できない。
「愛の数だけ増えていく」
ふっふっふ、と笑いながら炎弾を放ってくるユエ。
「我々の業界ではご褒美です♪」
などと、訳のわからないことを言いながら自ら弾幕に突っ込むジブリール。
接近してきたジブリールの斬撃をかわして、鎌から槍へと形を変えた精霊の刃を再び襲いかかってきた鎌の刃に沿わせて、勢いのまま突きを繰り出すも離脱され、離脱と同時に放たれた精霊弾に当たって落ちてしまう。
「……あたらない……」
「伊達に長く生きておりませんので♪」
「長寿故の利点……ぶい」
戦いが楽しかったのか肌を艶々させるジブリールとピースサインを掲げるユエ。
そして、ジブリールが突如として……
「あぁ!これはご褒美を頂かないとぉ!」
「……唐突になに言ってるの……?」
「ッ!……その手があったかっ」
まるで天啓が下ったと言わんばかりの表情で言い放つジブリールにユエが目を見開きその言葉に反応する。
「というわけでぇ、添い寝権をくださいな♪」
「……所望する」
「……狭い、無理……」
「では一日ごとに交代を~」
「……もう、いい……」
「では今日は私がぁ♪」
「ん、じゃあ明日」
どんだけ寝たいのだろうか、私は抱き枕かっ!
と、若干げんなりしつつも了承する。
もしもの場合は帆楼に頼るしかない……なんかいつもごめんね?帆楼……
「……どう?動く……?」
「……おぉ、結構いい感じだぞこれ」
場面は変わり、ハジメの義手の適合作業を行っている。
ハジメの義手は特殊な鉱石をふんだんに使ったアーティファクトであり、性能面では国宝級である。
義手は銀色の光を放ち、ところどころに黒い線が走っていて複数の複雑な魔法陣が刻まれている。
手の甲あたりには銀色の淡い碧の光を放つ棘のようなものもついている。
魔力を流し込むことでこの義手は動き、触れたものの感触はしっかり脳に届く。
他にも様々な機構が施されており、オスカー作の義手にハジメが欲しいと思った追加機構、さらにハジメが神代魔法で再現した【
リリィとハジメは訓練に次ぐ訓練の繰り返しと、ヒュドラの肉を食べることで、ここまでのステータスに成長した。
――――――――――――――――――――――――――――――
南雲ハジメ 17歳 男 レベル:???
天職:錬成師
筋力:10950
体力:13190
耐性:10670
敏捷:13450
魔力:14780
魔耐:14780
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪・夜目・遠見・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・熱源感知[+特定感知]・気配遮断[+幻踏]・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・恐慌耐性・全属性耐性・先読・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・生成魔法・言語理解
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リリィ・ドーラ 17歳 男 レベル:???
天職:幽霊/神ノ御子
筋力:――――
体力:∞
耐性:∞
俊敏:35860
魔力:――――
魔耐:∞
技能:
――――――――――――――――――――――――――――――
最早レベルが機能しなくなっていた。
リリィに至っては何故か新しい天職が追加され、筋力と魔力が表示されなくなっていた。
「……ねぇ、ジブリール……?」
「はいはい何でございますか?」
「……全事象耐性って何……?」
「ようは外部からの干渉を絶つものですね……例えば精神操作や幻覚魔法が無効になります。あと、神(笑)とかからの干渉も弾きますよ?……アルトシュ様の過保護度合いがわかるものですねぇ……」
「……さすが、お爺ちゃん……?」
「そうでございますねぇ……正直私、必要ありました?」
「……力の使い方、教えてくれたのジブリール……いなきゃわからない……」
「あぁっ!ありがとうございますリリィ!今日は私、おかず無しでご飯を食べれそうです!」
「……ん、じゃあおかず抜きで……」
「えぇ!?じょ、冗談ですからぁ~!」
「ほほう、全事象耐性かの?試してみてもいいかの?」
「……いいよ……?」
「それでは、ふん!」
帆楼が淡く輝いた両の手をリリィの胸に当てる。
「……?」
何かが入り込む感覚がしたあと、逆に反発するような感覚を覚える。
「成る程のぉ……リリィ、汝の得になるものは普通に干渉を受け付けるものの、意味のないもの、害あるものは遮断するようじゃの」
「……ほほう……」
「過保護ですねぇ……」
「親バカならずの、爺バカ?」
そんな確認などをしつつ、様々な工程、準備をこなしていく。
ハジメと魔力で駆動する二輪車、四輪車をつくり、精霊をエネルギー変換する機構も取り付けた。
排出される霊骸は機構と武装と繋げることで、そのまま武装の出力として使える優れものだ。
あと、魔眼石というものも作った。ヒュドラとの戦いの最中で攻撃を避けそびれたらしく右目が損傷してしまったらしく、その代用らしい。
普通の風景を見ることはできないが、その代わりに色々な関知系魔法を施すことで、視界で魔法の核を確認したり、属性を色で判別できたりする。
あと、この魔眼石は神結晶を使っているので常に青白く光っていて、それを隠すために眼帯を作ったりもした。
その結果、ハジメの見た目は一昔前の「ぼくがかんがえたさいきょうのしゅじんこう」状態になった。
さらに、今回で更なる威力不足を感じたので新たな電磁加速銃器が追加された。メツェライという砲身回転式の超連射型である。
あと興味本意でミサイルランチャーとロケットランチャーの複合型を作った。銘をオルカンである。
拳銃型のリボルバー式電磁加速銃のシュラークという銃も開発した。ドンナーと対になる銃らしい。
双銃を使った格闘術も戦闘術として使えるようになった。
それと、神結晶は蓄えていた魔力が枯渇してしまい、もう神水を抽出できなくなってしまった。
ただ、思い入れの深い石であるのでアクセサリーにして、五人で友情の証ということにした。
「よし、もうそろそろここを発とう」
「……ん、おっけー……」
「参ろうかの」
「旅ですね!新しい知識もりもりです!」
「楽しもうぜべいべ~」
「……なに言ってるの、ユエ……?」
「何でもない」
「まぁ、気楽に行こうぜ?なんたって俺らは五人で……」
「うん……」
最強と無双と仲間たちの織り成す叙事詩が、今、開幕する。
5000文字いったぜおるぁん!
結構今回は時間がかかりましたぁ!
ただ何時ものようにお楽しみいただけたのなら幸いです!
さぁて、次も頑張っていきましょー!