自我を手に入れた少女達の翼   作:わんたんめん

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ようやく、艦娘との邂逅です・・。表現とかが難しい・・


第5話 原因

「ふう、終わったのかな・・?」

 

深海棲艦を一通り倒して、一息つく。周りを見る限り、キラ達も倒し終わったようだ。

 

「ヒイロのバスターライフル、すごい威力だったね・・。」

「一応、あれでも出力は抑えてる方なんですよ。大体50%といったところですが。」

「す、凄えな。装弾数とかは幾つなんだ?」

「ええと、最大出力だと、腕についてあるカードリッジ含めて、9発です。」

「ああ、それ、カードリッジだったのか。ということはチャージする必要はないんだな・・。」

 

ガロードがなにか物欲しそうにバスターライフルを見つめていると、

 

「・・あげませんよ!?私からこれを取ったら、サーベルとバルカンしか残らないんですけど!?」

 

ヒイロにバレて、慌てて顔を晒す。すると、キラから声をかけられる。

 

「ねぇ、ガロード。君は僕たちが戦闘に気づく前に言った言葉、覚えてる?」

 

戦闘が終わってからキラは気になることがあった。それは、ガロードが見せた、いつもの彼女からかけ離れた雰囲気を持った、もう一人のガロードとも呼べるような貌。返答の種類によっては問い詰める必要のある問いをガロードは、

 

 

「ん?そんなこと言ったけ?私は戦闘に気づくまで寝てたとおもうんだけど・・」

 

知らない、と答えた。だが、その言葉に嘘はない。そもそも、キラは第一印象で嘘はあまりつかない性格だと思っていたのも相まって、

 

「そっか、ならいいや。僕の聞き違いだったかも。寝ぼけてたしね。」

「お、おう。そうか。」

 

 

今回はキラは引くことにした。だが、それでガロードに対する疑念が晴れた訳ではない。

 

島に戻って来たヒイロ達を待っていたのは刹那だった。

「艦娘のみんなの様子はどうですか?」

「問題はない、とは言い難いな。武装はまだどうにかなったが、それより目が引くのは彼女らの体についていた無数のアザだな。」

「アザ・・?深海棲艦につけられたものですか?」

「・・・断定はできない。彼女達から直接話しを聞かない限りはっきりとしないことだろう。」

「そうですか・・。ところで今艦娘の皆さんはどこへ?」

 

刹那はこっちだと言い、歩き始める。その方向は、

 

「あれ、こっちって、鎮守府の方か?」

「ああ、彼女達に聞いた所、どうやら、鎮守府は艦娘達が集まる施設のようだ。装備を直す設備もそこにあるようだ。」

「通りで居住スペースのような場所が多いと思えば、そういうことでしたか。」

 

鎮守府に向かう道の途中、ヒイロはこれからのことについて話し出す。

 

「これから、どうしましょう。」

 

ヒイロの言葉にダンマリになるキラ達。とはいえ、若干、呆れたような顔をしている。

 

「ひとまず、彼女らの話しを聞こう。それからでも遅くはないだろう。」

「お前、ちょっと、先のこと見過ぎじゃねぇか?」

「そ、そうですか?」

「ガロードの言う通りだと思うよ。確かに先のことを見据えるのはいいと思うけど、そうした時、突然のことに対応できなくなるよ?」

「なんっていうんだっけか・・あ、思い出した。『明日は明日の風が吹く』だ。そんな感じでいいんじゃねぇか?」

「明日は明日の風が吹く、ですか。いい言葉ですね。」

 

 

廃墟という名の鎮守府に着いたヒイロ達、刹那に案内されてたどり着いたのは、所々、破損している箇所はあるが、かろうじて部屋として対面を保っている広々とした空間だった。そこにアムロと艦娘達の姿があった。

 

「よし、来たか。」

「アムロ、ここは?見たところ大分広い部屋だけど・・」

「食堂のようだ。向こうにキッチンが見えるだろう。」

 

アムロが刺した方向を見ると、確かにキッチンがあった。ボロボロという点を除けばだが。席に着いて、初めて艦娘の姿を見ると、包帯などで隠されてはあるが、様々な箇所に貼られている。中には三角巾を付けているものもいて、痛々しさいやでも伝わってくる。苦虫を噛み潰したような感覚を心の中で感じていると、

 

「まずは、助けてくれて、ありがとな。」

 

隊長格と思われる少女、天龍がヒイロ達に対してお礼をする。

 

「あのままじゃ、そのうち皆、海の底だったろうよ。」

「本当に間に合って良かったです。ですが、どうしてあの様な状況に?」

「・・・大体、5、6時間程前だったか、俺たちは遠征任務を終えて、帰って来ている途中だったんだ。」

 

彼女たち遠征部隊、天龍、龍田、暁、響、雷、電は遠征から帰ってくる時に自分達がいた鎮守府が深海棲艦に襲撃されているのを見た。

瞬時に逃げることを決断したが、敵の艦載機に見つかり、半殺しにされた、とのことだった。

 

 

「それで、その時に、そのアザが?」

「・・・・これは、違うんだ。」

「違う・・・?どういうことなんだ?」

 

アムロが理由を聞こうとすると、暁たちがかなり怯えるような表情を見せる。

 

「・・・わかった。深くは詮索はしない。ただこれだけ聞かせてくれ。それは、深海棲艦に付けられたものか?」

 

この問いに暁たちは首を振った。つまり、それは、

 

(あまり、当たって欲しくない予感が当たったか。)

 

アムロは彼女達のアザの正体の見当はほぼついていた。理由は仮にアザの正体が深海棲艦の攻撃とすると、少なくとも火傷のあとが付いていなければ説明がつかない。しかし、アザには火傷のあとが一切見当たらなかった。これが意味するのは、

 

(彼女達は誰かに暴行を受けていた・・!!)

 

 

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