やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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格ゲー『未来への遺産』をやってみよう15「ラバーソール編」

side比企谷八幡

 

さて。残るキャラはペットショップ、ヴァニラアイス、マライア、ラバーソール、DIO、影DIOだ。

誰が誰をやるか……というよりは、この場にいる面子で誰が残っているかについては……。

まず俺。俺はDIOと影DIOが確定している。

後はいろは、小町、川崎、徐倫、フル参加していない材木座なのだが、徐倫については参加を辞退。

となると……

 

いろは「材木座先輩?」

 

材木座「はもん?」

 

いろはの呼び掛けに材木座が反応。

 

いろは「ヴァニラアイス、頼めますよね?」

 

にっこりとした顔で材木座にヴァニラアイスを押し付けようとするいろは。ハッキリと言ってしまえばアレッシー以上に……下手をしたらDIO以上にヴァニラアイスは嫌われている。

25年前の事もあるし、なにより5年前は綾瀬絢斗によっていろは、小町、陽乃さんは死にかけたわけだし、そんな奴を扱いたく無いだろう。

 

沙希「あたしも屍生人を使うのは勘弁だから」

 

あー、確かにヴァニラアイスは屍生人だもんな。川崎が毛嫌いするのわかるわ。

必然的にヴァニラアイスは材木座だな。となると……

 

いろは「沙希先輩も決まりですね」

 

沙希「え?」

 

小町「正直、マライアを使いたくないんです」

 

仗助「5年前に襲われたからな。見たくないものまで見せられて。太ったアラフィフのポロリなんて誰得だよ」

 

思い出すから止めろ。

 

ジョルノ「熟女好きのデブ専ならば……ウプッ!」

 

戻しそうになるくらいなら想像するな。仕事上そういうマダムと会うこともあるが、毎度あの時のマライアを思い出して仕方がないんだ。ゲームでのマライアは若かった当時の…ジジイの言うところの足がグンバツの美女の状態で出てくるみたいだけど。

 

沙希「わかったよ。別に因縁とかないし、あたしがやってやるよ」

 

ジョセフ「すまんのう。ワシや優美子でも構わんかったが、この場にいる全員が取り敢えずワンプレイはしてもらいたかったんじゃよ」

 

沙希「別にあたしもゲームを普段はやらないから良かったんだけどね」

 

川崎の家は兄弟が多いので贅沢は出来ない。故にゲームとかは基本的にやらないのだろう。見れば俺のVitaちゃんでコントローラーの扱い方を練習してるし。ソフトは……カプコンの某初代格ゲーをやっている。小町め…勝手にダウンロードしたな?まぁ、格ゲーをやるならこれ以上ないゲームだが。何事も基本が一番だし。

ゲームそのものの基本は配管工の初代がベストだろうけどね。

 

小町「お姉ちゃんはペッちゃんとラバーソール、どっちをやる?」

 

いろは「じゃあ、ラバーソールをやります」

 

ほほう?それは何故だろうか?

 

承一郎「理由を聞きたいな」

 

いろは「だって、ラバーソールはおじさんに化けた状態で出ているじゃあないですか。出来ればペッちゃんが良かったですけど、そうなるとマチちゃんがプレイするキャラが縁もゆかりもないラバーソールになっちゃいますからね。ペッちゃんとマチちゃんは家族ですし」

 

小町「お姉ちゃん……うるうる……」

 

正確には転生したペットショップの飼い主は俺なんだけどね?でもペットショップはカワイイ。異論は認めない。

 

いろは「という事で、次はわたしですよー」

 

いろはは承一郎からコントローラーを受け取り、ゲームを開始する。いろははそこそこにゲームが出来る。

アーケードモードを選択し、ラバーソールを選択するいろは。

 

いろは「基本的にはおじさんと同じで良いんですよね?」

 

攻略本からラバーソールの必殺技のコマンドを確かめるいろは。

 

海老名「おじさんって………うーん、花京院はいろはちゃんにとっては母親の従兄だから間違いは無いんだけど、ちょっと複雑……」

 

今のいろはのおじさんはお前の事を言っていないと思うぞ?

下らないことはさておき、さぁストーリー。

画面には黄色い学ランを着た人相の悪い花京院……つまりラバーソールが映っている。

 

ナレーション『DIOに金で雇われたスタンド使いが承太郎達の命を狙っていた』

 

ラバーソール『俺は食らった肉と同化し、一般の人間の目にも見えるし触れもするスタンドだ』

 

え?じゃあ花京院に変身出来るという事はこいつ、花京院の肉を食ったことがあるってこと?

俺は思わず海老名を見る。

 

海老名「いや、多分肉の芽で操られた時に細胞の一部とかを取られたんじゃないかな?」

 

本人の転生である海老名もよくわかっていないらしい。

 

ラバーソール『このイエローテンパラスでやつらを皆殺しにしてDIOから報酬を受けとるぜ』

 

実際に強いスタンドではある。もっとも、全く弱点が無いわけでは無いが。それに、熱すれば弾け、凍らせれば尖って攻撃するというのは強みだっただろう。雪ノ下とは相性が悪かったが。

場面は切り替わり、承太郎が一人で外出をしたところを狙うつもりのようだ。

 

承太郎「あの時は花京院と待ち合わせしていたと思ったがな……こいつときたら……」

 

海老名「プールサイドで日光浴してたっけ?」

 

三浦「しかも学ランで……」

 

マイペースなのは前世からですか。

 

第1話 裁くのは誰だ!?

 

承一郎「いきなり承太郎さんか……」

 

まだいたの!?

 

承一郎「勝手に呼んでおいて用がなくなったら追い返そうとするんじゃあない!」

 

承一郎は昨日も含めたプレイ動画を見ながら突っ込んで来た。承太郎編から見てるのかよ……。花京院編で発狂しなければ良いが……。表も裏も死亡エンドだからなぁ。

それでは皆さん!途中デモの再生をお願いします!

 

ラバーソール(海老名)『どうしたんだい?先輩』

 

承太郎(仗助。本人は沈黙)『テメェ……ただのスリに対するお仕置きにしちゃあやりすぎだ……。花京院じゃあねぇな?』

 

承太郎「確かにアルゼンチン・バックブリーカーを一般人に対してやってたな……何故知っている?」

 

何故か俺が知っていました。

 

ラバーソール(海老名)『見破るとはやるじゃあないか』

 

承太郎(仗助)『テメェはホントに予習してきたのか?物真似がお粗末すぎるぜ。ヤレヤレだせ』

 

確かにそれは5年前にも思った。確かミスタさんか億泰さんに化けた記憶がある。

そしてドンパチ開始。

ラバーソールはホルホースやカーン達と同様にスタンドモードが存在しない。元々花京院に化けている段階でスタンドモードであると言えなくもないからだろう。

ラバーソールの必殺技をここでいろはは試す。

まずは波動拳コマンドで出る『ヘドぶちまけな!』。

偽物のハイエロファントを出してスライムの散弾を放つ。花京院のエメラルド・スプラッシュのオマージュだうか。だが、スライムという特性上、エメラルド・スプラッシュほど弾は速くない。一般的な格ゲーの飛び道具よりもやや遅いイメージだ。

次にテンパラスを地面に這わせて相手の行動を封じる『喰ってやる!』。これもハイエロファントで縛り上げる花京院の『タイラップスネーク』のオマージュだ。

 

海老名「貸して!いろはちゃん!」

 

承太郎を縛り上げたラバーソールを見るや、いきなり海老名がいろはからコントローラーを奪う。まさかお前…。頼むから挑発がアレでは無いように!

案の定、海老名はラバーソールを動けなくなった承太郎に密着させ、挑発ボタンを押す。

 

ラバーソール『レロレロレロレロレロレロ……』

 

嫌な予感的中!昨日と同様にお腐れプレイを始めやがったぁ!疑似ティープキス再び!

 

海老名「疑似承花!完成デスワー!」

 

ゴン!

 

徐倫「人の父親で遊んでるんじゃあない!昨日も花京院で同じプレイしただろうが!」

 

承一郎「そんなことをしていたのか……」

 

承太郎「………(ゲッソリ)」

 

我慢出来なくなった徐倫が海老名に拳骨。このシリーズ、俺やジョジョがボケなくても海老名が勝手に暴走してくれるな……。

本当ならオラオラしたくて仕方ないであろう承太郎だが、顔を青くしている。

 

承一郎「確かに昨日も花京院を使って……ウプッ!」

 

いろは「返して下さい!まったく!雰囲気最悪じゃあないですか!」

 

いろはは海老名からコントローラーを奪い返し、再びプレイを再開。これ、海老名を縛り上げるべきではないだろうか?

次の必殺技は……。

 

いろは「あれ?動かなくなりましたよ?」

 

急に動きを止めるラバーソール。その隙にCPUの承太郎がオラオラを仕掛けてきた。オラオラがラバーソールに命中すると………

 

ラバーソール『弱点はない!』と叫んでイエロー・テンパラスを弾けさせる。

なるほど、カウンター専門の通称「当て身技」か。なまえも叫びと同じく『弱点はない!』だそうだ。たしか熱するとこうなるはずなんだが?これが花京院と差別化を図られているところだな。

必殺技は以上らしい。

 

いろは「次はスーパーコンボですね♪」

 

最初のスーパーコンボは予想通り、エメラルド・スプラッシュの強化版『半径20メートルのエメラルド・スプラッシュ』と同じタイプの技、『ジャムにしてくれる!』だ。無数のスライムの散弾が承太郎を襲う。

 

承太郎「本来なら肉を溶かされて大変な事になっているんだろうな……」

 

イエロー・テンパラスの恐ろしい所はそこなんだよな。ただの弾ではなく、そこからスライムに溶かされてダメージを貰う。

そして……もうひとつのスーパーコンボ……。

 

結衣「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

徐倫「悪かったから!あの時は悪かったから絶叫するな!由比ヶ浜!」

 

そう、由比ヶ浜のトラウマを抉るこの技!

 

ラバーソール『こいつはメチャ許さんよなぁ!』

 

スクリューパイルドライバーコマンドで出る投げ技、『ココナッツ・バックブリーカー』だ!つまりは史実でもスリに対してラバーソールがやったアルゼンチン・バックブリーカー!

 

モキッ!モキッ!モキッ!

 

結衣「うげぁぁぁぁ!」

 

由比ヶ浜ぁぁぁぁ!自分が食らっている訳でも無いのに悲鳴を上げている!目が逝っちまってる!口からよだれが出ている!

 

由比ヶ浜結衣…再起不能(リタイア)

 

泡を吹いて失神する由比ヶ浜。あれは痛そうだったもんな……。

 

材木座「結衣ぃぃぃぃぃ!」

 

承一郎「由比ヶ浜に何があったんだ?」

 

八幡「奉仕部の最初の依頼は由比ヶ浜のクッキーを作る手伝いだったんだがな?あまりの手順のメチャクチャさ加減にキレた徐倫がアルゼンチン・バックブリーカーをやったんだよ……。しかもセリフまでほぼ同じ」

 

承一郎「何をやってるんだ……徐倫さん……」

 

徐倫は流石に責任を感じて由比ヶ浜を介抱している。俺達の想像以上に由比ヶ浜のトラウマは深いらしい。どうしよう。俺、普通にアルゼンチン・バックブリーカーをドンパチで使うんだけど?由比ヶ浜の前では使わない方が良いのか?

 

いろは「進まないので承太郎を倒しちゃいますね?」

 

そうですね。無駄に文字数が嵩んでるしね。そろそろ巻きでおにゃしゃす!

 

ラバーソール(海老名)『結構いけるじゃあないか。この調子で全員ぶっ殺すぜ!』

 

第2話 戦いの年季

って、次はジジイ!?

 

ジョセフ(本人)『承太郎!おい花京院!どういうつもりじゃ!』

 

ラバーソール(八幡)『ジョースターさん、これは承太郎から仕掛けて来たんですよ。悪いのは承太郎です』

 

ジョセフ(本人)『貴様!花京院じゃあないな!?』

 

ラバーソール(八幡)『気が付かなければ楽に死ねたのによぉ!死ね!ジョセフ・ジョースター!』

 

こんなところか?

 

いろは「……………」

 

モキッ!モキッ!モキッ!モキッ!モキッ!モキッ!

 

ジョセフ「いろはよ……何故バックブリーカーばかりやるんじゃ?」

 

いろは「現実では敵わないですが、ゲームなら前世の仕返しが出来ますし。よくも祖母をからかってばかりしてくれましたね!お仕置きです!」

 

ジョセフ「ノォォォォォォ!」

 

気のせいかナイチンゲールでアルゼンチン・バックブリーカーをやっているように見える。俺は何も見えない。

背骨をいわされているジジイを放置し、ゲームを継続。次はアヴドゥルだ。

 

アヴドゥル(三浦)『承太郎!ジョースターさん!これはどういう事だし!説明しろし、花京院!いや……違う!聞いたことあるし!こいつは食った肉の相手に化けることが出来る……』

 

そこで承一郎がのってきた。

 

ラバーソール(承一郎)『よくわかったな?さすがはアヴドゥルだ。お前も喰ってやる!』

 

八幡「ここで乗ってくるか。承一郎」

 

承一郎「おねぇなラバーソールやアヴドゥルを想像するのが辛くて……」

 

それ、ある意味ではしょっちゅうなんだけどな。

第3戦目ともなると流石にCPUも強くなってくる。いろはのプレイレベルではそろそろきつくなってくる頃だ。

1セットをとられつつも何とかアヴドゥルを撃破。

 

第四戦目。ポルナレフさん。

 

ポルナレフ(本人)『承太郎……ジョースターさん……アヴドゥル……貴様、よくもやってくれたな』

 

ラバーソール(ジョニィ)『へぇ、付き合いが短いわりには仲間意識ってもんが芽生えたのかよ?どうだポルナレフ。こっちに戻って来るってんならお前だけは助けてやるぜぇ?』

 

ポルナレフ(本人)『断る。私は今、白のなかにいる!例え承太郎達がやられても、もう二度とDIOに屈する事はない!』

 

だからポルナレフさん。口調が今の口調になってますってば。

 

ラバーソール(ジョニィ)『ならばしょうがねぇ!死ぬしかねぇなぁ!』

 

ラバーソールらしさを残しつつ、DIOの決め台詞を使いやがった!上手いな承一郎!いや、これはジョニィの方か。

 

いろは「くっ!ポルナレフさんが強い!」

 

スピード速いしスーパーコンボは対空性能があるからな。これはそろそろいろはがリタイアか?

 

いろは「エメラルド……」

 

八幡「筐体に台パン(筐体を殴る行為。台にパンチするの略)するマナー違反者か!頼むから止めてくれ!どこから借りたのかわからないんだから!」

 

仗助がいるから直せるけどさ。

何とかポルナレフさんを倒したいろは操るラバーソール。

今更ながらラバーソールは花京院と同じく中級者クラスが使うキャラである。つまり、付き合い程度にしかゲームをやらない初級者のいろはにはあわないのである。

次はイギー。

 

ラバーソール(ジョニィ)『こんな犬っころまで倒さなきゃならねぇのかよ。ま、食って養分にするか』

 

イギー(八幡)『ガルルルル!』

 

本来ならこの段階ではイギーはいないんだけどね?旅だってシンガポール辺りの筈だし。

何とかいろははイギーを倒し、そして……

 

最終話 戦慄の侵入者

 

意外!ラスボスは花京院だった!

しかし、いろはの腕前を考えればヴァニラアイスやDIOが後に控えて無くて良かったとも言える!

 

海老名「いろはちゃん♪」

 

いろは「何を考えてるかは大体わかりましたけど、CPUの挑発が運よくレロレロとは限りませんよ?そもそもわたしの腕前ではそんな事をやってる余裕はないんですから」

 

海老名が考えていることは大体読めた。花京院のレロレロとラバーソールのレロレロを同時に使わせて本当にディープキスをさせようって腹だろう。

だが言っておく。このゲームのスタッフの拘りは激しい。挑発も何パターンか設定されているのだ。

例えば若ジョセフの場合は相手を指差して『次にお前は◯◯…という』と言ったり、指を鳴らして『こんなもんかぁ?』と言ったり、同じ動作で『ハッピー・ウレピー・ヨロピクネー♪』と言ったり等だ。

花京院も同様で『レロレロ』の場合と、何パターンかのポージング(ジョジョ立ち)をしながら『かかって来い!』というのが数パターンある。もっとも、偶然レロレロをやって来たとしてもいろはの腕では海老名のリクエストに応えるくらいならアルゼンチン・バックブリーカーを決めた方が現実的だろう。わざわざ隙を作ってくれてるんだから。

それでは会話モード、始めよう!

 

花京院(海老名)『さぁ!レロレロ合戦始めよう!』

 

ドンガラガッシャーン!

 

全員がずっこけた。そりゃ最後の局面でこれはあり得ないだろ。

海老名!さすがに空気読め!というか、お前はそれでいいのか!?前世の自分がラバーソールとディープキスをするんだぞ!?仲間の仇とそれはないだろ!

 

ゴン!

 

ツッコミの第一人者である徐倫がすぐさま復活し、海老名に拳骨を落とす。

 

徐倫「違うだろ!何で仲間がやられているのを放置してレロレロ合戦始めるんだよ!当時の自分になりきれよ!」

 

承一郎「あ、頭が痛い……徐倫さん。お疲れですね」

 

徐倫「最近ではわりかし慣れたわ。ジョジョとハッチのせいで」

 

承一郎「うちの徐倫さんが見たら寝込みますよ?」

 

徐倫「別の世界のあたしにも言われたわ……ヤレヤレよ」

 

さて……仕切り直して……。

 

花京院(海老名(渋々))『ぼ、僕がもうひとり!?一体お前は誰だ!正体を現せ!レロレロ』

 

レロレロはいらねーよ!

 

ラバーソール(ジョニィ)『テメェに化けていたお陰で仕事が早くすんで助かったぜ?』

 

空気を読んだジョニィは流石にレロレロは言わない。徐倫の拳骨が飛んできても嫌だろうしな。

 

花京院(海老名)『なんて事を!DIOを倒してこれからジョースターさんや承太郎とめくるめく薔薇色の……』

 

徐倫「もう一発いっとく?」

 

花京院(海老名)『ではなく、世界を平和にして日常を取り戻そうとしていたのに!』

 

ラバーソール(承一郎)『ジョースターエジプトツアー御一行はお前の死をもって全滅の最後を飾るんだよォ!この田吾作がぁ!』

 

いろは「………もう始めて良いですよね?」

 

これ以上腐の呪いを撒き散らされたくないのでお願いします。

そしてドンパチ開始。ラスボスだけあって強めに設定されているのか花京院が強い!

マイナーダウン版であるラバーソールでは苦戦は必至だった。

 

海老名「レロレロやった!今やった!」

 

いろは「そんな余裕はないですってば!」

 

ラバーソール『こいつはメチャ許さんよなぁ!』

 

モキッ!モキッ!モキッ!

 

結衣「いろはちゃん!それやめてぇ!」

 

うるさい……いろはも集中出来なくて困っている。でも由比ヶ浜は仕方ないか…。

 

ラバーソール『喰ってやる!』

 

終盤ギリギリで動きを封じたいろは。

 

いろは「とどめです!」

 

ラバーソール『ぶちまけろぉ!』

 

スーパーコンボで辛うじて勝利を拾う。

 

承太郎「八幡……お前、相撲は好きか?」

 

八幡「ああ。特に土俵際の駆け引きは……」

 

承一郎「手に汗握りますよね。こんな感じで」

 

確かにギリギリで手に汗を握ったわ。お疲れ、いろは。

そしてエンディング。

ラバーソールが変身を解き、素顔の状態でドアップ。うん、当時はイケメンだったんだろうけど、今のセンスで見たらちょっと…な。

 

ラバーソール『フヘヘヘヘ…まったく幸運よのうォー、おれってさぁーっ。やつらを殺せばDIOに1億ドルもらうことになってる。へへ、たった数分の戦いでこれだけ稼げるなんてよお。ヘビー級ボクサー以上におれってラッキーだと思わんかいー?このタマナシヘナチンがーっ』

 

スタッフロール

 

これだけ?ラバーソールのエンディングってこれだけ?

あと何で最後に罵倒が入るの?っていうか、これって誰に向けて言ってるの?独り言?

 

承太郎「さて……もう良い時間だ。今日はお開きにするぞ」

 

気が付けばもうじき最終下校時刻だ。修学旅行間近のこの季節、日が落ちるのも早い。外はだいぶ暗くなっている。今日はここまでだろう。

だ昨日とは違ってちゃんと片手間で仕事も終わらせてあるし。

 

八幡「承一郎も最後まで見たいだろ?うちに泊まるか?新しい仲間も紹介したいしな」

 

相模や葉山の事だ。あれ?葉山とは一度イタズラ合戦で会ったことが……いや、ニアミスだから覚えてないか。

 

承一郎「そうだな。せっかくだからお邪魔するよ。この世界の集英組に上がり込む訳にもいかないし、ペットショップやカマクラとも会いたいしね」

 

そしてこの夜、承一郎はうちに泊まった。

うちでは仗助やジョジョも交えて昨日のプレイ動画で盛り上がり、夜は更けていった。

 

俺達は知らなかった。あの規格外がこの様子を見ていたことを……。

 

??「中々面白いレトロゲームね♪ス◯ブラもどきを作るよりも簡単そうだわ♪早速試してみようかしら♪」

 

←To be continued


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