鈍っていますが、ご容赦下さい。
パオパオカフェ
激戦の末、ボブを下した弥七こと八幡くん世界の一色いろは。
弥七「ふぅ………腕試しには丁度よかったですね………。ところでいつの間に気絶から回復していたDIO先輩♪少しいいですか?」
肩を疲れた揉み解しながら、ちゃっかり回復していたDIOの元へと歩く。
3人いる比企谷八幡の中でも、自分の世界の比企谷八幡の代わりに面識のあるDIOに労ってもらいたい………
なぁんていう可愛らしい理由で話しかけているわけではない。
DIOのある行動に関し、聞きたいことがあるからだ。
DIO「ん?どうした弥七」
弥七「どうした………じゃないですよ。何しているんですか?」
DIOは武舞台の端にいる男から札束を受け取っている。
DIO「ええっと………ト、トトカルチョの勝ち金受け取り?」
弥七「へぇ?そうなんですね?まぁこの世界にはSPW財団はありませんし、逗留期間が長引きそうですから、後ろ盾のないDIO先輩達が資金繰りに苦労しているのはわかりますよ?」
DIO「わかっているじゃあないか。みんな怒部隊やらナコルルさんとか何らかの社会的な裏組織の後ろ盾があるというのに、俺達なんてそういうのはないだろ?だからこうして小銭を稼ぐしかないんだよ。いやぁ弥七様様だ。さすがは一色いろは!エリナのいろはがいなければ告白して振られていたわ♪」
弥七「わかってるじゃないですか♪いくら先輩欠乏症のわたしでも、どの比企谷八幡でも良いってワケじゃありませんから♪ましてやDIO先輩なんてまっぴらゴメンですよ♪」
DIO「なんで告白していないのに振られなければならないのかはこの際、懐が潤ったから気にしないでおく♪」
弥七「そりゃあ、だいぶ潤ったでしょうね♪特にストリートファイトの聖地、サウスタウン………その中でもパオパオカフェ本店でのトトカルチョは配当大きいでしょうね♪しかも平行世界人で無名のわたしはオッズが高いでしょうし♪」
DIO「そうそう♪いやぁ、本当に一色いろはは俺にとって女神だ♪幸運の女神だ♪じゃ♪」
DIO八幡はこれで話は終わりだと言わんばかりにそそくさと金を持って立ち去ろうとする………が
弥七「ちょちょちょ。そうは問屋がおろさないんですよねー♪DIOせーんぱい♪」
DIOの後ろ襟をまるで猫の後ろ首を掴むかのように掴む弥七。
ニッコリとした良い笑顔ではあるが、その笑顔の背景には阿修羅像のような幻覚が浮かび上がっている。
DIO「あれ?弥七………お前、背後に阿修羅像が見えるんだけど、新たなスタンドにめざめちゃった?それとも殺意の波動を習得した?お前もほら、あの人には劣るものの、規格外の領域に足を突っ込んじゃってるし………」
弥七「それはそうですよ。わたしを仕込んだの、あの人ですよ?殺意の波動の技でもオロチの技でもありとあらゆる技を仕込まれましたよー」
DIO「そ、そうか………さすがは白良さんと弥七………あの世界の2大規格外………で?俺は何で捕まっているのん?」
弥七「本題の前にですねー、アンディさんの世界の先輩やわたしに聞きたいんですけどー」
弥七は餓狼伝説世界の面々に笑顔を向ける。
餓狼八幡「お、おう………な、何だ?えっと………一色………で良いのか?いろはとは別人なワケだし………」
餓狼いろは「八君は確かにわたしをいろはと呼びますし、スタンド使いのわたしはエリナさんと呼び分けが出来ますけど………でもそれだと………」
餓狼世界のいろははノスフェラトゥのいろはを見る。
弥七「不本意ですけど、呼び分けがややこしいので弥七で良いですよー?それで聞きたいことって言うのはですねー。この世界って極めてそちらの世界に近いって話じゃないですかー」
餓狼八幡「ああ。年齢とか時系列とか色々とメチャクチャになっているみたいだが、基本的なところは………」
それを聞くと弥七は満足そうに頷く。
弥七「格闘技が盛んすぎるこの世界って、格闘家同士のストリートファイトってファイトマネーが出るって言うのは本当なんですかー?」
餓狼八幡「国にもよるが、格闘家同士と認められているいうのであれば、路上試合だろうとトトカルチョが開かれるからな。勝者はその配当金の中からファイトマネーを………ってまさか」
餓狼八幡がハッとする。
彼もパオパオカフェ千葉支店でバイトのかたわら時々試合をしており、沙希共々ファイトマネーをバイト代として受け取っていた。
例え支店であったとしても、ストリートファイトの聖地と言われているパオパオカフェで試合をすれば、それだけで1つのエンターテインメントである。
ましてやここはパオパオカフェの総本山。
実質的には野試合だったとはいえ、相手は一流のカポエラ使いであるボブ。
トトカルチョが行われていた事もあって、今の試合にファイトマネーが発生しないわけがない。
その事に気が付いた餓狼八幡は、DIOが手にしている札束が異様に多いことに気が付いた。
昼間にトトカルチョで稼いだ小金を全額掛け金にしたとしても、配当金額としてはあまりにも多すぎる。
DIOは賭けの配当金のついでに弥七の関係者のフリをしてファイトマネーをネコババしようとしたのである。
汚い。金に執着した時のDIOは汚い。
兄貴分の東方仗助がシゲチーこと矢安宮重清や岸辺露伴に対して詐欺やイカサマを仕掛けた時以上に。
餓狼八幡「あれあれー?おかしいなぁDIO〜。配当金にしても多すぎるぞ〜?」
DIO「お前は黒の集団に体を小さくされた小学生名探偵か!い、いや………弥七………これはだなぁ………」
事実確認をした後の弥七の動きは素早かった。
一瞬でDIOの懐に潜り込むと………
弥七「ツッコミ滅………」
DIO「ッッッ!」
スーパーデスブロウが鳩尾にヒット。悲鳴すら上げられない激痛に襲われたDIOはくの字に折れ曲り、わずかに体を浮かす。
弥七「昇龍拳!」
反対側の腕でDIOの顎を捉えると、そこから確実に拳に載せ、飛び上がる。
DIO「タコォォォス!」
断末魔の声を上げてキリモミ回転をして店の壁に激突してダウン&KO。
winner is YASHICHI!
弥七「滅すべしです!DIO!」
着地と同時にDIOがばら撒いた結構な量の札束を器用にキャッチする弥七。
別に弥七はそこまで金に執着していない。
弥七の後ろ盾はあの規格外オブ規格外、Ms.OFUKUROこと『比企谷白良』だ。※1
弥七達のサウスタウン滞在費程度など、小遣いも含めて困ってはいない。
何故DIO八幡に制裁を加えたのかと言えば、あまりのDIO八幡の小ささに、自分の世界の憧れの先輩の異世界同位体だと思うと情けないやらなんやら………。
承一郎「いや、ウルトラコンボはやりすぎだろ……」
弥七「甘いですよ?承一郎先輩!DIO先輩は平行世界をかき回しすぎなんですよ!例えば某機動戦士のプラモで遊ぶ仮想現実世界ではジ○系MSと称して伝説巨神を登録しようとしたんですよ!?」
静「確かに限りなくブラックに近いグレーゾーンでゴリ押ししようとしたね………一応某機動戦士シリーズに正式カウントされている作者の二次創作作品に出てきたことを理由に」※2
エリナ「ジョジョ先輩?ジョジョ先輩も某超機大戦に出てきたヒュッ○バインやデュ○クシールを持ち出した事を棚に上げないでくれませんか?」
忍「ゲッ○ー編のエピローグでマシンを操縦できていたの、そういう経緯があったのね………」メメタァ!
操縦技術の向上に感心していた忍だったが、その理由があんまりだぁ!の内容だった為に頭を押さえる忍。
弥七「罰として配当金は没収です!………あれ?」
ちょっと目を離した間に壁にもたれかかってダウンしていたはずのDIOが消えていた。
餓狼八幡「ウルトラコンボをまともに食らったのに、もう復活したのかよ………波紋の力って弱いのか強いのか………」
沙希「まぁ、滅・昇龍拳と言っても一撃必殺じゃ無いからね………全盛期のタクマご隠居やリョウ総帥の本気の龍虎乱舞じゃない限りは一撃KOというわけにはいかないよ。波紋の戦士の自己回復能力が異常というのもあるけど………」
材木座「デビルガ○ダムか………あやつは………そう言えばDIO殿の平行世界の同一人物がうちの八幡に取り憑いた時、八幡も自己回復力が半端ではなかったな。特に『死神』に襲われていると『XIII』と自称傷を残した時に………なぁ八幡?」
エリナ&弥七「うわぁ………あの攻略法、そっちでもやったんですか………対マニッシュ戦法」(4−1参照)
エリナにとっては千葉村を思い出すので嫌な記憶である。
Nいろは「あれ?先輩もいなくなってますよ?どこにいったんでしょうか?」
ノスフェラトゥのいろはが言うように、ノスフェラトゥの八幡もいつの間にか消えていた。
サウスタウン高層ビルの屋上
DIO「………で?俺に何の用だ?八幡」
N八幡『八幡………か。お前にそう呼ばれるのは懐かしいな?DIO』
DIO「何度も言わせるな………お前が関わった俺は、俺じゃあない。弥七の世界の八幡や比企谷隊長、承太郎2号、丈城、承一郎にならば仕方がないとして、お前に一方的に目の敵にされる謂れはない」
N八幡『だが、あのDIOは限りなくお前に近い。大して変わりが無い。違うか?』
DIO「江戸の仇を長崎で討つっていう諺、あるの知ってる?」
N八幡『もちろん知っている。小学生レベルだな』
DIO「だったら何で俺に絡んでくる?お前と融合した聖なる遺体の俺が、色々とペテンにはめて恨んでいると」
N八幡『単刀直入に言う。アーシスはこの件から手を引け』
おもむろに言われ、DIOはヤレヤレと言った感じで肩を竦める。
DIO「ヤレヤレ………恨み節を言われるのかと身構えていればそんな事か?お前に乗り移った俺が言わなかったか?ジョースターは戦術的に逃げることは………一時撤退をする事はあっても、戦いそのものから逃げることはない。手を引けと言われて、はいそうですかと素直に従う俺じゃあないのは知ってる?」
N八幡『………そうだったな。だが、どうする?俺が関わった事件と弥七という一色が関わった事件の顛末はほぼ同じだったんだろう?それならば、お前は『アレ』を手に入れ、そして真実に至ったはずだ。なのに、お前の魂は………。それで乗り切れるのか?切り札のレクイエムはまともに使えないだろう?』
八幡に指摘され、顔をしかめるDIO。
八幡の言っていることが何を意味しているのか、わかっているからだ。
今のDIOにはレクイエム………ザ・ジュエルを使いこなすことは出来なくなっている。2つのスタンドのレクイエムを同時に扱い切るには、今のDIOの魂は………無理に使えば千葉村の二の舞いになるだろう。いや、千葉村の時にはめぐりや京華達の様々な力の保護によって魂が砕け、聖なる遺体になる程度で済んだが、今はその保護もない。
千葉村の時のような奇跡は………起こらない。
DIO「………なぜわかった?」
N八幡『オカルトを専門に扱うノスフェラトゥのエージェントをなめんな。特に一色の目を誤魔化せるとでも思ったのか?今のお前は………』
DIO「レクイエムだけが俺の力じゃあない。同じ『DIOを名乗る俺』と同化したお前ならば、わかるだろう?」
DIOは八幡の言葉を遮るように言葉を被せる。
DIO「力はお前に遥かに劣るが、果たしてお前は無傷で俺に勝つことができるか?」
DIOに問われ、しばらく黙考した八幡は首を横にふる。
N八幡『………不可能だろうな。お前は俺が同化したDIOと同じなのならば、負けないまでもタダじゃ済まない。アイツも俺と事を構えるとしたときの方法として時を止めて高層ビルから蹴落として、再生までの動けなくなったとこをバラバラにして個々に封印するとか考えていやがったからな』
DIO「なにそれ怖い。俺はそこまでえげつないことは………」
N八幡『する奴だろ?一条から聞いたぞ。アイツの世界に行ったお前の魂の欠片は、ロボットみたいな敵を相手にそんな事を考えていたらしいな』
DIO「………………記憶にございません」
ゴン!
N八幡『真面目に話をしているんだ。ふざけるな。次にお前は、『人外の力で徐倫のようにゲンコツするな。それにワタクシ、大マジですわ』………と言う』
DIO「人外の力で徐倫のようにゲンコツするな。それにワタクシ、大マジですわ………ハッ!」
N八幡『そして次に続く言葉は、『ジジイみたいな事を俺にするな!逆じゃあないか!本来なら俺がやる行動だろうが!』だ』
DIO「ジジイみたいな事をするな!逆じゃあないか!本来なら俺がやる行動じゃあないか!………うぐぅ!」
ジョセフ十八番、セリフの先読みをされ、二の句を告げられなくDIO。
N八幡『『セリフの先読み』は俺達がであったDIOによくされたからな。それに、空条先生からはお前の余計な一言のせいで何度も俺の体にゲンコツを落とされた。これはそのやり返しだ。これでまた1つ、お前にやり返せたな。『邪悪の化身(笑)、比企谷八幡』』
ボイスチェンジャーを切ったのか、音の無い笑い声で意地悪そうにククク(と幻聴がきこえそうな)と笑うと、八幡は真顔に戻り、踵を返す。
N八幡『ジョースターの名を出した以上、お前を事件から手を引かせるのは無理そうだ。だが、くれぐれも足元を掬われるなよ』
そう言って八幡は闇と同化して、消えていった。
DIO「結局、江戸の仇を長崎で討っているじゃあないか。パオパオカフェで飲み直すかな………」
ヤレヤレだぜ………とブツブツと言い、DIOも闇に紛れた………。その後、パオパオカフェに戻った彼は、さり気なくバドワイザーをピッチャーで注文しようとしてアンディに見つかり、ツッコミ斬影拳を食らったのは言うまでもない。
←To be Continued
※1
弥七の後ろ盾はナム○ロの「森羅」も含まれているのだが、森羅はあくまでも日本政府が運営している対逢魔の弱小特殊部隊。
とても弥七達のチームをサポートする資金力を持っておらず、必然的に白良さんにサウスタウン滞在資金を頼っている事になる。
白良さんはどこから資金を………?まぁ、白良さんですし、マーズピープルを撃退したりしているのでダークハンターギルドやらマルコ・ロッジらメタルスラッグから報奨金をもらったりしているのでしょう。
※2
ビルドダ○バーズの事である。
そしてFー91の続編を描いた「クロスボーン」の作者、長谷川先生の二次創作、「逆襲のギガンティス」の事を指している。
木星圏で生活していたZZの主人公の前にミネバを取り込んだ伝説巨神が襲撃。
某赤い彗星が逆襲する直前に調査に来ていた初代主人公と赤い彗星と共闘して撃退するというストーリーを展開。
そのエピソードを理由に伝説巨神を登録しようとしたが、もちろん徐倫のゲンコツによって却下された………という妄想ストーリーを考えました。