やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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暴走八幡VS歴代ジョジョ戦の続きです。

正直、ジョセフは難しいですね(^_^;)

それに、主人公が主人公をしていない(;・∀・)

ここまでドッカンバトルをしていてまだ正気に戻っていない状況を続けるのも正直無理があるけれど、落としどころが難しいのです(^_^;)


八幡VS歴代ジョジョ②

side ジョセフ・ジョースター

 

ジョセフ(儂自身が戦うのは何年ぶりじゃったかな?)

 

確か16年ぶり…エジプトでの戦い以来じゃったと思う。

5年前は仗助の手助けをしようとわざわざ杜王町まで来たというのに、いざ到着してみればポッポ・ポッポ・ハトポッポ(はて、ポッポッポ・ハトポッポじゃったかな?)との戦いは既に終わっていたようなものじゃった。

それ以降、吉良との戦いでも儂が直接戦いの場に立つことは最後までなかった。

そういった点から、身近な者でも儂がまだ戦えると言ってもボケ老人の戯言などと言いおってまともに信じてくれる者は誰一人としておらん。

波紋の呼吸を整えながら、儂は車椅子から立ち上がった。

ジョルノ君とか、ごくたまにしか会わん者は勘違いする者も多いが、儂は今でも自分の足で立てるし、その気になれば走ることも出来る。

養子の静を拾った時、杖を振り回して追ってくる仗助から走って追いかけっこをしたくらいじゃ。

車椅子など妻のスージーが使っているから、同じ扱いで乗せされられているだけに過ぎん。

波紋使いの身体能力をそんじょそこらの人間と一緒にされては困るというものじゃ。

儂はジョルノ君の犬に翻弄されているザ・ワールドを見据える。

狙いはスタンドではない。いまだに何かに怯えて叫んでいるあの少年じゃ。

 

ジョセフ「ハーミットパープル!」

 

右手から紫色のいばらのスタンドを伸ばし、少年を巻き取る。

 

ジョセフ「そして喰らえ!太陽のエネルギー、波紋疾走オーバードライブ!」

 

電流のようなエネルギーの波が少年に流れる。

波紋は対吸血鬼の特効攻撃だが、何も吸血鬼だけにしか効果がないわけではない。普通の人間を気絶させるくらいには余裕で出来るのじゃ。

普通に気絶させるだけならばこれで決着がつく。儂はこれで終わったと思ったのじゃが、ここで考えもつかなかった…。

 

ジョセフ「波紋が逆に流し返されてくるじゃと!」

 

信じられん事じゃ!あの子供、若い頃の儂のように無意識に波紋の呼吸をしておる!

それも、ヴェネチアで修行を積んだ頃の儂と同じレベルの波紋の量じゃ!

儂は危険を感じ、ハーミットパープルを少年から引き離す。

長年、波紋の修行を怠っていた今の儂には、全盛期の波紋を受けて無事に済む自信がない。

 

ジョセフ「Oh my god!なんて事じゃ!スタンドだけじゃあなく、波紋までも使ってきおるとは!あの歳でここまで厄介な使い手なぞ初めて見たわい!」

 

ザ・ワールドは儂の体に戻るハーミットパープルを追って追撃を仕掛けてくる。儂は奴の拳を左腕でガードし、殴られた勢いを利用して後方へ飛び退く。

攻撃を受けて弾かれた儂は、地面を転がり、勢いを利用して起き上がる。

これで奴の射程からは一時逃れることが出来た。

今の1発で義手が壊れてしまったが、まだ戦うことは出来る。

仗助も承太郎の治療を終え、二人で戦線に復帰しようとしている。

少年を倒すことは出来なかったが、時間稼ぎくらいには役に立てたようじゃ。

その儂の足元に、静と同じくらいの可愛らしい少女が駆け寄ってきた。あま色の髪が特徴的なあどけなく、しかしどこか知的で懐かしい表情をする少女だった。

ザ・ワールドの無差別攻撃からただ一人、難を逃れた子供。確か花京院の従妹の娘さんだったはずじゃ。

 

少女「大丈夫?おじいちゃん?」

ジョセフ「お嬢ちゃん。儂は大丈夫じゃから離れていなさい。何が起きたかわからないとは思うが、ここは非常に危険じゃ」

少女「大丈夫だよ。私にはあれが見えてるから。それよりも、あの幽霊みたいなのを動かしているのって、八くん…ううん、ディオ・ブランドーなの?」

ジョセフ「DIOかどうかはわからんが、あの幽霊…スタンドを操っているのがあの少年であることは確かじゃ」

 

ん?この娘さん、今何と言った?ザ・ワールドが見えておるじゃと?この娘さんもスタンド使いなのか!?

 

仗助「じじい!その子供を連れて早く逃げろ!」

ジョルノ「ジョースターさん。あなたは凄い方だ。その歳でよくここまで耐えてくれました。後は僕達に任せてください」

承太郎「時間稼ぎは十分だ。年寄りの冷や水にしてはよくやったぜ。じじい」

 

気になる事は多々あるが、余計な事を考えるよりも、今はこの少女を逃がすことが優先じゃ。儂が出来る事は少ない。

儂は少女を抱き上げる。

 

少女「ちょっ!おじいちゃん!どうするの!?」

ジョセフ「これから儂の最後の手段を使う。戦いにおいてジョースター家代々に伝わる、とっておきの最後の奥義じゃ。衰えたから少し自信がないがのう」

少女「最後の手段?」

 

いつだってこの手段は有効じゃった。

最初のストレイツォとの戦い、メキシコでのサンタナとの戦い、ヴェネツィアでのワムウとの最初の戦い、カーズとの戦い、他にもネーナやミドラー、脚がグンバツの女、DIOとの戦いでもこれが最終的には勝利への一手に繋がった事がある。

このジョセフ・ジョースター、老いぼれてもなお戦いの年季は益々盛んであるとみせるこの一手!

 

ジョセフ「それは……」

 

クルッ♪シュゴォォォ!

 

ジョセフ「逃げるんじゃよォォォ!」

少女「きゃぁぁぁ!そんなメチャクチャな伝統がありますかぁぁぁ!」

 

side 一色いろは

 

何ですか!?このジョジョはぁ!?

何勝手にジョースター家の家訓に変な項目を足しているんですかぁ!

 

 




逃げるんだよォォォ!
ジョジョSS.の書き手なら、一度はやりたいネタですよね?
多分、予想されていた方が多数いたと思いますが…。
正直、八幡がザ・ワールド、ハーミットパープル、波紋を使う以上、承太郎はともかくジョセフの戦闘シーンにおける活躍って序盤くらいしか思い付かないのです(^_^;)

そしていろはす。彼女も転生前と転生後、どちらの人格をベースに書いて良いか迷います…。


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