真面目に考える安斎に対し何事にもふざける鬼門2人が分かり合える日は来なさそうである。
だか、鬼門の見たビジョンとは何なのかまたその力とは。
どうなる第4話
日中空は晴天気温も高く絶好の散歩日和の中三人は警察病院に向かう。
周りの人達は歩きながらクレープを食べたりカップルが手を繋いで歩いていたり下らない会話や愚痴で盛り上がり楽しそうにしている中誰も話そうとせずだひたすら歩き続ける三人。周りから見たら修羅場なのではないかと思わせる空気を醸し出している。
人間とは不思議な者で自分以外が不幸ならそれでいいのだ。駅のホームに人が飛び込み死んだとしても舌打ち1回で終わり、転んでいるお婆さんがいても見て見ぬ振りをし助けた人を偽善者だとつるし上げる最低なヤツらでしかない。今日も偽善者は増え続ける。
「大丈夫ですか?お婆さん」
そう声を掛けたのは安斎だった。躓き荷物をばらまいてしまったお婆さんに優しく声を掛けている。そうすると周りの人達も手伝い始めすぐに散らかった荷物は回収される。
自分さえよければ良いのに何で手伝う必要があるのか鬼門にはわからない。
それよりもさっきのことの方がよっぽど気になっているからだ。安斎に見たビジョン真っ暗で何もないどこに向かっていたのかも分からないような感情もおかしくなりそうな場所で一体何があったのか。そんなことを考えていると自然と顔が怖くなってしまい周りの人間が避けて通って行く。
「兄貴やっぱりまいくちゃんって」
「いや分かんない。でも観察する価値はあるぞ」
2人はビルのガラスにもたれ掛かり話し合う。安斎はそれを見つけ寄ってきて何してるんですか早く行きますとと手招きをする。
あいつは何も知らない方がいいのかもしれない。
警察病院につくと鬼門と弍崎止められてしまう。当たり前のようにスルーしようとしているが警備員が通るのを拒む二人が犯罪者みたいだからだろう。
安斎はニッコリと挨拶すると敬礼されすんなり入れてもらえたことに世の中の不公平さを感じる。まぁいい目的はそこじゃない。
「あの鬼門さんさっきの言葉何だったんですか?」
唐突に聞かれビクリと反応してしまう。鬼門の頭の中で言い訳を考える時間はなく濁してしまう。
すると安斎は目を鋭くし睨みつける。
「私こう見えても嘘を見抜く力があるんですよ。だからあなた達が私に嘘をつこうとしても無駄です話してください。何を隠しているんですか」
「いやだからそれはそのーね?」
完璧に疑われていて目が四方八方に泳ぎまくって目を合わせることが出来なくなる。そんな時救いの手が差し伸べられた。
「兄貴ーあんちゃんこっちー!ありましたよー!」
病院内で大声を上げる弍崎。あいつは周りの目が気にならないのかそして、いつの間にかあんちゃんと呼ぶようになったのか不思議に思いながらもこの話をうまく避けるためには効率がいい。
「話は後でな先に安部麻莉愛だ。」
「あ、ちょっと話が終わってなーい!」
弍崎が扉をノックするとどうぞと可愛らしい声が返ってくる。そのまま扉を開けると写真どうりの女の子が本をよんでいた。
窓を締め切りカーテンを閉めていて陽の光が入ってことないようになっていてどこからとも無く幽霊が出てきそうな辛気臭さがある中鬼門が単刀直入に話を切り出す。
「お前通り魔事件を目撃したのか?」
「はい。そうです。」
「どこで見たんですか?」
「自宅のすぐそばで男の人が女の人を襲っている所を見ました。」
「お前は進学校に通ってなんかいないよな?」
「何でそんなことを?」
入ってきてそうそう名前も明かさず淡々と喋り出す鬼門を後ろから思いっきり手を振りかざしすぐさま警察手帳を見せて謝る安斎。
初対面からふ感を与えるとそれ以降の情報に関わるからだ。全く余計なことしかしない。お前がな。っと2人で目配せで火花を散らせている。
「あのーごめんなさいこの野蛮人がいきなり気持ち悪いことを聞いてしまって」
「いえいえ大丈夫ですよ。前にも警察の方に色々聞かれたので慣れました。」
野蛮と失礼なこと言ったことはスルーどうも怪しい。
それは安斎も感じてはいるが口には出さないで上からの情報どうり質問をする。
大体の質問を聞き終えると鬼門と弍崎が口を挟んでくる。
「お前が見たのは通り魔じゃない警察だろ?」
「はい?通り魔でした。」
「そう言えと言われてんだろだからこんな所に閉じ込められて情報を漏らされないようにされた違うか?」
「鬼門さん何を言ってるんですか?警察がそんなことする訳ないでしょ。」
「答えられないならいいや」
何かぶっ飛び発言をする鬼門をまた止めようとするが安斎は止められない。嘘を付いているのは明白だったから。
そして、鬼門は彼女の手を触る。すると体中に電気流が走り頭の中に走馬灯のようにビジョンが浮かんでくる。そのビジョンは。。
その後安斎は電話番号書いた紙を安倍に渡した。
話を切り上げて病院をあとにし公園へ行く鬼門に我慢が出来なくなり強引に話を切り出す。
「あなた達何なんですか!さっきっから嘘ばっかり付いて誤魔化してますけど!」
急に怒り出してビックリする。当然の事だろう。
「分かったよ。話すから座れ。」
「いいんですか兄貴」
「隠せる気がしなくなった。」
公園のベンチに座りついに話し始める。鬼門の能力に付いて。
「兄貴は前世が見えるんです。」
は?っとなる安齋無理もないが話を続ける。
「人間って言うのは輪廻転生同じことを繰り返しているんです。犯罪者はまた犯罪を殺された人はまた殺されるそういう風に回ってる中で兄貴は相手に触ることで人の前世でどうなっていたかを知ることが出来るのです!」
「いや?それってすごい事なの?」
一般人にはあまりわかる事じゃない。相手の前世を見て得があるとも思えないからだ。しかし、使い方によっては日本の歴史を動かすことが出来るのも事実。
「さっきみた安部麻莉愛の前世はどうだったんですか?」
「あの子が見ちゃいけないものを見てしまったんだろうな。真っ黒の男が彼女を銃で殺してるところが見えたよ。」
「あのさ、分かるように教えてくれる?」
結局話しても信じてもらえないのは分かっていたことだから話したくなかったんだっと顔を苦くする鬼門。
「どうすればあの子を救えるの!」
がっと肩を捕まれ真っ直ぐな目で見てくる安斎そして、めっちゃグイグイ近ずいてくる。おいおいそっちかよ。
「いや、それが俺みる専門で帰ることは…できないんですよ…ね…」
最後の方に行くに連れてどんどん小声になり聞い取れなくなっていく。弍崎も俯き自分の方に来ることを避けている。
「あんた達なんなのよ。死ぬのが分からってるなら帰るしかないじゃない!」
「てか、お前すげーな他人の言ったこと簡単に信じ過ぎだろ」
「私は、嘘を付けば分かるって言ったでしょ?」
そういって優しく笑って見せる安斎に少し心が痛む弍崎と鬼門。
「そうだけど前世は絶対だ。変えることはできないんだよ。今までだって試したことはあったが全部変えられなかった。」
「嘘でしょ?」
「本当すよ。みんな最後は絶対死にました。」
この会話に終止符が打たれてしまう。
そんな時安斎の携帯がなる。番号は知らない番号で出てみると。
安斎は電話を切ると急いで病院に戻らないとっといい走り出した。
「おい!どうしたんだよ!」
「麻莉愛ちゃんの携帯からカラスと名乗るひとが出たんです。」
それを聞いて全てが繋がった。
カラス=真っ黒の男。弍崎と鬼門は顔を見言わせすぐさま走り出した。
病院の安部麻莉愛の部屋にはヘルメットを被っり全身真っ黒の男が立っている。
「あなたは何者なんですか?」
「俺はカラスだ。雑食なんで何でも食べるぜ。」
安倍はこの男を知っていた。学校の帰り道に警察がこの男に撃たれているところを見てしまったのだ。この男の後ろには数人の刑事が立っていてすぐに逃げ去ったが1人が顔を覚えてしまっていたのだ。
「あんたも不運だよな〜俺の捕食シーンなんて偶然みなければこんなことにはならなかったのに〜残念。誰も俺の話を信じてくれなかったろ?」
「話をしたのに全く違う内容が流れって言ったわ。」
「ごめんな〜それ俺が適当に作ったやつだからって事で捕食開始だ。」
安部麻莉愛の情報は全て嘘だった。全部この男カラスに寄ってきて操作された情報だった。
カラスはポケットから銃を取り出し安部麻莉愛に向ける。表情はヘルメットのせいで見えないが悪い顔してるのは間違えない。どうすることもできない。
「哀れな女だな。」