新・安珍清姫伝説(別名安珍清姫家族物語)   作:きよひー大好き人間

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ここ一週間風邪ひいてしまって、執筆も遅くなっちまいやした…

だから今回は駄文かもしんないから注意してくだせぇ…

とりま最初はZero編から

シリアス?

ああ、奴さん変なお坊さんにぶん殴られて飛んでったよ…

原作「Zeroのストーリーにギャグぶち込むとか正気の沙汰とは思えない…!」

作者「うるせぇ♡」


第4次聖杯戦争編<シリアスなんて無かったんやの章>

とある昔

 

と言っても現代的に言うとするならそんなに立ってないけど、まあ昔の話

 

第4次聖杯戦争と言われた、冬木史上最悪の大災害をもたらしたこの戦争は、一人の男…いや

 

一組の家族の手によって、そんなに被害が出ずに幕を閉じていた

 

これは、そんな一組の家族を呼んでしまった、ある意味不孝なマスターの物語である

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

異様な匂いを放つ、ある場所にて

 

第4次聖杯戦争のバーサーカー陣営が、英雄を呼び出していた

 

マスターとなる男の名は間桐雁夜

 

二次創作の人達は彼を雁夜おじさんと言う

 

そんな雁夜おじさんは、虫ジジイこと間桐臓硯によって、蟲に犯されている桜を彼の想い人であった遠坂葵の元へと送り返す為に、自らの命を賭けて聖杯戦争に挑む

 

本来なら召喚される英雄は、臓硯の用意した触媒によって、円卓の誰かになる筈だったが

 

…そう、だったのだが

 

この世界線の臓硯はあろうことか、触媒である円卓関連の物を用意するのに遅れてしまい、仕方ないので手頃な英霊を呼び出す為に、『斬馬刀のカケラ』を触媒に使用したのだ

 

しかし、誰が使っていたかわからず、本当に手頃な英霊を呼び出すのに雁夜に使用させた

 

しかし、臓硯的にはもうこの聖杯戦争は半ば諦めムードであった為に、何が来ても別にどーでもいいような心境でいた

 

だが、そんな考えもすぐに消え失せるだろう

 

雁夜が召喚の呪文を唱え終え、眩い光と共に現れたのは

 

 

 

 

 

 

「Zzz………Zzz………」

 

 

 

 

 

 

なんか布団にくるまって寝てる人だった

 

それもかなりイビキがうるさい

 

雁夜と臓硯も思わず「「え?」」と言ってしまう程

 

「…え?何これ?」

 

「雁夜よ…お主一体どんな英霊を呼び出した?」

 

「いや…あの…俺が一番知りたいんですけど…」

 

二人の間に奇妙な縁が結ばれたのはさておき、このままではどうしようもないので、雁夜はこの布団にくるまっている人を起こそうとした

 

すると

 

「Zzz……Zzz……」

 

全く起きない

 

体を揺すっても、思わず腹がたって蹴飛ばしても起きない

 

しかしよーく見ると、布団の中にいるのは【一人ではなかった』

 

雁夜が布団を少しめくると、そこにはイケメンなお坊さんと可愛らしい女の子が一緒に寝ていた

 

思わずこれには変な声が出そうになった雁夜だが、それ以上に驚いていたのが臓硯だった

 

それもその筈

 

本来サーヴァントは1人しか呼ばれない

 

それを2人も呼びだしたと考えると、それはまさに奇跡としか言いようがなかった

 

「あり得ん…本来1組につき一人しか呼ばれぬサーヴァントを『2人』も呼び出すだと…⁉︎。…カカ!雁夜よ、これなら聖杯を手に入れられるやも知れぬぞ?」

 

「何…?」

 

雁夜からして見ればこれは桜を救う大きなチャンスだった

 

何せ、二人もサーヴァントがいる

 

これなら、仮に一人サーヴァントが破れても、不意打ちでもう一人のサーヴァントが他のマスターを襲う事だってできる

 

そうすれば、聖杯を勝ち取れる可能性としては大いに高かった

 

そう思った雁夜からは、思わず笑みがこぼれていた

 

「はは…ははは!やれる…やれるぞ!こいつらを上手く使えば聖杯だって…あの時臣だって…!」

 

雁夜からは笑いが溢れる

 

精神的に追い詰められていた雁夜にとって、これは大いに救いとなっていた

 

しかし

 

「Zzz……Zzz……」

 

まずはこのサーヴァントを起こそうと考える雁夜なのであった

 

「おい…!起きろ…!起きてくれよなあ!おい!」

 

雁夜が無理やり起こそうとすると

 

「……………うるせぇ」

 

バキッ!

 

「ぐほぉ⁉︎」

 

サーヴァントの裏拳が炸裂し、雁夜の顔から鼻血が出る

 

…なんかちょびっとみっともない

 

「は、鼻血が…鼻血がぁ…!く、くそぅ…!起きろって言ってんだろぉぉぉ‼︎」キュピーン

 

「お、おい雁夜、貴重な令呪を…!」

 

頭にも血が上った雁夜は思わず貴重な令呪を使ってしまう

 

すると

 

「んん……ったく……んだよ……人がせっかく気持ちよく寝てたのによぉ……」ゴシゴシ

 

「んんぅ……朝ですか…?」ゴシゴシ

 

ようやく起きたサーヴァントに苛立ちを隠せない雁夜

 

「おい!お前ら俺のサーヴァントなんだろ⁉︎なんですぐに起きないんだよ!」

 

「…んあ?」

 

男の方のサーヴァントが雁夜を見る

 

しかし寝惚けているのか、目蓋が閉じかけている

 

その為、出た答えは

 

「…なーんだ村の爺さんか」

 

「誰が村の爺さんだ⁉︎俺はまだそんな歳じゃねぇよ⁉︎てか村の爺さんって誰⁉︎」

 

「あれ?違ったか?なら……あ分かった!(ポン)隣村の爺さんか!」

 

「だから爺さんじゃねぇって言ってるだろ⁉︎てかいったんまず爺さんから離れろよ⁉︎」

 

ぜぇぜぇと息切れする雁夜

 

慣れないツッコミをしたせいか体力が大きく消耗していた

 

「ったく、そんなに怒んなくてもいいじゃねぇかよ、なー♡きよひー?」

 

「ねー♡ですね、『安珍さま?』」

 

「ファッ⁉︎」

 

雁夜は思わず我が目を疑った

 

ここにいるのは、あの日本人なら誰もが知ってる安珍清姫伝説に出てきた伝説の不孝なお坊さんこと、安珍が雁夜の目の前にいた

 

しかし、この安珍は少女の事をきよひーと言っていた

 

だとするなら、この少女は清姫ではないかと思った

 

試しに雁夜は聞いて見る事にした

 

「な、なああんた、安珍って言ってたけど、本当に「気安く安珍様を呼び捨てにしないで下さいますか…」ひっ⁉︎」

 

雁夜が清姫と思しき少女に話しかけると、少女は強い殺気を向けながら気安く安珍を呼ぶなと言っていた

 

そして雁夜はこの殺気に恐怖を覚えたが確信した

 

この二人は、安珍と清姫に間違いないと

 

「おいおいきよひー?無理やり起こされて機嫌悪いのはわかるけどよ、そんなに怒んなっての」グリグリ

 

「あん♡安珍様ったら、それをされると私…ああん♡」

 

安珍は自分の膝に座っていた清姫の頭に顔を乗せてグリグリと優しく動かす

 

それを気持ち良さそうにしていて色っぽい声を出す清姫

 

それをみて複雑な気持ちになる雁夜なのであった

 

こうして、この二人のマスターとなった雁夜

 

果たして、彼らを制御することはできるのか⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、無理だけどね☆

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

とある倉庫街にて

 

金属音と共に、倉庫街を駆け抜ける二人の戦士

 

今まさに、聖杯戦争の第1戦が始まっていた

 

戦っているのは、セイバーとランサー

 

二人の戦いは遠くから見ればまさにアニメのような動きに感服するだろうが、今二人を観戦しているのは遠くの橋の上にいるライダー陣営と倉庫街の近くでスナイパーライフルを構えているセイバーのマスターとアサシンだけだった

 

二人の戦いが激化する中

 

セイバーはランサーの策にハマってしまい、利き手を負傷してしまう

 

これを好機と見たランサーが前に出る

 

しかし

 

それを邪魔する者がいた

 

そう、ライダーである

 

激しい轟音の中

 

チャリオットと共にライダーが現れた事に驚くランサーとセイバー

 

しかし、それ以上に驚く事があった

 

それは、ライダーが二人の戦いを収めようとした時だった

 

「双方共に剣を収めよ!王の御前で「うるせぇええええええええええええええええ‼︎」ああん?」

 

「な、なんだ⁉︎」

 

ライダーのマスター・ウェイバーが変な叫び声に驚き、ランサーもセイバーも驚いて声のした方向に目を向ける

 

そこには、釣竿を持ったお坊さんが血相変えて怒っている姿だった

 

「テメェらさっきからキンキンうるせぇと思って文句言おうとしたら今度は轟音だぁ?いい加減にしろよお前ら!魚が逃げるだろうが!」

 

「さ、魚?」

 

セイバーは思わず口にしてしまう

 

回りが呆気に囚われていると、セイバーのマスターのフリをしているアイリスフィールが、このお坊さんを見てある事に気付いた

 

「!セイバー!彼、サーヴァントよ!」

 

「何⁉︎」

 

ウェイバーもアイリスフィールの言葉に便乗して、試しにあのお坊さんを見て見ると

 

「ほ、ホントだ!あいつサーヴァントだ!」

 

ウェイバーの声に出しライダーも関心を持ったのかお坊さんを見る

 

「ふうむ…」

 

「なあ、あいつには声かけるのかよ?」

 

「かけようにもなぁ…ありゃ根っから交渉の余地は無さそうだな」

 

「そりゃあんだけ怒ってればなぁ…」

 

しばらくすると、お坊さんは「もううるさくすんなよ?」と言って後ろを見せながらいた場所に帰ろうとする

 

だが、それを邪魔する物がいた

 

それはランサーのマスターことケイネスだった

 

『ランサー、何をしている?今こそあのサーヴァントの命を取る好機であろう?』

 

ケイネスは念話でランサーに指示を出す

 

『ケ、ケイネス殿⁉︎し、しかし相手は後ろを向けています!それでは私の騎士道精神に…』

 

『ならん、これ以上逆らうのであるなら令呪を使うぞ?』

 

『くっ…!』

 

ランサーは構えてあのサーヴァントに向かって飛び込もうとする

 

「ランサー何を⁉︎」

 

「…すまんセイバー、主からの命令だ、勝負はまた後で!」

 

ランサーは自慢の敏捷でサーヴァントに飛び込む

 

誰もが息を呑んだ瞬間だった

 

そしてそれと同時にあのサーヴァントの脱落が決まったようにも見えた

 

しかし

 

「安珍様〜!かかってますよ〜!」

 

「なぁにぃ⁉︎すぐ行く!」ビュン!

 

物凄い速さで場を離れた為ランサーの標的から外れてしまう

 

「何⁉︎」

 

ランサーも呆気に取られるが、その隙に自慢の敏捷のせいで海に落っこちてしまう

 

「ランサーが海に落ちた!」

 

「この人でなし!…って、私は何を…!」

 

ウェイバーの海に落ちたランサーの事を言うと何故かセイバーは勝手にこの言葉を使ってしまった

 

そしてあのお坊さんの方に目を向けると

 

「よーし!かかったかかった!」

 

「頑張ってくださいまし!安珍様!」

 

必死にリールを巻く安珍、そして釣り上げた魚は

 

「おお、フグか!こいつ毒抜きが大変だけど美味いんだよなぁ!」

 

「まあ!でしたら今日はフグのお刺身ですね!」

 

二人の仲睦まじい声を聞いて、思わず聖杯戦争をしている事を忘れてしまうセイバー達

 

しかし、ウェイバーは向こう側にいる少女の言った言葉を思い出した

 

「そう言えばあの子、あのサーヴァントの事安珍とか言ってたような…。って、それあいつの真名なんじゃないか⁉︎」

 

ウェイバーの声に驚く一同

 

もしそれが本当なら、それは聖杯戦争にて彼の敗北の可能性が高くなる瞬間だった

 

しかし、そんな瞬間が訪れる事は、この日二度となかった

 

その理由は

 

「うおっ⁉︎な、なんだこの引き⁉︎デカイぜこりゃ!」

 

「もしやこれは、大物ではないですか?安珍様!」

 

「うおっしゃあ!夜釣りに出た甲斐があったってもんよ!」

 

安珍が必死にリールを巻く

 

その間に海から上がってきたランサー

 

不思議と寒そうだった

 

「はあ…はあ…ゆ、油断した…」

 

「うおおっ⁉︎くそぅ!きよひーだけの力じゃたりねぇ!おーい!誰か手伝ってくれぇ!」

 

「「「「「はあ?」」」」」

 

これには一同はあと言わざるを得なかった

 

何せ今は聖杯戦争真っ只中、そんな所で釣りをするサーヴァントもどうかとは思うがそれ以上に釣り上げるのに手を貸してくれなんて頼むサーヴァントは恐らく世界中探しても一人いるかいないかの瀬戸際だ

 

「あーもう!ちくしょう!おい!そこのデコ坊主!」

 

安珍はウェイバーに声をかける

 

「え?ぼ、僕?」

 

「他に誰がいんだよ!ちょっとこっち来て手伝え!」

 

「え、ええ⁉︎」

 

「何してんだ早くしろ!」

 

「わ、わかったよもう!」

 

思わず頷いてしまったウェイバー

 

ライダーのチャリオットから降りて安珍の竿を清姫と一緒に持つ

 

「う、うわぁ⁉︎なんだこれ⁉︎」

 

「竿持ってかれんなよ坊主!おーい!他にも手伝える奴いねぇか!」

 

一同がさらに呆気に取られる

 

本当に今聖杯戦争をしているのかよくわからない状態になっていた

 

しかし、サーヴァントやマスターがいる時点でもう聖杯戦争をしているという事実は覆せない状態だった

 

だが、安珍の行動を面白そうと考えた者もいた

 

そう、またもやライダーである

 

「ほほう!中々面白そうだな!どれ!このイスカンダルたる余が手を貸そう!」

 

「おい真名バラすなよ⁉︎」

 

ウェイバーが竿を持ちながらツッコミを入れるも、そんなのお構い無しにイスカンダルは竿を握る

 

「おお⁉︎すげぇ引きだなぁ!」

 

「へへっ!こいつは大物確定だぜ!竿を持ってかれないようにしっかりとふんばれよ!」

 

「わ、わかった!」

 

「はい!安珍様!」

 

釣りをしている一同を見ているセイバーとランサーとアイリスフィール

 

この光景をみた三人の答えは、もう決まっていた

 

「…私たちも手伝いましょう!セイバー!」

 

「ええ、わかりました」

 

「俺も手を貸そう」

 

三人は一斉に安珍の元へ向かい、ランサーはひ弱なウェイバーの手を握りながら竿を持ち、アイリスフィールは清姫の持っている方を持ち、セイバーもそれに続いていた

 

「な、何この引き⁉︎」

 

「こ、これは本当に強い!」

 

「油断していたらこっちが持っていかれそうだ!」

 

今、ここでは聖杯戦争をしている状態ではなく、魚を釣り上げようとする釣り戦争が勃発していた

 

安珍が必死にリールを巻いていると、ようやく釣り上げようとしている魚が見えて来た

 

海からでたその魚は、見間違いようもない

 

それはマグロだった

 

それもかなり巨大で、黒光りしていた

 

「な、何だよ今の魚⁉︎」

 

「ありゃマグロだ!しかもかなりデカイぞ!みんな!竿から手を離すなよ!」

 

安珍がリールを巻きながら竿を持つ

 

魚が弱るのを待ちながら、必死にリールを巻く

 

それをウェイバーや他のサーヴァント達は竿が折れないように必死に力加減を抑えながら竿を持っていた

 

そしてマグロと格闘する事実に10分

 

ようやく弱ったマグロを近くにまで引きよせた

 

「よーしよし!後はモリか何かあればなぁ…あ、そうだ!」

 

安珍は何かを思い出したかのようにランサーを見る

 

「おい兄ちゃん!なんか槍みたいなのあるだろ?それであのマグロを突き刺してくれ!」

 

「なに?俺の槍をか?」

 

「早くしろ!いつ暴れるかわかんねぇから!」

 

「…仕方ない」

 

ランサーは一旦竿から離れ、自分の槍を出す

 

そしてマグロが岸の近くまで来ると、赤い方の槍を使って突き刺す

 

するとさっきまで動いていたマグロが大人しくなり、安珍が気合いで竿を引き上げマグロを釣り上げた

 

「ふぃ〜、お疲れー!」

 

全員が竿から離れたてぐったりとその場に座った

 

慣れない釣りの所為で、他のサーヴァントやマスター達も疲れを隠せなかった

 

ランサーが槍を引き抜き、安珍がマグロの全長を見る

 

「おうおう!こりゃ大物中の大物だぜ!」

 

その大きさは、まさにコンテナ以上の大きさを誇り、あちこちに傷がある事から、はぐれマグロである事は間違いなかった

 

「よーし!みんな折角手伝ってもらったんだ!こいつをご馳走しない事はねぇな!きよひー!」

 

「ええ、すぐに支度をしますね♡」

 

二人は倉庫街にあった手頃なコンテナを使い、何処からか取り出したマグロ解体用の包丁を使ってマグロの解体ショーを始めた

 

「おーいお前ら!ちょっと待ってろよ!今からとびきりうまいマグロ食わしてやるからな!」

 

「…うまい?」

 

うまいと言う言葉に反応したセイバー

 

不思議とアホ毛がピョコピョコと動いていた

 

一応、言っておくが。

 

今、ここにいる全員、聖杯戦争の事なぞ、既に忘れていた

 

それは、ケイネスやセイバーの本来のマスターである、切嗣も同じだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

マグロの解体が終わり、いつの間にか用意されていたテーブルと椅子に座らされたセイバー達

 

そして安珍が、解体した部位から手頃なサイズに切り、それを皿に盛ってゆく

 

「へい!赤身の刺身お待ち!しょうゆとわさびはお好みでな!」

 

まず最初にに渡されたのは、ウェイバー

 

用意されていた箸を慣れないながらもうまく持ってしょうゆにつけて、食べてみた

 

すると

 

「お、美味しい…こんなの生まれて初めて食べた…」

 

それに続けとばかりにライダーもしょうゆにつけて食べた

 

「んん⁉︎おお!こりゃうまい!」

 

セイバーが羨ましそうに見ていると、安珍が皿に赤身を盛ってセイバーに渡した

 

「ほれ、食ってみな」

 

セイバーは照れながらも、箸を使い、しょうゆとわさびを少量つけて食べる

 

「……………美味しい」

 

涙を流しながら食べるセイバー

 

ブリテンの飯がどれ程不味かったのか、見にしみて思い知ったセイバーの箸は止まることを知らなかった

 

あっという間になくなる刺身

 

それを見て嬉しそうにする安珍

 

アイリスフィールも新たに渡された刺身を食べる

 

「お、美味しい!これがお刺身なのね!」

 

ランサーにも赤身の刺身が渡り、ランサーも食べてみる

 

「…うまい」

 

ランサーも思わず口に漏らす程の美味さ

 

それを遠くから見ている切嗣も思わず生唾を飲んでしまう

 

全員が刺身を堪能すると、清姫があるものを取り出した

 

それは、木の桶の中に入った酢の匂いがする、酢飯の入った桶だった

 

「おおきよひー!久々に作るか?『寿司』を?」

 

「ええ、清彦達に振舞っていたのを思い出します♡」

 

そう言うと清姫は赤身を切り分け、それを酢飯と共に握る

 

それが二つ出来ると、盛り付けてウェイバーに渡す

 

「どうぞ?」

 

「あ、どうも…」

 

ウェイバーは食べ方を悩んだが、とりあえずそのまま手を使って食べて見た

 

「んん〜⁉︎お、美味しい!何だこれ⁉︎」

 

「それがお寿司ですよ?」

 

「こ、これがあの高級料理の…!」

 

ウェイバーに続くとばかりにライダーも寿司を食べる

 

「美味い‼︎このほのかな酸味もそうだが、何よりこの刺身に非常に合う!こりゃあ美味いわ!」

 

ライダーの声に思わず生唾を飲むセイバー、すると安珍はさっきとは違う部位と一緒に切り分け、清姫に握らせた

 

「はい、赤身、中トロ、大トロの三点盛りでごさいますわ♡」

 

セイバーの口からはヨダレが出て、今すぐにでも食べる思いで赤身からしょうゆをつけて食べる

 

「……おお!」

 

思わず声が出る

 

続く中トロも食べるセイバー

 

最早声に出さずとも、それが美味いと分かっていた

 

そして、最後の大トロを口にした瞬間

 

セイバーの顔が変わる

 

「……今まで、私が食べてきた物は…何だったのですか…マーリン…」

 

涙を流しながら空に向かって話すセイバー

 

それは、どれ程大トロが美味いかを表す表現だったのかもしれない

 

アイリスフィールもランサーも寿司を食べてすっかり頬が緩みきっていた

 

するとライダーが

 

「おーい!他にもいるだろ?この光景を目にしているサーヴァント共が?。ならばここに集いて、この寿司の喜びを分かち合おうではないか!出なければこの征服王イスカンダルの名の下、この寿司を食べ切ると知れ!」

 

イスカンダルがそう言うと、かちゃかちゃと音を立てながらそれは現れた

 

「ふん、騒がしいと思って見てみれば、我の他にも王を名乗る者がいるとはな…」

 

黄金の鎧を着たサーヴァントがイスカンダルの後ろより現れた

 

「まあそう言うな!ほれ、お主も食ってみろ!」

 

「ああそれ僕の大トロ⁉︎」

 

ウェイバーから大トロを略奪したライダーは黄金のサーヴァントに見せる

 

少し嫌な顔をしたが、黙って大トロを手に取り、それを口に入れる

 

「……ほう?」

 

食べ切った後、黄金のサーヴァントはニヤつきながら、安珍の元に向かった

 

「おい、これを作ったのは誰だ」

 

「んあ?ウチの家内だけど、どした?」

 

「そうか…」

 

黄金のサーヴァントは後ろから黄金の波紋を出すとそこから、いくつか綺麗な宝石を取り出した

 

「庶民の味にしては中々悪くなかったぞ?これは褒美だ、この寿司は我の宝物庫に入れる事を許可する。それに、まだあるのだろうな?大トロとやらは?」

 

黄金のサーヴァントは清姫に宝石を渡す

 

「フフ!すぐにご用意しますね?」

 

「おいこりゃ代金にしちゃ高えなぁ?ま、いいか!あと、ウチの家内にちょっかい出すなよ?」

 

「フハハハハハハハ!案ずるな!誰も取りはせんわ!」

 

こうして、黄金のサーヴァントを交えた食事会は大盛りあがりで幕を閉じる

 

この後、満足したみんなに寿司の土産を渡して帰らせ、安珍もすっかりとご機嫌になっていた

 

だが、皆さん

 

忘れないでほしい

 

これは『聖杯戦争』です

 

この二人がいるせいで、この聖杯戦争はおかしくなっているだけなのだから

 

しかし、この安珍と清姫がいる限り

 

この聖杯戦争でシリアスなんて物は起きるどころか

 

起きる気配すらないであろう

 

それをどうか、覚えておいてもらいたい

 

「うっし!んじゃ帰るかきよひー」

 

「はい♡安珍様」

 

二人は手を繋いで雁夜の待つ家に帰る

 

それぞれの片手に、寿司のお土産を持ちながら

 

 

 

 

 

つづく




次回っすか?

…まだ風邪治りかけなんで未定っす
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