アーマードコア・フォーミュラフロント 元レイヴンアーキテクト奮闘記   作:asterism

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あ…ありのままに今起こったことを話すぜ。
『CE転生』の話を考えていたと思ったらいつの間にかACFF二次創作の話が出来上がっていた。

な、なにを言っているのかわからねーと思うが、俺も何をやっているのかわからない。

…なんというか…ごめんなさい。



平和な空を鴉は飛べない

「…は?」

 

「だから、君のレイヴンとしての契約を打ち切る。…警備部門は外注することになった。レイヴン達には悪いが、こうも平和だと大物(AC)を持ち出す仕事も無いのでな」

 

マジかよ、と思いいながら、俺、スパルナは渡された書類を見る。それなりに丁寧に契約を打ち切る旨が書かれている。親会社こそ大きな企業だが、主な業務は食品製造事業で、平和になった後、急速に成長した新興企業だ。体力はそこまであるわけでもないし、警備部門はピースセキュリティほど大きな警備会社でもなく、その大手ですらAC部門を縮小しているというのだから、親会社の警備をしているだけの弱小警備会社には必要ないのだろう。事業縮小もやむなし…、か。というかACが必要な警備体制の食品企業って…何を作っているんだ?

 

「おっとそこまでだ。…。それで…君は確か工業アカデミーを出ていたね?」

 

「…はい、学があった方が良いと思いまして…」

 

企業直営の有名大学ではないが、極東のキサラギの子会社の運営するアカデミーで工学を学んだ経験がある。卒業直前、親が死んで家族を養うためにレイヴンにならざるを得なかったが、貧乏だったころは自分で整備ができたりで役に立った。

 

「当然だな、そこで相談なんだが、親会社が今度フォーミュラフロントへの参戦を企画している…んだが、肝心のアーキテクトが見つからなくてな。そこに都合よく君がいた、工学アカデミーを出ていればB級ライセンスはすぐに交付されるんだ。君と同じレイヴン上がりのアーキテクトもいる、やってみないかね?」

 

フォーミュラフロント、A・V戦争後、平和になった世界ではやりだした新たな娯楽、非搭乗型ACを用いた戦闘。僕はA・V戦争の時、僕はまだアカデミーで学んでいた。まぁつまりレイヴンとしての仕事の多くは、あの後の混乱期に生まれた反動勢力や、バーテックスの残滓の討伐だったわけだ。賊のAC乗りを何度か相手にしたこともあったが特段腕がいいわけでもない。整備に気を使うから生き残ってこれたのだと自覚している。とはいっても、平和になった後は、施設の門などで飾り物やってる生活なんだが。

 

「…私でよろしいのですか?」

 

「…、まぁ、実を言えば、あまり期待はしていないさ。君も知っているだろう?会長の御転婆のわがままさ」

 

会長…優秀なのは間違いないが奇人変人の類である。噂では、一時期、身分を隠してまでFFのA(アマチュア)リーグに参加していたとまで言われる人だ、成程、フォーミュラフロントには並々ならぬ思い入れがあるのだろう。だからこそ、自分のような半端ものを使っていいのだろうか?

 

「しかし、まぁ現在我が社は、余裕を持ち始めた中流階級への販路拡大を計画している。そのうえでFFAへの参戦がそれなりの宣伝効果をもたらすことも事実だ。しかしアーキテクトの折り合いがつかなくてな…」

 

成程、アーキテクトとは、FFAが人気の今では高給取りだ。それ以外に様々な条件を希望することもある。折り合いがつかないのも仕方のないことなのだろう。よし…。

 

「わかりました。引き受けます」

 

どうせ、今後の仕事の当てはないのだ、いや、実績から、探せば見つかるだろうが、門の飾り物にも飽いてきたところである。軍人?冗談だろ?今更なれる気がしない。鴉でなくなることも仕方がないのかもしれない。そういう寂しい結論に至ってしまった自分に軽く自己嫌悪を覚える。

 

(結局、僕は本当の鴉にはなれないらしい…)

 

初任務で見た、英雄の背を思い出しながら。自分が彼のようにはなれない。15年もレイヴンとして生きていれば、うすうすわかっていたが、認めないようにしていた事実を改めて思う。

 

「そうか、ではよろしく頼む。あぁ、連絡事項は追って伝える。何分決まったばかりでな…」

 

「了解しました」

 

敬礼をして、役員のいる部屋を出る。

 

「平和な時代で飛べるほど、俺は強くないないみたいだな…」

 

部屋の窓から見える空は、戦いが常態化していた時よりもずっと青く、澄んでいたが、どうしようもなくつまらないものに見えた。きっと、自分が飛べる空ではないのだろう。飛び方を忘れるつもりは毛頭ないが。




勢いでやってしまった感…。チーム名すらまだ決まっていない状態。ちなみに主人公の設定

スパルナ
AC:ザグナル

HEAD:CR-YH85SR
CORE:CR-C98E2
ARMS:A09-LEMUR2
LEGS:LH09-COUGAR2
F.C.S:CR-F73H
BOOSTER:B04-BIRDIE2
GENERATOR:KONGOU
RADIATOR:ANANDA
INSIDE:CR-I94DD2
EXTENSION:CR-E73RM
BACKUNIT R:WB10R-SIREN2
BACKUNIT L:KINNARA
ARMUNIT R:WR05L-SHADE
ARMUNIT L:CR-WH79M2


ある戦争末期に登録されたレイヴン、主な活躍は戦争終結後の治安維持であり、長い活躍期間を誇るが、その実力は平凡の一言に尽きる。彼がここまで生き抜いてこられたのは連携の重要性を理解していたことと、情報に気を使うことにある。また整備士としての技能も保持しており、彼程度の実力にもなれば雇える整備士を雇わず、自ら乗るACは自分で整備するなど、他のレイヴンとか違ったこだわりを持つ。エンブレムは戦槌(ザグナル)と赤い羽


ぶっちゃけビジュアル重視で組んだし何も考えていない。重量過多とかになっていたらごめんなさい。中身は真人間です。


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