やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

505 / 731
ライバル戦…性悪コンビ&比企谷餓狼伝説チーム

ライバル戦…比企谷八幡(餓狼)

アメリカンヒーローズチーム(ロック・ハワード)

東京幕張メッセ(テーマ…春擬き)

 

八幡「まさか、決勝がテリー兄ちゃんやロックのチームになるなんてな……」

 

ロック「誰だ………不思議なアンディとチームを組んでいるし、何よりテリーやアンディ、それにジョーの技も使っている……」

 

八幡「俺は比企谷八幡。別の世界ではテリー兄ちゃんやアンディ兄ちゃん、ジョーあんちゃんに弟同然に良くして貰っている。もちろん、ロックとも兄弟同然の関係だ」

 

ロック「不思議な事があるもんなんだな……そっちの俺は幸せなんだな………」

 

八幡「どうだろうな。ただ、俺は兄ちゃん達と同じくらい、ロックには色々と助けられた……感謝してもしたりないくらいにな」

 

ロック「そうか……そういう相手がいるだけでも、多分その俺は幸せなんだろうな……」

 

テリー「ヘイロック。俺だってお前には色々助けられてんだぜ?」

 

アンディ「だろうね。兄さんは今でも私生活ではだらしが無いからね。ロックがいなければどうなってることやら……」

 

テリー「おっと異世界のアンディ。やたらと突っかかって来るじゃないか」

 

アンディ「気持ちが昂っているのさ。全盛期の兄さんと組手ではない、本気で負けられない戦いが出来るんだからね」

 

テリー「オッケー。そう言うことなら大歓迎だぜ?カモン!アンディ!」

 

DIO「ヤレヤレだ。格闘家というのは、どうしてこう暑苦しいのが多いのかね?」

 

コーディー「ああ。暑苦しい……英雄なんてものは、どこで堕ちるかわからない………俺みたいにな」

 

DIO「俺から言わせれば、あんた程度はまだまだ堕ちた内には入らんな。本当に堕ちるところまで堕ちていないだけ、あんたはまだマシだ」

 

コーディー「気に入らねぇな。特にその目が。お前をとことんぶん殴りたくなってきたぜ。可愛いげがねぇガキ共が………」

 

静「はっ。やれるものならやってみなよ。中途半端な堕ちっぷりがこっちにしてみればよっぽど気に入らねーっつーの」

 

ハガー「ヤレヤレ……。コーディー以上に矯正が必要そうなガキ共が現れたものだ。君達はここで性根を正す必要性がありそうだ。下手をしたらギースみたいな存在になりそうだ」

 

ロック「あっちはあっちで健全とは言えなさそうな因縁がありそうだな」

 

八幡「アイツらはアイツら、俺達は俺達だ。一度ロックやテリー兄ちゃんとは、全力で戦ってみたかったんだ。組手とかトレーニングではない、本当の戦いってヤツをさ」

 

ロック「そっちの俺がなめられない為にも、負けるわけにはいかないな……来い、八幡。限界まで……飛ばすぜ!」

 

八幡「ヘイ!カモンカモン!」

 

 

アンディ・ボガード

ムエタイチーム(ジョー・東)

ステージ…餓狼伝説2アンディステージ(イタリア、河の遊覧船船上)

 

ジョー「ようアンディ。少し感じが違うみてぇだが、元気そうじゃねぇか」

 

アンディ「ジョー。相変わらず君は細かい事は気にしない人間だね」

 

ジョー「まぁな。そういうお前は相変わらず神経質みてぇだな。しばらく見ない内に、また少し後退したんじゃねぇのか?」

 

アンディ「それは挑発って事か?違うな。ジョーの挑発と言えばもっと下品で直接的だ。なるほど、今の発言は本気って事だね」

 

八幡「相変わらずだな……ジョーのあんちゃんは。平塚先生との仲、大丈夫かなぁ……リリィ(ビリーの妹)さんにも振られた過去があるし……」

 

サガット「ふん。ジョー・東に品性を求めるのは無理な話だ。ジョーの技を使うようだが、この男の技ではムエタイの真髄を学べぬだろう。少年よ。この帝王の指導を受けてみるつもりは無いか?君ならば、この帝王サガットの後継者になる才能がある」

 

八幡「帝王と呼ばれたサガットさんに見初められるなんて光栄だ。けどな、帝王サガットさん。ジョーのあんちゃんは昔、俺を助けてくれた恩人であるし、弟のように可愛がってくれた大好きな兄貴分なんだ。折角だけど、俺のムエタイの師匠はあんちゃん以外には考えられない。けど、少しでも帝王の胸を借りて、その強さを体感してみたい。まだ未熟だけど、手加減抜きで戦ってくれますか?帝王」

 

アドン「へ!テメェ、チャンスを失ったぜ?せっかくムエタイの真髄を味わえるってのによ!サガットの出る幕はねぇ!この俺がテメェにムエタイを叩き込んでやるぜ」

 

DIO「野暮なおっさんだな。八幡の気持ちはわからなくねぇんだよ。俺にとっても仗助っていう大好きな兄貴分がいるんでね。あんたの相手は俺がやってやる。ムエタイの真髄を拝ませて貰おうじゃあ無いか?花京院頭のおっさんよぉ」

 

静「いやん。だったら私の相手はこのバウンサー上がりのイリュージョン・ムエタイファイター?手加減してくださいね♪お姉さま♪」

 

キング「ハン!か弱いふりしてその隠している殺気は何なのさ。おまけが決勝に来れるほど、この大会は甘くないよ。あんたみたいなのが油断ならないのさ。あたしをそこらの二流と一緒にするんじゃないよ。カモン、ベイビー」

 

アンディ「互いにやる気は充実しているようだな。ジョー」

 

ジョー「そうみてぇだな。思えば、アンディと本気で対戦したことはほとんどねぇよなぁ?」

 

アンディ「思えばそうだね。こんな機会がなければ、滅多にジョーと戦う機会はなかった……。全力でいくよ、ジョー」

 

ジョー「よっしゃあ!サキサキいくぜ!アンディ!」

 

 

DIO

異世界ヒーローズチーム(空条承太郎)

ステージ…エジプトカイロ・橋の上(BGM…未来への遺産、DIOのテーマ)

 

承太郎「ん?テメェは……確かDIOの転生とかいうガキだったな……随分と成長したじゃあないか」

 

DIO「そういうお前はEOH事件直後の承太郎か?お前にとっては数週間ぶりかも知れないが、俺からしてみたら3年前の出来事だからな。今じゃあ俺の方が少し歳上って言ったところか?」

 

承太郎「ほぅ……だったら何だ?俺とタメになったから、俺に勝てるとでも言いたいのか?あの時は無様にDIOの野郎のオーバーヘブンに屈していたテメェが、生意気な口を利くようになったじゃあないか」

 

DIO「あれから色々とあってなぁ。もうオーバーヘブンもレクイエムも克服したんだよ。まぁ、俺の世界の承太郎やもう成仏したポフナレフさんのお陰だけどな」

 

ジョセフ「ほう?あのDIOの転生にしては殊勝な事を言うようになったじゃあないか」

 

静「その60代のパパを見るのは久し振りだね。今のパパはもっと若返っているから」

 

ジョセフ「なんじゃ。今のワシになら勝てるとでも思っとるのか?ええっと………」

 

静「あ、この頃のパパはまだ私の事を知らなかったんだっけ?まぁ、パパ相手に油断する私じゃあ無いけど」

 

八幡「うわぁ……本物の空条承太郎とジョセフ・ジョースター……しかも二人とも第三部バージョン……それにこっちは天外魔境の卍丸とカブキ団十郎かよ……こんなのまで現れたの?」

 

卍丸「え?俺の事を知ってるなんて……お前、誰?そっちの承太郎と因縁がある奴とそっくりだけど……」

 

八幡「俺は比企谷八幡。まぁ、限りなくこの世界に近い世界から来たパラレルトラベラーってヤツだな」

 

Gいろは「せんぱい。時代劇の人に英語は通じないと思いますよ?」

 

カブキ「それならば俺が通じるぜ?なんたって俺は大門教を潰すためにロンドンまで行ってるからな。このジパング1の伊達男、カブキ団十郎様に隙はねぇってんだ。この俺様に惚れるなよ?」

 

アンディ「声は秦兄弟にそっくりだけど、まるで紅丸みたいな男だね。君は………」

 

承太郎「本当にポフナレフと一緒にいるような気分だったぜ………」

 

DIO「いやいや。ポフナレフさんは13年後には渋い人になってるから。承太郎、あの人も花京院さんやアヴドゥルさんのように助けてやれよ?」

 

承太郎「自分で花京院を殺したクセにどの口が言いやがる。ポフナレフの運命も変えてやるぜ。テメェをこの決勝でぶっ倒し、ベガとかいう野郎もぶん殴った後にな」

 

DIO「いやいや。ベガやらギースやらは俺が倒してやるよ。仗助やジョルノ、徐倫にポフナレフさんの為にもな。ロートルになったときに後遺症を残されちゃたまらん。こっちは全てが終わった後だが、お前はこれからだ。後は俺に任せて、お前は手を引けよ。承太郎にジジイ」

 

承太郎「ヤレヤレだぜ。まさかテメェに心配されるとはな。DIO、それだけこの空条承太郎やジジイとの付き合いが長いんだ。俺達が大人しく引き下がる男だと思っている訳じゃあないよな?」

 

DIO「だよな……じゃあ、無理にでもお前には退場して貰う。勝てると言うならやってみろ!このDIOに対して!」

 

承太郎「テメェはこの空条承太郎が直々にぶっ飛ばす」

 

 

静・ジョースター

異世界女性格闘家チーム(一色いろは(エリナ・ジョースター))

ステージ…仙台・SONSON前(Great Days)

 

静「やっと見つけたよ?イーハ達」

 

エリナ「ジョ、ジョジョ先輩!?それにハチ君が二人にアンディ・ボガードさん!?どういうチームですか?」

 

Gいろは「うわっ!こうして見てみると自分同士って本当に不気味ですね………せんぱいがDIO先輩に対して不快感を持つのもわかる気がしますよ……」

 

エリナ「それはわたしも一緒なんですけどね?」

 

静「私のようにハッキリと差があればわかるんだけどね?で、イーハにハルさん。ここから先は私達がやるから、イーハ達はどこかで待ってなよ。この世界のアンディさんの所とか」

 

エリナ「まぁそっちの方が楽なんですけど、わたし達はともかく、アーサーさんやいろはさんの都合もあるみたいですから」

 

アーサー「そういう事です。このままお宝無しに手ぶらで帰るなんて、盗賊的にはあり得ません。罰金ものですよ?」

 

DIO「なんだこのいろはもどきの声は……。やっと本物のいろはに会えたんだ。お前と一色は黙ってろ」

 

アーサー「うわぁ……キモッ!何ですかこの腐り目の双子は……その目で見られるだけでもククリを思い出してキモいんですけど……」

 

八幡「今のはDIOが悪い。俺まで暴言を吐かれたんだが……大体双子じゃないし」

 

Gいろは「そうですよ!DIO先輩は確かに性根まで腐ってますけど、せんぱいの性根はDIOほど腐っていません!むしろ健全です!」

 

八幡「お前も大概酷いぞ……一色……」

 

陽乃「まぁ、そっちの八幡君は健全みたいだけどねー。でも、強さの方はどうかなー?」

 

八幡「うちの雪ノ下さんとはそういう所で同じみたいですね?試してみてはどうですか?雪ノ下さん。例えスタンド使いのあなたでも、俺は負けるつもりは無いですよ?」

 

陽乃「へぇ………面白いじゃない。戦う比企谷八幡はそうじゃあ無いとね?そっちの世界の雪乃ちゃんの為にも」

 

アンディ「雰囲気がこうもうちの世界のいろはや陽乃と違うとはね。そっちの刀使いの君も何かあるのかい?」

 

いろは(サムスピ)「皆さんのような特別なものはございませぬが、剣については少々……。これでも鶴の化身で御座いますから」

 

アンディ「そうか。でも、その雰囲気には騙されないよ。決勝まで残る実力者に油断する僕じゃない」

 

静「ま、お互いにやる気満々だし、そろそろ始めようか?そう言えばさ………イーハ」

 

エリナ「何ですか?ジョジョ先輩」

 

静「出会ってから十何年も経つけど、本当の意味でイーハと戦うのって初めてじゃない?訓練ではそれなりにやりあってるけどさ」

 

エリナ「そうですね。本気で相対するのは確かに初めてです。負けませんよ?ジョジョ先輩」

 

静「イーハだけはハッチに回さないように、私がキッチリKOするよ?絶対にイーハ相手じゃあハッチは戦力にならないから。ぶっ飛ばすほどグレートにねぇ!」

 

エリナ「他のメンバーに迷惑をかけないよう、キッチリやらせてもらいますよ?ジョジョ先輩!」




性悪コンビらしさが薄まっている気が……

それでは次回もよろしくお願いいたします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。