自我を手に入れた少女達の翼   作:わんたんめん

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今回切りのいいところで終わらそうとしたらこんなに長くなってしまいました。倍近い文量ですが楽しく読んでいただければ幸いです。



第14話 強襲!!トラック泊地攻略作戦 Ⅱ

作戦が始まるまでの三日間、ヒイロは無碍にしていたわけではない。(他の5人もそうだが)

提督に許可を取って、天龍達が入院している病院に来ていた。

 

「怪我は大丈夫ですか?」

「ん。まぁ、な。龍田や他の奴らも快方に向かっている。」

「そうですか。あ、これ、お見舞いです。みなさんで食べてください。」

 

ヒイロはそういい、途中買ってきたお見舞いの品を天龍に渡す。

 

「お、サンキューな。暁達も喜ぶだろうよ。」

 

そういい、天龍は心地よい寝息を立てている暁達を見る。

 

「よく寝ていますね。」

「ここのところずっとだ。あのままあそこに居続けたら見られない顔だったかもな。本当にありがとな。」

「あれは、本当に偶然にも等しいことでした。何かが少しでもズレていたら見つけることが出来ませんでした。」

「・・・そういえば、トラック泊地への攻撃作戦が発令されたんだってな。横須賀の提督が言ってたぜ。謝罪の言葉と一緒に。」

 

天龍の言葉にヒイロは、

 

(あの人、ガロードの言葉を間に受けて・・・。というか無関係?な人に作戦のこと言っていいんでしょうか?)

 

と、心の中で頭を抱えた。気持ちを切り替えて、天龍に向き直す。

 

「聞いてたんですね。大本営はどうしてトラック泊地の攻略へのりだしたのでしょうか・・?」

「・・・んー、そういえば、泊地の提督、妙に資材を集めていた気がするな。俺らの遠征もその一環だったし。

戦艦や空母の奴らも滅多にしか出撃させてもらえなかったな。ときおり、もっと多く持ってこれないのか、って理不尽に殴られたりもしてたけどな。」

 

天龍の言葉にヒイロは悲しい表情をする。

 

「やはり、その痣は、泊地の提督につくられたものですか。」

「あー・・・やっぱりわかってたか。悪いな、気ぃ使わせてさ。」

「いえいえ、こういうのは貴方達自身の口から聞けるようにするのが一番かと思いまして。」

 

一度会話を切ると天龍は病室の窓から海を見る。いや、海というよりもっとその先、水平線の向こうを、

 

「なぁ、ヒイロ。一つ、頼みたいことがあんだけどさ。もしさ、トラック泊地の連中がさ、捕虜でもなんでもいいから生きていたら助けてやってくんねぇか?」

 

天龍の頼みにヒイロは厳しい顔をする。

 

「それは・・難しいことです。というよりわからないが正しいでしょう。既に占領されてから一週間が経過しています。場合によってはもう・・・」

 

殺されている。そういいかけてヒイロは言葉を詰まらせた。

 

「・・・しかし、できる限りのことはやってみます。」

「ああ、よろしくな。」

 

 

 

 

 

途中、休憩をとりながらヒイロ達、連合艦隊はついにトラック泊地周辺海域に足を踏み入れる。その空はどんよりとした雲に覆われていた。

 

「っても天気悪いなぁー。よく降らねえな。」

「だいたい深海棲艦の泊地に攻撃を仕掛ける時はだいたいこんな感じよ。

まぁ、確かによく降らないとは思ってたけどね。」

「と、いうことは近いんでしょうか?」

「そうだな。その証拠に水平線の向こうからの気配が凄まじい程伝わってくる。

かなり数かもしれないぞ。」

 

アムロの言葉に伊勢のそばを航行していた重巡洋艦、摩耶が声をあげる。

 

「へぇー、すげえな。まだ電探の有効範囲には入っていないのによくわかるな。」

「そういう訳ではない。あくまで気配を感じる程度でそれ以上のことはできないさ。摩耶。」

「それでも十分すげぇよ。なんっうんだっけ?エレ・・エネ・・?」

「エスパー、ですよ。摩耶。」

「そう、それだよ!!エスパーだよ!!サンキュー、鳥海。」

「エスパーか。まあ、あながち間違いではないかもしれないな。」

 

 

「瑞鶴、偵察機の状況は?」

 

日向が確認を取ると、瑞鶴は困った顔をする。

 

「芳しくないわね・・・。トラック泊地の周辺が霧で覆われてて向こうのようすが全然わからない。まぁ、それは敵艦隊も同じなんだけどね。翔鶴姉もそんな感じ?」

「うん・・、一応霧の外周を少し回らせては見たけど、やっぱり見えませんでした。」

「そうか・・。」

「ねぇ、どうしようかな、日向。霧に対応した電探、持ってきた・・?」

 

伊勢の問いに日向は静かに首を振る。第2艦隊の皆も同じように首を振る。

 

「あ、でしたら私達が変わりに偵察をやりますよ。」

「ええっ!?いいの!?」

「はい、ただし、報告した後も私達は霧の中にいますので、準備が出来次第、攻撃指示をお願いします。」

「わかったわ。お願いね。」

 

ヒイロはそういうと、すぐさまブースターを蒸し飛んでいった。アムロ達も続いていった。

その様子を見ていた伊勢は再度驚く。

 

「ほ、本当に速い・・・。」

「あっという間に見えなくなったな。」

 

 

数十秒しないうちに見えてきた霧に突入するヒイロ達、霧が晴れるか晴れないかの境界に達したところで停止し、敵の状況を確認する。

 

「うわ・・・なんだよ。この数。」

 

ハイネがそう口漏らすのも無理はない。

目をよく凝らしてみるとかなりの数の深海棲艦が群れを成していた。

その数ざっと100はくだらない。

一応他の鎮守府の部隊が引きつけて数を減らせている筈だと提督の通信から聞いていたがそれでも多い。

 

「とりあえず、伊勢さんに報告を。」

 

報告を受けた伊勢はヒイロに待機命令を命じる。仕掛けてもいいけどこっちが有効射程圏内に入るまでまだ時間がかかるとのことだ。

しかし、敵はそうやすやすと事を進ませてはくれなかった。

 

「敵意!?来るぞ!!気をつけろ!!」

 

アムロが突然檄を飛ばす。それとほぼ同時に敵艦の動向を確認していたガロードも叫ぶ。

 

「嘘だろ!?敵艦撃ってきやがった!?避けろ!!」

 

咄嗟に散らばると今までヒイロ達がいた場所とその周辺は水柱に覆われた。

 

「バレていたのか・・!?」

「いや、バレていたにしては行動が遅い。それに狙いもバラバラだった。一応、向こうも気づいてはいなかったはずだ。」

「ならどうしてこっちに攻撃を仕掛けて来たんだよ?」

 

ハイネがそう聞くと同時に伊勢から通信が入る。

 

『ごめん!!そっち、大丈夫!?』

「ええ、砲撃はされましたが、無傷です。」

『よ、よかったぁ・・。』

「ところでそちらで何かありましたか?」

 

伊勢にそう聞くと再び謝りながら答えた。

 

『潜水艦がいたんだ。運悪く見つかっていたみたいでさ。多分君たちが偵察に向かったところも見られていたかも。』

 

伊勢の通信にヒイロ達は笑みを浮かべる。

 

「なら、霧に入ったところは見られてないですね?」

『え?あ、うん。多分、だけど。』

 

予想外の反応に伊勢はしどろもどろになる。が、ヒイロ達にはそれで十分だった。

 

「うん、それなら本来の予定を早めるだけです。今の砲撃は当てずっぽう。敵はまだこちらを正確に捕らえられてはいません。」

 

ヒイロはアムロ達に指示を飛ばす。アムロ達は頷くとすぐに散開した。

 

「伊勢さん、私達はこのまま敵軍に奇襲を行います。勝手な行動して申し訳ないですが、ここにただ立っている訳にはいきませんので。」

『え、ちょ、ちょっとーーー』

 

止めようとした伊勢を無視して、ヒイロは通信をきった。

 

「き、切られちゃった・・・。」

 

伊勢は顔を真っ青にしながら日向に視線を向ける。日向は伊勢をジト目で見つめる。そして、ため息を吐く。

 

「古鷹、潜水艦は?」

 

日向がそう聞いたと同時に爆発の音とともに、水柱があがる。それを見届けた古鷹は

 

「たった今、撃破しました!!」

「本当!?なら全速前進!!あの霧に突っ込むよ!!ヒイロ達が砲撃を受けたみたい!!」

 

艦娘達の顔が険しくなる。心配するのも無理もない。三日間だけだったとはいえ寝食を共にすれば情が湧く。

 

「第四警戒航行序列を組んで!!突入するよ!!」

 

「「「了解!!」」」

 

伊勢達も霧の内部への侵入へと舵をきった。

 

 

 

「各機、準備はいいですか?」

 

ヒイロが最終確認の為アムロに聞く。すると、全員から問題ないの返答が返ってくる。

 

「・・・では、各機は指示通りに行動を。行きます!!」

 

ヒイロが霧から飛び出した。その姿は悠然としており、余裕すらも感じさせる。

深海棲艦は見たこともない艦娘?に驚いた様子を見せたが、すぐさま攻撃を開始する。

 

「撃ってきた・・。でも遅い!!」

 

ヒイロはそれを歯牙にもかけず飛んできた砲弾を回避する。

そのまま、敵艦隊に突っ込みながらバスターライフルを構える。

 

「効果最大確認・・・攻撃開始・・!!」

 

放たれた閃光は戦艦、空母関係なく飲み込み、敵艦隊に一筋の道を作った。

そのあとすぐさまバード形態に変形し、移動する。

 

「刹那!!突入してください!!」

『了解!!ダブルオーライザー、目標へ飛翔する!!』

 

続いてヒイロが出てきた方向とは別から出てきたのは刹那だ。

緑色の粒子、『GN粒子』を出しながら目的の対象へと接近する。

途中駆逐艦や軽巡から対空砲火が飛ぶが、刹那は蛇行を繰り返しながら接近する。そして、目標である、軽空母ヌ級が間合いに入った。

 

「ここは・・・私の距離だ!!」

 

腕に装着されてある大型実体剣『GNソードⅢ』の刃を出すと、ヌ級に斬りかかる。

ヌ級は何もすることが出来ずに真っ二つに斬り捨てられる。

 

「次のターゲットに移行する。」

 

次のターゲットを捜索する刹那、だが、刹那の視界の端にはすでに発艦してしまった敵艦載機群が映っていた。

 

しかし、それは緑色のビームに撃ち落とされる。

 

「こちら、キラ・ヤマト。これより戦闘空域に入ります。」

 

上空に広がっていた薄暗い雲から出てきたキラは『ルプスビームライフル』で敵艦載機にビームの嵐を浴びせる。嵐、といっても狙いは正確で一発も外すことはない。そのままキラは敵艦載機と同じ高度に付けると、

 

「これで・・!!」

 

背部ウイングユニットに装備されてある『バラエーナプラズマ収束砲』を放つ。

二本の赤白い閃光は敵艦載機を一網打尽にする。

 

海面に降り立ったキラは伊勢達が戦闘エリアに入ってきたのを確認する。

キラに気づいた伊勢はすぐさま通信をよこしてきた。

 

『キラ、大丈夫!?状況は!?』

「空母を優先的に狙ってはいますが、すでに発艦された艦載機も多いです。

すぐに発艦準備を。」

 

キラから状況の確認を終えた伊勢は指示を飛ばす。

 

「翔鶴、瑞鶴はすぐに発艦準備を始めて!!」

「もうやってますよっと!!」

 

同時に翔鶴、瑞鶴共に弓を放つ。

放たれた矢は艦上戦闘機『烈風』へと姿を変え、敵艦載機とのドックファイトを開始する。

 

『こちら、ヒイロ・ユイ。これより制空権確保の援護を行います。』

「え、ヒイロ?」

 

突然のヒイロからの通信に疑問符をあげる伊勢。

だが、直後の爆音と閃光に一瞬目が潰される。

先ほどまでバード形態に変形していたヒイロがバスターライフルを放ったのだ。

艦載機は激減し、続いて烈風も次々と敵艦載機を撃墜してゆく。

 

「ひとまず、制空権は取れた!!翔鶴姉!!」

「ええ、いくわよ瑞鶴。」

 

「「第一次攻撃隊、発艦!!」」

 

放たれた矢は二本ずつ、それぞれ艦上爆撃機『彗星一二型甲』と艦上攻撃機『流星』へと変化する。

それぞれ、魚雷や爆弾などで駆逐艦や軽巡を沈めるが戦艦などの装甲が硬いものは残ってしまった。

 

「くっ・・やっぱり戦艦を沈めるのは難しいわね・・。」

 

瑞鶴が悔しげに顔を歪める。しかし、突如、残った戦艦ル級が串刺しにされ、爆発する。

 

「え、だ、弾薬庫にでも誘爆したのかな・・。でも・・。」

 

爆煙から出てきたのはハイネだ。服や髪が濡れているあたり潜水していたのだろう。

 

『撃ち漏らしはこっちに任せろ!!どんどん撃ってけ!!』

 

そういい、ハイネは背部ユニット、『ヴォアチュール・リミュエール』を展開し、対艦刀『アロンダイト』を構え、突撃する。

ヴォアチュール・リミュエールから発せられる光の翼は残像を生み出し、深海棲艦を惑わせ、一瞬の隙を作る。そして、その一瞬で十分だ。

 

「叩き斬ってやるぜ!!」

 

高速機動で翻弄しながら次々と深海棲艦を倒していく。

その上空でアムロが飛行していた。

 

(敵艦載機にときおり、妙な艦載機が混ざっている時がある。その空母を叩けば幾らか戦局は好転するかもしれない・・。)

 

アムロは艦載機の中にツノが生えている丸い艦載機があることに違和感を覚えていた。ツノを見て、某赤い彗星が頭をよぎったがその艦載機は赤くもないし、ツノは二本だった。

 

「あれか・・?」

 

アムロがそれらしき空母を見つける。その風貌は白い髪をサイドテールにしている深海棲艦、というより人にほど近かった。

装備もほかの深海棲艦とは全く違う。特別製だろうか?

 

「迂闊に仕掛ける訳にはいかないが、仕方あるまい!!」

 

アムロはビームライフルを深海棲艦『空母棲鬼』に向けて放つ。

直撃はしたが大した損傷は与えられなかったようだ。

 

「装甲も特別製か・・これは一筋縄ではいかないようだ。」

 

アムロの接近に気づいた空母棲鬼は対空砲火を開始する。弾幕の濃さもほかの深海棲艦とは段違いだ。並の一般機では即座に蜂の巣であろう。

そして、自分の身を固めるつもりなのか艦載機を出して、一部をアムロに仕向けてきた。

 

アムロはそれにバルカンで対応する。

艦載機は穴だらけとなり、爆発する。

 

「手数を増やす!!行け、フィン・ファンネル!!」

 

アムロの背部にあるラックから6つあるうちの二つのユニットが外される。

それはさながらアムロの艦載機かのように飛び回り、敵艦載機を撃ち落としてゆく。

艦載機をある程度落としたアムロはビームサーベルを取り出し、空母棲鬼に肉薄する。

接近しながらもフィン・ファンネルによる攻撃で空母棲鬼の武装を破壊していく。

 

「チィ・・・!!猪口才ナ・・・!!」

(喋れたのか・・!?)

 

アムロは深海棲艦が喋れた事実に驚愕をしながらもどんどん距離を詰める。

 

「たあっ!!」

 

青色の刃が空母棲鬼の装甲に深い傷を残す。体験したことのない痛みに思わず顔を歪めた空母棲鬼は反撃しようとゼロ距離で砲撃しようとする。

しかし、アムロの方が一手速かった。すぐさまブースターを蒸し、空母棲鬼の脇腹あたりを斬り抜けた。

だが、大ダメージを与えたものの致命傷にはならなかったようだ。

 

「勝ッタト・・思ッテイルノカ・・?カワイイナァ・・。」

 

狙いをすぐさまアムロの背中に向ける。空母棲鬼が勝ったと確信した時、

 

ドカァン!!

 

突如として襲った爆発に体制を崩す。すぐに体制を立て直し、アムロを探す。

しかし、姿は見えない。

 

「無論、勝ったとは思っていなかったさ。だが、お前はここで終わりだ。」

 

聞こえてきた場所は自分の真下。少し視線を下げればすぐに見つけられた。

だが、体は動かない。よく見てみると、先ほど自分の装甲をえぐったビームサーベルが腹に刺さっていた。しかもそれは空母棲鬼の体を貫いていた。

アムロは後ろを向いたまま、空母棲鬼に突進し、ビームサーベルを逆の方向から出し、そのまま突き刺したのだ。

ビームサーベルを抜き取り、離脱すると空母棲鬼は凄まじい爆発音を立てて、水底に沈んでいった。

 

「ふぅ・・なんとかなったか。援護、感謝するぞ。伊勢。」

 

アムロが視線を向けた先には伊勢がいた。しかし、その様子はかなりご立腹のようだ。

 

「貴方ねぇ・・!!今のどう見たって鬼級でしょ!!それに一人で挑むって、どういう神経してるのよ!!?」

 

いきなり怒られたためアムロは驚いた。

 

「たまたま、私が気づいたからいいけど、あのままだとどうなっていたかわかんなかったんだからね!!」

 

こういうタイプは変に反論するより素直に謝った方がいい、そう何故か頭の中で理解していたアムロはとりあえず謝った。

 

「す、すまない。」

「もう、本当に焦ったんだからね。」

 

ここである程度落ち着いたことでアムロはあることに気づく。

 

「そういえば、伊勢。お前、艦隊はどうした?」

 

そう言われると伊勢はビクッっと体を震わせてタラタラ汗を流し始めた。

 

「私のことより自分のことを心配したらどうだ?」

「やっばぁーい!?また日向に怒られるぅ!!!」

 

慌てる伊勢を尻目にアムロは笑みを浮かべる。たがそれもすぐ厳しい顔に変わる。

 

(強敵は倒せたようだが、まだ奥にいるようだな・・。しかし、深海棲艦が喋れたとはな・・)

 

ちなみに、この後伊勢は日向にヘッドロックを決められながら、頭をグリグリされた。

 

所変わって、こちらはトラック泊地の埠頭。そこの淵に水面から伸びてきた手がついた。

 

ザバァ、と水面から出てきたのはガロードだ。

 

「あー、やっと着いた・・。」

 

ガロードは前もってヒイロからトラック泊地への侵入を頼まれていた。

霧の中で砲撃された後、ずっと水中を進み、たどり着いた。

服を軽く絞った後、泊地内の建物を見渡す。

一言で言えばボロボロだ。窓は割れ、壁の一部は焼け焦げている。

特にひどいのは司令室と思われる部分だ。

 

「こっから生存者を探すのか・・。」

 

絶望的な状況に弱音を吐くガロードだが、すぐさま顔を両手で叩き、気合いを入れ込む。

 

「何弱気になってんだよ・・。まだ諦めるには早過ぎるだろうが・・。」

 

ガロードは周りを確認し、深海棲息 艦がいないことを確認すると、泊地内部に侵入した。

 

 

 

 




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