まずは開いて頂きありがとうございます。新年という訳で何か新しいことをしてみようと思い、この小説を書きました。
初投稿で、拙い文章だと思いますが、暖かい目で見ていただけるとありがたいです。
とある宙域、ある大破した
(・・やれやれ、不運もついにここまで来ちゃったか・・)
そのMSの名は《XXXG-X01W》ウイングガンダム
その姿は無残なもので、胴体だけがある、達磨にも等しい状態だった。
(・・最後の最後まで、散々な扱われ方だったなぁ・・)
《オペレーション・メテオ》の遂行の為に、他の4機と共に地球に降下したのに魚雷を当てられたり、自爆させられたり、挙げ句の果てに敵の指揮官を守るために身代わりにもさせられた。
(・・ああ、でも、悪くはなかったなぁ・・)
そこで思考を止め、意識は闇へと落ちていった。
(あれ・・ここは・・?)
意識を覚醒させ、起き上がり最初に見たのは、
(知らない天井・・。ってあれ、私は確か・・)
「あ、起きた。君、大丈夫?」
記憶を辿ろうとしたところで、隣の人物に目が入る。
髪色は黄色がかった黄色で、肩まで下ろしており、中性的な顔立ちをしている。
「・・貴方は・・?それと、ここは・・?」
「その前に、一つ、聞いていい?」
「えっ・・あ、はい。」
質問を質問で返されたので一瞬、言葉がつまるがなんとか答えることができた。
「君は、モビルスーツという言葉、知ってる?もしくは、ガンダム。」
「っ!?」
突然の驚きに答えが出てこない。なぜ知っている、そんな言葉が心の中から出てくるが、こちらの心中を察したように
「あ、別に変な意味とかないから、ただの確認だよ。」
「確認・・?」
「あ、自己紹介がまだだったね。僕の名前は、キラ・ヤマト。
そして、前世、って言うのかな・・とりあえず、 僕にはもう一つ名前があるんだ。」
「もう一つの名前・・?」
「フリーダムガンダム。それが、僕の兵器としての名前。君にもある・・よね?」
最後は自信なさげにに聞くが、その目は確信していた。素直に言うしかなさそうだ。
「ウイングガンダムです・・・。」
ガチャッ
そう名乗った瞬間、ドアを開く音がした。
「キラ、様子は・・大丈夫なようだな。」
「うん、今起きたばかりだから、状況はよくわかってないようだけど・・。」
「仕方がないだろう。私達も同じだからな。」
「あの・・キラさん・・この人は・・?」
入ってきた女性は黒髪をポニーテールにして、腰近くまで伸ばしており、女性にしてはかなり高い身長を持っていた。
「この人は、アムロ・レイ。僕も含め、君と同じ境遇の人だよ。」
「同じ境遇・・?となると貴方も・・?」
「HI-νガンダム、もとい、アムロ・レイだ。よろしく。」
「さて、唐突な質問で申し訳ないが、君はこの状況について、なにか知ってることはないか?」
「・・・わかりません・・気づいたらここにいましたので・・」
「そうか・・やはり、ハイネとガロードしか情報を持っている者はいないか・・」
「ハイネとガロードって・・誰ですか?」
「それは俺たちのことだよ。」
声がした方向を見ると、二人の女性が立っていた。
一人は白よりの銀という、さながら雪の色合いの髪を部分的に腰まで降ろしている女性、
もう一方は、とにかく明るいのが、第一印象になりそうな、オレンジ色の髪を持つ女性だった。
「戻っていたのか、二人とも。ちゃんと、獲れたのか?」
「おう、バッチリだぜ。・・そっちのアンタも元気そうで良かったぜ!」
「えっと、ウイングガンダムです・・。」
「私はガロード、ガロード・ランだよろしくな!!」
「俺はハイネ・ヴェステンフルスだ。よろしく。」
一通りの自己紹介をした後、ウイングは少し、ハイネの方を見ていた。
「ん?俺の顔に何か付いてるか?」
「あ、いえ、大したことではないんですが・・ハイネさんの髪型、なんだか羽みたいだな・・と。」
「だろ!!アンタもそう見えるよな!!」
「な、お前まで言うのか!?そんなにそう見えるのか!?」
「鏡があったら、手っ取り早いけど・・」
「無いものは無いからな。仕方がないな。」
満場一致の意見に少し気になり始めたハイネを尻目に、ウイングはほかに気になっていたことを聞く。
「あの・・皆さんの名前は、もしかして、自身のパイロットの名前をもじったものですか?」
「もじった、というより、そのままと言ったほうがいいな。ここにいる者は、まぁ、ハイネは別だが、皆、自分自身のパイロットから名前を拝借させてもらっている。」
「ハイネさんは、皆で付けたんですか?」
「いや、俺は覚えてたんじゃなく、もらったんだ。」
「もらった・・?」
「戻ったぞ。」
他の者とは事情が違う様子のハイネに疑問が湧くが、新たに部屋へ入ってきた人物に思考が中断される。
「刹那か、調子はどうだ?」
「問題ない、期待以上の成果だ。」
「あの・・貴方もガンダム何ーー」
「私がガンダムだ。」
「・・・はい?」
突然の発言にかける言葉が出てこないウイング、他の面々は、ため息をついたり、、吹き出すのを耐えていり、既に笑っていたりなど様々な反応をしている。
当の本人は目線を逸らし、少し恥ずかしげに、
「・・・・忘れてくれ。」
「え、あ、はい。」
「恥ずかしいなら言わなきゃいいのに・・」
「体が勝手に反応するんだ・・いや、この場合、口か?
ともかく、起きたのか、よかった。」
そういい、微笑みを顔を浮かべる彼女。それを見たガロードは驚いた様子だ。
「・・お前、笑うんだな。」
「意外か?わたしだって、嬉しいことがあれば笑う。」
「まだ、名乗ってなかったな、刹那・F・セイエイだ。」
「ウイングガンダムです。あの、さっきのは然程、気にしていないので。」
「・・そう言ってくれると助かる。」
ひと段落ついたところで、アムロがウイングについて話し始める。
それは自分の名前についてだ。そもそもウイングが目覚める前、名を変えようと言い出したのもアムロである。
理由はまだ、ここがどういった場所かどうかもわからないのに自分のMSとしての名前を言っても良いのかという、懸念からであった。
「なるほど、確かに迂闊に私達の名を言う訳にはいきませんね。でしたら・・。」
頭に浮かんでくるのは、5人のガンダムパイロット達の名前。だが、名前をあげていっている中に違和感を感じた。それは、気をつけていなければ気づくことはない、とても些細なこと、だが、見つけてしまった違和感は徐々に大きくなっていく。
(どうして、私は、他のガンダムパイロットの名前を知っているの?)
でも、なんで、どうして・・
なんで、どうしてと、疑問を浮かべるが、答えがでることはない。
「しっかりしろ!!大丈夫か!?」
「あ・・・れ?」
体が揺らされる感覚と聞こえた声で、意識を取り戻す。目の前にいるのは、刹那だ。肩に手をかけているから、彼女が自分の体を揺らしていたのだろう。
「大丈夫?顔色が良くなかったから焦ったけど・・」
「あ、はい、す・・すみません・・」
他の5人が心配そうに自分を見つめる中、一息ついてウイングは決断する。
「あの、私、決めました。知ってる名前はいくつかありましたが、この人の名前を使わせてもらいます。」
その人は、自分にはたくさん酷いことをしてきたが、それは、全部コロニーのためだってわかってる。だから、これはちょっとした、復讐。
あの人より、素直になれたらいいなという願望をつけて。
「私の名前は、ヒイロ・ユイです。」
ウイング、もといヒイロ・ユイは新しい道を歩み始めた。
ちなみに、自分にはオリキャラを創る創造力はないので、出てきたキャラクター達は全て他作品からのキャラクターの容姿をモチーフにしています。
読んでくださった人のため、ここにモチーフにしたキャラクターの特徴を書きます。
ヒイロ 某カリスマ溢れる吸血鬼の住まう館のメイド長
キラ 某女性しか動かせないスーツのフランス代表候補生
アムロ 同上の紅い椿に乗ってる人
ハイネ 歌って戦って、1話で亡くなった装者
ガロード 愛されキャラに落ち着いている装者
刹那 防人装者