その先の物語   作:人間性の苗床マン

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悪意回はありません。
あれは主人公が登場しない回なので、文章力的に完全転載のようになってしまうのでお許し下さい。

著作権法って何処までセーフなんですかねぇ?

それでは頑張っていーきましょー!!

お待たせしました、あの子の登場です!


奈落の狭間で誇戯と彷徨う

―――のうのう?汝?大丈夫かの?

 

―――汝、何ゆえに人類種(いまにてぃ)機凱種(えくすまきな)の要素が存在しておるのだ?

 

―――しかも、何か凄まじい神髄の残り香もするのじゃが……

 

―――しかしまぁ、この損傷は少し不味いのぅ……

 

―――どれ?少し治してやろうではないか!

 

―――あれじゃろ?空曰くのちゅーしゃ?とかいう“痛みは一瞬だから”というやつじゃ!

 

 

 

目が覚める。感じる筈の痛みはなく、寧ろすごぶる調子がいいような気もする。

 

「うぬ?やっと起きたかの?」

「……だれ?」

 

そこには神々しい美しさの少女がいた。ところどころ機械的な意匠の施された墨壺のようなものに腰を掛けて浮かんでいる

 

身長的に自分とそう変わらないか、もう少し低いかの少女が此方に話しかけていた。

それよりもッ!!

 

「ッ!!……ハジメはッ!?」

「ちゃんといるぞ、リリィ。」

「……ハジメッ!―――よかっ、たぁ!」

 

親友の無事に安堵する私。

でも、その姿はいつも見馴れていたハジメの姿ではなかった。

髪は白くなり、体も筋肉質に高身長となったハジメがそこにいた。

 

「リリィはこんな姿になった“俺”でもしっかりわかるんだな。」

「……親友、だから、ね?でも―――一人称、含めて、盛大な、イメチェン……?」

「違うからな!」

 

しばらく二人で笑い合う。

 

そして、ハジメに落ちた後の話を聞く。

 

水場に落ちて死を免れたこと、モンスターに襲われ、片腕を失ったこと、敵となるものを全て喰らい殺す覚悟をしたこと、意識が戻らない私を守りながら戦って魔物の肉を喰らい見た目やステータスが大幅に変化したこと、そして其処にいる少女と出会ったこと。

 

「……守って、くれて―――ありがと、ね……?」

「親友を助けるのは当たり前だろ?」

 

フフッと笑い合う。

 

「……のう、汝ら仲がいいのはかまわないのじゃが―――我のこと忘れておらぬか?」

 

「「……あっ」」

 

「……帆楼、本当に忘れられてたのじゃな―――泣くぞ?泣いてしまうぞ?」

 

涙声でプルプルと体を震わせる帆楼というらしき少女。

 

「……帆楼、一応神様じゃぞ(・・・・・)?流石に扱い酷くないかの?」

「……神、様?」

「おお!やっと自己紹介できるのぅっ!、我が名は帆楼っ!

 

 

十六種族位階(イクシード)位階序列一位神霊種(オールドデウス)

 

誇戯(・・)の神(・・)、帆楼なり!」

 

 

「……神霊種(オールドデウス)!?」

神霊種(オールドデウス)?」

 

私は驚愕に目を見開き、ハジメが首をかしげる。

 

「……神霊種(オールドデウス)、所謂、ふっるーい、神様、で―――それぞれが、世界の、法則の一端が、強い信仰で、神髄(自我)を得た存在。でも、神霊種(オールドデウス)は、この世界には存在しない、はず……」

「そこは帆楼にも解らぬのじゃ……。帆楼はの?空と白と共に遊戯(ゲーム)をしていたはずなのだがの?気づいたらここにいたのじゃ。」

「……その、空、と白、さんとは、何を賭けて、ゲームしてた、の?」

「うぬ!空と白とは……ぬ?ん~?何を賭けておったのだ?」

「……神霊種(オールドデウス)だから、もの忘れということは、ない―――というと、やっぱり、盟約に誓った賭けが原因……?」

「ぬぅ……急速に不安になってきたのう……。あの二人(『』)ほど賭けにて恐ろしいのはそうおらぬしのぅ……」

「……そんな、に……?」

「うむ、盟約に誓った賭けにて自白剤を無自覚の内に裏切り者どもに打ち込むからのう……。あれで殆どの種族の首筋に刃を添えおったからのう。」

「……マジ、です、か……?」

「うむ、マジじゃ。」

「それ、スゲェな……」

 

『』(空白)さんパネェ、です。

 

「そういえば汝ら、裏切られて落ちてきたって言っていたのう。ソレが原因かの?」

「……ん」

「ほぉう?」

 

何故か帆楼の額に青筋のようなものが浮かんでいる。

 

「……何で、キレてる、の?」

「そりゃあのう?我が子とも、友とも言える機凱種(エクスマキナ)を傷付けたのだからのう?人の子の因子が混ざっているとはいえ、お主は機凱種(エクスマキナ)に関係している者だからのう?」

「……ん?」

 

……我が子?

 

「ぬ?そういえば言っていなかったのぉ。帆楼は機凱種(エクスマキナ)の創造主なのじゃぞ?凄いじゃろ?」

 

凄まじいとかいうレベルではないのですがそれは……

 

唖然としている此方に頭を差し出す帆楼。撫でて欲しいということだろうか、取り敢えず撫でてあげる。

 

「……ん、凄い……」

「~~♪」

 

嬉しそうなので、これでいいのだろう。犬の耳やら尻尾やらが幻視できる。

 

 

 

♛♛♛♛♛♛♛♛♛♛

 

 

「……ハジメ、これから、どうす、る……?」

 

親友に聞く。方針が決まっているのなら、それに付き従うだけだ。

 

「このダンジョンを探索するしかないだろうなぁ……」

「……やっぱ、り……?」

「まぁ、空を飛べる訳でもないしなぁ……しかも、態々裏切り者がいるところに行くわけがない。」

「……こっち、万全だった、ら、飛べる、のに……」

「なんじゃ?汝、飛べないのかの?」

「……ん、ハーフ、だから、ね……?」

「それならば、帆楼が飛べるようにしてやることもできるぞ?」

「……本、当……?」

「うむ、本当じゃぞ?」

「……他の武装、も、展開可能、に、なる……?」

「なるぞ?」

「……おね、がい……」

 

私は即答した。

 

 

 

♛♛♛♛♛♛♛♛♛♛

 

 

「……ハジメ……?」

「ん?どうしたリリィ?」

「……これで、飛べるよう、に、なる、けど、どうする……?」

「うーん、やっぱり探索はしようと思う。銃の素材があれば採っておきたいし、リリィの体馴らしの為にね?」

「うむ、体馴らしはしておいた方がいいぞ?それと、整備はもうすぐ終わるのじゃ」

了解(ヤヴォール)

 

 

 

「終わったのじゃ!」

 

なにやら巻物を弄りながら、私の体に触れていた帆楼から声をかけられる。

 

「……ん、ありがと、ね……?」

「うむ!どういたしまして、じゃ!」

「……それじゃあ、行く……?」

「あぁ、行こうか!リリィ!」

「……ん!《再構築[体]》。標準武装、典開(レーゼン)……」

 

武装起動の言葉(ワード)を紡ぐ。

周囲の光が輪郭を描き、重なり、武装が投影され、装着される。

服は光の粒子に変換され、虚空に解けて消える。

 

装着された武装はさながら機械の鎧のようで、鋭利な曲線を描いている。

 

右手には龍を模した、巨大な砲門。

左手には輝く紫色の宝石のついた、指貫の長手袋。

頭にはディスクのような観測機が装着され、背中には一対の機械の翼。

 

「……主力武装【偽典・天撃(ヒーメアポクリフェン)】並びに【偽典・焉龍咆(エンダーアポクリフェン)】使用可能……並びに霊骸使用武装【全方交差(アシュート・アーマ)】、【制御違反(オーヴァ・ブースト)】使用可能……」

 

「おぉ……凄いな、これ」

「……ん、体が軽い……」

「リリィもなんかしゃべり方が流暢になったなぁ……」

「……そう……?」

「まぁ、若干だけどな!」

「……ふふ、それじゃあ……」

「ああ!」

「うむ!」

 

 

――――ここから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「冒険(ゲーム)を始めよう」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけで、今回はここまでっ!
前回が長かった分、今回は短めです。
平均4000文字を目指して頑張っております。

帆楼たんは空と白に名前を与えられ、神髄の性質が変化した後の帆楼たんです。

あと、リリィの左手は後々重要なものになりますので、お楽しみに!
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