side比企谷八幡
一通り見回りを終えた俺といろはは、東方兄妹とジジイ&けーちゃん、ジョルノと雪ノ下の8人で何か食べようと言うことになって歩き回っていた。
徐倫は承太郎とラーメンを食べに行った。徐倫って結構はまるタイプだもんな…。
京華「あー!ジョーちゃん!けーか、あれ食べたい!」
ジョセフ「んん?あれは何じゃ?」
いろは「ハニートーストですね」
食パン一斤に蜂蜜を染み込ませ、チョコレートソースや生クリームでデコレーションしたボリューミーな食べ物、ハニートースト。甘党な俺は嫌いじゃあないが、お昼に……という気分じゃあない。
だが、けーちゃんが食べたいと言うならば食べさせてあげたくなる。普段は中々けーちゃんに会えないしな。
でもな………。
いろは「一応、アーシス保安部から文化祭初日の出店に限り、飲食可能な許可は出てますから、たまには良いんじゃあないですか?家族水入らずでハニトーと言うのも」
雪乃「私もいつの間にか家族扱いなのね…」
八幡「当たり前だろ。ジョルノの親戚なんだから」
ジョルノ「陽乃や小町も来れれば良かったんだけどね」
どうせ明日来るだろう。
ホリィさんや康一さん、露伴先生も来そうだな。
特に露伴先生は来なければ城廻先輩が絶対にむくれそうだしな。
ジョセフ「じゃあワシは京華と一緒に食べるかのう?」
京華「ワーイ♪ねーねー、はーちゃんやいーちゃんたちも一緒に食べよう?」
八幡「そうだなー、けーちゃん。一緒に食べよーなー。という事でいろは。俺と同じヤツを食べようぜ?」
このボリュームは一人では辛い。ならば俺はいろはと食べるのが普通だろう。
いろは「もちろんですよ♪っていうか、それ以外の人と食べたらエクセスです♪」
お前、時々由花子さんモードに入るよな?エクセスはやめてくれね?洒落にならんから。
仗助「俺はジョルノとか?」
ジョルノ「やめて下さい。大の大人が男二人でcaramella(お菓子)なんて洒落になりませんし、姫菜の餌食になりたくありません。普通に静と食べれば良いじゃあないですか」
普通はそうじゃね?ジョジョが頬を膨らませて怒ってるぞ?サングラスを目にかけたし。
ジョジョがサングラスを目にかけたときは不機嫌になったときの癖であり、サインだ。
静「お兄ちゃん……そこでジョルノ兄さんは不自然じゃあ無いかな」
仗助「だってよぉ、一応俺とお前の婚約は秘匿されてるんだぜ?」
アホか仗助。っていうか、今更照れ臭くなる関係じゃあないだろうが。
いろは「兄妹じゃあないですか。兄妹でハニトー食べるなんて普通だと思いますけど?」
ジョルノ「僕達も兄妹感覚で食べるつもりだしね。雪乃が迷惑で無ければね」
雪乃「ええ。私の方こそ迷惑じゃあなければ、ジョルノ兄さんとご一緒させていただくわ。とても兄妹には見えないけれど」
仗助とジョジョが兄妹なのは周知の事実だが、ジョルノと雪ノ下はそうでは無いからな。
金髪のイタリア人のジョルノが雪ノ下と血の繋がりがあるなんて誰も想像つくまい…。だが、下手な兄妹よりもジョルノと雪ノ下姉妹は仲が良い。そこに小町が加わるともう……。
というか、マジで複雑すぎね?うちの家系。
天の声『うちの家系って、現世は血縁じゃあないだろ』
まとめると……
俺(ジョナサン)×いろは(エリナ)=夫婦
俺(ジョナサン)&いろは(エリナ)×小町(エリザベス)&ジョージ2世=養女と実の息子
俺(ジョナサン)&いろは(エリナ)×ジョセフ=孫息子
小町(エリザベス)×ジョージ2世=夫婦
小町(エリザベス)&ジョージ2世×ジョセフ=息子
ジョセフ×京華(スージー)=夫婦
ジョセフ&京華(スージー)×ホリィ=娘
空条貞夫&ホリィ×承太郎=息子
承太郎&アメリカ人女性×徐倫=娘
ジョセフ&京華(スージー)×承太郎=孫息子
ジョセフ&京華(スージー)×静=養女
ジョセフ×東方朋子=不倫、後に内縁の夫婦(スージー没後)
ジョセフ&朋子×仗助=息子
ホリィ×仗助=異母姉弟
ホリィ&仗助×静=義理の兄妹
俺(ジョナサン)×俺(ディオ)=1つの身体を共有してDIOとして百年生きた
俺(DIO)×汐華冬乃=子供を作った関係
俺(DIO)&汐華冬乃×ジョルノ=息子
ジョージ2世×ジョルノ=異母兄弟
小町(エリザベス)×ジョルノ=義理の姉弟
ジョセフ×ジョルノ=甥っ子と叔父
汐華冬乃×雪ノ下家=親戚関係
ジョルノ×雪ノ下姉妹=親戚関係
俺(DIO)×雪ノ下姉妹=義理の親戚関係
海老名(花京院)×いろはの母=従兄弟
海老名(花京院)×いろは=従妹姪
沙希×大志×弟×京華=兄弟
沙希(ツェペリ)×大志(シーザー)=祖父と孫息子
俺×いろは=婚約者
俺×小町=前世の義理の親子であり、実の兄妹
俺×海老名(花京院)=義理の従妹伯父(予定)
マジで複雑過ぎる!
ちなみにだが
俺(DIO)×雪ノ下姉妹=親戚
↓
俺(DIO)×雪ノ下姉妹=義理の親戚
そういえば二度目のストーン・オーシャンでの異世界での俺と小町とジョルノと雪ノ下姉妹がその関係で義理の兄妹関係を結んでいたっけ?
あっさりあの世界の俺はむこうの雪ノ下や小町がジョルノになつき、ジョルノの事を『兄さん』と呼んでいて泣いていたっけ。そして俺、恨まれた。
アイツと俺も一応は親子になるのか?
そして改めて見ても小町は魂レベルでブラコン。つまり俺ピンチ。
そっか……
俺は仗助とジョジョの肩に手を置く。
仗助&静「?」
八幡「ジョージとエリザベス」
いろは&ジョセフ&仗助&静「………ハッ!Σ( ̄▽ ̄;)今気が付いた!」
いやぁ、ジョセフは母親と娘が養子だし、両親と息子夫婦が超絶ブラコン&超絶シスコンかぁ♪
………笑えない。その超絶ブラコン母の転生が俺の実の妹だし……。
ジョルノ「あ、危なかった…小町の前世のリサリサは僕にとっても義理の姉だった……」
いや、むしろそっちの方が健全だけどね?
実の兄をターゲットにするよりは。
side比企谷小町
小町「くしゅん!」
…………誰かが噂をしている気がする。
具体的にはお兄ちゃん達が小町をディスってるような。ホントは明日だけど、今から乗り込もうかなぁ…。
side比企谷八幡
俺達はけーちゃんのリクエストに応えてハニトーを買った。すると、いろはが……
いろは「あれ?この袋と箱ってさっき結衣先輩が持ってたやつですよね?」
言われて見れば確かに……。
京華「そーなの?ワーイ!けーか、ゆいちゃんとも一緒に食べるー!ゆいちゃん、さっきあっちにいたー!」
げ……けーちゃん!まずいって!由比ヶ浜と材木座は二人きりを楽しんでいるに違いない。それを邪魔したら…ってもう走って行っちゃったよ!はやっ!何が早いって子供の行動力が早い!
あーあ……行っちゃったよ…。
いろは「仕方ないですね。行きましょうか」
ジョセフ「京華はスージーらしいのう。怖いもの知らずと言うか、天真爛漫というか……」
確かにスージーさんの天真爛漫さがそのままけーちゃんになったような感じだな。
だからこそ、それがいつまでも変わらないで欲しいとも思う。
八幡「あの子には、それが一番似合ってると思うけどな。それがお前の愛したスージーさんらしさだろ?」
俺達はゆっくりとけーちゃんを追いながら会話をする。
ジョセフ「ふ………違いないわい」
いろは「そうですね。けーちゃんには、底抜けの明るい笑顔が一番似合ってますよ」
雪乃「あの子の前では、あなた達も毒気が抜かれるのね」
ジョルノ「それがスージーQさんの……京華の魅力なんだよ」
雪乃「私もあんなだったら、兄さんの癒しになれたかしら?」
ジョルノ「君には君なりの魅力がある。その聡明で明晰な頭脳も、分かりやすい負けず嫌いが可愛いところも、冷めているようで一生懸命なところもね。それに、君の冷たさの仮面の下にある、本当の暖かい笑顔を僕は知っているつもりだ」
そう言いながらジョルノは雪ノ下の頭を撫でた。
おい。ジョルノの奴、雪ノ下をどうしたいんだ?言われた雪ノ下は顔が真っ赤だぞ?外面を誉められる事はこれまで何度もあったのだろうが、こうした内面を可愛いって誉められる事は少なかったのだろう。
もし、これが親戚でなければ…ジョルノが既婚者でなければ雪ノ下は落ちてかもな。
八幡「ジョルノ……恐ろしい奴……」
いろは「ホントですね。雪乃先輩をあんなにすることが出来るのはハルさんかジョルノくらいですよ」
俺といろはがそう言っていると、ジジイが入ってきた。
ジョセフ「何じゃ?気付いておらんのか。雪乃を変えたのは自分達じゃと言うことに」
静「私達が?」
仗助「おいおい、適当な事を言うんじゃあない」
ジョセフ「そうかのう?前の雪乃じゃったら、ジョルノは雪乃を可愛がっておらんと思うぞ?荒療治ではあったが、雪乃の世界の枠組みを根底から破壊したお前達がいたからこそ、今の雪乃があるのじゃとワシは思っとる」
八幡「そんなものかね?あの世界でも雪ノ下雪乃はジョルノとすぐに意気投合していた気もするがな」
ジョセフ「ふ………」
意味ありげに笑うジジイがうざい。
だけど、はやり今のジョルノと雪ノ下があるのは、雪ノ下の魅力に気が付いたジョルノと、自ら変わった雪ノ下の努力の結果だと思っている。
俺たちなんて本当に何もしていない。傷付けることしかしていない。それで雪ノ下を変えたなんて思うのは…烏滸がましい。
京華「ジョーちゃん!エリナ様ー!早く早くー!」
ゆっくりと歩く俺達に痺れを切らしたけーちゃんがブンブン手を振りながら俺達を呼んだ。
いろは「お姫様がお呼びですから、行きますか」
ジョセフ「おおーい!けーちゃんや!待ってくれんかのう!」
ジジイがハニトーを俺に押し付け、走ってけーちゃんを追いかける。
京華「やーだよー♪鬼ごっこだー!競争だよー♪ジョーちゃん♪」
ジョセフ「なんじゃとぉ?ワシは負けんぞ?けーちゃんや」
京華「わぁぁぁい♪キャハハハハ!」
ジョセフ「ワハハハハハ!」
楽しそうにおいかけっこを始めるジジイとけーちゃん。
それを眩しそうに眺めながら、いろはは俺に語りかけてきた。
いろは「ハチ君?きっかけがどうあれ、今がとても幸せですよ?」
八幡「ああ……一度は失った幸せだからな。なぁ…」
いろは「はい?」
八幡「あんな娘が……欲しいな。俺達にも」
いろは「息子でも良いですよ?」
八幡「……そうだな」
俺達は手を繋ぎながら、ジジイとけーちゃんを追った。
ーキングクリムゾンー
材木座「そんな理由でこんな受付の席にこの大人数が集まったのか……」
結衣「しかも同じハニトーが5つも並んでるんだ」
八幡「けーちゃんがみんなで食べたいって言うからな」
材木座「我がクラスの受付が昼食場になるなんてな。これではハニトー屋ではないか」
そうは言われてもなぁ。けーちゃんが食いたいと言えばこの面子じゃあそうなっちまうしな。
いろは「パセラのハニトーと食べ比べですね」
いやいやいやいや、文化祭で売られているハニトーとパセラのハニトーと比べてはいかんだろ。確かに素人が作るハニトーとしてはクオリティ高いけどさ。それでもパン丸出しなんだよなぁ。もう少しパン感を消せなかったのか?予算的にこのクオリティが限界だったのか?
それぞれがそれぞれの相手とパンを取り分ける。
由比ヶ浜に至っては掛け声を出しているし。
リバース・タウンの掛け声って悲鳴にしか聞こえないんだよな。しかも、女性としてはアウトな悲鳴。
結衣「うまぁ!」
由比ヶ浜が頬に生クリームをくっつけながら幸せそうに頬張っている。実にうまそうに食べるなぁ。
その表情に期待して俺達も頬張る……が。
結衣と京華以外「………………」
八幡「パンかてぇ」
いろは「中まで蜂蜜が染みてません…」
静「生クリームが足りない……」
雪乃「途中からただのトーストね……」
材木座「モサモサ罰ゲームだな……」
二人を除いて微妙な表情になる俺達。だが、当の由比ヶ浜とけーちゃんはご満悦だった。
まぁ、けーちゃんが満足そうなら良いんだけどね?
ハニトーは二人で食べても結構なボリュームだった。
食パン一斤だもんな。四人前の量だろ…これ。
材木座「結衣殿、いくらだった?」
結衣「良いって、これくらい。それだったら千葉のパセラでハニトー奢ってよ!」
なるほど、この為の布石か。材木座をデートにさそう口実と………。
………というか、こういう流れだと大抵……。
京華「じゃあみんなでハニトー!」
……となるよなぁ。
まぁ、それとは別にデートをすれば良いじゃあないか。
こんな感じで何事もなく初日が終わった。明日は本番である一般公開の日だ!
←To be continued
はい、今回はここまでです。
ここはただの家族交流会ですね。
それでは次回もよろしくお願いします。
また、体調不良で執筆が遅れそうです。
3月6日までは書き終えているのですが、なるべく間に合うようには頑張ります(´д`|||)