やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険

オインゴ達を退けた八幡達は忍から矢を受け取り、そこに同封されていた手紙を読む。
手紙の差出人は康一、ポルナレフ、トリッシュ、そしてジョセフからだった。
それぞれの手紙を読み、ほっこりする一同。
だが、ジョセフの手紙だけはもう一通同封されており、そのあて先は小町への物だった。
その手紙を読んだ小町に明らかな異変があった。
内容を隠す小町に一抹の不安を感じる一同。
一体内容は何だったのか?
先行偵察の忍達を見送り、再びフロリダへの陸路を行くクルセイダーズの旅はまだまだ続く!


ダービー・ザ・ギャンブラー再び1

side東方仗助

 

ダラス空港で露伴達を見送り、バスへと戻った俺達は、再びミスタの運転で州間高速95号線へもどり、フロリダへと向けて出発した。

なお、露伴との見送りでは俺と露伴との仲はまた1つ、溝を作った。

 

あのボインゴのトト神の絵を真似た写真を見たときに、俺が「酷い絵」と言ったのを聞いた露伴が突っかかってきた。

 

露伴『君達を助ける為に僕がプライドを捨ててまで、あのセンスの無い絵を描いたというのに、東方仗助。君は僕をどこまでバカにすれば気が済む?』

 

仗助『いやいや、そんな気は全くねぇって!あのトト神とかいう漫画の絵が酷いって言ってるんだよ!』

 

露伴『そんなことを言いながら、君は僕をバカにする。そういう男だよ。君は』

 

とりつく島の無いとはこういうこと。

俺の言い分をまったく聞かないで露伴は去って行ってしまった。

一度こじれ、十何年も経った今でも修復されない俺と露伴の仲は、多分ずっとこじれたままなのだろう。

会社の製品でのイラストの依頼とかで、ビジネスパートナーとしては上手く関係を築けてるとは思っているのだが、個人的な問題は別らしい。

 

まぁ、もう今さらだから良いのだが…

 

高速道路を走って数時間。

バスはメリーランド州からバージニア州リッチモンドへと差し掛かった。

 

ミスタ「悪い、もうじき昼時なんだが、この辺りで一旦高速を降りていいか?」

 

仗助「またか?どうも出発からお前の昼時を狙われるパターンって多いんだよなぁ。ピストルズを説得することは出来ねぇのか?」

 

ミスタ「そうは言ってもよぉ。リッチモンドを過ぎればピーターバーグとかまで行かないといけないだろ?そうなるとピストルズも拗ねるんだよ」

 

ピストルズ「ソンナコトニナッタラ脳汁ブチマケテヤルゾ!チクショー!」

 

あー!うるせぇなピストルズ!

仕方がないからリッチモンドで降りることにしたわけだが…

正直、あまりリッチモンドには寄りたくなかった。

ここにはダウンタウンがある。

昔ほどでは無いが、バージニア州のダウンタウンは治安が悪いことで有名だった。

今でも決して良いとは言えない。

まあ、そういったスラムやダウンタウンはどこにだってあるものだが。

 

仗助「とりあえず、インターの近くで済ませるぞ。あまり時間を掛けてはいられないからな」

 

バスはリッチモンドで降りて近くのレストランで食事を取ることになった。

 

ミスタ「チキン料理店?イタリアンじゃあねえのか?」

 

ジョルノ「ミスタ。あなたの都合で急いでいるところを昼食にすることになったのです。贅沢は控えて下さい」

 

億泰「ハイウェイからすぐの所にレストランがあっただけでもラッキーだよな」

 

ミスタ「わかったよ。そこで食えば良いんだろ?」

 

ミスタはやっと渋々そこで食べることにした。

最初は文句を言っていたミスタも、食べ始めたら文句を言わなくなった。

やはり、スピード重視なのはわかっているのだろう。

 

早目に食べ終わった億泰なんかはピンボールで遊んでおり、隣の台の男と楽しそうに盛り上がっている。

 

隣の台の男「では、あなたはこの私との勝負に魂を賭けますか?」

 

億泰「魂って根性とかそういうものか?いいぜ、俺の根性を見せてやるよ」

 

隣の台の男「グゥッド、では、オープン・ザ・ゲーム」

 

八幡「あっ!バカ億泰!」

 

億泰がピンボールを始めたところで食べ終えた八幡が叫び声をあげる。

何か不味かったのか?

 

億泰「ああっ!負けた負けた!やっぱりよぅ、興味本意でやったゲームじゃ長持ちしねぇ…よ…な…」

 

男からスタンドが出現し、億泰の魂を掴みあげる。

 

仗助「億泰!」

 

陽乃「無駄よ!種や仕掛けはどうあれ、あのスタンドにゲームで負けた事を認めてしまったが最後、負けた者の魂は捉えられ、コインにされてしまう!もしも直接攻撃してしまって殺してしまったら、億泰はもう2度と元には戻らない!」

 

なんだって……

 

八幡「ちっ!気付くのが遅かった!やっぱりお前だったのか。オシリス神のダニエル・J・ダービー!」

 

また資料で見たエジプト9英神の刺客か。

遊んでいる億泰に賭けをそうと感付かせずに持ちかけてスタンド攻撃するたぁ中々やるじゃあねえか。

資料の通りならこいつにゲームで勝たなければ億泰が助かる道はねえ。

なのに…

 

ジョルノ「ああ、敵の攻撃にやられてしまったんですね?油断しているからです」

 

ミスタ「気の毒だけどよぅ。もう時間がねぇから、俺達は見捨てるぜ」

 

ジョルノとミスタはやられた億泰を放って店から出ていった。

こいつら…

特にミスタはお前が原因だろうが!

 

仕方がねぇ!今度は俺がやってやる!

 

仗助「今度はチンチロチンで勝負だ!」

 

チンチロチンとはどんぶりにサイコロを振り、出た目の役で勝負を決めるゲームだ。

 

ダービー「良いでしょう。その勝負に魂を賭けますか?」

 

仗助「良いぜ、賭けてやるよ!」

 

まずは俺が親だ。サイコロを3つ振る。

出た目は「3、3、5」の微妙な数字だ。

最後の5が3なら3のアラシで無条件の勝ちだったのだが。

 

ダービー「次は私ですね」

 

ダービーが振ると「4、5、6」のシゴロ。

くそっ!2倍役で負けだ!

 

ダービー「いきなりすみませんね。次は私が親です」

 

ダービーが振る。「1、2、4」の約なし。

ちっ!最後の4が3ならヒフミで無条件の2倍勝ちだったのに!

 

次は俺だ。「2、2、4」の約なし。

1の差で俺の勝ち。

だが、さっきのシゴロ分だけ俺の負けだ。

 

次は俺の親だ。「2、5、6」だ。

微妙に1つだけ外れる。

次のダービー。「3、3、3」のアラシだと!

三倍負けかよ!

 

こんな感じで微妙な勝ちを交えながらもジワジワと役を食らって追い込まれる!

 

どういう事だ?

イフミとかダービーが時々やるが、ここぞというタイミングでアラシとかシゴロとかの大役を食らう!

 

 

この段階になって俺も何かおかしいと思い始めた。

 

仗助「テメェ…何かをやってやがるな?このダイスがイカサマダイスとかじゃあないよなぁ!」

 

ダービー「なら、何故私の方もイフミとかの負け役を出しているのですか?」

 

仗助「疑われない為の手品かなんかじゃあねえのか?」

 

ダービー「ふむ。では、私をボディチェックでもしてみますか?」

 

そう言われてボディチェックをしてみるが、場にあるダイス以外のダイスが見当たらない。

 

仗助「でてこねぇ!」

 

ダービー「そんな物に私が頼るとでも思っていたのですか?私クラスのギャンブラーともなればダイスの目を自分の思うようにすることなど可能なのですよ?サイコロのギャンブルを挑んだ段階であなたは最初から負けていたんですよ」

 

な、なんだと!?

しまった!もはや俺の心が負けを認めてしまった!

気付いたときには俺は奴のスタンドによって魂を抜き出され、コインにされてしまった。

 

ちく…しょう…

 

←To be continued

 




またしても短いですが、今回はここまでです。

億泰と仗助の第4部正規組が敗れました(^_^;)

はてさてイカサマの天才、ダービーにどうやって勝つのか!?

続きは次回!

久々のEOH風掛け合い

承一郎VS八幡
承一郎「もう一度、お手合わせ願います。父さん」
八幡「俺はお前より歳下だからその呼び方やめろ」

承一郎勝利
承一郎「突然の事だったけど、貴方に出会えて本当に良かったよ、父さん」

八幡勝利
八幡「俺は比企谷八幡だ。DIOじゃあない。そして、この世界ではお前の父親でもない」

八幡VS承一郎
八幡「何であんたがまたいんの?今度はなんの任務?何で敵対してんの?」
JOJO「前はたまたま天国を止めることが出来たが、お前の存在は危険すぎる。悪いが始末させてもらうぞ」

八幡勝利
八幡「残念だ。お前の事は嫌いじゃなかったんだが。だが、始末されるくらいなら全力で抵抗するさ」

承一郎勝利
JOJO「危険だったが、アンタは良い人だよ。俺が今まで見た中でもな」


承一郎&八幡共闘
承一郎「また大統領に呼び出されたんだ。あの人突然すぎるんだよね」
八幡「ああ、あれはすごいびっくりするよな」

勝利後
承一郎「僕は後何回こっちの世界に飛ばされるのやら…」
八幡「まぁ…ドンマイ」


八幡&承一郎共闘
八幡「またお前と共闘することがあるとは思わんかった。次は何の任務だ?」
承一郎「手伝ってくれるのはありがたいが、任務の事は話すことは出来ないな」

勝利後
八幡「まぁ、深入りはしねぇよ。出来ることなら専業主夫になって2度と働きたくないまである」
承一郎「主夫とかはなしだけど、安定した公務員がいいな。市役所職員とかどうだろう?」


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