やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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比企谷兄妹の会話

小町「あ、またパソコンで何か調べてる。今度は何を調べてんの?」

八幡「いやまぁなに。お前さ、どっか遊びに行くっつったらどこ行く?」

小町「え?なに?お姉ちゃんとのデート?そんなのいつもの話じゃん。今さら?」

八幡「いや、いろはの話じゃあないんだけど」

小町「え?なに?浮気?まさか陽乃さんと?」

八幡「いや、だから……」

小町「もしかして小町と!?小町とだよね!?↑」

八幡「アホ。材木座と由比ヶ浜の話だよ。うまくいくように考えてやってるんだよ。完全にお節介だけどな」

小町「なぁんだ……。ディスティニーランドで良いんじゃない?安定だし。あとららぽ↓」

八幡「急にテンション低くなったな…。それに、ディスティニーとららぽって千葉県民お決まりのコースじゃあないか。他にねぇのか?」

小町「いつもお姉ちゃんと行ってるマザー牧場は?↓」

八幡「ああ、良いかもな。成田ゆめ牧場とか」

小町「東京ドイツ村とか」

八幡「ふなばしアンデルセン公園」

小町「ダチョウ王国」

八幡「ほう、なら俺は市原ぞうの国を推すね」

小町「そこ、小町行ってない!鴨川シーワールドとかも行きたい!」

八幡「水族館なら葛西臨海公園も近いな……東京都だけど」

小町「水族館結構いいと思うよ?あとは動物園」

八幡「千葉市動物公園な」

小町「そうそう。遊園地もあるし。絶叫マシンあるし」

八幡「そんなすげえのあったか?」

小町「うん。行くまでの間に」

八幡「それ、千葉モノレールだろ?いや、実際に乗るとちょっと怖くて楽しいけど。新型カッコいいしな」

小町「千葉のモノレールは世界一ぃぃぃぃ!」

八幡「あ、本来の目的忘れてた。今ので思い出したけど。結構あるよなぁ」

いろは「肝心なのを忘れてますよ?」

八幡「ん?」

いろは「稲毛総武高校周辺にある忍者ストリート」

八幡「そんなのあったか?」

小町「しかも総武高校周辺って……」

仗助「オメェらが日常的にやっている人間離れした行動がネットを騒がして話題になってんだよ!裏で最近はお前らの通学路がそう呼ばれてんだ!ちったあ自重しろ!波紋の戦士ども!」

徐倫「文化祭でも忍者ショーは無いんですか?とか問い合わせが来たわね」

ジョセフ「財団にも有志参加しないか問い合わせがきたぞい」

八幡「何でお前らがうちに来てんの?」

いろは「シャツとタオルの件でです。ハチ君、正座」

八幡「シャツとタオル?あ………」

ーこれから約二時間、歴代ジョジョ達はいろはの説教ー


2日目もフェスティバる~ジェットコースターはお好きですか?~

side比企谷八幡

 

文化祭も2日目を迎えた。

2日目である今日は一般公開日で、ご近所やら他校のお友達やら受験志望者やらの来客もたくさんやって来るのだ。土曜日なのでお休みの人も多く、結構な賑わいを見せていた。

どこか内輪のりでリハーサルめいた空気のあった一日目と違い、その分だけトラブルも多くなる。

だが、文実フルメンバーで対応にあたるため、2日目の多い日でも安心。

 

いろは「まったく安心じゃあないですけどね」

 

一応は記録雑務の仕事中であるいろはに付き合って校内を巡回している俺。

近隣の中高生を中心に、家族連れやマダム達、近所の老人、「よくわからないけどなんとなく来ちゃったぜ!」なお子様方や、「裏番をだせ!ギャハハハハ!」てきな

カラーギャングさんまでやってくる。

え?カラーギャングさん達については垂れ幕の下で干し柿の気持ちになってもらうか、河豚毒の民間対症療法よろしく首から下を埋めて植物の気持ちになってもらうか、パッショーネの構成員に連れていかれてドナドナから始まる牛の気持ちになってもらうかいずれかである。

最後の場合は生きて千葉の土を踏めるかどうかは運次第だ。

一応、来客は記帳しなければならないのだが、ざる以外何者でもない。むしろ俺とジョジョが水戸黄門の籠屋よろしく手足を縛って獲物を運ぶ狩人の如く、丸太を担いで二人でカラーギャングを「えっほ、えっほ」と運んでいる時の方が警戒心が強いのは何故なのだろうか?

保険衛生の当番と男性体育教師とが一組となり、二つある校門の前に長机を設置し、そこで受付していながらなんたるざまだ。

 

回想……

 

八幡&静『えっほ、えっほ♪』

 

厚木『待てや比企谷とジョースター。またかいな!』

 

八幡&静『またかいなはこっちですわ、厚木先生。ちゃんと警備してくださいよ』

 

厚木『あ~……一応気を付けてはいるのだが……』

 

八幡&静『とりあえず運びます。えっほ、えっほ♪』

 

厚木『待てや!おまんら、どこへ運ぶ気や!』

 

八幡『ちょっとそこのイタリアン本職の人のとこまで。えっほ、えっほ♪お願いしまーす♪』

 

静『あの黒塗りのベンツの乗組員のところまで。えっほ、えっほ♪よろしくお願いしまーす♪』

 

パッショーネ構成員『わかりました!esso、esso!(イタリア語で『それ、それ!』なのだが、あれとかこれとかの同義。英語ならit。微妙に違う)』

 

バタン!ブロロロロロ……

 

厚木『あーーーーー!』

 

保険衛生員(ガタガタ……ブルブル…)

 

八幡『頼みむよ?マジで』

 

保険衛生員(コクコク!)必死

 

静『こっちも暇じゃあ無いんだから』

 

厚木(コクコク)涙目

 

八幡『じゃあ戻るか。相棒』

 

静『了解!まったく……毎度毎度面倒な…』

 

八幡&静『えっほ、えっほ、えっほ、えっほ♪』

 

保険衛生員(人一人の命がかるっ!)

 

厚木(人一人を本職にさらわせておいて『面倒』の一言で終わらせおった……往生せえよ……文実解雇組…)

 

ブロロロロロ……←別のナンバーの黒塗りのベンツがやってきて停まる音………

 

厚木(これで3台目や……はよぉ卒業せんかなぁ……あいつら……いつワがこれに乗る羽目になるかわからんわ)

 

回想終わり…

 

八幡「うん、本職に結構な数が『えっほ、えっほ♪』されていったなぁ。これでまた、少しは稲毛が平和になった」

 

静「いやぁ、良いことをしたあとは気持ちいいよね~♪清々しいって言うのかな~♪元旦の朝に下ろし立てのパ…」

 

いろは「その先は言わせませんよ!女の子が言う台詞じゃあありませんからね!?ジョジョ先輩!それと、えっほ、えっほ♪し過ぎですよ!下手したら始末じゃあないですか!」

 

八幡「え?それ覚悟で来たんじゃなかったの?」

 

静「だよねぇ?わざわざ来てくれたんだから、いちいち運ぶの面倒ながらもえっほ、えっほ♪ってやったんだし?」

 

いろは「はぁ~……」

 

カラーギャング「おっ!君カワイクネ?俺らと…」

 

N・E「無理無理無理無理!」

 

カラーギャング「げふぅ!」

 

いろは「どうしてこうハチ君達は」(担ぎ棒を準備)

 

いろは「いつもいつも」(ぐるぐる…ギュッ!とカラーギャングの手足を棒に縛り付ける)

 

いろは「問題ばかり起こすんですか?」(ひょいっ♪っと八幡と共に肩に担ぐ)

 

いろは「少しは反省して下さい!」(えっほ、えっほ♪)

 

静「説得力の欠片もないって……」

 

陽乃「ジョジョちゃん!こっちもお願い!雪乃ちゃんがナンパ…と言うか、連れ去ろうとしてたからぁ!」

 

静「はーい!」

 

陽乃&静「えっほ、えっほ♪」

 

雪乃「こんなに問題だらけの文化祭だったかしら…」

 

それなりの混雑の中で、いろはや雪ノ下の仕事と言えば写真撮影である。

各クラスの出展風景や来客の様子、その年の文化祭の盛り上がっている様を残す仕事なのだが、中々上手くいかない。

パシャパシャといろはが撮影を始めると、ナンパとかそういのがワラワラと……。

 

オ・レ・ノ・イ・ロ・ハ・ニ・ナ・ニ・ヲ・ス・ル

 

そこからのえっほ、えっほ♪祭りである。

ただのナンパなら干し柿、ちょっと強引なら砂場で首だし生き埋め、カラーギャングなら「えっほ、えっほ♪」祭りである。

これが本当の「相棒」と「片棒を担ぐ」だよな?えっほ、えっほ♪

 

八幡「ふぅ、中々進まんなぁ」

 

静「だねぇ。そろそろ見回りとかもしないとなんだけどねぇ」

 

いろは「写真どころじゃあないですよ…」

 

静「イーハもやってたじゃん……」

 

ようやく何枚かの写真を撮り終えると、飛びかかって来たような衝撃を背中に受けた。

この比企谷八幡の背後を取るとは……こやつ、出来る!

 

小町「おにぃちゃん♪」

 

八幡「おお、小町」

 

バッ!と振り向くと小町が俺の背中に抱きついてきている。

なるほど。最近めっきり出番がなかった小町かぁ。

小町なら俺のレーダーを突破できるわぁ。

そうやって甘えて来るような様は兄としてまぁ、悪い気分じゃあない。

今回みたいに普通に抱きついてくる分には。最近、邪な何かを感じる事が多いからなぁ…。

 

小町「久々の再会はハグ……これ、小町的にポイント高いかもしんない」

 

八幡「なにそれどこのヒースロー空港?」

 

むしろ日本人は奥ゆかしすぎる。

もっと、こう……イタリアやフランスのように情熱的なハグがちょうど良いと思う。いろはのハグなら24時間いつでもOK!

だが、なんかあざとかったので小町をひっぺがす。「あう」とこれまたあざとい声をあげる小町。

小町は学校が休みだというのに、何故か制服姿だ。そういや女子高生ってなんでいっつも制服きてるんだろうな。今日だってよその学校は休みなのになぜか制服姿の人ばかりだ。まぁ服選ばなくて良いから楽だしな、制服。

小町は俺に飛び付いたせいで乱れたであろうセーラー服の襟を直している。その姿に妙な違和感を覚えた。

ああ、他の客が何人かで来ているのに、こいつ一人だから妙に感じんのか。

 

八幡「一人で来たのか?」

 

小町「うん、だってお兄ちゃんに会いに来ただけだし、最近出番少ないし、今の小町的にポイント高いし」

 

八幡「後のが余計なんだよなー」

 

俺が冷めた視線を向けていることには小町も気付いたのか、こほんとわざとらしく咳払いをした。

 

小町「まぁ、ホントのこと言っちゃうと、受験前のナーバスな時に友達誘うのは気が引けただけ」

 

八幡「いたの?友達」

 

小町「失礼な……いるよ。あっ!聞いて聞いて!あの子の異世界同意体がいたんだよ!ほら!マリン・スケッチの!もう嬉しくてすぐに友達になっちゃったよ~!」

 

ほうほう、彼女が見つかったのか。

小町はすごく嬉しそうだ。だけど、彼女は総武志望では無いのかもな。

大志とかも来てるか?志望校を見に来てるって言うなら文化祭は確かに良い刺激になるかも知れないから多分来ているだろう。小町は単純に遊びに来ているだけなのかも知れないが。

 

小町「アーシスの他の人は?」

 

この場にいるのは俺、いろは、ジョジョ、雪ノ下、陽乃さんだ。

 

八幡「戸塚、川崎、由比ヶ浜、三浦、海老名とアーシスではないけど葉山は教室にいると思うぞ?材木座も自分のクラスだな。他は知らん」

 

小町「お兄ちゃんは何で教室にいないの?居場所がないの?」

 

八幡「邪悪の化身は拠り所を必要としねぇんだよ」

 

小町「わー、カッコいいー♪………プーだね」

 

すっごい棒読みな上に徐倫化しやがった!

 

小町「で、何してんの?」

 

八幡「一応文化祭デート?」

 

いろは「今のところトラブルが無いからわたしに付きまとっているだけですけどね。そろそろ戻った方が良いですけど」

 

小町「じゃあ次は小町とデートしましょう♪」

 

八幡「もうじき仕事だけどな」

 

すると小町は目をパチパチと二、三度しばたたかせた。

 

小町「じゃあ次は小町とデートしましょう♪」

 

八幡「だからもうじき仕事だっつーの」

 

何でこいつはまったく同じ言葉を言ってくるんだよ。人事評価に『人の話を聞かない傾向がある』と書くぞ?

 

小町「じゃあ次は小町とデートしましょう♪」

 

八幡「音飛びしたCDかお前は。研磨剤で磨いちゃうぞ。仕事だよマジで」

 

小町「お兄ちゃんが仕事……」

 

三度言ってようやく理解してくれたらしく、小町は感慨深げに呟く。

 

小町「お兄ちゃん…小町は嬉しいよ。財団の仕事は常にやる気なくて捕まるまで『逃げるんだよォォォー!』だし、たまにやる気を出して本気を出したら逆に進みすぎて混乱を起こして謹慎になるし…そんなお兄ちゃんが普通に仕事をするなんて……」

 

自分でもどうかとは思うが、しみじみ言われると中々腹が立つなぁ…。

 

八幡「文実の話は知ってるだろ?徐倫とジョジョに嵌められたんだよ」

 

小町「なら納得」

 

実際のところ、いつも通りなのである。そのまま俺といろはとジョジョ、小町、陽乃さん、雪ノ下でぞろぞろと歩く。

 

八幡「そう言えば雪ノ下は昨日も見回りを俺と代わりまくっていたよな?クラスの方は良いのか?」

 

雪乃「アレに出るくらいなら仕事を代わった方がマシよ」

 

偉い不機嫌な様子で雪ノ下は答える。そう言えばJ組はファッションショーだったな?J組の国際教養科は9割以上が女子のクラスだ。手っ取り早く客を集めようと思ったらその見目麗しさを強く打ち出せば良い。となれば雪ノ下が駆り出されるのは必然だな。

確かにその手の事はこいつは嫌がるわ。

なのに、渋々ときらびやかな衣装を着せられる→嫌々ながらやらされている雪ノ下→それを下婢た目で見ている奴等を見たジョルノが不機嫌になる→そのうちナンパとか現れる→ジョルノが俺達を呼び出す→えっほ、えっほ♪

出なくて正解だな。

一応見回り中というからには俺達は目を光らせる。

 

雪乃「比企谷くん?あのクラス、申請書類とやってることが違うわ」

 

三年B組の壁には洞窟っぽい装飾が施され、インディ・ジョーンズっぽい書体で『トロッコ』と書かれた看板がある。

『トロッコ』……ねぇ、ジジイがワムウとの戦いの時に関係していたらしくて嫌そうな顔をしていたから覚えてるわ。

確かゆっくり進むトロッコでジオラマを見せる……というコンセプトだったはずだよな?なのに、中から聞こえるのは「キャー!」という悲鳴。そしてガタガタと激しい音。

明らかにジェットコースターだな。昨日のE組のジェットコースターが好評だったから方向転換か。機を見るに敏なのは商売の基本だ。いつもだったら多少の事なら目を瞑るが…今年の文実は厳しめの方針でやっているからな。ちょっと代表者から話を聞くか。

 

八幡「代表者はいるか?申請内容と違っているんだが」

 

言われた瞬間三年B組女子達の顔色が変わる。

 

「やっば!」「速攻でばれちゃった!」「とにかく乗せちゃえ!勢いで誤魔化しちゃえ!」「副委員長はダメ!強すぎるって話だから、彼女の一色さんを乗せちゃえ!」

 

蜂の巣をつついたような騒ぎになり、先輩方はいろはの両手をガシッと掴むと、そのままぐいぐいとトロッコに押し込もうとする。………が

 

いろは「わたしならどうにか出来ると思ってるのが甘いですね」

 

キャアアアアア!

ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!ポイッ!

いろはは先輩方をトロッコの中に投げ入れる。

 

柔道部部員「い……一色だ………こいつは柔術の達人だ………」

 

柔道部部員「柔道部部員が一色にポイポイ投げられていたよな…怖かったのは比企谷の反則だが…」

 

八幡「コンドハ タスカルト オモウナヨ?ダロ?アイボウ」

 

オレガ イロハヲ ネラワレテ ダマッテルハズ ナイダロ?

 

静「了解~♪アクトン・クリスタル♪」

 

八幡「ザ・ジェムストーン!ハーミット・アメジスト」

 

ジェットコースターがお好きですか。そうですか。では、リアルジェットコースターをお楽しみ頂こう。

ジョジョが俺と自分自身、トロッコのかご台車、先輩方を透明にする。そこに取り出したるは丸太。先程から大活躍している棒だ。

そこにハーミット・アメジストをトロッコにぐるぐる巻きにして丸太に通す。即席の籠だ。くっつく波紋でしっかり落ちないようにしているところがポイントです♪

 

八幡「本日はトロッコに御乗車頂きましてありがとうございます♪」

 

静「それでは、奇妙な地上のトロッコをどうぞ~♪」

 

俺達は籠を担ぎ上げ……

 

八幡&静「えっほ、えっほ、えっほ、えっほ!」

 

と、走り出す。

 

「ええええー!何人分の重さを担いでるの!」

「しかも軽々と!」

「えっ…………窓に向かってる……」

 

八幡&静「えっほぉぉぉぉ!」

 

「「「「ここ三かぁぁぁぁぁぁい!キャアアアアアアアアアアアアア!」」」」

 

勿論、こんな高さでどうにかなる俺たちじゃあない。

無事に着地し、再び走り出す。

 

八幡&静「えっほ、えっほ、えっほ、えっほ!」

 

そのままスピードアップしながらグランドを突っ切り、さらに…

 

八幡&静「えっほぉぉぉぉ!」

 

学校の向こう側の民家の屋根にジャアアアアンプ♪

 

「「「「キャアアアアアアアアアアアアア!」」」」

 

八幡&静「え、ほ、え、ほ、え、ほ、えっほぉぉぉぉ!え、ほ、え、ほ、」

 

道路や民家の屋根を飛び移りながら走る走る!

えっほ、えっほ♪と字にするとリズムがゆっくりに見えるが、ジョジョと波紋を同調して走るスピードは約50km。実際には「ほぇほぇほぇほぇほぇ」「ふぇふぇふぇふぇふぇ」になっている。

そして花見川では水の上を走って復路に入り、同じスピードで走り、飛ぶ!

もはや悲鳴は鳴りっぱなし。そりゃ怖いだろう。ハーミット・アメジストでガッチリ固定してあり、生徒達も無事になるように気を配ってあるが、それを知らない中の人達はいつカート車が分解してもおかしくないし、自分が投げ出されてもおかしくない。

スピードはそれほど速くないものの、遊園地のジェットコースターよりも遥かに怖いだろう。

 

「「「「下ろしてぇぇぇ!許してぇぇぇ!」」」」

 

八幡&静「えっほぉぉぉぉ!」

 

最後に学校に戻り、元の教室の窓にジャンプして帰ってくる。

そこでスタンドを解除して籠をおろし、丸太を片付ける。中の先輩方はグロッキーだ。

 

八幡&静「いかがでしたか?奇妙な旅は。またよろしくぅぅぅぅ♪」

 

( ゜∀ ゜)ニタァァァ

 

先輩方「すいませんでしたぁぁぁぁ!申請を出し直すから許してぇぇぇ!」

 

八幡「まぁ、楽しんでいる人も多いようですし、それでお願いします。最初からそう言えばリアルミステリージェットコースターなんてやらなかったんですよ…。誤魔化そうとするからです。ましてやいろはを…」

 

……………………………

 

八幡「モウ イッシュウ イキマスカ?」

 

「もう勘弁してぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

ナデナデ……。

いろはのナデナデで怒りが収まる俺。

 

いろは「申請再提出と利用者に説明を。あと、普通のトロッコを希望の人にはそちらを楽しませてあげてくださいね?この部屋のクオリティを楽しませないのは勿体ないですから♪」

 

「はい!申し訳ありませんでしたぁぁぁぁ!」ガタガタ

 

雪乃「何が起きたのかはわからないけれども、ろくでもないのは良くわかったわ……お気の毒です」

 

雪ノ下が一礼をして俺達は教室を出た。

 

雪乃「やれやれね」

 

←To be continued




シュールなギャグです♪

………最後のえっほ、えっほ♪はホントに怖そうですね。
本職にえっほ、えっほ♪されるのも怖いでしょうが。


それでは恒例の。

写真を撮る記録雑務の仕事は八幡が→いろはと雪ノ下

カラーギャングなんて混じっていない→客の中にカラーギャングが混じっている…からのえっほ、えっほ♪

警備がざるなのは原作通り。まぁ、カラーギャングを相手にしたくないですよね?

八幡が写真を撮っていると、客から苦情が来た→いろはや雪ノ下が写真を撮っていると、ナンパが寄ってきた。…えっほ、えっほ♪

小町は受験生で、一応下見に来ていた→単純に遊びに来た(大学卒業済み)

小町は見回り中の雪ノ下を見つけると、『お義姉ちゃん計画』発動。八幡と二人きりにさせるべく、どこかへ行ってしまう→雪ノ下姉妹を含めて一緒に行動している。

八幡と雪乃がトロッコに押し込められ、ジェットコースターを体験させられる→こいつらが押し込められる姿が想像できないので、逆に押し込んで『奇妙なジェットコースター』へ


それでは次回もよろしくお願いします。

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