やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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前回までの八幡の日常

総武高校に進学した比企谷八幡、静・ジョースター。
ネイティブ教師として空条徐倫も総武高校の教諭となり、総武高校での生活がスタートしようとしていた!
だが、八幡は高校入学式に、犬のスタンド使いによってケガをして入院してしまう。
それによって高校デビューが遅れた八幡は、小学校、中学校と同様にボッチライフがスタート!(奇抜な格好も相まって)
しかし、それは八幡にとっても大歓迎の事!八幡はボッチライフを謳歌していた!
そして、ついに俺ガイルの物語は幕をあける!


高校生活を振り返って

「高校生活を振り返って」

2年F組 比企谷八幡

 

青春とは嘘であり悪である。

青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺き、自らを取り巻く環境のすべてを肯定的にとらえる。

何か致命的な失敗しても、それすら青春の証とし、思い出の1ページとして刻むのだ。

私が知っているヨーロッパ最大のイタリアのギャングは、青春の証どころか致命的な失敗をしたら、即始末されると言うのに…。

例を挙げよう。

彼らは万引きや集団暴走という犯罪行為に手を染めてはそれを「若気のいたり」と呼ぶ。

その「若気のいたり」で痛い目を見た人間は、誰とは言わないが(この下には「空条徐倫」と強く書きなぐられ、消された跡がある。)、この学校の教師にもいるのに。

そういえばその父親は(この下には「承太郎」と…以下略)、「口ばかりで偉そうな態度の教師を二度と学校へはこれなくなるほど気合いを入れた」そうだし、「ケンカでボコボコにした奴は長期に渡る入院をした」そうだし、「料金以下の不味い飯を食わすレストランでは金を払わない」のはざらだったらしいが、よく無事に社会に出れたと感心する。

それが今では世界的海洋学者として有名だと言うのだから、世の中間違っている。

こんなことを本人の前で言ったら、またアメリカに呼び出されて庭に転がされるので言わないが。(←何故かこの辺は字が震え、滲んでいる部分もある)

話がそれた。

試験で赤点を取れば、学校は勉強をするだけの場所ではないと言い出す。

彼らはそれ以外に何をやっているのだと言うのだろうか?

秘匿された立場で高校生がやるような業務じゃあないのに毎日呼び出され、そうじゃあなければ戦いの訓練ばかりやらされている高校生だっているというのに、それなら高校生が勉強以外を学校に求める者は何なのだ?

彼らは一度、その高校生と入れ替わってみるべきであると私は進言する。

もしくはイタリアのエア・サプレーナ島へ一月ほど行ってみるべきだろう(この下には「小町に頼んで」と…以下略)。

そうすれば、涙を流して日常の素晴らしさを知り、学校は勉強する場所だと喜んで勉学に励むに違いない。

一度、あの時代遅れのリーゼントに進言してみよう。

彼らは青春の二文字の前ならばどんな一般的な解釈も社会通念も捻じ曲げて見せる。

彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかないのだ。

そして彼らはその悪に、その失敗に特別性を見出だす。

ならば一度世界的有名企業のイタリアのオフィスでその悪と失敗をしてみると良い。

無事に帰ってこれたと言うことに、ある意味では特別性を見出だす事が出来るだろう。おのれジョルノ

例の高校生は本当に無事に帰れた喜びを向こう一月は涙を流して特別性を見出だせた。(←何故かまた滲んでいる)

自分達の失敗は遍く青春の一部であるが、他者の失敗は青春でなくただの失敗にして敗北であると断じるのだ。

本当の敗北というのがどういうことなのか、ある人に頼んで(この下には「ヴァレンタイン」と…以下略)経験してみれば、真の敗北とはどういうことか経験出来ること間違いはない。

仮に失敗することが青春のあかしであるのなら、とある一族に関わってしまったことにより、その学生生活が社畜と戦いの日々という人生を失敗した例の高校生もまた青春のど真ん中でなければおかしいではないか。おのれジョセフ

しかし彼らはそれを認めないだろう。全ては彼らのご都合主義でしかない。

なら、それは欺瞞だろう。

命に関わらない嘘も欺瞞も秘密も詐術も騙しのテクニックも逃げるんだよォォォも糾弾されるべきものだ。

結論を言おう。

青春を楽しむ愚か者ども砕け散れ!爆発しろ!

今その青春に終止符を打つのだ!

PS

でもハニーとの青春には打たないよ♪

 

 

「高校生活を振り返って」

2年F組

静・ジョースター

 

青春とは嘘であり悪である。

青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺き、自らを取り巻く環境のすべてを肯定的にとらえる。

何か致命的な失敗しても、それすら青春の証とし、思い出の1ページとして刻むのだ。

ならば決算時期に1円単位で計算を間違え、ややこしい計算を一からやり直さなければならない失敗も青春なのだろうか?

あの全てのファイルをひっくり返して何時間も何日も目を皿の様にして数字のマジックに引っ掛かり、頭を掻きむしりたくなるほどノイローゼになるかと思うくらいのあの胃がキリキリ痛む、あの失敗を青春と呼ぶなら、私は青春なんて要らない。

ならば、彼らの失敗とは何か?

例を挙げよう。

彼らは万引きや集団暴走という犯罪行為に手を染めてはそれを「若気のいたり」と呼ぶ。

「若気のいたり」じゃあないっつうの!

そんなことを私がしてしまったらその後の事が恐ろしくて仕方がない。

生首にされて、わさびをまぶたと鼻の下と口の中に塗ったくられ、しかもその上から強力粘着ガムテープを貼られた挙げ句、そのガムテープにもわさびを塗られたあの苦痛は思い出しただけでも顔中と口の中が痛くなる!

あの経験を是非とも「若気のいたり」で軽く言い放つ○○○○共は味わうべきだ!

または「オラオラ」や「無駄無駄」や「ゴミゴミ」が次の瞬間には飛んで来るあの恐怖を味わえ!

本当の勇気と覚悟という物が身に染みてわかるから!特に最後の奴は体が比喩じゃなく溶けるから!

わかるか?!この恐怖が!

話がそれた。

試験で赤点を取れば、学校は勉強をするだけの場所ではないと言い出す。

彼らはそれ以外に何をやっているのだと言うのだろうか?

二言目には「俺達の学費で給料貰ってるんだから、うるせえ事を言うな」とのたまうが、一言だけ言わせて欲しい。

テメェらが学費を払っている訳じゃあ無いだろう!

テメェらの親が汗水垂らして稼いだ金で払って貰っている学費なんじゃあねぇのか!?

本当に自分で学費を稼いでいたり、奨学金とか特待で学校に通っている人間はそんな事は微塵も言わねぇよ!

こっちは生まれた時から実の親が居なくて赤点なんて取ろうモノなら恥ずかしくて顔向け出来ねぇよ!

謝れ!学費を払ってくれている親に土下座して、額を擦り付けて謝れ!

バイトなり何なりして自分の稼いだ金で学費を払え!

親の苦労が少しはわかるから!

彼らは青春の二文字の前ならばどんな一般的な解釈も社会通念も捻じ曲げて見せる。

彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかないのだ。

その青春のスパイスに私を巻き込むな。

毎日毎日下卑た目で見られる立場にもなれ。

イケメン(笑)が口説きに来るんじゃあない。

誰がテメェらのペラッペラの口説き文句に応じるか!

両足をロープで括って地面ギリギリで止まる長さで屋上からバンジーさせてやろうかと時々思う。

私達ならロープなしでも出来るけど。

そして彼らはその悪に、その失敗に特別性を見出だす。

ならばイタリアのエア・サプレーナ島を紹介しよう。

才能さえあれば本当に特別になれるから。

しゃがんだ状態のまま、二メートルくらいジャンプする事が出来れば一発芸としては成功すること間違いなしだろうから本望だろう。

翌日には珍獣扱いされて本当に特別になることは自信をもって言える。私が体験したから。

逃げ出そうとしてもヨーロッパ最大のギャングが銃弾を飛ばしながら追ってくるからスリル満点の命がかかった、それはそれは楽しい鬼ごっこが堪能できる特別性が味わえるに違いない。

ギャングならまだ良い。

鬼ごっこの鬼がアホ毛がチャーミングな女子中学生だった場合、次に目覚めるのが悪魔か鬼が我が物顔で君臨する地獄ではないことを、十字を切って祈るしかない絶望を味わえるだろう。

特に彼女がこちらを睨み、右腕の人差し指を天にかざしていたとき、次の瞬間に地獄に落ちていなかったら、真の英雄として生涯称えてやろう。

そんな英雄はまだ一人しか知らないが。

自分達の失敗は遍く青春の一部であるが、他者の失敗は青春でなくただの失敗にして敗北であると断じるのだ。

仮に失敗することが青春のあかしであるのなら、生まれついての能力の失敗から、野犬がいる荒野に打ち捨てられ、その青春を中学になるまでその事で悩みに悩み抜いたとある女子高生もまた、青春のど真ん中でなければおかしいではないか。

今はその幸運にその女子高生は感謝しているが。

しかし彼らはそれを認めないだろう。全ては彼らのご都合主義でしかない。

少しは生まれの幸運を味わえ!

代わりに鋭い痛みをゆっくり味あわせてやろうかと時々本気で思う。

そのご都合主義は欺瞞だ。

命に関わらない嘘も欺瞞も秘密も詐術も糾弾されるべきものだ。

結論を言おう。

青春を楽しむ愚か者ども砕け散れ!爆発しろ!

PS

でも、ダーリンとの青春は爆発したくないな♪

 

 

 

俺達の担任、平塚静は声を高らかにして俺達の作文を朗読した。

 

徐倫「…………」

 

同じ職員室にいる徐倫は机に片肘を置き、その手で顔を覆っている

 

読み終えた後、平塚先生はため息をついて俺達に声をかけた。

 

平塚「砕け散るのはお前らだ。比企谷、ジョースター」

 

八幡&静「……………」

 

平塚「おい、聞いているのか?比企谷、ジョースター」

 

八幡&静「……………」

 

平塚「おいっ!比企谷八幡、静・ジョースター!」

 

八幡&静『やかましい!うっとうしいぞ!このアマ!』ガルルルル!

 

ガン!

 

あ、徐倫が頭を手から滑らせて机に頭を打ち付けた。

あれって地味に痛いんだよなぁ。

徐倫の机にデスクマットがないから特に痛そうだ。

 

鶴見先生「大丈夫ですか!?空条先生!」

 

徐倫「え、ええ…ちょっと力が抜けただけなので」

 

鶴見先生「そ、こうですか。でも、その前から調子が悪そうでしたよ?」

 

徐倫「いえ、少し頭痛がしてただけです。少しバカな親戚が二人ほどいて、悩みがあって…」

 

へぇ、徐倫も大変なんだなぁ。でも誰だろうね?徐倫程の豪傑を悩ませるバカな親戚って。

俺には心当たりがないなぁ。

ジョジョにアイコンタクトを送ると、彼女も「さぁ?」的な反応が返ってきた。

あ、ジジイと仗助かも。

 

平塚「なぁ、今…やかましいとかうっとうしいとかこのアマとか聞こえた気がしたんだが…」

 

八幡「聞こえたか?」

 

静「ん?何を?」

 

平塚「そ、そうか。ところでおまえら、私が出した課題はなんだ?いや、その前に比企谷、お前のその格好はなんだ?」

 

八幡「どこかおかしいですか?」

 

平塚「おかしいところしかないだろ!何だその一昔前の不良が着るようなおかしな鎖の付いた改造長ランとボンタンと変に破れた学帽は!」

 

八幡「学生が学ランを着て、何が悪いんだ!ああっ?あと、長い説明セリフとツッコミお疲れさん」

 

平塚「ああ、労いありがとう…じゃない!ウチの制服じゃ無いだろ!ウチは学ランじゃ無いからな!?ブレザーだからな!?ウチの制服を着ろ!ウチの制服を!あと何で急に柄が悪くなるんだ!そんなキャラしてないだろ!?いつからヤンキーになったんだ!ろくでなしブルースだってもう少しマシだぞ!」

 

お?案外ノリがいいな、この先生。

変に良い先生ぶろうとするから鬱陶しいと思っていたんだが、少しだけ見直してやろう。

ザ・ジェムストーンの時間停止分だけ。………8秒、はい終わり。

あと、ろくでなしブルースって古いですよ?

 

徐倫「そういえば見慣れた格好だったから違和感なかったけど、あれって父さんの格好…というか父さんが昔着ていた学ラン…」

 

鶴見先生「え?父さんって…空条博士ですよね?海洋学者の…」

 

徐倫「いえ、何でもありません」

 

徐倫がポツリと呟いた。

そう、これは俺のサイズに合わせて直した承太郎の学ランだ。

ろくでなしブルースが連載されていた時代の。

日頃と職員室に呼び出されたストレスで気分転換にロッカーに入れていたこれを着ていたのだ。

 

平塚「まったく…後で着替えて来い!」

 

八幡「嫌ですよ。せっかく着替えたのに。ヤレヤレだぜ」

 

ガン!

また徐倫が突っ伏した。何か「ヤレヤレだわ」とか聞こえる。

 

平塚「こっちがヤレヤレだバカモノ!」

 

八幡&静「早く本題を言って下さい!」

 

平塚「こ、こいつら…。だから私が課題で出した内容は何だと聞いている!」

 

八幡&静「高校生活を振り返ってというテーマの作文でしたが?」

 

平塚「それだな。それが何で犯行声明を書き上げている?テロリストなのか?バカなのか?」

 

八幡&静「犯行声明?どこが?」

 

平塚「思いっきり砕け散れとか爆発しろとか書いてあるだろう!あと、最後のは何だ!?意味不明だろ!」

 

八幡&静「これだから独神は…」

 

ガシャン!

 

平塚先生と徐倫は椅子から転げ落ちた。

 

鶴見先生「キャアアアア!平塚先生!空条先生!」

 

平塚&徐倫「こ、こいつらは…」

 

平塚先生はともかく、徐倫は大丈夫なのか?

さっきから痛そうだ。

 

平塚「と、とにかく、特に意味不明なのがこのイタリアに関する記述だ。なんだこのヨーロッパ最大のギャングとかエア・サプレーナ島とか!怖いわ!」

 

八幡&静「パッショーネと太陽のエネルギーを修得出来る修行場です」

 

平塚「何で二人揃ってそんなのを知ってるんだ!」

 

八幡&静「身内ですから。紹介しましょうか?」

 

平塚「するな!頼むからやめろ!なんだその身内は!」

 

八幡&静「兄貴分と妹(親戚と幼なじみ)です」

 

俺達がそう言うと、平塚先生の顔がひくついた。

小声で「私はとんでもないのを呼び出したのか?いや、さすがに嘘だろ…」と言っている。

俺達も嘘であって欲しいと思うけど、本当なんだから仕方がない。うん。

俺とジョジョと徐倫はしみじみと頷いている。

 

平塚「それと比企谷、この若気のいたりで痛い目を見たっていうこの学校の教師は誰なんだ?」

 

八幡「え?そりゃあ………」

 

徐倫(ギロリッ!)

 

八幡「だ、誰なんでしょうね?」(汗ダラダラ)

 

こっわ!徐倫怖いよ!あと怖い!

なんかGDstに突入するときの眼だったぞ!俺はプッチじゃあない!焦ったときに素数なんか数えないから!

またアメリカに呼び出されるぅ!やだぁ。

 

平塚「あと、高校生に社畜させる会社なんてあるわけないだろう。そんな高校生がどこにいる」

 

八幡「ありますよ?身近な所に世界的企業が。いますよ?ここに二人ほど」

 

平塚「あと今時リーゼントは無いだろう?」

 

八幡「いますよ?この学校の関係者に。あ、でもそれを本人の前で口にしたら、一応は先生のキレイな顔がギャグマンガみたいな顔になるんで黙っていた方が良いですよ?普段は違いますし」

 

平塚「この世の敗北って誰がやるんだ?」

 

八幡「この世界で一番偉い人ですね」

 

比喩ではない。

 

平塚「ジョースター、このリアルに胃がキリキリする具体的な例は何だ?まるで経験したことがあるようだが」

 

静「ありますよ?季節の変わり目とかはホント地獄ですね?」

 

平塚「この生首とかわさびとかは何だ?拷問だろ」

 

八幡&静「パッショーネならこのくらいはむしろ優しい方だとボスが言ってました。ひどいのは瞼を釣り針で吊り上げて無理矢理開けさせ、虫眼鏡で太陽光の光を黒目に照射して拷問したらしいですよ?」

 

平塚「何だ!?その非人道的な拷問は!」

 

八幡&静「だってヨーロッパ最大のギャングですから」

 

徐倫「やりそうだわ…ジョルノ兄さんならやるわ…というかわさびでも嫌だわ…」

 

徐倫が大汗をかいている。

 

鶴見先生「空条先生?」

 

平塚「あと、このバンジージャンプはやめろ。というか、ロープなしで出来るとか嘘を吐くな!そんな人間がいるわけ無いだろう!」

 

八幡&静「出来ますよ?つうか、人が見ていないときとか階段を使うのが面倒なんで、時々飛び降りたり飛び上がったりしてます」

 

ガン!

 

また徐倫が!「やりかねない。コイツらなら絶対にやるわ。これだから波紋の戦士は人外なのよ…」とか言っている。

出来るんだからやらなきゃ損じゃね?

あとスタンド使いも十分人外だからね?自分は違うと思っているわけじゃあ無いよな?

 

平塚「オラオラとか無駄無駄とかは何だ?」

 

静「後はドラララとか無理無理とかワァナビィとかありますね。意味がわからないならわからない方が幸せなこともありますよ?ねぇ?くうじ………」

 

徐倫(ギロリッ!)

 

静「な、何でもありません」

 

鶴見先生「そう言えばたまにウチの娘もアリアリとか流暢なイタリア語を使うわね…それに覚悟って言葉を平然と使うと何故か怒るし」

 

徐倫「パッショーネみたいな事を言う娘さんですね」

 

鶴見先生「パッショーネってさっきからあの二人が言っているギャングですよね?ウチの娘をそんなのと一緒にしないで下さい!」

 

鶴見先生の娘さんもスタンド使いなのか?

あと、うちらジョースター家はパッショーネの身内ですから、下手な事を言わない方が良いですよ?

始末されますよ?

一般人には基本、手を出さないけど。

 

平塚「鋭い痛みをゆっくり味わえ!って何だ!?想像がつかないぞ!」

 

八幡&静「やっぱりパッショーネのボスを紹介しますか?そのボスが出来るので、一度経験してみては?覚悟がないと痛みでショック死するので命の保証はしかねませんけど」

 

平塚「やめてくれ!本気でやめろ!頼むからやめてください!」

 

徐倫「あれは本当にショック死しかねないわ…」

 

鶴見先生「経験があるのですか…空条先生」

 

平塚「あと、このアホ毛がチャーミングな女子中学生って誰だ?銃を射ってくるギャングよりその女子中学生が怖いなんてあるわけ無いだろう!」

 

八幡「妹です」静「妹分です」

 

平塚「その指が天を指した次の瞬間、地獄に落ちていなかったらとは何だ?」

 

八幡「比喩では無いですね。マジで」

 

静「パッショーネのボスですら、青ざめてなりふり構わず逃げ出すくらいです。アメリカのデラウェア川の川原の地形が変わりました。次の日の世界中の新聞に載っていましたよ?疑うなら…」

 

八幡&静「今すぐ呼びましょうか?」

 

平塚「ガタガタガタガタガタガタ…」

 

徐倫『テメェらいい加減にしろぉ!(英語)』

 

ぴょっ♪

 

シュイン!

 

ゴツン!ゴツン!

 

徐倫が飛び上がってきて俺達二人の頭に拳骨を落としてきた。

徐倫は興奮すると英語になるんだよなぁ。

日系人(と言ってもアメリカ、イギリス、イタリア、日本のクォーター)だけど、生まれも育ちもアメリカだし。

 

八幡『今日はやけに忙しいですね?突っ伏したり椅子から転げ落ちたり。体調不良ですか?空条先生』

 

静『それに興奮すると、血圧が上がって健康に悪いですから気をつけてください?カルシウム不足ですか?カルシウム不足は体に毒ですから牛乳を飲んだ方が良いですよ?徐倫先生』

 

徐倫『全部おまえらが原因だぁぁぁぁ!』

 

興奮しすぎてるな徐倫。

本当にカルシウム不足か?

 

八幡『何かしたか?俺達』

 

俺は拳骨でずり落ちた学帽を被り直す。

まったく…元は父親の帽子だったんだから大事にしろよな?後頭部が変に破れて被りにくいんだから。

 

静『さあ?作文も平塚先生の質問にも全部本当の事しか言ってないよね?私達』

 

同じく拳骨でずり落ちて、目にかかってしまったサングラスを頭に上げ直すジョジョ。

 

徐倫『ヤバイわ…優秀だと思っていたアンタ達がここまであれだったとは思わなかったわ…人類の夜明けだわ』

 

徐倫は肩をすくませた。

 

鶴見先生「あなた達英語が上手いし、発音が良いわね。空条先生はネイティブだからわかるとして…」

 

静「私も小学校に上がる前はステイツですし、ネイティブですから」

 

八幡「俺もある意味ではネイティブですね」

 

前世二人がイギリス人ですからね!

 

徐倫『ヤレヤレだわ』

 

←To be continued

 




はい、第3章の始まりです。

いきなりギャグ全開ですが。
そら徐倫も頭抱えますわ(^_^;)

作文の内容は原作のやつを本作風に魔改造してみました。
静もだんだん八幡に毒されてきてますね…

八幡に承太郎の学ランを着させて「やかましい!」は是非ともやらせたかったです。
第3章の始まりは第3部のパロディでやりたかったので。
娘もいますしね♪

原作との相違点

作文内容の大幅な加筆。
仮に失敗することが青春の証であるならば…以下の内容の変更。原作八幡は友達作りの失敗とあるが、この八幡はそんな事はどうでも良いと考えている。
静も同様。
平塚先生からの脅しを平然と受け流し、逆に脅しをかけている。

それではまた次回もよろしくお願いします。

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