やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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主人公である承太郎編のアーケードモードです。


格ゲー『未来への遺産』をやってみよう2「承太郎編」

まずはアーケードモードを。

最初はやはり主人公たる承太郎……なのだが………。

 

仗助「承太郎さん……ゲーム下手っスね」

 

承太郎「……むむ」

 

ガチャコンで動きが全然できていない。承太郎編の最初の対戦相手はアヴドゥル。ステージは承太郎がぶちこまれていた留置場だ。

 

承太郎「……テメェ……アヴドゥル…」

 

三浦「あーしじゃないから!あーしを睨むなし!」

 

江戸の仇を大阪で取るというが、これがアヴドゥル自身だったとしても今の三浦のようにひていしていただろう。

 

承太郎「てめぇ!最初の時にはクロスファイヤーを使わなかったじゃあないか!」

 

三浦「だからあーしじゃあないっつってんじゃん!誰か承太郎とかわれし!」

 

材木座「なら我が!格ゲーは得意であるぞ!」

 

仗助「………俺にやらせろ。承太郎さんの弟子的な俺がやるべきだろ。俺ならゲームもそこそこできっしよ」

 

承太郎「そうか……じゃあ仗助、頼む」

 

承太郎はコントローラーを仗助に渡す。

あくまでもそこそこな。仗助もうまい方じゃあない。

格ゲーにおいてもなんでもそうだが、最初の一人や二人は弱めにコンピューターは設定されている。

格ゲー初心者でも平均的に一人目か二人目は勝てるように出来ている。仗助もそれなりに俺達と対戦をしている関係である程度は攻略することができるだろう。

このゲームのアーケードモードはキャラに対して対戦順序は決まっている。一人目のアヴドゥル、二人目の花京院を危なげなく倒す。倒したら倒したで複雑な表情をする三浦と海老名。

 

三浦「あーし、あんなに弱くないし……」

 

海老名「もうちょっと善戦したよね…」

 

その事はよく知らないが、承太郎は承太郎で複雑な表情をしていた。

例えば必殺技のスターフィンガーを使った時には……

 

承太郎「そういえばあったな。ダークブルー・ムーンの時にしか使わなかったが」

 

花京院戦でスター・プラチナ・ザ・ワールドを使えば……

 

承太郎「待て。何でこの時の俺が時を止めることが出来る?あれはDIOと戦った時に気が付いた能力だぞ?」

 

そこは突っ込むなよ。ゲームなんだからさ。

スーパーコンボのスターブレイカー

 

承太郎「そんな技は使ったことがないぞ!スター・プラチナなら確かに出来なくは無いけどな」

 

等々。リアルはリアル、ゲームはゲームで割りきるべきだろう。過去の事を一々引き合いに出していたら大変だ。

先に進めば3人目はデーボが対戦相手として出てくる。

 

承太郎「……エボニー・デビルを倒したのはポルナレフだ。何で俺がデーボと戦っている?」

 

四人目のちょっとアクションゲームっぽくなったンドゥール戦では……。

 

承太郎「あの時はイギーの力を使ってンドゥールを倒したんだがな。結末はあいつの自害だったはずなのだが……」

 

五人目のチャカとの対戦では。

 

承太郎「さっきまでチャカという人間すら知らなかったんだがな……」

 

六人目のアレッシー。

七人目の中ボス、ヴァニラアイス。

 

承太郎「アレッシーはともかくヴァニラアイスはポルナレフが倒しただろう!」

 

ゲーム!ゲームだから!

ちなみにここで仗助はリタイア。ヴァニラアイスは中ボス戦ではプレイヤーキャラの時とは仕様が違うらしく、かなり強かったのでここで材木座と交代。

パターンを見つけたらしくてあっさりと材木座はヴァニラアイスを倒した。

 

三浦「こいつにあーしの前世が殺されたんだけど……」

 

ちなみに承太郎編ではポルナレフさん達が戦った後にポルナレフさんがヴァニラアイスを倒しきれずに承太郎が戦ったというifのストーリーらしい。

いつの間にかアヴドゥルとイギーは殺されていたという感じだ。三浦は非常に複雑な顔をしていた。

この場合、ポルナレフさんは何をしていたことになっていたんだろうか?その辺りが非常に気になる。

続くDIO戦。まぁ、ラスボスだから最終的にDIOを倒すのが当たり前なのだが。

DIOは当初、上着付きでザ・ワールドを必殺技の演出くらいでしか使わない。材木座は1ラウンド目であっさりとDIOを倒す。

こんなに簡単にやられとらんわ!パーフェクトで勝ってるところが腹が立つ!

しかもエジプトではジョナサンを殺した空烈眼刺驚なんぞ使ってない!古い技として封印していたし!

しかもCPUもしっかりコマンドを入れる仕様のゲームらしく、空烈眼刺驚は攻撃ボタンの組み合わせで出来る技(瞬獄殺コマンド)のようで、使うときは必ず変なハイキックを空振りする。

 

材木座「ふん!甘いわ八幡!」

 

八幡「こんな分かりやすい予備動作をするか!大体その当時は空烈眼刺驚なんぞ使ってねぇ!」

 

仕様としてはガード不能の飛び道具として結構な使い勝手なのだが、実際にはコマンドの難しさと、出せたとしても溜め動作があるので対戦では使えない技だが。

実質的にはCPU専用。

空烈眼刺驚つかえねぇ!

 

そして2ラウンド目でデモが入ってジジイから血を吸って本気を出したDIOが登場する。

だがそこは格ゲーをそこそこにやっている材木座。苦もなくDIOに勝利。

………ってかさ、空烈眼刺驚はガード不能なのに何でロードローラーはガード可能?ガードできるものじゃあないだろ!

そしてエンディング。エンディングに関しては史実通り。へぇ、あんな感じでDIOは灰になったのか。

聞けばその格ゲーが出た当時はストーンオーシャンはやってなかったらしく、DIOの日記の事とかは触れられていなかった。

 

←To be continued




空条承太郎
主人公らしく初心者でも扱いやすく、とにかくラッシュによるゴリ押しが強い。

承太郎の技リスト

必殺技

オラオラ(スタンドモード時のみ空中可)
ご存知オラオララッシュ。本体モードで使うとスタープラチナがオラオララッシュをし、本体は別行動が出来る近距離パワー型のお約束をのっけから破る。スタンドモードの時は攻撃ボタンを連打することによりヒット数が上がる。

マッハオラ
スター・プラチナを高速で相手に突進させ、殴る技。これもまた本体モードの時は本体を離れて攻撃する。スタンドモードの時は技中に同じコマンドを入れることによに追加攻撃が可能。二発目がヒットすると相手が画面端まで吹っ飛ぶ。本体モードの時に小ジャンプ強攻撃→近距離立ち強攻撃→キャンセル弱マッハオラは凶悪で、対処法を知らないとそれだけで対戦に負ける。

スターフィンガー
作中でも承太郎が言っている通り、ダークブルー・ムーンとストレングスの時にしか使わなかったスター・プラチナの指を伸ばして突き刺す技。何故かチャカが刀を使った攻撃をしたときのような金属音が鳴る。

スーパーコンボ

プッツンオラ
スーパーコンボ版のオラオララッシュ。威力とヒット数が上昇。性能は必殺技のオラオラと変わらない。

スターブレイカー
スーパーコンボ版のマッハオラ。ボタン長押しで溜めが可能。最大まで溜めるとガード不能になる。KOFのK´?

スター・プラチナ・ザ・ワールド
後の部の承太郎の代名詞、時を止める技。コマンドはレバーとボタンの組み合わせをテンポ良く押すと発動。時が止まれば相手は無防備になる。
……が、
発動までに時間がかかる
発動した後はスーパーコンボゲージを3つ使う(最大9つ。発動後もゲージが減り続ける)
攻撃をやりたい放題ではあるが、威力の調整を受けてしまう
発動中もスーパーコンボは使えるが、ゲージも使用される
等々弱点満載で見せ技、ネタ技に近い。
時止め返しをすることも可能で、DIOのザ・ワールドの時止め中にコマンドを成立させることで時の止まった世界で動くことも可能……なのだが、フィニッシュを受ける時ならばともかく、ゲージを消費させてまで割り込む必要性はあまり感じられない。

以上です。次はジョセフ編です。

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