side比企谷八幡
宙を舞う魂達。DIOから解放された魂達だ。
そこには真実から弾かれなかったジョナサン・ジョースターの魂もあった。
承太郎「終わったな…」
八幡『ああ…』
承太郎「じゃあ、とっとと出ていけ。悪霊。俺の問題は俺が解決する。もうお前の力は必要ない」
八幡『つれねぇ奴だ。ま、退屈はしなかったよ。お前の中は』
俺は承太郎の右腕から聖なる遺体となって外に出る。
同時に承太郎の二つ目の星の痣とアホ毛が消える。
静「ハッチ?」
俺はジョジョにある魂の欠片に導かれるようにジョジョの中に入る。
お邪魔するぞ、相棒。
ジョジョの体にタトゥーではない本物の星の痣、耳の三連ほくろ、アホ毛が出現する。
八幡『よぉ、ただいま。相棒』
静『お帰り。相棒』
ジョジョの心の中で再会を喜び合う俺達性悪コンビ。
承太郎「やっと妙なアホ毛が消えたか。帽子が被りにくくて仕方がなかったぜ。ヤレヤレだ……」
静「じゃあ、閣下を呼ぼうか?」
空条「待て。幻想郷には閣下も直接は来れない。一度博麗神社の結界を通る必要がある」
あ、そう言えば幻想郷からは博麗神社からしか帰れないんだったっけ?
外の世界に一回出てからじゃないとどジャアァァァン出来ないじゃん。
やっと帰れると思ったのに…。
紫「それならば私が博麗神社まで送ろう。直接からでも行けるが、挨拶無しで帰ることもあるまい。今回の関係者は全員博麗神社に集まっている」
そう言って八雲は空間を開ける。
ジョニィのブラッド・シャドウみたいに瞬間移動が可能なのか。
西行寺や魂魄も着いてくるようだ。
こんな厄介な集団を見送ろうだなんて…物好きな連中だ。
ヤレヤレだぜ。
一同はその空間の割れ目の中に入った。
俺はもう一度冥界を…西行妖を見る。
承太郎が使ったザ・ジェムストーン・レクイエムによって魂もろとも消滅したDIO。
もしかしたらあの姿は俺がなっていたのかも知れない。
だが、俺はオーバーヘブンを拒否した。
俺はならない。オーバーヘブンには…。
まやかしは…いらない。
俺の天国は…千葉にある。
静『そうだね。帰ろう…私達の
side静・ジョースター
隙間を通って出た先には、まやかしの冬が終わり、鈴虫等が鳴く夏の夜が深まる博麗神社の境内だった。
静「お別れ…かな?承太郎さん。霊夢」
承太郎「いいや。まだだ…」
あれ?
承太郎「俺はあの悪霊の本体を一発殴らんと気が済まん!」
恨まれてるなぁ…ハッチ。
霊夢「私も。ついでにそっちの私も殴りたい」
恨まれてるよ?うちの世界の霊夢。
魔理沙「わたしはリアルジョセフやシーザー、リサリサに合いたいんだぜ!」
チーム戦闘潮流が好きだね?霧雨。
マーチを怒らせてルビーレーザーやられても知らないよ?ハッチの話だと外の世界じゃマスタースパークは使えないみたいだし、多分だけどマーチだけはこの世界の戦士と渡り合えると思う。
空条「ならば全員は無理でも、ファンタジー・スターダスト・クルセイダーズのメンバーは来れば良い。辛い戦いを潜り抜けた仲間だ。是非とも八幡の復活を見届けて欲しい」
紫「短期間なら許すわ。世話になったことだしね」
おおっと。若い女の子が苦手なおじさんにしては凄い大サービスだね。
慧音「面白そうだ。平行世界を見るなど滅多に出来る体験ではない」
流石は賢者。知的探求心が半端じゃあない。
文「外の世界に平行世界…ネタが来たーー!」
多分、捏造新聞だと思われるだけだと思うよ?
幽香「外の世界の花か…興味あるな」
現代日本に花を求められてもなぁ…。まぁ、ハッチの本体は千葉村…群馬県の山のキャンプ場だから自然は豊富かな?
咲夜「あまり興味がないのですが……あ、行かなきゃダメですか?そうですか…お嬢様命令ですか。わかりました」
レミリアに睨まれて渋々着いてくる感じだね。
ルーミア「サブレ、また来るんだよ?今度こそ食べるからね?」
サブレ「ガルルルル!(絶対イヤだ!)」
橙「犬はあまり好きじゃ無かったけど、サブレの事は好きになれそうだにゃ!また来るんだにゃ!」
サブレ「ワン!(良いぜ。その代わりガムを寄越しな)」
ルーミアと橙がサブレを抱き締めて体を撫でる。
美鈴「ミドラー。次に来たときは今度こそ本当にクンフーで勝負しよう」
ミドラー「止めとくよ。幻想郷の戦士は強すぎる。あんまりおばさんをいじめるんじゃあないよ。それよりもあんたの弾幕は綺麗だった。また見せとくれよ」
ルナサ「ミドラー……次に来たときは」
メルラン「私達の演奏とミドラーの躍りで…」
リリカ「セッションしましょう!」
ミドラー「良いねぇ。宴会の華になりそうじゃないか」
プリズムリバー三姉妹と紅美鈴がミドラーさんと握手を交わす。
大妖精「姫菜、また来なよ。その時は一緒にイタズラしよ?」
チルノ「最強のイタズラを考えとくのだー!」
海老名「良いね良いねぇ♪出来ればBLの美味しいイタズラを!」
妙な約束を交わす腐女子とイタズラ大好き妖精コンビ。
何気にリリー・ホワイトも混じってる。
おいコラ(# ゜Д゜)
お別れムードが台無しな妄想するな。イタズラ大好きな妖精をそっちの世界に勧誘しようとするな。
パチュリー「優美子。あなたのスタンド能力はもっと応用が効くと思うわ。今度来たときまでには研究をしておくわね?」
アリス「私も協力するわ。と……友達…だしね」
三浦「ありがとうパチュリー、アリス。あーしもマジシャンズ・レッドの限界を知りたいし、お願いするわ」
マジシャンズ・レッドの応用か…。ただでさえ強いスタンドだからなぁ…。
頼もしいやら恐ろしいやら…。
本物の魔法使いが考える応用は恐い。
小悪魔「ポルナレフ様。次こそは負けません!」
妖夢「成仏する前に是非とも再戦を…」
ポルナレフ「私の残された時間は少ない。多分、それは叶わぬ話だろうが…。だが、導かれし小道の代わりに、成仏する場所はあの冥界が良いかも知れないな。その時はまた勝負しよう」
ポルナレフさんがココの甲羅から上半身だけを出して返事をする。
ココの中に入ってないと外の世界に出た瞬間に成仏しちゃうかもだしね。
フランドール「おじちゃんなお兄ちゃん!また遊ぼうね!」
藍「オリジナル空条承太郎。次に来られた時は妖怪の山をご案内します。外の世界では絶滅した生物もいますから」
紫「それは良い。ハイキングがてら楽しもうではないか」
空条「フランドール。戦い以外だったら構わん。そして八雲達よ。それは興味がある。是非ともお願いしよう」
エンポリオ「研究に没頭して徐倫お姉ちゃんに怒られないようにしなよ?父さん」
親バカ根性と学者魂が発動するおじさん。
別に良いけどエンポリオが危惧した事になりそうだよね。
何ヵ月も幻想郷に籠られたら財団的にもキツいかな?
お飾りに近いとはいえ、会長なんだしさ。
正式に会長をお兄ちゃんに譲ってからにしてよ?
そして……
レミリア「静。いえ、七代目ジョジョ。次は優雅にお茶でも楽しみたいわね」
幽々子「あ、それは私も興味があるなぁ♪一緒に楽しみましょう♪」
レミリア・スカーレットと西行寺幽々子がお茶会の誘いをしてきた。
良いねぇ。
静「その時は私のお兄ちゃんや幼なじみ…もちろんハッチも連れてくるわ。徐倫お姉ちゃんも連れて来ようかな?」
私は二人と握手をする。
命のやり取りをしたというのにさっぱりした人達だ。
正確には吸血鬼と幽霊だけど。
それぞれが次に会うときの約束を交わし、幻想郷を去るときがやって来た。
霊夢「結界を弱めたわ。さぁ、アーシスの世界に行く人達は通って頂戴」
霊夢が結界を弱める。
楽しかった。結構キツい旅だったけど、貴重な体験が出来た。
結界を抜けて外の博麗神社に出ると、既に連絡を受けていたのかファニー・ヴァレンタイン大統領が待っていた。
ファニー「諸君。無事に終わったようで何よりだ。既に一色いろは、比企谷小町が任務を終わらせて戻って来ている。その世界の仲間達を連れてな」
イーハとマーチ……上手く行ったんだ。
今から帰るよ。ハッチを連れてね。
承太郎「ふ……歴代ジョジョの仲間達と転生か…会うのが楽しみだな。ついでに比企谷八幡の被害者の会でも結成するか」
承太郎さんは自分の先祖達に会う形になるもんね。
実に楽しそうだ。
静「閣下。お願いします」
ヴァレンタイン「ふむ。了解した。それでは…」
さようなら。素敵な楽園…幻想郷。
またいつの日か!
ヴァレンタイン「どジャアァァァン!」
第4章ー3 「幻想郷のスターダスト・クルセイダーズ」完
第4章ー4 「駒王町でもダイヤモンドは砕けない!」
←To be continued
これにて幻想郷のスターダスト・クルセイダーズは完結です。
次回からは第4章ー4。
ハイスクールDXDの世界に入ります!
東方仗助が主人公の「駒王町でもダイヤモンドは砕けない!」です!
………が、俺ガイルキャラがめぐりっしゅとカマクラしかいない!Σ( ̄▽ ̄;)
それとですね。
第4章ー4と第4章ー5はコラボ側の先生がプロット&執筆をしてくれる事になってますので展開は私もわかりません!
半ば私も読者側に回ります!
なので、第5章の準備に取りかかります!
更新は遅くなるかもですが、次回からもよろしくお願いいたします!