こんぶちゃっす
前回ついに明らかになった鬼門の過去そして、探偵になった理由。
そんな時江渡さんから呼ばれちゃって大変だ!責められるんだろうなこれはきっと。
どうなる第7話
「お前からは入れよ」
「いや、鬼門さんどうぞお先に」
「は〜お前そういう時だけ俺をダシに使うんだな!なんて野郎だ」
「いや〜別に怖いとか怒られたくないとかじゃないですよやっぱりこういう時は鬼門さんにっと思って…」
江渡さんの部屋の入口で醜い擦り付け合いを繰り広げる二人は傍から見ても凄く滑稽だ。周りの刑事たちもヒソヒソとあの人たちなんなの?やばそうな人達〜などという会話が出たり入ったり。いや、出てはいないわうん。
「おーこんな所で何してんだ安斎〜最近見かけないと思ったら男とよろしくやってるとは憎いね〜模部が悲しむぞ〜」
見知らぬ男がこっちにやって来て安斎に声をかけてくる。どうやら安斎の知り合いらしいのでとりあえず挨拶をすることにした。
「あ、どうも江渡さんから雇われている探偵の鬼門裕弌と申します以後よろしくどうぞ」
「おーなかなか礼儀正しい奴じゃないかえ?しかも探偵やってるなんてね〜いいじゃないの」
鬼門が安斎の肩を叩き目線で誰だよこいつって目で訴えてくる。謎の男はザ堅物と顔が物語っている顔をしていて口に爪楊枝を指している。今どきはやらないっーの警官が爪楊枝なんて。安斎は見かね大きい咳払いをして説明する。
「こちらは刑事の
なんといつも同様に真面目ちゃんオーラ全開でいうと近藤さんはあ〜そうなのすまんすまんと鬼門の肩を強めに叩いてくる。
一瞬で鬼門はわかったこいつ俺の嫌いなタイプの人間だって。付けたし俺もガールフレンドなんて思っちゃいない。
「おーそんなことよりここで何してんだよ」
「いやそれが…ね?」
「おおんアレですよ江渡さんと俺仲良くてね?あれだよ?」
二人は近藤さんの質問に答えていいのか分からず曖昧に返答すると近藤さんは鬼門の目をじっと見てくる。その目はまるで犯人と決めつけた上で尋問されているような気分になりさすがベテラン刑事と言ったところだろうか。
じっと目を見たあと急に笑顔になりおーそんなんかと適当な返しをして歩いって言った。後ろ姿を刑事そのもので二人は目を見合わせ深いため息を付くのだった。
鬼門探偵事務所にひとりポツンとコーヒーを飲む弍崎。平日の昼間ってこともありテレビでは通販などよくわからない宣伝をしている。
「いや〜なんで俺だけいつも置いてけぼりなわけー!!」
ひとり大声を出しても部屋はシーンっとしたまんま。頑張れ弍崎。
コンコンと扉をノックすると中にいる江渡さんっと思われる人がどうぞっと陽気な声で言ってくる。そして、二人は中に入り江渡さんの机の前で横に並ぶ。
「君たち二人がどうして今回呼ばれたかわかっているよね?」
いつもと違い気持ち悪い笑顔はなく表情は真剣そのもので二人は萎縮し表情が強ばってしまう。
呼ばれた理由は安部麻莉愛の事だろうとすぐ察しはついているのだがなかなか口に出すことが出来ない。こういう時の対処方を知らないからだろうかいつもは頼ることのない安斎の方に目がいってしまうが安斎は真っ直ぐ何かを悟ったように江渡さんを見ている。
部屋には時計の針が動く音だけがしており異様な空気感が醸し出されている。
「この度は誠に申し訳ありませんでした!自分の力不足により江渡さんの期待を裏切る結果となってしまいました。」
えーお前がいうんかいっと鬼門は安斎よ方を再び見ると相も変わらず綺麗なお辞儀をしているこういう時は安斎の方が詳しいのだろう誠心誠意謝ることを何度も経験したベテランの風格がある。なれる必要はないだろうが。鬼門もいやいやだが謝ったすいませんでした〜っと感情のこもってない言い方で。
「いやいやいやどうしたの二人ともなんかやらかしたの?」
「「え?」」
「いや〜今回呼んだのはほら私って結構食にうるさい人間だろ?」
いや知らねーよっと心の中で呟いてしまう。
「それで先日美味しいラーメンを求めて喜多方まで行ってきちゃたんで〜お土産のインスタントラーメンよ」
江渡さんはそう言ってお土産感の強い袋から次から次へとラーメンを出すがどれも美味しそうではない。
大豆納豆味、ショートケーキ味、ワサビおでん味と絶対に美味しくないであろうものを出してきて胃の中のものが想像するだけで逆流しそうになる。
てか、大豆納豆ってなんだよどっちも大豆だろっとひとりノリツッコミをしながら愛想笑いを振りまいていると安斎が急に我に戻り今までの事を話し出してしまう。
「あの安部麻莉愛さんの事は本当に申し訳ありませんでした。私とそこの人が使えないばかりに保護することが出来なかった上に悲惨な結果となってしまい悔やんでも悔やみきれません。」
「いや〜え?そうなの?安部麻莉愛ちゃん亡くなったの?」
安斎は真面目に話しているのにも関わらず江渡さんはとぼけたような顔で鬼門を見てくる。その視線は明らかに鬼門の方を向いている。
「いや本当にすいませんでした。」
「え?私の方になんにも連絡が来てないって事は何かの間違えじゃないかな?」
「いや!間違えなんかじゃありません!先日のニュースでやっていたので間違えないかと…」
「えー本当に仕方ないかーじゃ国枝に聞くしかないかー」
本当に知らないのか誰にかに電話し始めた江渡さんは椅子をクルクル回しながら電話が繋がるのを待っている。
「国枝って誰?」
「知らないんですか!?信じらんない。
「まじそんなすごい人なん?」
「いや普通わかるでしょ…テレビとか雑誌とかに乗っているじゃないですかあのー平和で豊かな町をみたいなキャッチフレーズで」
「あーなんとなくわかったかもそういうへんなキャッチフレーズ作るやつってのは裏で汚い金と汚い女使い込んでんだよな…」
「ちょっと変な事言わないでくださいよ本当に国枝なんて言ったら超有名なんですからね。」
「おーい二人ともーねー」
ハイなんですかっと振り返ると電話を終えてニコニコして気味が悪いいつもの江渡さんであった。
「いや聞いてみたけどそんな報告来てないってさーなんかの間違えなんじゃないかな?」
「はー?こんなことあるわけないだろ確かにカラスって男が警察病院から電話をかけて」
ちょっと鬼門さんっと安斎が止めに入り本当にないんですかっと柔らかく話すが江渡さんはないんだっての一点張りで話が前に進む気配がない。
「江渡さんじゃーカラスってなにか知りませんか?」
「カラス?なんだねそれは?」
「そうですか分かりました。」
鬼門はこの会話で大体の検討はついた。
「江渡さんまた何かありましたらご連絡ください引き続き調査しますので」
「お?おー?そうかわかったよーじゃお土産のラーメンっと」
袋にパンパンに入ったラーメンを渡され苦い顔になっしまうがそのまま一礼して部屋をあとにしたのだった。ほんとにこのラーメン要らないんだけど。
「ちょっとどういう事ですか鬼門さん急に帰っちゃうなんて」
安斎が後ろどてどてと追ってきているいつ見てもアホらしく見えてしまう。
「お前気づかなかったのか?江渡さんの嘘に」
「え?何のことですか?」
「はーなんの力だったんだよあれはあの人カラスって知ってますか?ってお前が言った問いに対して何それって言ったろ?」
「あー確かに言ってましたね」
「カラスって言われたら普通の奴は真っ先にそれを答えるはずだろ?」
鬼門はそそ言って電柱に止まっているカラスを指さした。確かに一般人がカラスって知ってますか?って言われたら真っ先に思い浮かぶべきものは鳥のカラスの事だろう。しかし、江渡さんはカラス自体知らないそぶりをしていたのだ。
「これでわかったよ警察がなにしてんのかってのと安部麻莉愛が何を見てしまったのかやっとな」
「それってまさか…そんなわけないじゃないですか〜」
安斎は否定しているが心の中では一つの言葉しか出てこず鬼門が真っ直ぐ見てる目に本気さを感じてしまっている。
それに考えてみたら江渡さんは悲惨な結果っと言われてすぐに亡くなったっと言った。別に悲惨って言われただけじゃ亡くなったとは限らない。
「あの薄着味悪い笑顔がついに墓穴ほったな。もう分かってんだろ安斎も」
「はい。多分認めたくないだけです。」
「認めたくないじゃない背けたいんだろうここの奴らが情報操作知ってるって事は一つだ隠蔽してんだよ」
鬼門はいつにも無く真面目な顔をしてそう言い放つと警察本部を呼び指した。
「そうかもしれません。」
「俺の敵はここにいる。それが分かっただけでも充分だ覚えとけよ江渡。」
手で作ったピストルを打った。これは決意表明だ待ってろよってことなのだろう。
カーテンが閉められて暗い部屋もう目は慣れていて少しなら人影が分かる。
「えっちゃんついにバレちゃったんじゃないのー」
「バレても構わないんだろうな?冴島そういうシナリオなんだからな」
二人組の男と女なが江渡さんの机に尻をついて言っている年的にはすごく若そうだが二人の周りにはどす黒いオーラを醸し出している。
そして、現れる真っ黒の衣装に身を包みヘルメットを被った人物。
「ここではカラスってよべ」
ヘルメットを外し爽やかな笑顔を見るイケメン。だがどこからとも無く溢れ出る負のオーラ。ほかの人と比べ物にならないほどの血の臭い近くにいるだけで気がおかしくなりそうだ。
「あーそうだったな一度戻るだろう?アトミックに」
「そうだな」
「いやーここからが面白いよねフギン」
「そうだよね興奮してきちゃうねムニン」
カラスはフギンとムニンを呼び部屋を出ていった。
部屋のカーテンを明け日差しが入ってくる。下には沢山の人達がわちゃわちゃしながら歩いている中を歩いている鬼門と安斎をすぐに見つけることができた。
もうすぐ出揃うぞ。
気味の悪い笑顔で外を眺める。周りからは見えないだろうそうそして人が知らない中で時代はちゃくちゃくと進んで言っているのだ。
「せいぜい今を楽しむんだな」