やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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第4章、開始です!


原石の魂は6つの聖なる遺体に別れた…。

別れた遺体の5つは次元の壁を超え、異なる平行世界へと消えた。

一つは胴体…時系列が少しずつずれた別の比企谷八幡の基本世界へと…

一つは左腕…異なる世界からの侵略を受けている世界で、侵攻を食い止めている比企谷八幡の世界へと…

一つは右腕…忘れ去られた存在達が共存し、そこで暮らす一人の星の末裔が守る世界へと…

一つは右足…神が去りし地で、様々な神々との争いに巻き込まれたスタンド使いの世界へと…

一つは左足…かつて水晶十字軍の一員として世界を救った者の平行世界へと…

それぞれが比企谷八幡の意識を残したまま旅立った。

そして残った頭部は……


第4章 リゲイン・ジェムスーン・ザ・ワールド
原石の行方と…


side比企谷八幡(聖なる胴体)

 

ここは……いつもの通学路?

俺はどうなった…。

あっちから来ているのは…俺?ここは基本世界か?

違う……一緒にいる陽乃さんは総武高校の服を着ている…そして……俺以外のDIOの魂が蘇りの時を待っているのを感じる…石の海が…この世界で始まる…。

 

 

side比企谷八幡(聖なる左腕)

 

ここは…千葉なのか?この破壊し尽くされた千葉…

未来なのか…それとも別の平行世界なのか…

俺はどうなった…

あそこにいるのは俺?変な制服を着ている…。

一緒にいるのはいろは、陽乃さんか?何やら緊張感を持ちながら武器を持って待機している。

この世界にジョースターの魂は感じられない…完全な異なる平行世界だ。

変な穴が空間に開き、そこからロボットとも化け物とも言えない奴等が現れる…。

俺ではない俺が、スタンドも無いのにそいつらと戦い始めた…波紋でもスタンドでもない力を使いながら…。

 

side比企谷八幡(右腕)

 

何だ…この世界は…。

完全に異形の存在がばっこし、妖精が飛び、箒に乗った女が上空を飛んでいる。それだけではない。巫女さんが龍の玉の漫画の世界のような飛びかたで飛んでいる。

 

巫女「見つけたわ。承太郎。これが転生の世界から迷い込んだ聖なる遺体よ。予言が本当なら、もうじき異変が起きるはずよ。彼の力は、あなたと共に力になる」

 

承太郎だと?確かに巫女の隣には承太郎がいた。

だが承太郎じゃあない。あいつにしては若すぎる。DIOが戦ったときの承太郎の時の姿に似ている…。

だが、確実に承太郎じゃあない。誰だ。

 

承太郎「やれやれだぜ。これがもしかしたら俺達の希望になるかも知れないとはな」

 

こいつらはどうやら俺がここに来ることを知っていたみたいだ…。体を失った俺に何をさせる気だ…。

承太郎に似たそいつは聖なる右腕となった俺を拾う。

すると…俺の体はそいつの体に……

 

side比企谷八幡(右足)

 

ここは……無の世界?次元の狭間か?

何もかも拒む世界……そこには巨大なドラゴンがまるで泳ぐかのように悠々と飛んでいる。

ドラゴンはちらりと俺をみるが、すぐに興味を無くしたのか飛び去って行く…。

ん?今度はゴスロリの少女が飛んできた。何だこいつは…ただの少女じゃあない!

 

少女「感じた面白い物はこれ。我、これを持ち帰る」

 

少女は俺を無造作に掴んで次元の穴をくぐり抜けた。

その世界は…悪魔や天使、堕天使が三つ巴の戦いを繰り広げる不思議な世界だった。

 

side比企谷八幡(左足)

 

ここは……一条承一郎と別れた後に、俺の世界の一条楽を見るために訪れた町に似ている…。

いや、基本世界かも知れないし、俺の世界の本海苔町かも知れない。

考えていると、人影が現れた…。一条承一郎だ…。間違いない。魂同士が惹かれ合っているのがわかるし、楽にはないDIOの家系の特徴がこいつにはある。ここは…承一郎の世界なのか…。

承一郎はジョルノと承太郎を伴って現れた。

 

ジョルノ「これは…この感覚は…父の…」

 

承太郎「間違いなくDIOの気配…だが、何かが違うとわかる」

 

承一郎「これは…この感覚は…まさか八幡……。嫌な予感はこれだったのか!何で八幡はこんな姿になってこの世界にいるんだ!」

 

承一郎は俺を拾う。

 

ジョルノ「よせ承一郎!迂闊に触るんじゃあない!」

 

俺は承一郎の体に吸収される。

 

ジョニー『八幡の記憶が入ってくる……お前は……こんなことになると知りながら…レクイエムをやってしまったのか…』

 

承一郎が頭を押さえて座り込む。

 

承太郎「承一郎!どうした!大丈夫か!」

 

承一郎「大丈夫です。兄さん…承太郎さん。あの遺体は比企谷八幡…僕が大統領に連れ去られた世界にいた父とジョナサン・ジョースターが融合して転生した男の…レクイエムを発動したなれの果てです…何で僕を呼ばなかったんだ…八幡……」

 

そのまま承一郎は意識を失った。

それと共に俺の意識も闇に沈んで行く。承一郎に呼び掛けるこの世界の承太郎とジョルノの声を精神の内側で聞きながら…。

 

 

side東方仗助

 

仗助「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

ドゴォン!ドゴォン!

 

俺は悲しみと怒りのままに暴れた。普段なら誰かしら俺を止めにはいるが、今は誰もがそれぞれの悲しみに耐えている。または現実を受け止められずにいる。

 

いろは「いやぁぁ!嫌だよぉ!ハチくぅぅぅぅん!」

 

徐倫「あれだけ助ける…運命を変えると言いながら…何も出来なかった…ごめん…ハッチ…あたしは…またあなたの声が聞きたい……」

 

小町「リサリサなら…戦士は涙を流してはならないと…言ってけど……小町は……無理………ううう……うぁぁぁぁぁぁ!お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!うああぁぁぁぁん!」

 

ジョセフ「ワシが騙しのテクニックでいっぱい食わされるとはのぅ…じゃが…この騙しのテクニックは…感心せんぞ…八幡よ……くっ………ーガッデム!」

 

静「相棒を一人にするなっつーの………たった一人で勝手に突っ走って逝っちゃいやがって…。何でこんなことになるんだよぉ!うああぁぁぁぁん!」

 

承太郎「………………また若い命が消えて、俺のような歳を食った奴が…生き残る。何度経験しても堪えるな。ましてや家族を……」

 

陽乃「八幡くん……わたしはあなたのおかげで仮面を脱ぐことが出来たのに…また仮面を被れと言うの?……」

 

ジョルノ「子供の頃から何度も教えてきたはずだったのに…覚悟とは犠牲の精神じゃあない。暗闇の荒野の中に一筋の…いや、あの絶望の暗闇の中で輝かしい一筋の道を切り開くのがあの時の君の覚悟だったのか…八幡」

 

ジョジョと呼ばれた者達やいろは達だけではない。他の仲間達も俺のように当たり散らかしたり、嘆いたり、静かに泣いたり…様々な反応をしていた。

 

結衣「社長……」

 

そんな中、思い詰めた表情の由比ヶ浜が声をかけてきた。

 

仗助「由比ヶ浜……」

 

結衣「あたしを……あたしを殺して下さい……あたしが……あたしが柱の一族になっちゃったから……ヒッキーは…ヒッキーは!」

 

由比ヶ浜は俺にすがり付き、自身を殺すように嘆願してくる。俺は息を飲んだ。一番責任を感じているのは由比ヶ浜だ。だが、俺は由比ヶ浜を責める気にはなれない。由比ヶ浜は何も悪くない。由比ヶ浜が不運だっただけだ。

それに…八幡は由比ヶ浜を救うためにレクイエムを発動させた。黄金の精神を宿した由比ヶ浜が進むであろう輝かしい未来を確信して、八幡は己の運命を受け入れたのだ。ここで由比ヶ浜が死んだら何のために八幡は…。

まずはこいつの心を救わなければ…。

 

仗助「ダメだ…お前は悪くねぇ…八幡はお前を救いたかっただけだ。お前は生きろ!辛いだろうが、八幡が救いたかったお前の未来を生きろ!死のうだなんて考えるんじゃあねぇぞ!バカなことを考えたら許さねぇ!良いな!」

 

俺は由比ヶ浜の肩を掴んで涙ながらに説得する。

 

承太郎「そうだ。由比ヶ浜……笑え……今は無理でも、お前はいつものように無邪気に笑え。お前が笑わなければ、一体何のために八幡が犠牲になったかわからねぇ。罪の意識を感じるな…お前は悪くないんだ。決して悪くない。だから生きろ…由比ヶ浜」

 

結衣「ううう……いっそ責めてよ……誰かあたしを責めてよぉ!うああぁぁぁぁ!ヒッキィィィィー!ごめん!ごめんねぇぇぇぇぇぇ!うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

由比ヶ浜は悪くない……悪くないのに…罪の意識で押し潰されそうになっている……。

可哀想な子だ……。本当に悪いのは…由比ヶ浜じゃあない。ウルフスだ……何千年前から全てを狂わせたアンチ知的生命体の一部の宇宙意思が…。

だからといって……こいつも悪くはないと言い切れる程には俺は割り切れない。

俺はそいつの所に進み、露伴によって自力で練れるようになった波紋の呼吸をしながら座り込むそいつの胸ぐらを掴み上げた。

 

仗助「てめぇも…てめぇらもウルフスの被害者だってことは頭ではわかってる……でもなぁ!感情は許せねぇんだよ!わかってるよなぁ!汐華冬乃!」

 

冬乃「……………良いでしょう。東方仗助……。私を殺しなさい」

 

ジョルノ「待ってください。仗助さん」

 

ジョルノが八幡の遺した矢を持って俺を止める。

 

冬乃「初流乃………いえ、ジョルノ…」

 

ジョルノ「こいつの始末は僕にやらせて下さい。こいつの始末は息子である僕がやる。僕のレクイエムでこいつを……」

 

ジョセフ「待つのじゃ。柱の一族の始末はワシら波紋の一族の役目じゃ!」

 

承太郎「待て…俺が」

 

小町「小町も!」

 

徐倫「あたしだって!」

 

全員が汐華冬乃を取り囲む。全員が俺と同じ気持ちなのだろう。

 

忍「待ちなさい!みんな!」

 

巫女「そうよ。待ちなさい!そいつにはまだ、役目があるの!」

 

ヴァレンタイン「気持ちはわかるが待ちたまえ」

 

忍と閣下と……誰だ?

誰かわからない人物の登場に戸惑うアーシスの面々。

 

霊夢「私は博麗霊夢。博麗神社の巫女よ。この千葉村での事は全て見ていたわ」

 

博麗神社?聞いたことがねぇ。何だ?

バチーン!忍の平手打ちが霊夢の頬を張る。

 

忍「あんたは…助けられたはずよ。八幡ちゃんを…運命から…。いえ、八幡ちゃんの魂が運命の先に必要なのはわかっていたわ…。でも、やりきれないのよ!あんたがわざと八幡ちゃんにレクイエムを使わせたことに!あちしにわざわざ金縛りまでして!」

 

何だって?こいつが八幡を見殺しにしただと?

 

忍「博麗神社の巫女の霊力なら、あの屍生人の群れを何とかすることが出来たわ。現実世界と幻想郷の番人である博麗の巫女なら。なのに…せっかくあちしが連絡を入れて助けを求めたのに…こいつは…」

 

霊夢「どうしても必要だったのよ。5つの世界を救うためにも、比企谷八幡と……あなた達の力が。だけど、最善を尽くしたわ。ただ導かれし小道に飛ばされるだけだった彼の魂は、川崎京華と城廻めぐりの幸福の力が彼の本物の聖痕を刻まれる事によって…彼の魂はまだ、死んではいない。これを見て」

 

博麗霊夢は八幡の砕けた魂の頭部を取り出す。く……八幡…

 

霊夢「比企谷八幡の聖なる遺体の欠片よ…星の聖痕と愛の聖痕を与えし者達に導きを……祝福の祝詞」

 

霊夢が呪文を唱えると、八幡の魂…聖なる遺体の欠片は十個の欠片に別れる。

別れた欠片はいろは、徐倫、小町、ジジイ、ジョジョ、承太郎さん、陽乃、ジョルノに一つづつ…そして、俺に二つの欠片が入り込む。

 

霊夢「星の魂…ジョジョと呼ばれた者達と彼を愛し、心の拠り所になった十の聖痕を刻んだ者が、彼の行き先へと導いてくれる。東方仗助に2つ入り込んだのは、二つの条件をあなたが両方満たしていたからね」

 

あいつは…本当に俺を兄貴分として慕ってくれていたんだな…。

 

霊夢「あなた達の役目は、彼の魂を回収すること。飛んでいった平行世界の先で、そこにいる黄金の魂と同化した彼は、異変を解決しようとする…。根が優しい彼は、そこで起きた異変の解決に導こうとする。その彼を助け、再びここに集めるのよ。そして、汐華冬乃…罪を償いたいのであれば、彼の魂を再生させる手伝いをしなさい。あなたにはその力があるはずよ」

 

助かるのか……八幡を復活させることが出来るのか!

 

ヴァレンタイン「平行世界には私が連れて行こう。霊夢君が言うには、平行世界の異変を放置すれば、いずれはこの世界にも影響が出ると言う。それに…彼が飛んでいった平行世界の一つは……あの一条承一郎君の世界もある。君達にも無関係ではあるまい」

 

承一郎の世界もか…。あいつには四年前にかなり世話になった。あいつがいなければ危なかった戦いも少なくはない。借りを返す時が来たのか…。

 

仗助「行くぜ……俺は。5つの平行世界へ……」

 

いろは「ハチ君の魂は助けを求めています…博麗霊夢。あなたの掌で踊らされるのは気に入りませんが、ハチ君を助けられるならば。行きます。わたしはもう一度、ハチ君に会いたい…」

 

霊夢「決まりね。場所をうつすわ。管理棟へ行くわよ」

 

博麗が俺達を連れて行こうとすると…。

 

平塚「待ってくれ」

 

俺は八幡の体を自分の手で担ぎ、みんなと共に行こうとすると、平塚静が起き上がって声をかけてきた。

 

仗助「何だ?平塚静。俺達は急いでいる。こいつを助けるためにな。それとも、まだ邪魔をするつもりか?もうスタンドの力も無くなったお前だが、次はないぜ?」

 

平塚「いや…私をスタンド使いの矯正施設へ入れてくれ。操られていたとはいえ、こんなことをしてしまった罪を償いたい。その代わり、葉山達は普通の生活を送らせてあげて欲しい。厚かましい願いだとはわかっているが、こいつらに今回の出来事は重すぎる。どうか頼む。もう、教職を失ったに等しい私だが、最後の最後くらいはまともな教師らしい事をしてやりたい」

 

こいつらの罪を一人で被ると言うわけか…。良いだろう。学生四人は助けてやろう。

 

仗助「露伴。学生四人の記憶を改変してやってくれ。矯正施設特別主任」

 

露伴「良いだろう、これも矯正施設審査主任としての であるならば仕方がない。東方仗助。ヘブンズ・ドアー」

 

露伴は眠る学生四人の顔を本にし、「今回の事件は都合の良いように改編される」と書いた。

そう、露伴は矯正施設のカリキュラムを終えた人間が、社会復帰するに相応しいかどうかを判断する最終審査の役目を担っていた。どんなに改心したふりをしていても、ヘブンズ・ドアーの前では嘘はつけない。それゆえの試験官だ。

 

露伴「こいつは……見ろ、東方仗助。彼らは肝試しで鶴見留美の事に介入し、八幡くんの考えた作戦を実行して鶴見留美の環境をリセットしたことにしている。なんてやつらだ……」

 

平塚「……人間、自分が可愛いからな…。それが人間の本質とは思いたくないが…」

 

呪いも解けた事だ。すこしずつ、いつかはその考え方も直ってくれると信じよう。

 

露伴「そして大人の方だ。ヘブンズ・ドアー」

 

露伴は平塚、雪ノ下夫婦、葉山の父親に「翌朝、帰ったら矯正施設へ行く」と書き込んだ。これで彼らは逃げられない。四人の大人は子供達を連れてバンガローへと歩いて行く。

平塚は相模を抱えて最後に振り返る。

 

平塚「いつか、社会復帰を果たした時、君達に謝る機会があれば良いが…これは私のわがままだな。比企谷が無事に戻れることを祈っている。さよならだ……ジョースターとその仲間達」

 

それだけを言って平塚は去っていった。呪いは解けたんだ。すこしずつ更正すれば良い。

俺達は彼等を見送り、今度こそ管理棟へと漬かった。

 

ー管理棟ー地下、汐華冬乃の本拠地ー

 

こんなところに柱の一族の本拠地があったのか…。

汐華の本拠地が千葉にあるとは掴んでいたが、千葉村の事だとは思わなかった。何回もここには来ていたのに、全く気が付かなかった。

 

ヴァレンタイン「では、彼が飛んでいった5つの平行世界の説明をしよう。行動はブラッディ・スタンドとの決戦に挑んだチームが最適だ。星と愛の聖痕がバランス良く分かれている。それぞれの連携も」

 

あのチーム編成で行くのか。

 

ヴァレンタイン「さて、それぞれの世界の私や霊夢くんから連絡が来ている。それぞれの世界の説明をしよう」

 

閣下は最所に紙に欠いてあるALSと書いた円に指揮棒を置く。

 

ヴァレンタイン「第1の世界は基本世界とは時系列が少し違う世界だ。概ね基本世界ではあるが、そこに住む八幡くんの環境が違う。八幡くんと雪ノ下陽乃くんが同い年である世界。そして、雪乃くんらは1つ年下となって総武高校に通っている。静くんを除いてね。世界の時系列は陽乃くんが基準となっている。そこから導き出される結論は…」

 

陽乃が高校生の時の時系列?まさか…

 

徐倫「ストーン・オーシャン……プッチの事件…」

 

ヴァレンタイン「そうだ。その世界ではあの事件が起きようとしている。メイドイン・ヘブンが成されれば、八幡くんは助からない」

 

徐倫「ならばその世界にはあたしが行くわ。水族館の事はあたしが詳しい」

 

名乗りをあげた徐倫。第1の世界は徐倫といろはのファントム・オーシャンが行くことに決まった。確かに水族館…GDstやフロリダならストーン・オーシャン組が一番だ。あれだけ危険な目にあったのだからいろはの回復の力も重要になる。

メンバーは徐倫をリーダーにいろは、エルメェス、アナスイ、沙希、戸塚か。

次に閣下はbodaと書かれた円を指す。

 

ヴァレンタイン「第2の世界はジョースターが存在しない世界。その世界は別の次元からの侵攻をある組織が食い止めている世界だ。そこにも八幡くんが存在している。その世界は…由比ヶ浜くん。君が行くのが適任だと私は思っている」

 

閣下はその世界に向かうのが由比ヶ浜が適任だと言っていた。

 

結衣「あたしが……ですか?」

 

ヴァレンタイン「そうだ。君には辛いだろうが、そこにいる君を見ることで君自身を見直して見るのが良いだろう。無理にとは言わないが…」

 

基本世界と大きく歴史が外れた平行世界での奉仕部や総武高校の生徒の大抵は、八幡達と…そうか、敢えてそういう世界での自分達を見せる荒療治を…。乗り越えろよ由比ヶ浜…。決して潰れないと信じてるぜ。

由比ヶ浜はしばらくうつ向いた後に、決意を固めた表情で顔をあげる。

 

結衣「行きます。ヒッキーはあたしを助けてくれました。だから今度はあたしがヒッキーを助ける番です」

 

由比ヶ浜の黄金の精神は砕けてはいない。確固たる意思を持って返事をした。第2の世界はジジイと小町のチーム戦闘潮流が行くことになった。

メンバーはジジイをリーダーに小町、由比ヶ浜、材木座、大志、スージーのお袋(京華)、ペットショップか。

次に博麗が指示棒を承と書かれた円に指す。

 

霊夢「第3の世界は平行世界の幻想郷。平行世界の私が結界を管理している世界よ。そこにはジョースターの末裔が守護者をする世界。その者の名前は…空条承太郎と名乗っているわ」

 

承太郎「ヤレヤレ…つまりチーム、クリスタルスターダスト・クルセイダーズはその平行世界の幻想郷にいけと言うわけか…」

 

霊夢「話が早くて助かるわ」

 

承太郎さんと同じ名前を持つ俺達の末裔か……。それも、平行世界の完全な異世界…。死ぬなよ、ジョジョ。

メンバーは承太郎さんをリーダーにジョジョ、ミドラーさん、ポルナレフさん、ココ、エンポリオ、三浦、海老名、サブレ。

次に閣下はgodと書かれた円を指す。

 

ヴァレンタイン「この世界は少し厄介だ。本来なら人間の手に負える世界ではない。聖書の神がいなくなり、天使と堕天使と悪魔が三つ巴のにらみ合いをしている世界だ。そこで東方代表。君が何らかの関わりが出てくると向こうの幻想郷から連絡が入った」

 

おれが?こういうパターンって何か嫌なパターンである場合が多いんだよな。でも、八幡の為だ。四の五の言っている場合じゃあねえ。チーム、ダイヤモンド・アンブレイクの行き先が決まった。

メンバーは俺をリーダーに億泰、康一、露伴、音石、城廻、カマクラだ。

最後に…残った世界はあいつの世界か…

 

ヴァレンタイン「さて…最後の世界は…彼の世界だ。五人目のDIOの息子、一条承一郎くんの世界。ジョバァーナ代表が行くことが適任だ」

 

ジョルノ「彼の世界ですか…こんな形での再会になるとは思ってもいませんでした。……八幡、君の体はここに置いていく…だが、必ず君の魂を連れ戻し、目覚めた君と共に故郷へ連れて帰る…」

 

世界は違えどたった一人の黄金の精神を宿した弟、承一郎…。ジョルノの心境ははかりしれない。まぁ、ジョルノの考えていることはわかり辛いのだが。

チーム、ゴールデン・ウインドの行き先は承一郎の世界と決まった。

メンバーはジョルノ、陽乃、雪乃、ミスタ、トリッシュ、留美だ。

やるべき事はわかった。それぞれのチームが固まる。

 

ヴァレンタイン「それではブラッディ・スタンドとの争いの後始末をしよう。オペレーション名はリゲイン・ジェムスーン・ザ・ワールド(世界の原石を取り戻せ)だ。どジャアァァァン!」

 

相変わらず任務名や作戦名を付けるのが好きな人だ。

閣下はまずはファントム・ストーンオーシャンを国旗に包んで徐倫といろは達を平行世界へと旅立たせる。

待ってろよ、八幡!

 

←To be continued

Next stage 1st world

第4章ー1 ファントム・ブラッド&ストーン・オーシャン




第4章開始です。第4章は消えていった八幡の魂を追ったアーシスのチームとそれぞれのコラボを連続で実施します。

それでは最初のコラボと第1部&第6部組編が二度目のストーン・オーシャン外伝に挑みます!

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