パオパオチャオーン
消えてしまった安部麻莉愛の事を悔やんでいる時に現れたインパクト。
インパクトから託された聖書輪廻転生の書とは?
そんな時、安部麻莉愛の死亡がニュースから流れてきてしまい…
どうなる第6話
森の中を必死に走り回り青年は怯えていた。後ろから追いかけてくる茶色いコートをきた男から逃げているのだろうか。
青年は逃げることに必死で田んぼに出たことにも気づかず走り続けるが足を取られ倒れたしまった。なのに後ろからはコートの男が追ってくる。どんどんどんどん距離は詰められついに目の前に来てしまう。
ドロがまとわりつき上手く動けず服は泥だらけになっていく。
周りの木々が風になびかれガサガサとうるさいくらい音をたて月の光が自分のおかれている状況を冷静に伝えてくれたいた。青年の心の中には死の一文字しかなかった。人間は本当に怯えている時声が出ないのは本当のことだとこの時初めて知ることになった。
そして、コートをきた男はおもむろにポケットから小さい拳銃を取り出し額にグリグリと擦り付けレバーをあげるとカチっと音がしていつでも打てる状況になった事が伝わってきて恐怖は一層加速する。
「苦しみ続けろこれからもな」
コートの男はそう言い放ち引き金を引いた。
「兄貴こんな所で寝てると風邪引きますよ〜」
「鬼門さんなんかうなされてませんか?ちょっとこのままでいいんですか?」
弍崎が掃除をしている所にちょうどいい具合に鬼門が寝転んで寝ていて凄く邪魔なのだが起きる気配はなく表情は険しそうで物凄く汗をかいている。
ソファーに足を上げて座っている安斎がそれに気が付き指摘したのに弍崎はいいのいいのっと軽くあしらい掃除機を体に当て鬼門のおでこが見える。安斎は顔がイケメンなことに驚いたのもあったが問題はそこじゃない。
おでこの真ん中に第三の目が開くのではないかと思うくらいの大きな傷がありガン見してしまうと弍崎慌てて掃除機を駆使して体制を変えてこちらを見てくる。声を発さないで見ちゃった?っと問いかけてきたので安斎はこくこくと首を動かした。
「いや、見たこと黙っててお願い」
弍崎急に安斎の隣に座り両手を合わせる。この人たちには秘密ごとが多すぎるのだろうか黙ってられる気がしない。
「何なんですかあの傷は。知ってるんですか?」
「いや〜守秘義務があるから本人に直接聞いてほしいんだけど本人は絶対に言わないので難しいところではある。」
一人ブツブツ言い始める弍崎にはいはいもう答えるわけないですよねって呆れた顔でそっぽ向く。どうせ私は信用もされてないですしね。
先日、安部麻莉愛の死体が山奥で発見された。二人は捕まえて江渡さんの所に連れていかなければならないのに失敗してしまった。鬼門は案外驚いてはいなかったが安斎からしたらしショックが大きく人一人の救えたかもしれない命を助けることが出来なかったことにひどく落ち込みずっとこの調子でテンションが低い上に鬼門にお前が使えないからだと言われた事が会心の一撃になりKOされてしまったのだ。
そんな光景を見ている弍崎もこのタイミングでそれは言っちゃいけないだろうと思ったのだろうメンタルヘルスでもないのに話を聞いてくれるのはいいが自分たちのことはやっぱり話そうとしない。信頼されてないからなんだろうなっとさらに落ち込んでしまい安斎の周りの空気がどんどん澱んでいき心做しか灰色になっている気がする。
「わかった!わかったよ!話すから!兄貴には内緒ね!あとこれ聞くともっと萎えると思うけどいいの?」
安斎はさっきまで澱んでた周りの空気がキラキラオーラになりうんうんっと頷いた。きっと話してもらえるだけでも安斎にとっては嬉しいのだ。自然と距離が近くがっつり聞く体制に入っているので弍崎はーっとため息をつきいやいや話し始めた。
「兄貴は子供の頃からいつも同じ夢を見るらしくてその夢が茶色いコートの男が自分に拳銃突きつけて打つ夢なんだって。それが自分の前世だってわかった時に能力が目覚めたらしくてこれは自分が死んだ理由を突き止めろってことなんだと思ったんじゃない?それからはずっと夢に出てくる茶色いコートの男を追って探偵になったんだ。」
「へぇーでも前世で見た茶色いコートの人が今もそうかは分からないんじゃない?」
「それを突き止めるために前世を見るんじゃないか〜人の前世を見て前世から茶色いコートの男を探しているんだ。でもまーそう簡単には見つからないもんなんだよね〜それにあんちゃんなんて見れなかったんだから前世が」
重い話になってしまうと思っていた弍崎は以外に重くならず真剣に考える安斎を見てしまう。
安斎は嘘を付けばすぐにわかってしまい信用を失うが真実を話せばそれだけ真剣に悩んでくれる凄く健気でいい子なんだと。今みんな恋心かと思ったでしょ?ちがうからね!
「あ、確かにあの時言ってましたよね。」
あの時と言われ頭の中でどの時か考える。そして、出てきたのが鬼門が言っていた見つけた一人目っていうセリフだった。
「あ〜あれね〜あれは前まで見れなかった人間もいたんだけど兄貴が急に見えるようになったってんでまた一からやり直しで、一人目があんちゃんってことよ」
「え?じゃ私って結構すごいんですかね?」
「いやーそれはわからない〜多分インパクトが送ってきた変な本に書いてあるとは思うけど兄貴が片しちゃったからね〜」
安部麻莉愛とほぼ同時刻に起おきていた謎の人工知能インパクトから送られてきた聖書輪廻転生の書はあの後すぐに読まず鬼門が持っていてしまったため中に書いてあることは二人も知らないでいる。
弍崎は調べればすぐに内容が出てくるものだと思っていたが読みは外れどこにも内容が出回ってなく販売されていたものでもないため二人の中で謎のままモヤモヤしてしまっているのだ。
「本当に謎が深まる一方ですよね鬼門さんって…」
「あれ?もしかしてちょっと意識してるのかな〜?」
「謎なのは弍崎さんも変わらないんで意識とかしてる訳ではありません。」
ちょっとおちょくっただけなのに急に真面目な顔真面目なトーンになり完全的否定をされてしまった。
そんな会話をしている時に鬼門のケータイのアラームが鳴り響く。するといつものように弍崎アラームを止め鬼門を起こしにかかるが今回はすんなりと起きて寝ぼけたままケータイを眺めている。この姿は何となく二人には可愛く見えたりしなくもない。
鬼門はテレビを付けて準備に取り掛かる。いつもと変わらずニュースでは天気の事他県の犯罪を言っている中、安部麻莉愛が殺害されたことはあの日にしか報道されることはなかった。三人とも各々でニュースや新聞などで調べては見たがそんな報道はどこにも見当たることはなかったのだ。
『今週ついに内閣総理大臣を決める決選投票がおこなわれますがやはり今回は
ニュースでは若者など興味もないような内閣を決めることで盛り上がっているが鬼門も弍崎もその一人だった。誰になろうと変わることなど無いのだと知っているが一人凄く暑くなっているやつが一人目の前にいた。
「え!もう今週だったんですか!肆元さんにも今度こそ頑張ってもらいたいですよね〜わかりますか!ずっと今まで頑張って意見言って言ってたので今回ついに表に出る時が来たんですよー!」
熱弁している安斎を二人とも冷たい目でみている。こんな温度差がある事今までにあったであろうか。
鬼門は準備を済ませ安斎を呼ぶ。
「え?どこに行くんですか?」
「決まってんだろ江渡さんのところだよ」
あっと我に帰り冷静になり失態を思い浮かべ体を奮い立たせよし行きますかと気合十分にした安斎っとあーめんどくさいと重そうな足取りで二人が事務所から出ていった。