やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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ジョセフ及び若ジョセフ(誇り高き血統ジョセフ)


格ゲー『未来への遺産』をやってみよう3「ジョセフ編」

次のアーケードモードはジジイの番だ。プレーヤーは当然本人であるジジイ。

そしてゲームが始まる。

まず最初から突っ込みところが激しかった。最初の対戦相手は承太郎。アヴドゥルとの戦いをジジイがやるストーリーだ。

ジジイは格ゲー経験者らしく、承太郎を簡単に倒す。

 

ジョセフ「大したことないのう?承太郎」

 

承太郎「ゲームで俺に勝って嬉しいか?ヤレヤレ……」

 

呆れながら言う承太郎。まぁ、実際の承太郎がこんな弱いわけが無いんだけどな?

必殺技も色々と言いたいことがある。

このゲームでは4つの攻撃ボタンが割り振られており、その攻撃ボタンの1つがスタンドを常に出すボタンなのだが、ジジイの場合は少し特殊だ。

通常本体モードの時に必殺技を使えばスタンドのみが攻撃し、本体は自由に動ける。しかし、スタンドモードの時はスタンドが操作キャラになるので本体は一緒に付いていくだけとなるのだが、威力は増す。

しかし、ジジイは人型スタンドではないので少々特殊である。

例えば格ゲーの必殺技の中でも基本とも言える波動拳コマンド。ジジイの場合は本体モードとスタンドモードの時では技が異なる。

本体モードの時は波紋疾走(オーバードライブ)を使って飛ばない飛び道具を撃ち、スタンドモードの時はハーミット・パープルを伸ばして相手に巻き付ける技に変化し、追加で波紋を流してダメージを与えたり、自分の方に引き寄せたりする。DIOにやった技だな。

しかし、本体モードの時の技名が青緑波紋疾走(ターコイズブルー・オーバードライブ)……青緑波紋疾走は俺の前世の片割れ、ジョナサンの技であるし、そもそもその技は水中で波紋を流す技だ。

何でチョップみたいな技に波紋を通すだけの攻撃が群青色の波紋疾走なんだよ!ただの波紋疾走だろう!

コマンド投げはハーミット・パープルを巻き付けて波紋で攻撃する山吹色の波紋疾走(サンライトイエロー・オーバードライブ)。…あれは生身でオラオララッシュをやる技なんだが?

そしてスーパーコンボは今で言う紫水晶の波紋疾走(アメジストパープル・オーバードライブ)。実際のジジイの最強技だが、名称がただの波紋疾走。スタッフはどういう基準で技名を付けたのか色々ともの申したい。

なお、スタクル時代においてジョセフが直接戦った場面は少ない。従ってジョセフ戦のほとんどはオリジナルストーリーが展開される。

対戦順は承太郎→デーボ→ンドゥール→ミドラーさん→チャカ→アレッシーなのだがここも突っ込んで良いよね?

無理矢理対戦カードを作るのはまぁ仕方がないとしよう。ゲームにならないからな。

でもさ……

 

八幡「何で9英神のンドゥールの後にミドラーさんが来るんだよ!ミドラーさんがやられた後にンドゥールが戦ったんだろ!それにジジイがンドゥールに勝つとかあり得ないから!」

 

それにさ………

 

承太郎「確か俺とポルナレフがアレッシーと戦った時は…」

 

三浦「あーしとジョースターさんはマライアと戦ってた筈だし……」

 

そう、何でマライアがキャラクターにいるのにアレッシーと戦ってんの?史実通りにマライアと戦わせろよ。

後から知った事ではあるが、マライアは続編の追加キャラクターだったらしい。それを知った俺たちはミドラーさんがマライアの代役としてこういう順番になったのだと推測した。そしてゲームではアレッシーとポルナレフさんの戦いは起こらず、ミドラーさん(マライア?)を倒した後に連戦になったという設定なのかも知れないと仮定。

でもミドラーさんって直接姿を現して戦うタイプじゃあないんだよなぁ。

これまでもなしくずし的にそうなった場面を除いては大抵奇襲でスタンドのみで戦うタイプだったし。

そしてヴァニラアイス→DIO戦。

この辺りは承太郎のストーリーと同じ展開だった。

ヴァニラアイスとDIOは普通に波紋で倒していた。倒していたのだが……。

 

沙希「何でDIOとヴァニラアイスは波紋を何発食らっても溶けないの?そんなの柱の一族でも無理でしょ」

 

ジョセフ「それじゃあゲームにならんからじゃろ」

 

DIOとしてはともかく波紋の戦士としては納得いかない。せめてダメージ補正ぐらいあってもよくね?

エンディングは承太郎のエンディングの劣化版だ。承太郎編では最後にホリィさんが喋るシーンがあったが、ジョセフ編ではポルナレフさんと別れた場面で終了。

 

ジョセフ「なんというか、もう少しワシのエンディングは何とかならんかったのかのぅ?固有の何かがあってもええじゃろうに」

 

ジョセフ編ではDIOに血を吸われていないからDIOの血を輸血されるシーンも無いしな。ジョセフファンの格ゲー初心者が苦労してエンディングにたどり着いた果てのこれではプレイヤーが少し不憫だ(本城の実話だが、本城はKOFシリーズをメインでプレイする中級者プレイヤーなのでエンディングを見るのに苦労はしていない。が、やるせなさは感じた)。

 

ちなみに無印版では隠しキャラだった若ジョセフに関してはストーリーもなく、ラスボスもDIOではなくて隠しキャラの通称影DIO。エンディングもなしだった。

未来への遺産ではアレッシーに若返らせられたストーリーで、何故か仲間であるスタクルメンバーに襲われてるし、ラスボスはアレッシー。DIOの館に到着する少し前の閑話的な扱いだった。最後は若返ってそのままDIOの館に挑めば良かったかもとか言ってるし。

ちなみにこの若ジョセフに関しても突っ込み所は満載。

若ジョセフは柱の一族と戦った頃の戦闘スタイルをベースにしているので一部の技を除いて必殺技が別なのはわかる。

でもさ……

 

小町「あのさ、ボーガンとかクラッカーとか波紋コーラはどこから持ってきたのさ。特にエイジャの赤石は?あれを持ち歩いていたならDIOにやられてないよね……」

 

小町のルビーレーザーをDIO時代に食らっていたら………。

あっさり死んでいたな……。

それにさ、物理法則的にあり得ない技が存在するんだが。鉄球のボーガンである。

強攻撃でボーガンを撃つと何故かジョセフは背後にボーガンを撃つ。そして相手の背後から鉄球が飛んで来るのだが……。

 

いろは「あれ、どうやって飛んで来てるんですか?」

 

静「背景を飛んでいってるのが見えてるんだけど、何で?」

 

ジョセフ「あれはワムウとの決闘の時にコロシアムの壁を使って遠心力で飛ばしておったのじゃが……」

 

壁のないステージでも背景を飛んでいってますが?壁のあるステージだって各ばった部屋だからどうやってもあんな飛びかたはしないだろう。

あとね?これが一番の疑問なのよ。

 

徐倫「この状態の時のおじいちゃんってスタンドが使えないはずだよね?何で直接殴ってスタンドにダメージが入ってるの?」

 

これは人型スタンド使いがスタンドと別々に攻撃をしている時にも言える。承太郎が本体モードの時に敵のスタンドを直接殴っているときならばまだ分かる。インパクトの瞬間だけ見えないようにスタンドで攻撃をしているという事にすれば良いのだから。

だが、若ジョセフはそれでは説明が付かない。もっとも、ゲームにならから大人の事情で波紋でもスタンドにダメージを与えていることにしたんだろうけど無理がありすぎじゃね?

さて……次のキャラクターは……

 

←To be continued




ジョセフ・ジョースター
ジジイバージョン。

必殺技

山吹色の波紋疾走
対空技。本体モードとスタンドモード共に同じ性能。
本来は本体でオラオララッシュをやるはずの技だが、格ゲーではハーミット・パープルを纏った腕を大きく振り下ろす。対空技だが無敵時間は無く、スーパーコンボの『師の教え』の方が無敵時間、対空性能、威力ともに優秀な為、本城はあまり使わなかった。
昇龍拳タイプの対空技ではないので飛び上がらず、隙が小さいのが利点。

波紋のビート
カプコンお得意のコマンド1回転による投げ技。本作における紫水晶の波紋疾走(アメジストパープル・オーバードライブ)の劣化版。
相手を掴んだ後に本体モードではハーミット・パープルを使わずに波紋を流し、フィニッシュはストレートパンチで殴り飛ばし、スタンドモードの時はハーミット・パープルで相手を絡めた後にアッパーでフィニッシュ。上手くやれば空中で追撃可能。

策士の技
ジョセフがDIO戦でやったハーミット・パープルを体に巻き付けて高圧電流のように波紋を流す技。
本体モード時は棒立ちになり、敵の直接攻撃が当たった瞬間に弾けさせてカウンターを浴びせる。ギースの当て身投げタイプのカウンター専用技。もっともパチッという電気音がするのでバレバレなのだが。
スタンドモードの時は棒立ちにならずにいきなり波紋を弾けさせる。スト2のブランカの電撃にイメージは近い。本体モードとスタンドモードでまるで性能が違う技の典型。

青緑波紋疾走
作中の八幡が言うように、フック気味に放った拳の軌跡を追うただの波紋疾走。波動拳コマンド。本来とは違う性能の技で本体モード時のみの技。
弱は出が早くキャンセル向きで連続技に組み込みやすく、中はそれより遅い。強で放つと何故か波紋の呼吸をした後に三段ヒットの波紋を飛ばす。強でヒットすると相手は感電して画面端まで吹っ飛ぶ。

ハーミットウェブ
スタンドモードで波動拳を打つとこちら。ハーミット・パープルを伸ばして相手を絡めて掴む。DIOにやった技。
掴んだ後はボタン連打で波紋を流してダメージを与えるか、後方+攻撃ボタンで引っ張るかのアクション。何発か波紋を流した後に引っ張るという事も可能。

スーパーコンボ
波紋疾走
コマンド2回転のジョセフ最強技。本作でも紫水晶の波紋疾走として八幡が使っている。

師の教え
第1章でジョセフが使用した技。対空性能が高い。
アッパーで相手を浮かし(その際ジョセフは『リサリサ…』と言い、リサリサの顔が演出で登場)、落ちてきた所を多段ヒットの波紋入りストレートパンチを叩き込む。その際、ヒットごとに第二部の名シーンが背景に登場し、相手がぶっ飛ぶ時には第二部ジョセフの顔がアップで登場。その際、若ジョセフの声で『へ、間抜けだぜ!』と言う。


誇り高き血統ジョセフ(若ジョセフ)
第二部の頃のジョセフ。無印の時は誰だかわからないデザインだったが、『未来への遺産』の時にはデザインが書き直された。スタンドは無く、スタンドボタンを押すとクラッカーで攻撃する。

必殺技

波紋コーラ
対空技。コーラを上に噴出させる。瓶の栓で攻撃をした原作とは異なる。

波紋カッター
ノーマルジョセフの青緑波紋疾走と同じ技。

アイアンボーガン
ワムウ戦で使った技。弱と中だと普通の飛び道具。強だと本編で語ったように後ろに飛ばし、どんなステージでも背景を飛んでいった後に相手の背後から飛んでくる。本当にどんな原理ですか?

クラッカーブーメラン
若ジョセフの代名詞とも言える技。打つまでに溜めがあるので連続では使えないが、打ち切ると当たり判定が大きく、原作通りに一定の距離で滞空し、戻ってくる。しかも、何発も連発できるので地味に強い。

クラッカーヴォレイ
三回入力で少しずつクラッカーを振り回す若ジョセフの主力武器。連続技にも組み込むことができ、さらに3発目の攻撃で相手を浮かせる事ができる。

スーパーコンボ

エイジャの赤石
小町のルビーレーザーの元ネタとなった技。威力も高く、出しきってしまえば一瞬で前方全てに攻撃判定が出てくる上にガード不能。
……なのだが、出しきるまでに約1秒かかる上にその間は無防備。さらにタイミングを任意で変えられないので慣れてしまえば簡単に避けられる上に後ろにダメージ判定が無いので意外に使えない。

忘れ得ぬ想い
若ジョセフ版の師の教え。出てくるエフェクトは『シーザー』と叫び、シーザーのカットが登場。その後のアクションは通常ジョセフと同じだが、フィニッシュに出る声が老ジョセフの声で『今も我が心に…』となる。何で!?
本作第1章では『師の教えと忘れ得ぬ想い』という名前で暴走した5歳時の八幡に食らわせた。

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