やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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この章以降は八幡視点を多目に入れないと俺ガイルの存在意義が薄まりますから注意しないと…。

これ、第1章と第2章の時に留意していたことですが、その話や戦いのメインをやらせたいキャラと視点がバラバラになるジレンマは何度やっても慣れないですね。


こうして彼らは東方の世界をかき乱す

side比企谷八幡

 

承太郎、ジョジョ、エンポリオ、ポルナレフさん、ミドラーさん、三浦、海老名、サブレ……。

感覚的にはつい先程の話なのに、久々に会った気がする。具体的には一月半ぶりくらい。(メタァ!)

 

承太郎「それで霊夢。この比企谷八幡の魂が幻想郷の希望になるとはどういう意味だ」

 

霊夢「ああ、それはね…この事態って、紫が教えてきた事なのよ。厳密に言えば、空条博士の世界の紫が予言して、うちの紫に伝えて来た…と言うことらしいわ」

 

空条「ほう、その結果がお前の八幡を見殺しにした理由か」

 

何だって?つまり俺の世界の博麗は俺がこんなことにならずに済む手段があったのに見殺しにしたと…。

 

承太郎「霊夢…。八幡が激怒しているぞ?」

 

さて……どう仕返ししてくれようか…

すると、変なスタンドが精神世界に現れた。これが承太郎のスタンドか?

 

ブラッド『どうも~。比企谷八幡さんですね?私は承太郎のスタンド、ブラッド・メモリーというスタンドです♪能力はジョースター家が関わった全てのスタンドのコピーです♪自我があり、勝手に出現出来ます♪』

 

ほうほう…由比ヶ浜のリバース・タウンみたいな事が出来る上に、コピーも可能…と。面白い。呪うならのこのこ現れ、能力を語った自分の迂闊さを呪え。

 

八幡『お前の体を借りるぞ、ブラッド』

 

ブラッド『え?ちょ、何を…』

 

八幡『ザ・ジェムストーン!』

 

バシュウン!

 

俺はブラッドを乗っ取り、ザ・ジェムストーンに変身して承太郎から出現した。

 

承太郎「ブラッド!違う、勝手にスタンドに変身している!水色のザ・ワールドだと!?八幡、テメェの仕業か!」

 

G・S(ブラッドを乗っ取った八幡)「YES,YES,YES。2号、今は俺もブラッドの本体みたいなものだ」

 

承太郎「2号って言うんじゃあない!」

 

そんなことはどうでも良い。さぁってと。

 

G・S「博麗……すこしO・HA・NA・SHIしようか…なぁ?相棒」

 

静「そうだね、相棒。この冷酷巫女をとっちめよっか♪」

 

俺とジョジョ(静)はゆっくりと博麗に詰め寄る。

 

霊夢「わ、私じゃない!私だけど私が見殺しにしたわけじゃないから!」

 

博麗は宙に浮き上がり、逃げようとする。

 

G・S「逃げようとしても無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!ハーミット・アメジストォ!縛りあげてやる!」

 

俺は右腕をいばらに変えて博麗を縛りあげ、こちらに引き寄せる。

 

承太郎「ほう…ザ・ワールドとハーミット・パープルの融合か…中々面白い組み合わせだな。参考にしてみよう」

 

霊夢「承太郎!冷静に分析してないで助けてよ!」

 

承太郎「ブラッドを乗っ取られている以上、俺自身はスタンドが使えん。諦めろ」

 

静「アクトン・クリスタルゥ♪」

 

ジョジョもアクトン・クリスタルを発現させる。

 

承太郎「静・ジョースター…とか言ったな。原作では透明の赤ちゃん。スタンドはアクトン・ベイビー…成長してこういったスタンドに進化したのか」

 

静「正解。もっとも、基本世界とはまるで違う人生を送ったから、そっちの私はワイルド・ハニーっていうスタンドに進化したんだけどね?このアクトン・クリスタルは正確にはact2。アクトン・ベイビーact1を基準にしたらアクトン・ベイビーact3になるのかな?」

 

承太郎「アクトン・ベイビーact3…か」

 

近距離パワー型のアクトン・クリスタルact2に承太郎は興味を惹かれたようだ。

とりあえず…。今は博麗だ。

 

G・S「なぁ博麗」

 

霊夢「な、何かしら?」

 

G・S「江戸の仇を大阪で討つ…という諺を知っているな?知っていようがいまいが構わんが」

 

霊夢「それってただの八つ当たり…」

 

G・S「そうとも言うな?まぁ、お前も博麗である事には変わるまい?例えるなら江戸の仇を横浜で討つ…と言ったところか?」

 

博麗「そこまで江戸に近くないわ!どちらかと言えば京都か奈良、近くてもせいぜい名古屋よ!」

 

聞こえませ~ん♪

俺はザ・ジェムストーンをハーミット・アメジストに変化させ、博麗を雁字絡めにする。ハーミット・アメジストは承太郎の手から出ている。

そこから博麗を縛り上げ、余った先端部分だけをザ・ジェムストーンの顔に変化させる。来たかボディ…。

 

承太郎「下らんネタに走るのだけは常に忘れないのだな…ヤレヤレだぜ」

 

準備完了。

 

G・S「さて質問だ、博麗。俺はお前をどうすると思う?」

 

霊夢「こ、このまま亀○縛り?」

 

静「ノー、ノー、ノー、ノー」

 

霊夢「しょ、触手プ○イ?」

 

G・S「ノー、ノー、ノー、ノー。俺は婚約者であるいろは(幼なじみ兼婚約者。エリナの転生)以外に興味はない。ジョジョの下着姿ですら女を感じないまであるからな」

 

承太郎「それはそれでどうかと思うがな」

 

ジョジョは家族だ。

小町(実妹。リサリサの転生)と陽乃さん(アヌビス神の転生)?何の事だ?

 

承太郎「他の女にも興味あるじゃあないか。しかも実妹とか…。武(オリキャラ。ロリコン…を通り越してペドコンの領域)以上にアウトだろ」

 

やかましい。ジョジョがいるから平静を保てているが、俺の精神安定剤であるいろはがいないだけでも発狂しそうなんだよ。

 

霊夢「も、もしかして情報にあった紫水晶の波紋疾走(アメジストパープル・オーバードライブ)?そっちのジョセフ・ジョースターの最強技?」

 

G・S&静「イエス、イエス、イエス、イエス」

 

空条「それはむしろ俺のセリフだろ」メメタァ!

 

霊夢「しかもドララララララ付き?」

 

承太郎「イエス、イエス、イエス、イエス…Oh my god…」

 

空条「お前はジジイか…」

 

 

 

 

G・S「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!無駄ぁ!」

 

A・C「怒ラララララララララララ!ドラァ!」

 

 

空条「俺はこの惨状に何も言うことはない」

 

承太郎「とても哀れすぎて…何も言えねぇ…」

 

二人の承太郎はポルナレフさん式ハンドシグナルを交わし合う。

案外仲が良いね?君達。

承太郎がそれをやるとは思わなかった。

 

三浦「何か仲良くなってるし…承太郎同士」

 

海老名(腐女子)「承太郎×承太郎、きましたわー!」

 

三浦「海老名!オメーは擬態しろし!」

 

誰もボコられる博麗には目もくれず、二人の承太郎(年齢差があるから親子に見える)は握手を交わし、海老名は鼻血を噴出させ、三浦は海老名にティッシュを詰めて首をトントンと叩いてやっている。おかん三浦。

 

天の声『処置の仕方に間違いあり。鼻血患者への正しい処置としては大人しく下を向かせ、小鼻をつまんで最低20分、一ヶ所に留めて早めに固めるようにするのが正しい処置。圧迫止血法の一種である。

首をとんとんと叩くのはNG。承一郎戦で書いたように首への刺激は危険である。

更にやってはいけないことは上を向かせる事。喉などに逆流し、血を飲み込んで気持ち悪くなる可能性がある上に、中々血が一ヶ所に溜まらない。

また、20分間の間に圧迫を中断するのも止めましょう。

冷やす、血流を良くする飲酒、運動、入浴も避けるべきです。

また、ティッシュを詰める事自体は悪くはありませんが、止まった後に残骸が中に残り、感染症を引き起こす原因にもなりかねませんのであまりお薦めはしないとの事です。

by感想欄情報提供者『桂木瑠奈』様&リアル職場の准看護士『K』さんより』

 

ミドラー「大丈夫なのかい?このメンツ」

 

ポルナレフ「さぁな…」

 

エンポリオ「先行き不安……」

 

サブレ「ZZZ……」

 

ブラッド『誰も私をシンパイシテクレナイ…』

 

ダブルDIO『まったく…』

 

ダブルジョナサン『ヤレヤレだね』

 

承太郎『お前らも十分にヤレヤレだぜ』

 

ちなみに博麗はこの後、ブラッドをクレイジー・ダイヤモンドに変えた承太郎に治療されました♪

 

 

 

キングクリムゾン!

 

金髪「うおおおお!第3部の空条承太郎!ポルナレフ!原作では顔が出なかったミドラー!それに透明の赤ちゃんやエンポリオ・エルニーニョが成長しているんだぜ!サインくれ!サイン!」

 

箒にのってやって来た金髪の女がやって来てやかましく騒いでいる。名前は霧雨魔理沙。魔法使いらしい。

博麗のライバル兼悪友なのだとか。

親友じゃあなく、悪友…な。

 

静「透明の赤ちゃんって言うなっつーの。私は静・ジョースターって名前があるから」

 

エンポリオ「父さんに引き取られて今は空条エンポリオなんですけどね」

 

『ジョジョの奇妙な冒険』とか言う漫画を片手にみんなが絶句している。

二人は複雑そうだ。

 

G・S「おいおい…プッチを止められなかったバージョンの基本世界の出来事が漫画になっているじゃあないか。ここはオーバーヘブンをした一巡した世界なのか?」

 

承太郎「詳しくはわからん。そうかも知れないし、お前達のようにプッチを止めた未来かも知れない」

 

G・S「あと、そこでこそこそ見ているカラス。出てこい。気配でバレバレだ」

 

?「あやややや。何故バレたんですか?凄い気配察知能力です」

 

G・S「波紋の戦士なめんな。特に免許皆伝なめんな」

 

承太郎「ワインが無くとも波紋のレーダーが使えるのか」

 

G・S「空気や風の流れでな。半径数十メートル…意思をこちらに向けていればキロ単位で察知できる。こう見えてもSPW財団の幹部でな。常にヒットマンに狙われている。嫌でもこの技術は必要だったんだよ」

 

お陰で狙撃される場合は悪意を向けられた段階で察知できる。ホント、死活問題だからな。悪意の察知は。

感じたところ承太郎は波紋は使えるが、エア・サブレーナー島のような専門的な訓練をする機関と関わりを持てなかったのだろう。

 

………というか、もしそうだったのなら完全にお手上げだ。そうで無くても勝つのは厳しい。

なんだよこのバカげたスペックの数々は…承一郎以上に強いじゃあないかよ。一流の師匠に鍛えられ、かなりの波乱万丈に満ちた人生を歩んでいやがる」

 

承太郎「だが、お前はただで負けるタイプじゃあないだろ?お前はジョセフ・ジョースターの戦術を叩き込まれ、裏の世界を生き抜いて来た。俺もお前相手に負けないまでも無傷で勝てる気はしない。その一条承一郎といい、お前といい、幻想郷以外でこんな奴らがいるとは思わなかった。生い立ちは違うが、歩んできた人生がここまで似通っているとはな」

 

嬉しいことを言ってくれるじゃあないか。

まぁ、こいつとは仲良くしていきたいものだ。同じジョースターだしな。

 

文「いやぁ、スタンド使いが多数訪れるなんて初めてじゃないですか!私は射命丸文というしがない新聞屋です!是非とも取材をさせて…」

 

静「だが断る」

 

空条「絶対に断る」

 

三浦「取材したら燃やすし」

 

文「まだ言い切ってないのにはやっ!それに燃やすって酷くないですか!?」

 

全員が速攻で拒絶した。

もちろん俺もだが。

ええっと、こいつは…天狗か。天狗といったら山の使い魔的なものだろう。

つまり……

 

G・S「三浦、射命丸を燃やすのは止めとけ」

 

文「ほ……話がわかる方が…」

 

G・S「勝手に記事にされた場合、プライバシーの侵害で訴えるのは記者個人ではなく、新聞社だろ?この場合で燃やすのは射命丸個人ではなく、射命丸の会社にあたる山をとことん燃やし尽くせばいい」

 

文「さらっと、しかもさも当然に最悪な事を言っています!」

 

静「なに言ってるの?あんたが取材及び私たちを記事にしなければ良いだけじゃん?山が燃やされた場合はあなたが原因。全責任はあなた。良い?山が燃えるか燃えないかはあなた次第。良い?私達は慰謝料として山を燃やすだけ。良い?部下の責任は会社が負うの。良い?これは社会の常識。良い?だからあなたの責任は会社である山が負うの。良い?山が燃えたのはあなたのせい。良い?こちらは何も悪くない」

 

しきりに良い?を繰り返すのは一種の洗脳話術。一気に畳み掛けたのは正常な判断力で反論される前に言質を取るため。

 

文「そ、そんなの大天狗様が…」

 

静「それだってあなたが悪いんでしょ?社会の常識知らないの?山が燃えても始末されるのはあなた。未来永劫山を燃やした罪を背負うのはあなた。大量虐殺、山に住めなくなって数々の生物を絶滅に追いやるのはあなた。世紀の大罪人になるのはあ・な・た。この人でなし、クズ、自分の欲求を押さえられない下衆、生きている価値はあるの?」

 

文「あややや……それだけはご勘弁を!山だけは燃やさないで下さい!謝りますから」

 

八幡「謝って済むなら警察はいらない。裁判も必要ない。安心しろ。燃やした後は俺が後腐れがないようにクリームに変身して山を更地にしとくから。そこに住んでいた奴等も残らず消し去っておく。これは俺なりの優しさだ」

 

文「自分で自分を優しいとか言うひとに優しいひとがいたためしがありませんよぉ!」

 

静「まぁまぁ、これに署名をして血判を押せばこちらも何もしませんから。よく確認して下さいね?はい、どうぞ」

 

射命丸はその書面を確認する。

『射命丸文は比企谷八幡及び空条承太郎博士一行に関することを一切取材しないことを契約する。これを破った場合、妖怪山に関する全ての責任を負う。ただし、契約が履行されている場合に限り、空条承太郎博士の責任をもって妖怪山に手を出さないことジョースター一行は誓約する。空条承太郎』

 

文「うん……ぐす」

 

静「確認しましたね?ではお願いします」

 

射命丸は精神的に追い込まれた上でその書類に署名をして血判を押した。ニヤリ……

 

静「ポルナレフさん!パァス!」

 

ポルナレフ「ミスター・プレジデントに入れておこう。見事な手腕だ」

 

その書類から文字と血判だけ(・・)が移動してポルナレフさんの手中におさまり、ココの中に収納される。

 

文「あれ……?書類はそのままなのに署名した文字と血判だけが……」

 

静「アクトン・クリスタル…解除」

 

ジョジョが能力を解除すると、契約書の上から更に別の書類が浮かび上がった。

その内容は……

 

『射命丸文はアーシスの支援を全面的に実行することを契約する。もし契約の不履行が確認された場合は妖怪の山の安全は保証されず、所有権もアーシスへと移行される。この場合の全責任は射命丸文とする。何をもって不履行とするかはアーシスの判断とし、全ての決定権を射命丸文が妖怪の山の責任者の代行としてアーシスに委譲すると誓約する

誓約者名

印』

 

文「詐欺だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

静「失礼ですね。よく確認して下さいね?と言ったじゃあないですか」

 

G・S「ちゃんと確認しなかった射命丸が悪い」

 

腹黒幼なじみ二人『うんうん』

 

承太郎「清々しいまでにメチャクチャな理論をさも当然のように振りかざしていやがる。流石にこれは見過ごせん。空条博士」

 

空条「お前ら。その契約書をよこせ。流石に不憫だ」

 

まぁ、承太郎に言われたら仕方がない。

元々本気じゃあ無かったしな。面白い奴だった。

ジョジョは承太郎に書類を渡し、承太郎はそれを破り捨てた。

 

文「ううう……ありがとうございます。もう一人の承太郎さん…もうこの方々にちょっかいかけるのは止めます。怒らせたら何を仕掛けてくるかわかりません」

 

射命丸は泣きながら承太郎に仏を崇めるかのように頭を下げまくった。

俺も満足したので2号の中に帰る。

 

承太郎「本当に性格が歪んでる奴等だ…。こいつらが幻想郷の救世主になるのか?ものすごく不安だ…」

 

イヤだなぁ……本気ならもっとエグい真似をするって。

ジョジョも俺も。

 

霊夢「とりあえず、今夜は宴会ね。自己紹介とかはそこでやりましょう?それで良いかしら?」

 

空条「騒がしいのは苦手なのだが」

 

魔理沙「まぁまぁ。何かあれば宴会。それが幻想郷の習わしだぜ?」

 

空条「酒飲みの理論だな。まぁ、飽きたら退出すれば良いだけだ。………あと、未成年が飲もうとしたらオラオラをするからな」

 

承太郎「流石にもう諦めた…ヤレヤレだぜ。それにしても奴等がこの場にいないのが気になるな…いつもならもうとっくにちょっかいかけてくるのに…」

 

霊夢「そうね…そもそもこの世界に現れるのがファニーの能力というのも気になるわ」

 

奴等?誰の事だ?

 

←To be continued




はい、今回はここまでです。

奴等とは誰でしょうか?

それでは次回も承太郎の胃を攻略します。

承太郎「勘弁してくれ…」

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