チェリスパム
前回ついに明らかになった鬼門の能力。
その能力とは人の前世を見ることだった!
そして、カラスが安部麻莉愛と接触。どうなってしまうのか。
第5話波乱の予感です。
安部麻莉愛の嘘は分かっていた。しかし、決定的な証拠がないってことは自分から話してもらうしか手は無かった。
それ自体間違っていたことにも気が付かぬまま。最初話が入ってきた時点で命を狙われている事が分かっていたのにも関わず目を離した。案の定やられてしまった。
三人が安部麻莉愛の部屋に入った時にはもう中は蛻の殻になっていて争った痕跡や血痕も発見できなく生きているのか死んでいるのかも分からないまま終わってしまった。
「さっき電話してきた奴は何て言ってたんだ。」
「安部麻莉愛は知ってしまった人だお前らとはまた会うだろう最初はこの女から捕食するって」
「いや、でも!麻莉愛ちゃんが死んだとは限らないじゃないっすか兄貴もあんちゃんもさ!ほら!」
弍崎が明るく和ませようとするがそんな気分には二人ともなれない。
一人は知ってて救えなかった人間ともう一人は警察でありながら救えなかった人間。これで報酬は貰うことが出来なくなった上に江渡さんからの信用が落ちてしまう。
病院内も人がいなくなった事にザワザワし始め医師や看護師が出たり入ったりしてるのに二人は一向に動こうとしない。二人にとってこれ以上ない事を体験した。
それもコンビ決定から1日も立たないうちに。
呆然と立ち尽くす二人を眺めながらなぜ自分は落ち込むことが出来ないのかを深く考える弍崎。お前は気楽でいいな。
あれから二日経ってもなんの進展もなかった。情報が少なすぎるのと弍崎コンピュータが使えないこと自然とみんながイライラしていってしまう。
「何でお前のポンコツ人工知能はこういう時使えねんだよ!弍崎は本当に使えないな!」
「はー?そんな事言ったら兄貴だって見えたんだったらすぐ言うべきだったんじゃないですか?あんちゃんに内緒にしたりするからこうなるんですよ!」
二人はくだらない事をあーじゃないこうじゃないっと言い合いを初めて喧嘩になってしまう。
あーじゃもう分からりました俺がこれ直せば全て解決出来るんですよね?っと弍崎はヤケクソになってパソコンの前にかじりつき全ての会話を無視するようにヘッドホンを耳に当てる。
「お前の悪いところはそこだからなオタク!」
「うるさいっすよ!ヘボ探偵!」
そういう所は聞いてんのかよ。
「あの!でも、まだ鬼門さんが言ったことが現実になっていませんよね?ならまだ何か方法があるはず」
これまで何も発さなかった安斎が急に話し始める。
「でも、そのカラスとか言う黒い男と一緒にいることは間違えない。ってことはいつ殺されてもおかしくないってことだ。第一もう死んでて発見されていない可能性もある中でなぜそう思うだ?方法はこの二日で話し合ってなんかいい策は思いついたか?だから新米はダメなんだよ。そんなんだから」
「あーもう私に当たらないでくださいよ!」
鬼門のマシンガントークは止まらず八つ当たりする矛先が欲しいだけなのか1人でブツブツ言って気持ちが悪い。
「てか、あんちゃん!お前実際なんも出来てなくね?」
弍崎がヘッドホンを外して追い打ちをかけるように言ってくる。
「あんただってなにかしてた訳じゃないじゃない!何でそうなるの!やっぱりこの探偵事務所は使えないから頼ってくる人がいないんですね!野蛮人探偵とコンピュータオタクしかいない事務所なんか宛になりませんもんね!」
安斎も挑発に乗ってしまい三人で口喧嘩を初めてしまう。お前のあなたのどこがここがって傷の舐めあいっこ仕出したらきりがない。
そんな時我慢の限界を迎えたのは安斎だった。安斎は弍崎のパソコンが治ってればって所に着目をおきパソコンを思いっきり叩きまくる。弍崎と鬼門が慌てて止めに入っても辞めないで叩きまくる。
上下左右いろんな場所を行き良いよく叩きまくり部屋中に響きまくる。
すると急にパソコンが起動しダウンロード画面にきりかわる。安斎は叩くのを辞めてマジかよって顔をしながら画面を見る。
「これ治ってるんじゃないですか!」
ドヤ顔で鬼門と弍崎を見てくる。二人とも思っていることは同じみたいで顔を見合わせこいつは怒らせては危険だと心の中で呟いた。
普通のパソコンなら起動すると会社のエンブレムが映し出されるのだがずっとダウンロード中になっている。
そして、ダウンロード中が終わり急に画面が代わり映し出されたのは赤い顔の不気味な映像だった。弍崎は急にこんなアプリは入れていないってあれやこれやとボタンをクリックするが画面は変わらない。仕方ないのでそのまま少し様子を見ていると画面に映る赤い顔は喋り始めた。
『探すものは聖書輪廻転生の書、アルタイルの書、デネブの書、ベガの書そこに答えがある。特別に一つお前らにさずけてやろう』
「壊れてる壊れてないとか以前の問題になってんじゃねーか!」
よくわからない言葉を発し出す赤い顔に怒りを露わになる鬼門。安斎と弍崎はもう何かを悟ったような顔で画面を見ている。
『お前達の探している安部麻莉愛がどうなっているかその時わかるかもしれないぞ』
赤い顔がそう言うと三人の目の色が変わる。なぜパソコンのバグが安部麻莉愛の名前を知っているのか思い切って質問してみる。
「あなたは何者ですか?」
『私の名前は
インパクトっと名前を告げた赤い顔はその後すぐ消えてしまい画面がホームに戻ってしまう。
「いや、おい!何だったんだよ今の教えてよ!」
もう一度パソコンを叩いて見るがもう画面が切り替わることはなく不気味に感じる。弍崎はパソコン内を調べたりするがそれらしきアプリは見つからない。そして、自分で頑張って作った人工知能も消えている。
「何だったんださっきの気持ち悪い奴は」
「分かりませんけど治ったんだからいいじゃないですか!」
「パソコンを叩いて直そうとするお前の頭を治してこい」
鬼門と安斎はいつものように口喧嘩をしていると事務所のインターフォンがなる。鬼門が何ですかと扉を開けるとそこには誰もいないく下を見てみると白い包み紙が一個ぽんと置かれていた。今日は変なことがよく起きるなっと頭を掻きながら荷物を安斎に渡す。
安斎はいや私に渡されてもって顔をするがとりあえず開けて見ると一つの分厚い本が中から出てきた。
「嘘。なんでさっき言ってたヤツが贈られて来てるの。」
安斎は驚きを隠せず本を鬼門に渡す。本のタイトルは『聖書輪廻転生の書』さっきインパクトが言っていた物と同じだった。中身は見る気に慣れず机の上にそっと置いた。
「何で見ないんですか」
「いや、別に怖いわけじゃないよ?ほら間違えて贈られてきたものかもしれないじゃん?」
「嘘つけ怖いんだ〜」
「いやだから違うから」
二人とも産まれたての小鹿みたいプルプル震えている。するとその時弍崎があー!っと急に大声をあげると二人は心臓が止まるんじゃないかっと言うくらい驚いてしまう。
「な、なんだよ?」
「な、なんですか?」
震えた声で二人が言う。いや、別にびびってるわけではないからなっと言わんばからりの顔をしてる。
「さっきの赤い顔が言ってたヤツ相当やばいやつですよ…デネブ、ベガ、アルタイルの書って確か聖書の中で極秘文書すもん。」
極秘文書とは会社なので漏洩してはいけない最高ランクの文書であり聖書なら国で漏洩してはならない文書の事である。その事が瞬時にわかる弍崎は只者ではない。
「今一つおくられてきたよ〜これって命狙われるってことやーん!!」
「どうすればいいのこれ〜うわーん!」
「二人とも落ち着きてくださいよ!ほらとりあえずテレビでも見て!」
すると弍崎はテレビを付けてチャンネルをどんどん変えて行くと丁度ニュースが始まった。
『続いてのニュースです。今日午前10時頃山奥で人が頭部を打たれて死亡しているのが分からりました。警察が身元を調べた所安部麻莉愛だということが分かり何らかの事件に巻き込まれたのではないかと操作を勧めています。』
「おい。嘘だろ。」
ニュースが無残にも安部麻莉愛の死をお知らせしたのだった。
「カラス終わったのかきちんとしてきたんだろうな」
「えぇ思ってるより知能が高いんでね。一度見た顔は忘れないんですよあなたとは違って」
ハハッっと高笑いをしているのかヘルメットのせいで表情がわからない。
「あいつらは使わなかったのか?」
「あ〜フギンとムニンですか〜もう動いててますとも」
「ハハッならいい引き続き頼むよ」
「はいはい」