やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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東方宴会談

side比企谷八幡

 

八幡「よし、イタリアンはこんなもので良いだろ。しかし便利だなぁ、ブラッド・メモリー」

 

承太郎『おい』

 

八幡「ブラッドぉ、追加で頼むわ」

 

ブラッド「体を切り売りしているようで少し複雑な気分なんですけど」

 

承太郎『おい!』

 

これでみんなの疲れも吹き飛べば良いなぁ。

いやぁ、ブラッド・メモリーがコピータイプのスタンドで助かったわ。

 

承太郎『おいコラ!八幡!』

 

八幡「何だよ承太郎2号。これを使うのがそんなに不満か?」

 

承太郎『それは問題ない。だが、何でお前が俺の体を乗っ取ってるんだ!早く体を返せ!』

 

八幡「いや、ちゃんと断っただろ?イタリアンを宴会のメニューに出していいか?って。お前、了承をしたはずじゃあないか」

 

承太郎『それは許可した。だが、俺の体を使っても良いとは一言も言っておらん!』

 

だってブラッドを乗っ取る訳にはいかないじゃあないか。どうやってこれをに仕込んで作るんだよ。

 

承太郎『マジで迂闊に言質を取らせたら何をするかわからんやつだ。ペテン師め』

 

照れるなぁ。誉め言葉だ。

 

承太郎『誉めてねぇよ。俺も何品か作りたいから体を返せこの野郎』

 

あいよ。うちの承太郎は料理をしないから新鮮だなぁ。

俺は承太郎に体を返して精神の世界に引っ込む。

こいつの中にもジョナサンやディオがいるから退屈しないしな。

 

承太郎「ヤレヤレ…」

 

承太郎は帽子を被ろうとして…違和感を感じて頭をさする。

 

承太郎「俺の頭にアホ毛?こんなものは無かったはずなのだが…」

 

八幡『多分、俺の体の特徴だな。星の痣と耳の黒子も出来ていたりな』

 

承太郎「なにぃ!」

 

承太郎は手鏡を持って自分の頭や首の後ろを見る。

あ、星の痣が二つに増えてる。耳の黒子もバッチリ出来てる。比企谷家の特徴であるアホ毛もある。

最後のは似合ってない。

 

承太郎「道理で帽子が被りにくいわけだ…余計な物を作りやがって…」

 

承太郎は渋々頭のアホ毛を無理矢理寝かして帽子を被り直す。

ごめんね。

 

承太郎「何を作るか……油ものが多いからさっぱりしたものを作るか」

 

承太郎はぬたとか芋のにっころがしとか田楽とかを作り始めた。川崎が得意そうだな。

中々渋いチョイスだな。

特にぬたとかは手間がかかるから大変そうだ。

 

八幡『手際がいいな』

 

承太郎「普段から作ってるからな。居候の身だから家事とかは基本、俺がやっている。というか、霊夢はほとんど何もしていない」

 

喋りながらもてきぱきと用意する。手間の間に酒を用意したり、ブラッドをハイプリエステスにして果物をミキサーにかけてジュースを作っている。

 

八幡『本当に便利なスタンドだな』

 

承太郎「便利すぎてたまに頼りきってしまう。こういう忙しい時以外は普段は使わないようにしている」

 

自重していないと堕落してしまうということか。

便利すぎるのも考えものなんだな。

とにかく手順が良い。惚れ惚れするくらいに流れるような作業だ。

 

八幡『完璧人間ってこういうやつを言うのかもな』

 

承太郎「誉めてくれるのは嬉しいが、買い被りすぎだ。完璧な人間なんていない。師匠が教えてくれたことだ」

 

八幡『良い。師匠に出会えたんだな』

 

素晴らしすぎる師匠だ。もうそれだけで眩しすぎて拝んでしまうレベルだ。

それからも承太郎はてきぱきと宴会の準備を整え、全ての用意が揃った。

 

 

キングクリムゾン!

 

霊夢「それでは異世界の外来人の歓迎を祝して……かんぱぁい!」

 

一同「かんぱぁい!」

 

全員が杯を掲げた後に、近くの人?と重ねる。

っいうかさ……。

 

八幡『なぁ。突っ込んで良いか?』

 

承太郎「何をだ?」

 

色々あるが。

 

八幡『何でほとんどが人外なんだ?何でほとんどが女性なんだ?』

 

特にうちの……イチイチめんどいから承太郎博士で良いか。承太郎博士の機嫌が悪いのがわかる。

 

ルーミア「ホントに承太郎にそっくりなのだー」

 

チルノ「お前は最強なのかー?」

 

空条「……」

 

黙って日本酒を煽る承太郎博士。

何とかイライラを抑えているようだ。

 

海老名「はいはーい。こっちのおじちゃんは静かなのが好きだからこっちのお姉ちゃん達と遊ぼうねー」

 

三浦「ほら、あんたらの承太郎が作った物を食べるし」

 

ルーミア「ルーミアは人間を食べるのだー。あなたは食べていい人間?」

 

三浦「いや、あーしを食べんなし」

 

ポルナレフ「誰だよ…人間の歓迎会に食人鬼を呼んだ奴は…」

 

承太郎「ルーミアは俺が働いている寺子屋の生徒だ。こいつの食べ物は別に用意してある」

 

確かにな。大きめの枯れ木を腕に変え、何をしようとするのかと思えば自分の腕を切り落とそうとしたので慌てて止めた。

それ、そのまま出せば良いんじゃね?と言ったら、それもそうか…。と言ってやめた。

冗談だったんだよな?天然でやったんじゃあないよな?

 

そんな事を思っていると……

 

魔理沙「ぎゃあああ!歯が…歯がぁぁぁ!」

 

霊夢「腸が…急に…」

 

おお、効果が現れ始めたか。

 

静「ハッチ……まさかこれにあれを仕込んだの?」

 

ミドラー「有り難いんだけどさ……ぐすっ…これは中々グロい光景だよ」

 

サブレ「ガタガタガタガタ…(震えている)」

 

三浦「ヒキオ…何を仕込んだし…ぐすっ!涙が止まらないし」

 

海老名「まさか毒?ぐす…」

 

失礼な。そんな事をしたら俺のイタリアンの師匠のトニオさんに殺される。

 

承太郎「ブラッドをパールジャムにして仕込んでいたんだ」

 

海老名「パールジャム?」

 

空条「杜王町のイタリアンレストランのオーナーシェフ、トニオ・トラサルディのスタンドだ。料理に仕込む事でこういう現象が起きる。一時的にグロい状態になるが、その後は劇的に体の内側から健康になる能力だ。特に千葉村の戦いからそのままこの世界に来た我々は水を良く飲むと良い。寝不足が解消する」

 

三浦「宴会が終わったら寝るだけなのに寝不足を解消しても…」

 

まぁ、せっかくの宴会だ。寝不足のままよりかはいいだろう。ちゃんと安眠促進の効果も入れてあるから安心してほしい。

 

??「む、満月の寝不足が治った」

 

承太郎「慧音、またハクタクモードで寝てなかったのか」

 

慧音「おお、承太郎か。このイタリアンなる料理は凄いな。これ程の効果があるとは…」

 

幽香「最近花粉症で悩まされていたが、お陰で助かった」

 

承太郎「花好きが花粉症とか…もっと早く言ってくれれば同じように治したんだがな。パールジャムの料理は俺の能力を使って八幡が作ったものだ。お前の花粉症を見破ったのは凄いがな」

 

あー…そこなんだがな、承太郎。なんか良い方に勘違いしてるぞ。

 

八幡『別にこの女が花粉症だからとかそういうのを見て作った訳じゃあ無いんだ。四年前のプッチとの戦いの直前にトニオさんが作った料理を一通り出しただけなんだよ。あの時、トニオさんは俺達を万全にするためになるべくあらゆる症状に適した料理を作ってくれてな。それを真似しただけなんだ。トニオさんの手を見て症状を見破るのはトニオさん自身が独自に東洋医学を勉強した努力の賜物で、パールジャムの能力じゃあない』

 

承太郎『そうだったのか…しかし、わざわざ言わなくても良いことを自己申告するとは。案外律儀だな』

 

これはトニオさんの優しさが起こした偶然であって、俺の功績じゃあない。それを自分の功績にするのはトニオさんの心意気を踏みにじる。料理の弟子としてのプライドが許さなかっただけだ。

 

紅羽「美味しいね!お兄ちゃん!」

 

武「ああ!沢山食べるんだぞ!紅羽ちゃん!」

 

承太郎『八幡、ロリコンは治せないのか?』

 

八幡『知らん。ヘブンズ・ドアーで何とかしてくれ。それに、何とか出来たとしても俺は知恵を貸さんぞ』

 

流石のトニオさんでも心の病や個人の趣向まではどうしようもないと思うぞ?

それに、何でもかんでもスタンドに頼るのは粋じゃあない。あの二人の間にある絆は本物なのかはわからんが、本物であるならば他人がどうこうするのは間違っているだろう。

 

承太郎『それを聞いて安心した。お前はイマイチ信用出来んが、越えてはならない一線は越えてないようだな』

 

それも人それぞれだ。越えてはならない一線がどこまでか…。それは人の数だけまちまちだろう。

世間一般の越えてはならない一線など、俺はとっくの昔に越えてしまっている。

俺の中にある線引きの範囲内に踏みとどまっているのはただの自己満足と、それ以上堕ちないための自制心を保つためのものだ。

だが、それを評価してくれただけでも嬉しいものだ。

それと同時に、油断のならない奴だ。

実を言えば、どうにかする方法なんかいくらでもある。

最たる例は露伴先生のヘブンズ・ドアーだろう。

それを出さなかったのは前述した通りだが、本気でこの男のロリコンをどうにかしたいのならば、承太郎は既にそうしていたはずだ。

それを敢えて質問してきたと言うことは…。

俺を試していたのだろう。

ただの外道か腐れ外道なのかを判断するために…。

ますます面白い男だし頼もしい。俺がやり過ぎる時の抑止力になってくれそうだ。

 

慧音「せっかくだ。自己紹介をしてくれないか?」

 

文「そうですね。歓迎会の醍醐味は自己紹介♪まずはアーシスの皆さんからお願いします♪空条博士からどうぞー♪」

 

呼ばれて承太郎博士が渋々立ち上がる。

 

空条「俺は空条承太郎。海洋学者をしている。そこの静・ジョースターは奇妙ではあるが、俺の年下の叔母にあたる。感覚的には娘みたいなものだ。ここに住んでいる承太郎と混同するので、俺の事は空条で良い」

 

魔理沙「よっ!最強の三代目ジョジョ!」

 

承太郎博士はそれだけ言って座り直した。霧雨のことはさらりと無視した。

 

静「私は静・ジョースター。空条おじさんの祖父であるジョセフ・ジョースターの養子です。私の事は静でお願いします」

 

魔理沙「ジョセフはっ!?ジョセフもいてこそスターダスト・クルセイダーズだと思うぜ?」

 

それは俺も気になった。小町やいろはや仗助やジョルノとかはどうしたんだ?

 

静「パパは別のチームと一緒に別の世界へ行きました。チーム戦闘潮流のリーダーとして」

 

魔理沙「あちゃー…シーザーやリサリサに会って見たかったんだぜ。何気にシュトロハイムとかも嫌いじゃないんだぜ」

 

承太郎「そう言えば魔理沙は第二部が好きだったな」

 

ジジイ達のファンか…。確かに今のジジイはスターダスト・クルセイダーズ時代の姿が近いかもな。それよりは若いけど。

 

静「お兄ちゃんは?」

 

魔理沙「もちろん、仗助やジョルノ、徐倫。全てのジョジョが好きだぜ?静の成長した姿ってとても気になってたんだ。会えて嬉しかったんだぜ」

 

静「それはありがとうございます。私は基本世界とはだいぶ違うのですけどね」

 

ワイルド・ハニーの静・ジョースターか。もしかしたら平行世界の内のどれかで共闘してるかもな。

俺の事だから貧乳とか言って悪態ついて殴られているかも知れんが(予感的中。別の世界で殴られている。宿主の体で)。

 

ミドラー「あたしはミドラー。ジプシーダンサーさ。こんな若い娘達の中で、あたしみたいなおばさんがいるのは場違いかも知れないけど、仲良くしてくれると嬉しいよ」

 

霊夢「おばさんだなんて…。凄いお綺麗じゃないですか?」

 

魔理沙「歯は?空条博士にやられて折られちまったんだろ?」

 

ミドラー「ジョルノ社長に治して貰ったんだ。今のあたしの歯は自前だよ」

 

魔理沙「良かったんだぜ。ミドラー」

 

口は乱暴だが、優しい奴だな。霧雨。それに、博麗も。

 

承太郎「しかし、ミドラーさんが空条博士の仲間になっているのは驚きだな。八幡がDIOの転生だからか?」

 

ミドラー「八幡に恩があるのは確かだけど、それは八幡がDIO様だからじゃあない。四年前のプッチの起こした事件の時、あたし達二十年前の刺客はありとあらゆる方法で集められたのさ。あたしは大事な養子を人質に取られて無理矢理参加させられていた。そこを匿ってくれたのが東方社長やジョルノ社長、八幡達なのさ」(第2章参照)

 

魔理沙「色々あったんだな」

 

ミドラー「そうだね。今は空条博士も大切な友人で、子供達を可愛がってくれているんだ。八幡も子供達と歳が近い関係で仲良くしてくれているし、家族が幸せなのもアーシスのお陰さ。だから、あたしは恩返しの為に八幡を助けに来たのさ」

 

ありがとう…。ミドラーさん。俺もあなたは大切な友人ですよ。

 

ポルナレフ「俺はジャン・ピエール・ポルナレフ。よろしく頼むな。それにしても俺が幽霊なのに驚かないんだな」

 

慧音「幻想郷では幽霊なんて日常的にいますから」

 

幽霊が日常って……。

 

ポルナレフ「そうか…。だが、自然に受け入れてくれて感謝する」

 

霊夢「私は大ファンでした!亡くなられたのは惜しいですよ…」

 

ポルナレフ「メルシー。霊夢」

 

本当にポルナレフさんは愛されてるな。

 

三浦「あーしは三浦優美子。モハメド・アヴドゥルの転生」

 

霊夢「アヴドゥルー!あの兄貴の転生が女ぁ!?」

 

魔理沙「でも、何か似合ってるんだぜ。どことなく面倒見が良さそうだしな。DIOを助けに来てるし」

 

霧雨。正解だ。

 

三浦「ヒキオはしゃくだけど友達だし。承太郎の家族だし。当然っしょ?」

 

恨まれているのに何だかんだで仲良くしてくれているし、こうして助けに来てくれている。

三浦には感謝しきれない。それはこの娘にも言える。

 

海老名「わたしは海老名姫菜。花京院典明の転生だよ」

 

承太郎「ほう…花京院の転生か…。アヴドゥルと同じで女に転生したのか」

 

海老名「あ、そっちの承太郎はヒキタニくんと同化してるんだっけ?」

 

承太郎「ああ…すぐに助けられなくて悪いと……」

 

その時、俺は海老名の眼鏡が光り、口がイヤな感じで歪んだのを見逃さなかった。

くるぞ…海老名の新たなスタンド能力が!(違う)

 

海老名「ジョジョハチきましたわー!身も心も一つ!BLの究極形態!これでご飯は何杯でもいける!コミケのネタに使える!おいしいの、期待してるね♪」

 

そう言って呪いの腐のオーラを全開にして来やがった!

やめろ、呪うな!腐のオーラの餌食にするんじゃあない!

鼻血を拭け!ヨダレを垂らすな!

 

承太郎「海老名姫菜!貴様、腐ってるなぁ!?」

 

承太郎がガクガク震えながらツッコミを入れる。

腐っているんじゃあない!腐りきっているんだ!

 

三浦「海老名!異世界に来てまで何してるし!擬態しろし!ほらティッシュ!鼻血拭けし!ヨダレを拭けし!美少女が台無しだし!」

 

海老名のストッパー、おかん三浦が世話を焼く。

 

承太郎「濃い…濃すぎる…」

 

また胃に効く料理をパールジャムで作ってやるよ。

 

承太郎「ああ。だがお前も胃痛の原因だからな?悪霊」

 

海老名「腐の香りが!」

 

三浦「いい加減にしろし!」

 

すげえな…海老名の腐の嗅覚。

 

サブレ「ワンワン!」

 

サブレ。犬語で言っても通じないと思うぞ?

 

文「『サブレ様だ。イギーの転生だぜ。覚えときな』だそうです」

 

通訳がいたー!

 

魔理沙「承太郎にジョースターにポルナレフにアヴドゥルに花京院にイギー…ミドラーにDIOも揃ってホントにスターダスト・クルセイダーズなんだぜ。少し違うけど」

 

まぁ、ジョースターはジョースターでもジョジョは静・ジョースターだからな。それに、スタクルのメンバーとは違うのがあと一人と一匹いる。

 

エンポリオ「僕は空条エンポリオ。承太郎お父さんの養子で徐倫お姉ちゃんの義理の弟です。戦闘は苦手ですからポルナレフさんと一緒にいると思います。よろしくお願いします。こっちは亀のココ・ジャンボといいます」

 

承太郎「ココ・ジャンボは俺も持っている。ほれ」

 

承太郎は懐からココ・ジャンボを取り出した。

あまりこっちのココ・ジャンボに近付けるなよ?一応は首に時計型通信機(同一存在の接触による消滅防止用のアイテム。閣下と連絡を取れる異世界通信機も兼ねている。藤崎沙織さんの傑作の中でも一番使用頻度が高い)を付けているから大丈夫だと思うけど。

まさかココ・ジャンボにこの通信機が役に立つときが来るとはな。

 

さて、後は俺か。ブラッド、体を借りるぞ。

 

ブラッド『ま、またですか!?』

 

ザ・ジェムストーン!

 

G・S「俺は比企谷八幡。わけあって魂が砕けてこの幻想郷に流れ着き、この承太郎に拾われた。ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーが百年の共有生活で融合し、転生したのが俺だ。迷惑だろうがよろしく頼む」

 

魔理沙「よろしく頼むんだぜ」

 

霊夢「お願いだからあっちの私とは別扱いでお願いね」

 

そして今度は幻想郷組だ。長くなるから主要なところだけをピックアップ。

 

霊夢「ご存知だとは思うけど、私は博麗霊夢。この幻想郷の結界を守る博麗神社の巫女で、異変が起きたときは幻想郷の秩序を守る為に解決に乗り出す役目を担っているわ。霊術と空を飛ぶことが出来る程度よ」

 

空を飛べるって、立派にすげぇな。程度…どころじゃあないだろ。

 

承太郎『程度の解釈違いだな。何々が出来る程度…と言う言い方は、スタンド使い的に○○が出来る能力…と捉えれば良い』

 

そう言うことね。ハチマン、理解した。

しかし、案外重責だな。モノグサ巫女ってイメージだったけど。

 

承太郎『あながち間違ってない。修行も適当だしな』

 

おい。

 

魔理沙「あたしは霧雨魔理沙だぜ。あたしは魔法を使う程度だぜ。森で魔法具を作って売ったり、魔法の研究をしているんだぜ。霊夢と一緒に異変解決に出掛ける時もある。ちなみに種族は人間だぜ」

 

霊夢「補足するわ。魔法使いという種族が別にいるけれど、魔理沙は人間の魔法使いなの。八幡の魂が飛んでいった先には駒王という特異点がある世界があるけれど、そこにも種族が魔法使いという存在がいるわね」

 

空条「仗助が行った世界だな。相当過酷な世界だと聞いているが」

 

アリス「私が種族的な魔法使いね。ちなみに魔理沙の職業は泥ぼ……」

 

魔理沙「つっこみマスタースパーク!」

 

アリス「きゃあああああ!」

 

ショートカットの魔法使いが霧雨の放った極太ビームに撃たれて飛んでいった。

って待て、今何を誤魔化した?

 

バチュリー「よく魔法書を持ち逃げされてるわ。アリスの言っていることはあながち間違いじゃないかも…」

 

魔理沙「盗んでいるんじゃない!死ぬまで借りているだけなんだぜ」

 

そうか。それなら盗んだ内に入らんな(同じ穴のむじな的な思考)。

 

承太郎『それを盗むというんだ。危うくお前も死ぬまで借りられるところだったんだぞ?』

 

マジかよ…。

 

承太郎『だが魔理沙は強い。種族が魔法使いじゃあないのにも関わらず、その強さを支えているのは不断の努力によるものだ。そこは俺も認めている』

 

へぇ。優雅に浮かんでいるように見せて、水の中で必死に足をばたつかせて泳ぐ白鳥のようなものか。

 

文「私は射命丸文。幻想郷の妖怪の山に住む鴉天狗ですぅ。文々。新聞を発行してまーす」

 

まるで基本世界のいろは(イロハ)のようにあざとい奴だな。

 

承太郎『お前達が取材を断ったのは正解だ。捏造とかをたまにやるからな』

 

マジで!?ホントにイロハみたいな奴だ!

こいつは要注意…と。

 

承太郎『だが、古くから幻想郷に関わっているかも知れないという疑念もある。見た目と態度に騙されない方が良いぞ?』

 

いろはの強さとイロハのあざとさを併せ持つって感じか。そんないろはは怖いな…。弥七?なにそれ。

 

慧音「上白沢慧音だ。人里で寺子屋を開いている。ちなみに承太郎には週に何度かは教師をしてもらっている」

 

承太郎「俺の雇い主だ。ちなみに種族はワーハクタク。知の獣人だ。後天的な獣人らしいがな」

 

知の獣人、ハクタクか。

あ、承太郎博士の方が興味をそそられている。

海洋学者としての知的欲求は凄いからな。

 

八幡『頭が回るんだな』

 

承太郎『ああ、本当に頭をよく使う。頭突きにもな』

 

頭を使うの意味がちがくね?

 

幽香「私は風見幽香です。花と戦いを愛する妖怪よ。基本的に弱い者には興味ないし、人を襲うのもないから安心して良いわ。花をわざと傷付ける者には容赦しないけど」

 

八幡的な意訳…花に対してヤンデレの戦闘狂

 

承太郎『不本意だが間違ってもいないな』

 

えー…案外ひねくれた解釈なのに間違ってないのかー。

 

八幡『なぁ、お前の周囲も相当キャラが濃いな。むしろ俺達の方が大人しいまである』

 

承太郎『お前と静・ジョースターと海老名姫菜も相当キャラが濃いと思うがな』

 

いやいや、それほどでも♪

 

承太郎『そこで照れるあたり、相当根性がひんまがっていると思うぞ?ヤレヤレだぜ』

 

案外退屈しなくて良さそうだ。

 

その夜の宴会はつつがなく終わった。

遅くなりすぎたので霧雨、上白沢、風見、射命丸はジョジョ達と同様に博麗神社に泊まる事になった。

 

承太郎『やはりあいつらが来ていないのは妙だ…八幡達を見極めに来ていないのはどう考えてもおかしい。どうなっている?』

 

承太郎は何かが引っ掛かっているらしい。

度々話に出てきた奴等の事か…。

それも気になるんだが、それよりもさ…

 

八幡『何でお前と博霊は添い寝してるんだ?』

 

承太郎『おかしいか?』

 

いや、もう良いわ。お互い常識なんてあってないようなもんだしな。

 

←To be continued




はい。今回は以上です。

次回から冒険が始まります。異変のはじまりです。

それでは次回もよろしくお願いいたします。

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