やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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未来への遺産&天外魔境チーム対キングオブマシーンズチーム4

sideなし

 

ガヤガヤとわくアリーナの中心で、ジョースター&火の一族チームとキング・オブ・マシーンズの両チームの試合は佳境へと入っていた。

怪しげな術を使うサムライファイターと大会でも異例のロボットとの試合はまさかの両者ダブルノックダウン。

圧倒的有利と見られていたキング・オブ・マシーンズが大将であるマキシマまで引っ張り出されるというどんでん返し。

ブーイングと共に大盛り上がりの状況。

往年のKOFファンならば、こういう番狂わせこそがKOFの醍醐味であるとわかっている。

出場選手のメンツがほぼ変わらないにも関わらず、何が起こるのかわからないからこそKOFは飽きが来ないのだという。

 

「でも、あのとっぽいガキじゃもうあのチームはおわりだろう?」

 

「学生で強いといったら草薙京や麻宮アテナ、春日野さくらみたいな例外はあるけどよぉ」

 

「今回は相手が悪いぜ。マキシマじゃあな」

 

承太郎(ふん。野次馬風情が好き勝手言ってくれるじゃあないか)

 

格闘大会に興味が無いとはいえ、自分が弱者扱いされることに不満を感じる承太郎。

一応はスタンドを得る以前から高校三年生の現在に至るまでケンカ負けなしである。※1

 

卍丸「わりぃ……引き分けちまった……」

 

ジョセフ「なぁに。二人も再起不能にしただけ大したものじゃ。なぁ?カブキ?」

 

カブキ「案外嫌みな野郎だな、このジジイ……」

 

ジョセフ「ふんっ!大口叩いておいてあっさりと負けたお前さんが悪いんじゃよ。間抜けが……後は承太郎が何とかしてくれるわい。誇り高き我が孫がな」

 

承太郎「簡単に言うんじゃあねえぜ。ジジイ。テメェだって気付いているんだろう?」

 

承太郎はマキシマを見据える。

 

承太郎「あの野郎……潜った修羅場は相当なものだぜ」

 

承太郎はマキシマの瞳からジョセフのようなものを感じ取る。

承太郎によるマキシマの人物評は間違っていない。飄々とした雰囲気のマキシマではあるが、ネスツを脱走してからこのかた、マキシマやK´は様々な組織から狙われており、ラルフやクラークには敵わないものの、戦いが日常という生活を送っている。

百戦錬磨の実力者であるということを肌で感じる承太郎。

 

ジョセフ「なんとも歪なチームじゃのう?」

 

卍丸が相対したロックマンやマキシマのような百戦錬磨がいると思えば、ロボットはともかくとして巻島ゆずや轟ジュンペイのようにずぶの素人という人間もいる。

実に歪なチームというジョセフの評価もあながち間違いでは無いだろう。

もっとも、そういう承太郎だとてつい先日まではケンカ自慢のクソガキだったのだが……。

 

承太郎(まぁ、あのDIOの転生ほど歪な奴はいねぇだろうがな……)※2

 

承太郎が未だに大門五郎によって宙を舞っているDIO八幡をチラリと見てヤレヤレだぜと呟く。

 

承太郎(本当にあの野郎はよくわからねぇぜ……)

 

承太郎はもう一度「ヤレヤレだぜ」と呟いてリングに上がる。

 

マキシマ「よう、K´に良く似ているジャパニーズ、バッドボーイ。宜しくな」

 

承太郎「ガタイの良い野郎とやりあうのは初めてじゃあねぇ。そのニヤついた面が保てていられればいいな?おっさん」

 

マキシマ「やれやれ。可愛いげが無いところもK´に似ているなぁ。あんたは。まぁ、気楽に行こうぜ?坊主」

 

承太郎「可愛いげがないのは性分でなぁ……」

 

マキシマの目がチカチカと光る。

 

承太郎「テメェ……何を見ていやがる?」

 

マキシマ「よぉく見えるぜ……あんたの事がな…」

 

承太郎(こいつ……)

 

承太郎 VS マキシマ!

ラウンド4!

レディー……ゴー!

 

承太郎(まずは小手調べだ……)

S・P「オラァ!」

 

マッハオラ。

必殺技として名付けるならばその名前だが、何のことはない単純なスター・プラチナによるダッシュパンチだ。

 

マキシマ「ベイパーキャノン!」

 

一方でマキシマは一歩だけ踏み込み、ストレートパンチを放ってくる。

スター・プラチナの拳とサイボーグの拳がぶつかり合う。普通ならば岩をも砕くスター・プラチナの拳だが、マキシマの放ったストレートはスター・プラチナの拳を止める。

 

承太郎「何ぃ!」

 

マキシマ「ふっ………」

 

ニヒルに笑うマキシマ。

承太郎が驚いたのはスター・プラチナの拳が止められた事ではない。

承太郎も先程の静のアクトン・クリスタルの攻撃を耐えていたキム・ジェイフンの闘いを見ていたので、この世界の一般人がスタンドを見えている事に驚きもしないし、拳同士で止められてもおかしくは無いと考えていた。驚いたところは……

 

承太郎「殴った感触がおかしかった……まるで空気の塊を殴ったような……そうだな……。吉良吉影とか言ったか?そいつが持っていたストレイ・キャットというスタンドが出した空気のような……そんな感触だったぜ」

 

マキシマ「成る程。流石は将来海洋冒険家になる空条承太郎だ。大した分析力だぜ。ベイパーキャノンは衝撃波を発生させる空砲をストレートに乗せて放つ技だ。むしろスター・プラチナの拳を破壊するつもりで撃ったんだがねぇ」

 

空砲という物は至近距離であるならばかなりの衝撃波を発生させるものだ。

中身の詰まったジュースのスチール缶であれば、余裕で穴を空ける事が出来る。

良くロシアンルーレットで外れが空砲だから安全とかいう表現をしたりするが、銃口を頭にピッタリとくっつけた状態である場合は空砲でも頭が大変な事になるので、ロシアンルーレットをやる場合は注意が必要である。

つまり、スター・プラチナのマッハオラを止めたのはマキシマの拳から発射された空砲の衝撃波だったのである。

 

承太郎「テメェ……俺の事を知っているのか?」

 

マキシマ「名前を見たときにちょっとな。どこかで見たことがあると引っ掛かったんでねぇ。ちょいと調べて見たのさ。ジョジョ」

 

マキシマはコメカミをコツコツと指先でつつく。

サイボーグであるマキシマの脳にはインターネットと接続できる機能が存在している。

閲覧するだけではなく、ハッキングやクラッキングすらすることが出来るのがマキシマというサイボーグだ。

 

マキシマ「まさか漫画の登場人物が出てくるとは思わなかったぜ?」

 

承太郎達の闘いは、この世界では『ジョジョの奇妙な冒険』として世に出ていた。

部で言うならばマキシマは第5部の途中まで知っている。※3

 

マキシマ「確信を持ったのはついさっき、ジョセフ・ジョースターが『ハーミット・パープル』を使った時だったかねぇ。こいつはただのコスプレ野郎じゃ無いって確信に至ったのさ……」

 

承太郎「チッ!クソジジイ……」

承太郎(成る程……だからDIOの野郎はザ・ワールド…いや、確かザ・ジェムストーンだったか?あのスタンドを使わなかったのか……用心深いあの下衆野郎の転生だけはあるって事か……)

 

承太郎とDIO八幡の差があるとすれば、平行世界を渡り歩いた経験の差だろう。特に千葉村での一件で魂が砕け散った際、いくつかの世界では自分達の基本世界を描いた『ジョジョの奇妙な冒険』という漫画が創作として出ていることを知っていたDIO八幡。

もしかしたならば、一回戦での盛大な道化ぶりは、マキシマのような存在を警戒していたからこそ手の内を隠していたと解釈するべきなのだろうか?

 

承太郎(あのアホぶりを考えると、とてもそうは思えないがな……しかし、まずいことになったぜ……)

 

マキシマは言っていた。将来海洋冒険家になる……と。

 

承太郎(つまりはこいつ……最低でも仗助の時代の頃までの事を創作として知っていると言うことか……ジョルノや徐倫、ジョニィ、定助の事まで知っているのか?)

 

承太郎「テメェはどこまで知っている?テメェが知っているのはどこのジョジョまでだ?」

 

マキシマ「さあねぇ?未来の自分の事を知りたいのかい?空条博士?」

 

承太郎「食えねぇ野郎だぜ。わざと失言しやがったって事か……気に入らねぇな」

 

マキシマ「少しくらい動揺してくれれば面白かったんだがな。それに……あんた……おかしいねぇ。『どこのジョジョまで知っている』だって?あんたは今、いくつだ?空条承太郎」

 

承太郎(チッ!こっちの失言にも反応しやがった。やはりこの男……油断できねぇ)

 

この空条承太郎は基本世界の空条承太郎ではない。

EOH事件を通じてある程度の事は……少なくとも8代目ジョジョである東方定助の存在までは知っている。

更に細かいことを言えば、EOH事件を基本世界とした場合での空条承太郎とも違う。

DIO八幡達が巻き込まれた平行世界から更に枝分かれした平行世界の空条承太郎…というのが正しい表現であるだろう。

 

承太郎「さぁな。何の事だ?俺にはさっぱりわからないな。おっさん」

 

マキシマ「言うねぇ。ツッパリ君」

 

不敵に笑い合う承太郎とマキシマ。

その裏では承太郎の素性について腹を探り合う心理戦が行われていた。

 

承太郎(こいつはどこまで知っている?『天国』を知っているのか?俺の事を知っている奴があと何人いる?)

 

マキシマ(肌の状態からこの空条承太郎はティーンエイジャーであることは間違いない。ジョセフ・ジョースターの状態から空条承太郎がジョジョと呼ばれていた時代の人間であることも間違いない……)

 

承太郎(八幡とかいうあのDIOの転生がDIOと名乗っている事からアイツも俺の関係者だとこいつなら勘づいていてもおかしくはねぇだろう)

 

マキシマ(DIOと名乗っている腐り目の少年はあのDIOと何か関係があるのかねぇ?それに静・ジョースターという女……あれは一体何者だ?更にDIOと名乗る少年やその関係者が複数いる理由……ネスツのクローン技術かい?こいつは色々と聞く必要がありそうだ)

 

それと同時に………

 

承太郎(こいつは俺が既に時を止める能力を知っているという事になる。どこでそれを使うのか……それが問題だな……むしろ、敢えて未来の俺を知っている事を仄めかす事でスター・プラチナ・ザ・ワールドを使う事の牽制をかけて来やがったのか?まったく……やっぱりこいつは食えねぇ野郎だぜ)

 

マキシマ(さぁて、空条承太郎のスター・プラチナ・ザ・ワールドは時を止める能力を持っている……いつ使ってくる?一体何秒止められる?どう備えるべきかねぇ?)

 

承太郎(スター・プラチナが近距離パワー型であり、時を止める能力を知っていても尚、野郎は俺の射程から離れやがらねぇ。よほど頑丈さに自信があるのか?だが、これまでの試合を見ている限りじゃあ、その自信もハッタリとかじゃあねぇ……ヤレヤレ、やりにくいぜ。波紋の戦士ですら無様にやられているのを見たあとじゃあな)

 

マキシマ(ライフル銃ならば100発程度は耐えられる俺だ。恐らくはスター・プラチナのオラオララッシュも耐える事が出来るだろうが……俺だって弱点がねぇ訳じゃ無いんでな……あまり防御力を過信する訳にもいかないかねぇ)

 

読み合いと心理戦が素早く繰り返される。

 

S・P「オラオラオラオラオラオラ!」

 

先に仕掛けたのは承太郎。

どこまでマキシマが耐えられるかを試す為にオラオララッシュを仕掛ける。

マキシマがスター・プラチナのスピードに対処出来るのか。ラッシュが効くのか効かないのか……。

効けば儲もの、効かなければ効かなかったで別の手段を考えれば良い。

 

マキシマ「おおっと。速いねぇ。残念ながら俺はスター・プラチナに対抗できるだけのスピードはからきしでねぇ!力押しで行かせてもらうぜ」

 

マキシマはオラオララッシュに耐えながら、まずはスター・プラチナの鳩尾に向けて手刀、流れるように肘打ちを2発、最後に頭を掴んでくる。

手刀、肘打ちをオラオララッシュのついでに捌いた承太郎だったが、掴みだけは捌けず、アイアンクロー状態で持ち上げられる。

 

承太郎「!」

S・P「オラァ!」

 

スター・プラチナの頭をアイアンクローの要領で鷲掴みしたマキシマは、そのまま地面に叩きつけようと試みるが、反応速度の速いスター・プラチナは上下逆さまにされた勢いを利用してマキシマの顎に向けて蹴りを入れ、投げから抜け出してバク転の要領で体勢を整える。

 

承太郎「ハッタリじゃあ無かったってところか?スクラップにしてやるつもりだったが、大したタフさじゃあねぇか」

 

マキシマ「俺のSYSTEM1・2:マキシマスクランブルを避けられるとはねぇ※4」

 

承太郎「そのトロい動きの技をわざわざ受けてやる義理はねぇんでな」

 

余裕そうに答える承太郎だったが、内心はそれほど余裕はない。

 

承太郎(何てパワーだ……機械の体と言うが、あんなパワーをまともに受ければあっさりやられちまうぜ……)

 

承太郎は波紋の修行をしておらず、マキシマのパワーをまともに受ければただでは済まない。

承太郎はジョセフやDIO八幡、静とは違ってあくまでも少しタフなだけの普通の高校生なのだ。

一方でマキシマ。

彼も余裕の表情は崩していないものの、スター・プラチナのパワーとスピードに戦慄していた。

 

マキシマ(やれやれだ。想像以上のパワーじゃないか。ジョー・東の爆裂拳のスピードに加えて1発1発がまるで弾丸を受けている気分だ。スタンドってのは全部こうなのかねぇ?)

 

マキシマのアーマーとボディのタフさは単純な金属の装甲板という訳ではない。確かに100発のライフル銃にも耐えられる装甲の力もあるのだが、アーマーの内側には「リプラスフォーム」という特殊繊維が織り込まれたスーツに、心臓部には「マキシマリアクター」と呼ばれる動力源の反応炉から供給されるパワーの電磁筋肉で構成されているなど、実に二重三重の耐弾機能が備わっているのである。※5

そのマキシマの防御力ですら貫通しかねないスター・プラチナのパワー。

傍目から見たらオラオララッシュとSYSTEM1・2:マキシマスクランブルの応酬をしただけに過ぎない。しかし、精神的なマウントの取り合いは静かにそれでいて激しく続いていた。

続く

 

←To be continued




※1
未来への遺産の空条承太郎
EOHのストーリーを終わらせた第3部時代の承太郎という設定である。故に高校三年生の承太郎である。承太郎の口調が荒いのもその為(第四部以降の承太郎はぶっきらぼうながらも落ち着いた口調)。
そもそも「未来への遺産」というサブタイトルは、スターダストクルセイダーズというサブタイトル名が付けられる以前のジャンプ連載時代での第3部のサブタイトルである。
ゲームでの若ジョセフが「誇り高き血統ジョセフ」と名付けられているのも、第二部のサブタイトルが「戦闘潮流」と付けられる以前が、「その誇り高き血統」だからである。
DIO八幡「じゃあ俺は「その青春・比企谷八幡」となるんじゃね?」(第一部は「ジョナサン・ジョースター その青春」、第四部は「東方仗助」、第五部は「黄金なる遺産」)
君は大門先生にお仕置きされてなさい!
大門「嵐の山!」
DIO「ぎゃあああああああああ!」


※2
やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。におけるEOH事件
第二章と第三章の間に発生したということになっており、その際にDIOと第3部承太郎は出会っているという設定である。
EOH事件に巻き込まれたのはDIO八幡、静、エリナいろは、リサリサ小町、第6部東方仗助、アヌビス神陽乃であり、当初は小町、静、陽乃が天国に到達したDIOの異変に操られて襲ってきた。
リサリサ小町に襲われるとかなにそれ(特にルビーレーザーが)怖い。

※3
時代考証
KOFの世界は95以降は年齢がザ・ワールドな為、時代は95で止まっていると思われる。
95年は『黄金の遺産』(黄金の旋風)が連載中だったため、マキシマの知識は第5部の初期で止まっているという事に設定。
因みにマキシマが初登場したのは99。ジョルノの戦いが終わった頃である。

※4
SYSTEM1・2:マキシマスクランブル
マキシマの必殺技。手刀を突き刺すマキシマスクランブルから肘打ちを加えるダブルボンバーへと繋ぎ、頭を掴んで地面に投げ落とすブルドックプレスへと繋げる連続技。マキシマの強パンチ等から繋げる連続技として重宝する。

※5
マキシマの防御力
これだけの防御機能を誇るマキシマであるが、格闘ゲームにおいては普通にパンチやキック、更には波動拳等の気の弾でダメージを受けている。
まぁ、設定をそのままゲームで再現していたら、ゲームバランスが大きく崩れるので無視しているのだろうが。
普通ならば存在そのものが既にチートである。


必殺技リスト

餓狼伝説・比企谷八幡

特殊技

ライジングアッパー
テリー直伝の突き上げアッパー。

上顎(うわあぎと)
アンディ直伝の浴びせ蹴り。しゃがみガード不能。

スライディング
ジョー直伝のスライディングキック。立ちガード不能。

必殺技
パワーウェイブ
テリー直伝の地を這う気を放つ飛び道具。

ラウンドウェイブ
飛距離が大幅に狭まった代わりに威力が高まり、更にスーパーキャンセルで超必殺技に繋げる事が可能になったパワーウェイブ。さらにダウン攻撃効果もある。

バーンナックル
テリーの代名詞とも言える突進技。万歳をした時に気を拳に纏わせ、素早く突進する。

ライジングタックル
テリー直伝の対空技。
倒立しながらきりもみ回転し、上に上昇する。

撃壁背水掌(げきへきはいすいしょう)ver96
アンディ直伝の投げ技。3発の肘打ちや掌打を繰り出した後に双掌打で相手を浮かせる。

幻影不知火(げんえいしらぬい)
アンディ直伝の空中降下技。

幻影不知火・上顎(うわあぎと)
幻影不知火の着地後からの派生技。着地後に弱キックで発生。特殊技の幻影不知火と同じ技。

幻影不知火・下顎(しもあぎと)
幻影不知火着地後の派生技。着地後に強キックで派生。しゃがみ強キックを放つ。立ちガード不能。

幻影不知火・裏霞(うらかすみ)
幻影不知火着地後の派生技。着地後に弱パンチで派生。着地と同時に前方緊急回避をする。オリジナル技。

幻影不知火・表霞(おもてかすみ)
幻影不知火着地後の派生技。着地後に後方緊急回避をする。オリジナル技。

黄金の(かかと)
ジョー直伝のムエタイ式飛び込みかかと落とし。『黄金のかかと』ではなく『黄金の踵』なのは国語教科上位者の意地故なのか?地味に対空性能がある上に、空中ヒットさせると追撃効果があるので便利。

爆裂拳
ジョー直伝のオラオララッシュ。

爆裂フック
爆裂拳からの派生技。打ち下ろし式のフックを放つ。しゃがみガード不能。かつては爆裂拳フィニッシュという技名だった。

爆裂アッパー
爆裂拳からの派生技。浮かせ効果のある打ち上げ式のジャンピングアッパーを放つ。

超必殺技
パワーゲイザー
テリー直伝の奥義。
地面を殴り、気の柱を立てるパワーウェイブの強化技。

残影撃壁飛翔拳(ざんえいげきへきひしょうけん)
擬似残影流星拳。アンディ直伝の残影拳から撃壁背水掌に繋げ、最後に檄・飛翔拳でフィニッシュ。本来ならば飛翔流星拳という技でフィニッシュなのだが、餓狼八幡はまだ飛翔流星拳を使えない為、檄・飛翔拳で代用。

爆裂ハリケーン
ジョー直伝のハリケーンアッパーを5発放つ。命中率は高いが1発1発の威力は弱い。

マックス版超必殺技
ドリーム・オブ・ファタルファリー(仮)
残影拳→爆裂拳→パワードライブ→撃壁背水掌→タイガーキック→パワーゲイザーへと繋げる乱舞技。最初の残影拳がヒットすると乱舞へ派生する。
大好きな兄貴分達の必殺技を餓狼八幡がコンボへと最適化したオリジナル技。

マックス2必殺技
ドリーム・オブ・ファタルファリー・スーパーアーツ(仮)
バスターウルフ→超烈破弾→スクリューアッパーを連続で放つ夢の最強コンボ。
どの技も本来ならば(千葉村の段階では)使えない技なのだが、極限状態に陥っている為か、無意識に放っている。

ストライカー動作
早口お断り(一色いろは)
エリナいろはで言うところの高速お断り。
効果は挑発と同じで、相手の超必殺技ゲージを1ゲージ減少させる。

総評
餓狼伝説の宿命の三人テリー、アンディ、ジョーの必殺技の良いとこ取りのキャラクター。
突進、飛び道具、対空、投げ技、空中からの奇襲、連続技へと繋げられる特殊技、敢えて必殺技に書いてはいないが、近距離強パンチは何故か2発ヒットするテリーのボディーブローと隙がない。
ハッキリ言って実際の格ゲーで登場してもかなり強いキャラクターとなることだろう。


アンディ・ボガード

特殊技
上顎
八幡の上顎と同じ技。

下顎
斜め上に放つ突き上げ式の掌底。
本来の下顎はこちら。

必殺技
飛翔拳ver餓狼3
波動拳タイプの飛び道具。餓狼準拠なので発生の際には上にもダメージ判定がある(餓狼3飛翔拳)。

昇龍弾(しょうりゅうだん)
対空技。昇龍拳ではない。

空破弾(くうはだん)
特殊な軌道を描くドロップキック。

残影拳(ざんえいけん)
高速でダッシュし、その勢いのまま肘鉄を食らわせるアンディの代名詞的な突進技。

我幸弾(がこうだん)
残影拳からの派生技。肘鉄の後に肩からタックルする追加技。

幻影不知火
餓狼八幡と同等の技。

幻影不知火・上顎、幻影不知火・下顎

不知火蜘蛛絡|(しらぬいくもから)
ジャンプからの移動投げ。ジャンプから相手を掴み、背中に絡み付いて首を締める。

闇浴|(やみあ)びせ蹴り
バク転しながら炎を纏ったキックをする。対空性能あり。

撃壁背水掌ver95
KOF95バージョンの打撃技。少しずついどうしながら連続打撃を与える。三回入力可能。
名前は同じだが、性質が餓狼八幡とは異なる。

超必殺技

超烈破弾(ちょうれっぱだん)ver餓狼3
アンディの代名詞とも言える空破弾の強化技。
餓狼伝説バージョンなので受けた相手は燃え上がる。

男打弾(だんだだん)
身を屈めて突進し、相手の鳩尾に何発も寸脛を与える技。家庭用版リアルバウト餓狼伝説スペシャル及びKOF98で使用。

マックス版超必殺技
残影烈破(ざんえいれっぱ)
残影拳から超烈破弾に繋げる技。

飛翔流星拳(ひしょうりゅうせいけん)
撃壁背水掌から特大の飛翔拳を3発発射する。

マックス2必殺技
超神速!残影拳(ちょうしんそく!ざんえいけん)
KOF13、KOF14で使用したクライマックス超必殺技。
神速の名の通り、一瞬の内に駆け抜ける残影拳。
画面端まで強制的に運ぶので、相手は壁と肘打ちのサンドイッチにされる。

ストライカー動作
残影拳…ダウンを奪う残影拳。

総評
餓狼伝説シリーズにおけるアンディ・ボガードを基準としつつも、一部はKOFシリーズの技を使うアンディ。
全体的にバランスが良い。


DIO(ジョジョver比企谷八幡)

必殺技

(本体モード)
波紋カッター
ジョセフが使用する波紋疾走。

リーフスラッシャー
葉っぱを投げる飛び道具。弱、中、強で軌道が変化。

策士の業
ジョセフの策士の業と同じ。

首返し大外刈り
コマンド投げ。頭から足元に叩き落とす。

波動拳
ダウン攻撃専用技。首返し大外刈りの後は確実に決まる。リュウやケンが使う波動拳とは違い、日本拳法本来の波動拳。

THE GEMSTORN 21
未来への遺産で『邪悪の化身DIO(通称・影DIO)』が使用していた『THE WORLD 21』の劣化版。
ザ・ジェムストーンを攻撃させながら突進させるのだが、かつてのスピードはない。

(スタンドモード)

無駄無駄
説明不要の無駄無駄ラッシュ。
性能はオラオララッシュと同じ。

恐怖の片鱗
邪悪の化身DIOが使っていた当て身技。
波紋の呼吸をしているポーズ中に攻撃を食らうと、相手の背後に移動する当て身ワープ技。

ハーミット・ウェブ
ジョセフのハーミット・ウェブと同じ技。

だめ押しってヤツだ!
複数の投げナイフを投げる。前方に投げるか斜め上に投げるかはボタン次第。

超必殺技
(本体モード)

幻影の波紋・紫水晶の波紋疾走(アメジストパープル・オーバードライブ)
当て身技。
策士の業の強化版。
当て身を食らったと同時にDIO八幡がハーミット・アメジストに分解。そのままアメジストパープル・オーバードライブ。

重いコンダラだぁ!(空中可)
画面外まで飛び上がり、整地用ローラーを上から落とすDIOの「ロードローラーだ!」の劣化版。
ヒットすると整地用ローラーで踏み潰し、上に乗って上から生身で無駄無駄ラッシュする。
相手が忍だとツッコミを入れてくれる。

(スタンドモード)

オールレンジからの無駄無駄ラッシュというヤツだ!
第4章ー3で博麗霊夢に食らわせた技。
ハーミット・ウェブからの派生。ハーミット・ウェブで捕まえているイバラの先端が拳に変わり、無駄無駄ラッシュを全方位からやる。

マックス版超必殺技
(本体モード)
師の教えと山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)
無敵時間ありのアッパーを放つ。ヒットすると相手は大きく真上に浮かび上がり、落下してきたところを山吹色の波紋疾走で生身の無駄無駄ラッシュをする。

(スタンドモード)
ジェムストーン・ザ・ワールド
8秒間時を止める。

マックス2必殺技

(本体モード)
性悪コンボ
「遊びはここまでよ!間抜けめ!」の声と同時に八神庵ばりに姿勢を低くして突進。
ヒットすると鳩尾に波動拳→足を思い切り踏み抜き→金的→目潰し→のどに地獄突き→後頭部を掴んで引き寄せて顔面に膝蹴り→ダウンしたところに手足にナイフを刺すという乱舞技にしては派手さは一切無いものの、人の命を何とも思わないDIO八幡(戦闘モード)の殺意マシマシの連発急所攻撃。
乱舞が終わった後にのたまう言葉は「ここまでやっても殺さないなんて、俺ってやさしいー♪」
いっそ殺してやれ。

(スタンドモード)

ザ・ジュエル
真実の消滅が能力のザ・ジュエルが発動。2秒間無防備になるが、発動してしまうと画面が暗転。
DIO八幡はKOになるが、次のラウンドに影響。相手の超必殺技ゲージ、ストライカーボムが完全に消滅し、しかも必殺技が使用不能になる。

ストライカー動作…THE WORLD 21
未来への遺産におけるTHE WORLD 21の性能でザ・ジェムストーンが高速で3連発を放つ……が、威力は皆無で相手を浮かすだけが能力

総評
癖が強すぎるキャラとして。使いこなせればそこそこに使えるが、どれもこれもまるで本人の性格を現しているかのように癖が強いキャラクター。


静・ジョースター

必殺技(本体モード)

波紋疾走(オーバードライブ)
名前が変わっただけでジョセフやDIO八幡と同じく波紋カッター。

波紋マフラー
マフラーをボタンに応じて振り回す。弱だと目の前に巻き取るように振り、飛んできた飛び道具を吸収して超必殺技ゲージを増やす。中だと前方に大きく振り、飛び道具を相手に返す。強だと上へと振り回し、飛び道具を斜め上に跳ね返す。

タコスと叫べ!
斜め上に辺り判定がある浴びせ蹴りを繰り出しながら前に飛び込む。対空性能あり。

スクラムタックル
低い体勢でタックルしてダウンを奪う。

ブレーンバスター
柔道編で使用したスクラムタックルからの派生技。相手を頭から持ち上げてブレーンバスターを仕掛ける。

スコーピオン・デスロック
ブレーンバスターから派生する柔道編で使った反則技。
倒れた相手の背中に乗り、アキレス腱を固める。

メメタァ!
ダウン攻撃専用技。DIO八幡の波動拳と同じ技。
スコーピオン・デスロックの代わりにブレーンバスターから必中する。

(スタンドモード)

GO!act1!
アクトン・クリスタルをact1に変化させて飛び道具のように突進させる。弱で前方、中で斜め上、強で真上に飛ぶ。
あくまでも飛び道具のように……であるので、飛び道具との撃ち合いになった場合、一方的に静にダメージが入るし、対空技等の無敵技に迎撃されれば負ける。

ドラララッシュ
定番のスタンドラッシュ。承太郎のオラオララッシュと同じ技。

蜘蛛の糸の結界
透明化したクモの巣のような罠を設置。
未来への遺産での花京院が使用した『ハイエロファント』の結界と同じ技。飛び道具で相殺される。

透明化!
本体モードにしたように見せ掛けてアクトンを透明化させる。スタンドゲージが回復しないので注意深く見るとバレバレなのだが……

GOGO!act1!
act1を遠隔モードにして動かす。未来への遺産の『ペットショップ』のように縦横無尽に動かせる反面、静が無防備になる。

透明化
GOGO!act1!中にも使用可能。プレイヤー側からも見えなくなるので自己位置を常に把握する必要がある。

タコスと叫べ!
GOGO!act1中の派生技。本体である静がタコスと叫べ!で突進する。どっちがスタンドなのか解らなくなる技。

GO!act1!
GOGO!act1中の派生技。
弱で前方、中で斜め下、強で斜め上に突進する。

超必殺技
(本体モード)

パパへの想い
ジョセフの『忘れぬ想い』と同じ技。
ヒットすると赤ん坊の頃の静と第4部ジョセフとのシーンが出てくる。

駄馬!この駄馬が!
スクラムタックル→ブレーンバスターからの派生技。
相手の頭を踏みつけ、リサリサのマフラーを鞭代わりにその背中を高笑いしながらビシビシと叩きまくる。
ウルフス、ユニコーンをボコボコにした技。

(スタンドモード)

小さくても力持ち!
GO!act1!の強化技。
突進したact1がそのままドラララッシュをする。
GOGO!act1!状態でも使用可能。

プッツン!怒ラララッシュ
ドラララッシュの強化技。
承太郎のプッツンオラオララッシュと同等の技。
ボタン連打でヒット数が上昇。

マックス超必殺技

(本体モード)
騙しの手品
ジョセフの騙しの手品と同じ技。
アクトンで透明化してロープが見えないようにしているところが質が悪い。
ロープで画面外まで吊り上げた後は、静もそれを追って画面外でボコボコにする。(打撃音や電撃音は響く)

(スタンドモード)

半径20メートルのクモの巣の結界
画面全体攻撃。クモの巣がヒットすると背景まで静が後退し、投げナイフを乱れ打ちする。
裏花京院の真・半径20メートルのハイエロファントの結界と同様に命中率は高いが威力は低い。

マックス2必殺技

(本体モード)
性悪コンボその2
こっそりとact1を後方へと下がらせてから発動。
スクラムタックルで突進し、ヒットした後は乱舞をするのだが、静の「ドラララララ!」と一緒に透明化した何かがどこぞの腐り目と同じ声で「無駄無駄無駄無駄!」と叫んで山吹色の波紋疾走を相手の後方からボコボコにしている。(静の山吹色の波紋疾走でサンドイッチ状態にしてボコボコにしている)
反則?いや、見えないから良いでしょ。

(スタンドモード)
仰天黒水晶!
アクトン・クリスタルをレクイエム化させ、アクトン・モリオンへと変化。
10秒間相手のガード、緊急回避、必殺技の使用を封印させる上に相手のレバー操作が逆になる。
ダメージそのものは無いが、地味に厄介な効果。

ストライカー動作…クモの巣の結界
相手の位置にクモの巣の結界を張る。

総評
ネタ技ばかりのつもりが意外に強い技ばかりに!?
性悪コンビ&比企谷餓狼伝説チームは癖の強い誰かさんを除いて性能が高いので、誰かさんがストライカーに回る可能性が!?

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