やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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GIOGIOさんとの再コラボです!

設定としてはうちと違ってあまりストーンオーシャン外伝の帰還から時間は経過していません。

なので当時はほぼ同い年だった主人公の陽乃と承一郎は、今では陽乃は大学生、かたや承一郎は八幡と同世代という形になりました。
「五人目のDIOの息子」におけるストーンオーシャンからの実年表的には3年後という推定なので、第二章から四年後の八幡よりも1つ年上という形になりますでしょうか?
あの時は仲間と協力して何とか勝てた承一郎。個人ではまるで勝てなかった陽乃と八幡はどこまで彼に追い付けたのか。
それでは多重コラボのとりをつとめる雪ノ下陽乃が主人公の第4章ー5「ニセコイの世界の黄金の旋風」。
別名「ジョジョの奇妙な冒険ー五人目のDIOの息子ー対やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。ー第2幕ー」
始まります。


第4章ー5 GIOGIOさんとの再コラボ 「ニセコイの世界の黄金の風」
原石と水晶の再会


side一条承一郎

 

承一郎「…もう少し諜報班に調べさせて、その後に戦闘班を派遣してくれ。情報が少ないと任務の失敗に繋がる」

 

僕はカズやオセロットからマザーベースの経営状況を確認して、スタッフ達や任務の内容など、あらゆる事案をさばいていく。

 

オセロット『了解だ、ボス』

 

承一郎「それと…何?寿司を食べたい⁉︎なんだこのマザーベースのスタッフ達の要望は⁉︎エヴァだろ絶対!前一度奢ってやったらこれか…GMP(資金)が足りないから無理だと言ってくれ!」

 

この前エヴァが寿司を食べてみたいとごねたので奢ったらこの始末だ。

 

カズ『ボス、エヴァだけじゃあない。他のスタッフ達も食べたいという要望があったんだ』

 

承一郎「なんでそうなるんだ…!」

 

カズ『いやぁ〜、前大きな任務が成功した祝いにオレが皆に奢った事があったなぁ〜…』

 

承一郎「カズゥ〜ッ!」

 

オセロット『ボス』

 

承一郎「今度は何だい?」

 

オセロット『…俺も寿司が食べたい』

 

承一郎『ブルータス(オセロット)、お前もか!」

 

僕はつい指でこめかみの辺りを押さえてしまう。

 

承太郎「承一郎…大変そうだな」

 

ジョルノ「そうですね、僕の組織と同じくらい…いやそれ以上の組織ですからね…。大変だと思いますよ?」

 

兄さん達、見ているだけだから分からないけど、ウチは Private Military Company (民間軍事会社)、つまりは傭兵達を束ねる必要があるからギャング組織よりも面倒なんだ。

 

GMPが赤字になるとすぐにケンカし始めるし、それを止める羽目になる。毎回ナイフを自ら突き刺すこっちの身になってほしい。←⁉︎

 

しかもいつもダイヤモンドの原石を色んな所に隠すし…スタッフ全員に一人ずつ尋問するの大変なんですよ!

 

承一郎「何?水鉄砲の開発?カズ!研究開発班に真面目にやってくれと言ってくれ!ウチには水鉄砲を作る余裕はないって!どうせなら消音器サプレッサー付きの銃の方が…」

 

その時だった。

 

突然現れた肉体の波長に気づいたのは。

 

承一郎・承太郎・ジョルノ「「‼︎!」」

 

カズ『…どうした、ボス?』

 

承一郎「いや…何でもない。しょうがない、寿司は考えるが水鉄砲は論外だ。GMPを無駄に使うなよ」

 

僕はカズとの連絡を切る。

 

承一郎「…行きましょう。何か胸騒ぎがする」

 

承太郎「ああ」

 

僕はジョルノ兄さんと承太郎さんを伴って外へ出た。

 

外には、人のミイラのような…左足があった。

 

だが僕はこれは…いや、この左足の前の人物を知っている。

 

ジョルノ「これは…この感覚は…父の…」

 

承太郎「間違いなくDIOの気配…だが、何かが違うとわかる」

 

承一郎「これは…この感覚は…まさか八幡……。嫌な予感はこれだったのか!何で八幡はこんな姿になってこの世界にいるんだ!」

 

僕は八幡の左足を拾う。

 

ジョルノ「よせ承一郎!迂闊に触るんじゃあない!」

 

八幡の左足は僕の体に吸収される。

 

ジョニィ『八幡の記憶が入ってくる……お前は……こんなことになると知りながら…レクイエムをやってしまったのか…』

 

僕は頭を押さえて座り込む。

 

承太郎「承一郎!どうした!大丈夫か!」

 

承一郎「大丈夫です。兄さん…承太郎さん。あの遺体は比企谷八幡…僕が大統領に連れ去られた世界にいた父とジョナサン・ジョースターが融合して転生した男の…レクイエムを発動した慣れの果てです…何で僕を呼ばなかったんだ…八幡……」

 

そのまま僕は意識を失った。

 

それと共に八幡の意識も闇に沈んで行く。僕に呼び掛けるこの世界の承太郎さんとジョルノ兄さんの声を精神の内側で聞きながら…。

 

 

side雪ノ下陽乃

 

ヴァレンタイン「どジャアアアン」

 

閣下のスタンド能力で私はこの世界にやってきた。

来たのは私、雪ノ下陽乃。それにSPW財団イタリア支部兼ヨーロッパ最大のギャング団、パッショーネのボスであるジョルノ兄さん…ジョルノ・ジョバァーナ。その妻であるトリッシュ・ジョバァーナ。イタリア支部上級幹部のグイード・ミスタ。元パッショーネ幹部のブローノ・ブチャラティの転生者で総武小学校の六年生で、総武高校家庭科教師の鶴見先生の娘、鶴見留美。そして、私の妹で総武高校国際教養科の2年生、雪ノ下雪乃。

彼の……四年前の戦い…ストーンオーシャンの戦いで共に「クリスタル・クルセイダーズ」の一員として私達の中核になった彼…一条承一郎君の世界に…。

一条承一郎。クリスタル・ボーンのスタンドを持つこの世界の七代目のジョジョ。

かつては仗助社長、ジョルノ兄さん、億泰さん、ミスタさん、ジョジョちゃん、八幡君、いろはちゃん、小町ちゃん、私の9人がかりでやっと勝てた…しかも一度は負けを装い、騙し討ちでやっと勝てた二重人格のスタンド使いで、後にストーンオーシャンを戦い抜いた私達の大切な仲間…。

……と、感慨深げで言ってもこの世界には何度も訪れて何度も会っていたりする。

主に感想欄で八幡君と小町ちゃんとジョジョちゃんが承一郎君にちょっかい…というレベルを超えたイタズラをしかけに(メメタァ!)。余りにイタズラが酷くて徐倫ちゃんとかが拳骨落としに行ったくらいだし。

特に酷かったのは承一郎君の大切な人達の前でジョジョちゃんが露伴先生、いろはちゃん、ガハマちゃん、戸塚くんと結託して偽装浮気現場を見せるイタズラを仕掛けた事だったとか。閣下を通じて猛講義してきたっけ。懲りてないみたいだけど。

人の事は言えないんだけどね?承一郎君の文化祭の時はアーシスのみんなで彼の演劇を見に行ったりしたし。

(おまけコーナーでそれぞれのイタズラを公開します)

それで実は彼が私よりも年下ということを改めて認識した。

結構な被害をかけたみたいだから助けてもらえるか心配だなぁ…。

 

ヴァレンタイン「ふむ……これで全員をそれぞれの平行世界へ送る事が出来たかな?」

 

ジョルノ「閣下、お疲れ様でした。必ず僕たちは八幡を連れて帰ります。そしてまた、わさびを塗り付けないてあげます。二度とこんなバカな事をやらかさないように」

 

留美「その辺の鬼畜さは昔よりもパッショーネにそまってない?」

 

ジョルノ兄さん……相変わらずだね。今は留美ちゃんがいるから生首を作るのは簡単だしね。

四年前に負けた腹いせに彼にワサビをやらないか心配よね。

それよりも………

 

雪乃「…………」

 

雪乃ちゃん……。

柱の一族に覚醒しちゃったガハマちゃんばかり目立つけれど、雪乃ちゃんもブラッディ・スタンド使いとしてその覚醒の片棒を担いじゃった罪を感じている。知らなかったとは言え八幡君がこんなことになっちゃったのは自分にも責任があると思ってる……。

 

ヴァレンタイン「雪乃君。由比ヶ浜君同様、君が罪の意識を感じる必要はない。全ては汐華やウルフス…それらの責任だ。君は巻き込まれたに過ぎない」

 

雪乃「閣下……」

 

ヴァレンタイン「由比ヶ浜結衣君も今回の旅で乗り越えられると信じている。それに、比企谷八幡君は君を恨んでなどいないだろう。変わってきた君達の未来を輝かしい物と思っているようだった。君は胸を張っていればいい。君も乗り越えられると私は信じている」

 

ジョルノ「雪乃…。君は何も悪くない。それに、八幡は死んではいないんだ。連れ帰れば良いじゃあないか」

 

トリッシュ「雪乃ちゃん。私からも応援するわ。だから気をしっかり持ちなさい」

 

雪乃「ジョルノ兄さん…トリッシュ姉さん…」

 

あらら。ジョルノ兄さん夫婦に雪乃ちゃんを励ます役目を取られちゃったなぁ。

いまや雪乃ちゃんはパッショーネにとっても妹的な扱いだ。ジョルノ兄さんに家族認定されたからね。

だから、彼も雪乃ちゃんを励ます。

 

ミスタ「安心しろよ、雪乃よぉ。あの野郎は転んでもただでは起きねぇ奴だからよぉ。案外録でもねぇことを考えているんじゃあねぇの?他の世界に行ったあいつもよぉ。おめぇが罪の意識を感じるのがバカらしくなるのがあいつなんだぜ?なぁ陽乃」

 

留美「……ミスタにそこまで言わせるなんて…。余り話せなかったけど、八幡はパッショーネに引き入れたい存在みたいだね」

 

陽乃「安心して留美ちゃん。既にジョースター家やスピードワゴン財団全体がある意味ではパッショーネだから」

 

酷い言い種だねぇミスタさん。その意見には同意だけどさ。

それに留美ちゃん…。ただでさえ性格があれだった八幡君をより外道にしたのはパッショーネだから。と言うよりもたまにイタリア支部に遊びに行ったり定期会で仕事に行った幼なじみーズ(仗助、静、八幡、いろは、小町と同列扱いの私)を平気でパッショーネの抗争に巻き込んではその精神をギャングにしたのはパッショーネだからね?今では臨時構成員扱いだから。

平塚ちゃんとか隼人が良く無事で済んでいることに驚いているくらいなんだから。

 

雪乃「ありがとうミスタさんに留美ちゃん…って、姉さん?私もアーシス(特務部隊スピードワゴン、『USS』の略称)の一員なのだけれども…それだと私もギャングになってしまうんじゃあ……」

 

ある意味そうなるわね。下手なギャングよりも表向きは世界最大の企業という顔を持っている分だけたちが悪いわ。戸塚くんもそればかりは嘆いているものね。

ギャングと言っても下手な行政よりは地域の治安を守っているところが救いだけど。

 

ヴァレンタイン「元クリスタル・クルセイダーズの者達には彼の事は説明不要だろう。この世界の私から連絡が入ったが…。既に八幡君は彼と同化をしてしまっているようだ。そして、異変は始まっているらしい。いや、元々彼の事情に介入する形となるが…」

 

同化?承一郎君やジョニィと八幡君が?

ジョニィ・ジョースター…。一条承一郎君のもう1つの人格。以前会ったときは「JOJO」と名乗っていたけれど、イタズラを仕掛けている時にその名を知った。性格はむしろジョニィの方が八幡君に似ているかも知れない。

 

ジョルノ「ちょうど来たみたいだよ。彼が」

 

来た?

私の中に入って来ている八幡君の魂の欠片が反応する。

これは…魂の共鳴?八幡君の魂の欠片が近くにある?

 

陽乃「八幡君の魂が近くに!」

 

ジョルノ「わかってるよ、陽乃。スタンドを使いの血縁者同士は互いの存在を感じ合う事が出来る。わかるだろ?」

 

わかる。私がジョルノ兄さんや雪乃ちゃんを感じる事が出来るし、ジョースター家の人達もそう。エンヤ婆は息子の死を聖痕として感じる事ができていた。

そして四年前はジョルノ兄さんと八幡君は私達の世界にやって来た彼を感じていた。

彼は世界は違えどジョルノ兄さんとは腹違いの弟。だからジョルノ兄さんは彼を感じる事が出来る。

ジョルノ兄さんとは種違いの親戚である私とは血縁では無いから感じることはできないけれど。

だけど波紋の気配察知で誰かが突然近くに現れ、接近して来ることは感じ取れた。

相変わらずの瞬間移動能力ね。ブラッディ・シャドウ。

 

承一郎「やはりあなた達ですか。久し振りですね。八幡の世界のジョルノ兄さん、ミスタさん、陽乃、雪乃。そっちの子は初めてましてかな?」

 

既に事情を知っているのか、承一郎君は特に驚いた様子もなく、朗らかな笑顔を向けて歩いてきた。

黄金の風と水晶の牙の新たなる冒険を織り成す者達の再会だった…。

 

←To be continued

 

 

おまけコーナー♪

 

これは本城淳とGIOGIOの互いの作品の感想欄で繰り広げられていた知られざる戦いである。

その知られざる戦いを少し覗いてみよう。

 

第1話「補充金と世界を滅ぼす光速の赤き光線」

 

これは承一郎が千棘と共に(偽装の為に)デートをした際、子犬を拾い、一緒に飼い主を探した直後の話である。

一週間後、承一郎は秀英組(ニセコイにおける主人公の家業であるヤクザ)の協力により、子犬を飼い主に返した際、すっかりすっかり子犬に情を移してしまった千棘に対し、承一郎は彼女を慰める為にラーメンを奢ると約束する。

詳しくは「ジョジョの奇妙な冒険ー五人目のDIOの息子ー」の本編第57話「子犬はとても癒される」を参照。

なお、そちらには承一郎から見た本作の第二章も展開されているのを追記しておく。

なお、この話は第3章のガンズ・アンド・ローゼズの話の頃だろうか。

 

side一条承一郎

 

ほうほう、犬を飼い主に返したか。

 

承一郎「………ラーメンでいいかい?」

 

千棘「…………何の話?」

 

千棘の顔は涙が流れていた。

 

承一郎「…おごってあげるよ。…頑張ったんじゃあないかい?君なりに」

 

千棘はズビッ…‼︎と鼻水をすすって、

 

千棘「…大盛りでもいい?」

 

と言った。

 

承一郎「………ドンと来い」

 

承一郎は答えた。

 

side太陽光の赤石の少女

 

??「目標はラーメン屋に移動」

 

少女「了解♪」

 

再びside 一条承一郎

 

千棘「…チャーシューメン大盛りに肉ダブルでトッピングにコーンともやしほうれんそうと白菜煮卵メンマネギ…」

 

承一郎「えっ⁉︎ちょっと待て、大盛りだけじゃあ…‼︎」

 

千棘「細かい事言ってんじゃあないわよ。あと替え玉一つ」

 

ジョニィ(そんな残金装備で大丈夫か?)←某天使風

 

承一郎(…大丈夫だ、問題ない…多分…)

 

補充金が必要かな?と思っている承一郎の背後から、その補充金を持った天使の皮を被った悪魔が忍び寄っていた。

 

??「はい、一条さん。補充金だよ?」

 

アホ毛のチャーミングな野暮ったいセーラー服を来た見覚えのある…本来ここにいるべきではない…どころかこの世界にいるはずのない成長した少女がものすごい輝く笑顔で万札を数枚手渡して来た。

僕は知っている。この少女が…正確にはこの天使のような美少女の兄が満面の笑みを浮かべているときは録でもないことを考えていると言うことを。

そして、それはこの少女にも同じことが言える。

 

補充金は確かにありがたい。

ただし、それに重なるようにしている凶悪なスタンドが指を向けていなければ。それに補充金を受け取る理由がわからない。

おまけに既に指は向けられている…詰んだ…。

 

ジョニィ「お、お前は…その指先は何?赤く光ってるのは気のせいだよな?小………」

 

ピカッ!シュウウウ…………

 

小町「ミッション終了~♪補充金は慰謝料だよ?じゃあね~♪お兄ちゃん、ミッション終了だよ~♪」

 

ジョニィ(野郎……八幡の差し金か……)

 

ジョニィ・ジョースター(ブラッディ・シャドウ)…再生するまでの間、再起不能(リタイア)

 

←To be continued

 

水面下の戦いはまだ続く…




はい、今回はここまでです。
久々に登場ですね?承一郎!

え?既に前のコラボのオマケで出てる?

細かい事はどうでも良い!

それでは次回もよろしくお願いいたします。

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