やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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ジョースター家のクリスマスの予定は家族一択であることに異論・反論は認めない

side比企谷八幡

 

金縛りを解除された俺達は、動ける喜びを感じつつ、ついでに頬杖をついて教室を眺め見た。

クラスメイト達に目立った変化はないが、彼らのいる風景は様変わりしていた。

後ろのロッカーにはコートやマフラーが突っ込まれ(俺の承太郎学ランもここにある)、誰かが勝手に設置した湯沸しポットまである(今度カップ麺で使わせてもらうとしよう。共用として提供したんだろうから良いよね?)。女子はブランケットを膝に掛け、脚を隠しているのが大半だ(興味なし)。

その中で、長い脚を惜しげもなく晒している生徒がいた。三浦優美子である。

………まぁ、必要ないよね?スタンドがマジシャンズ・レッドだもの。ナチュラルストーブの三浦にはブランケットとか必要ないわ。

ゆるっと巻かれた金髪をくるくると指先で弄び、短いスカートからすらりと伸びた脚をゆっくりと組み換える。すると、ひらりと裾が靡いた。

思わず、視線がぐぐっと寄ってしまいそうになるのは仕方がないと思う。俺だって男だし?あからさまにやり過ぎると由花子ショック一直線だから注意が必要だ。

ウーム……幻影の破門でハーミット・アメジストを透明にして念写をすれば……(スタンド及び波紋の悪用。矯正施設案件)。

な、なんだと!?三浦の奴の周囲にはもくもくとスモークめいた物が漂っているぞ!

気を付けろ三浦!モード『正義(ジャスティス)』、『ゲブ神』、『アクアネックレス』だ!

 

静「ハッチハッチ、足下足下」

 

ん?ジョジョに言われて三浦の足下を見てみると、加湿器っぽく偽装してあるジャグ(ドリンクディスペンサー)が置かれていた。そこからスモークが発生しているらしい。由比ヶ浜が言っていた乾燥対策アイテムか。

しかももくもくさせているのは自身のスタンドだから電池や充電が全く必要のないエコセルフ加湿器だ。美浦は喉がデリケートなのだろうか?それともマジシャンズ・レッドで暖をとっている反面、周囲が乾燥するから?

 

海老名「優美子、寒くないの?」

 

海老名が気遣うように言う。三浦はくるくる金髪をさっと払い、自信に満ちた微笑みを浮かべた。

 

三浦「別にー?これくらい普通っしょ?」

 

八幡「そうそう。もうちょい火力を増してくれ。こっちにまで熱が伝わらん」

 

静「もしくは熱をもう少しこっちに向けてくれると助かる。いやー、冬には一家に一人は欲しいよねー?三浦は」

 

三浦「どこから沸いたし!ヒキオとジョジョ!」

 

静「いやー、由比ヶ浜や海老名のようにスカートの下にジャージを履くとか必要ないよなー?三浦の場合」

 

八幡「生足魅惑の三浦とは対照的に二人のこれはテンション下がるまである。いや、だがちょっと待て。こういう格好は女子高生しかいないと考えると、なんだかこれはこれで良いものな気がしてきた。短いスカートにクッソダサいジャージというミスマッチな組み合わせが生み出す謎のアンサンブル。秘されているからこそ、その奥にある輝きに想像の翼を羽ばたかせることが出来るんじゃあないだろうか!お前達が俺の翼だッ!」

 

三浦「クロスファイヤー!」

 

海老名「エメラルド・スプラッシュ!」

 

あぢぃぃぃぃぃ!おまけにいてぇぇぇぇぇ!

クロスファイヤー・スプラッシュをやるんじゃあない!

 

三浦「まったく!あんたがそこまで上級者だったとは思わなかったし!そんなにスカートの下のジャージを見たいんなら一色に見せてもらえし!あと昨日も言ったっしょ!あーしをストーブ代わりにするんじゃあねーし!」

 

八幡「や、アイツはそういうことをやらないんだよなー。可愛いことを自覚しているいろはは見られている事を意識してるから……」

 

三浦と海老名と由比ヶ浜は不思議な顔をして互いの顔を見合わせる。何かおかしな事を言ったか?俺。

 

三浦「あんたのそれ、ただの幻想だから」

 

海老名「いろはちゃん、ヒキタニ君の目が確実に無いときにはこの格好をやっているよ?ほら、いろはちゃんもヒキタニ君以外には興味ないから」

 

八幡「な、なにぃぃぃぃぃぃ!隕石級のショォォォォォォォォォック!」

 

いろはが………そんな…………。

膝から崩れ落ちる俺。

確認の為にスマホにハーミット・アメジストを巻いて…

…………………

マジだった。むしろ気楽そうにしている。

 

三浦「や、あんたがいるときは常に見られている自覚があるから注意してるけどね?」

 

海老名「私たちだってほら、こんなことをしてるのは教室の中だけだし?いろはちゃんも男避けでこうしているだけみたいだし?」

 

静「聞こえてないよ?三浦達のフォロー」

 

三浦「そんなにショックだったん?」

 

海老名「いるんだよねー。変に女子に幻想を抱いている男子って」

 

静「いや、その逆。ハッチ、イーハの事が好きすぎるから………」

 

八幡「これはこれで良いッ!男避けをしつつ、気を抜いて野暮ったい格好をしているいろはが堪らなく良いッ!あ、左手の薬指に指輪をはめてくれてるッ!男避け完璧だッ!頬杖をついてシャーペン片手に考え事をして少し難しい顔をしているところも俺の前では中々見せない姿だッ!」

 

これはこれで良いな。

普段俺の家で隙を見せている姿をしていると言っても、あれはいろはの計算された可愛さを演出した姿だ。

こういった姿は俺の前では中々見せない。

 

静「ね?」

 

三浦「痘痕(あばた)笑窪(えくぼ)と言うけど、ヒキオの場合はドン引きレベルだし………一色相手だとヒキオの奴は上級者を更に超越して達人レベルに達しているし……」

 

海老名「愛が重いなー。これがジョジョハチだったらご飯が進むんだけどなぁ………」

 

三浦「あんたもブレねーし……」

 

うるさいッ!俺にとってはどんないろはでも愛せる自信があるッ!あの百◯帝国もかくやという般若顔のいろはだって俺にとっては至上の可愛さだ!

異論に反論、苦情は一切認めない!

 

戸部「よーっす。ヒキタニ君、それいろはす?……げふぅ!」

 

気安く話しかけて来た戸部の腹に裏拳を叩き込む俺。

戸部は腹を抱えて蹲る。

 

八幡「俺のいろはに対して気安く妙なあだ名を付けるんじゃあねぇ。殴るぞ!」

 

戸部「す、既に殴ってるって……」

 

それにしても戸部って時々思うんだが、リア充版の材木座みたいな奴だよなー。どんな扱いを受けても友達と認定した相手には忠犬みたいに寄ってくるし。

 

戸部「そ、それよりも一色の奴がこういう格好を……げふぅ!」

 

今度は戸部の足を踏んでグリグリとやる。

 

八幡「貴様……このいろはに何か文句でもあるのか?この野暮ったい格好をしている中でも可愛さを崩さないいろはの魅力がわからないなら、いろはを妙なあだ名で呼ぶんじゃあない。この間抜けがぁ!」

 

ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!ドスッ!

小刻みに戸部の腹を殴る俺。

波紋の修行と同じリズムでドスッ!ドスッ!ってやる。

正確には1秒間に10発だ。波紋の呼吸は1秒間に10回だからな。コォォォォォ!

 

静「それ、小刻みを通り越して既に無駄無駄ラッシュというか、波紋を通していない山吹色の波紋疾走(サンライトイエロー・オーバードライブ)だから。プロのボクサーも真っ青な速さだから」

 

三浦「ヒキオ。いい加減に止めておけし。そろそろ燃やすよ?戸部、そろそろ限界だし」

 

八幡「え?40分間足をグリグリやるつもりだったんだけど?20分間息を吸い続けて、20分間息を吐き続ける波紋の荒行をやりながら」

 

葉山「どちらもまだ俺にはキツいんだけど……」

 

初級の道はまだまだ遠いな。葉山。

どちらも基礎の修行だぞ?

あと、さりげなく話に加わってくるあたりはさすがはリア王の葉山!俺やジョジョには出来ないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れる!

 

戸部「俺の足の骨が砕けるから!つうかそれ、授業中までやるつもりぃ?キツいわぁ」

 

涙目のルカになりながらもしっかり突っ込んでくる戸部。

なんだ。まだまだ余裕がありそうじゃあないか。

人間、本当に痛いときは悲鳴をあげるだけで言語をなさないからな。下手をしたら声すらあげられん。

 

八幡「それで?何の用で来た?戸部。いろはの写メを盗み見しに来たのか?何か?海老名の次はいろは狙いだったりするのか?そんなに自殺願望が強かったのか?」

 

俺からいろはを奪う?それは死にたいと言っているように聞こえるんだが?

 

戸部「いや、ちげぇから!単純に楽しそうだから混ざりに来ただけだから!」

 

え?

このやり取りが?

 

戸部「にしてもここだけ妙に暖かくね?」

 

静「三浦スチーム(マジシャンズ・レッド)の効果っしょ。三浦は寒さとは無縁だね」

 

戸部「優美子良いわー。俺、休み時間はここに来るっきゃなくね?」

 

三浦「う、うん。べ、別に構わねーし」

 

( ゜∀ ゜)ニタァ×2

性悪な顔を浮かべる俺とジョジョ。

おやおやあーしさん。スタンドのパワー調節を間違えているんじゃあないですか?顔が真っ赤っかですよ?

そう言えば戸部は25年前のポルナレフさんタイプだもんなぁ?

ダメな子ほどカワイイって奴ぅ?

アヴドゥルも何だかんだでポルナレフさんの事を気にかけていたらしいもんなぁ?

ポルナレフさんタイプの戸部の事を気にかけていたら、いつの間にか………って奴ですか?三浦(あーし)さん?

 

三浦「何だし……そのニタニタ顔がすんごいムカつくんですけど?」

 

八幡「いやいや俺達の事はお構い無くぅ♪」

 

静「色々とお熱くて良い感じ♪もっとファイヤーしちゃって良いんだよ?」

 

三浦「………クロスファイヤー・ハリケーン!」(火災報知器が反応しないギリギリレベル)

 

八幡&静「ギャアアアアアアア!」

 

天の声『今のはどう考えても性悪コンビが悪い!』

 

本当に燃やすんじゃあない!

至近距離でのクロスファイヤー・ハリケーンは反則だろ!

止めろよ!

 

三浦「スペシャルやレッドバインドじゃあ無いだけありがたく思えし!」

 

嘘つけ!こっちに配慮してじゃあないだろ!

クロスファイヤー・ハリケーン・スペシャルだとクラス中に被害が及ぶから&火災報知器が反応するからだろ!

優しさアピールのつもりだろうが、本心じゃあ無いのはまる分かりだからね!?

 

戸部「優美子優しいわー。俺だったら確実にクロスファイヤー・ハリケーン・スペシャルだったっしょ?」

 

…………うん。本命にはしっかりアピール出来てたみたいだから良かったね?あーしさん。

 

結衣「ヒッキー?スタッチ?余計な事をしないの!」ヒソヒソ

 

相模「ジョースターのジンクスは恋愛絡みでもポンコツだって言うの、聞いたことあるんだから!」ヒソヒソ

 

いやぁ、だってこういうの、色々と面白いじゃん?(引っ掻き回すのが)

あと相模。それは仗助だけだ。

引っ掻き回して拗らせたのは康一さんと由花子さんの一件だけだ。それをジョースターのジンクスにするんじゃあない。

や、確かにそれを理由に戸部の依頼を断ったけど!(修学旅行編参照)

 

戸部「でさー、もうすぐクリスマスじゃん?どうするー?」

 

八幡「何で俺達に聞く?」

 

いつから俺達まで葉山グループ扱い!?

や、ドンパチ的には仲間だよ?お前らもアーシスと同じ扱いにしてるよ?でも普段からつるむような仲じゃあ無いよね!?

どちらかと言えば水と油だよね!?

仗助と露伴先生的な間柄だったよね!?

 

戸部「べー、同じスタンド使いの仲間じゃん?俺らはもう友達じゃん?一緒に杜王町旅行したじゃん?」

 

八幡「イヤイヤイヤイヤ。百歩譲って仲間なのは認めよう。苦楽を共にしたし、杜王町旅行に行ったことも事実だ」

 

静「だが待て。それはそれ、これはこれ。普段から会話を交わせば友達なの?じゃあ同じ釜の飯を食べればもう家族なの?一緒に寝ればもう恋人なの?」

 

戸部「や、俺童◯だからわからんわー」

 

グサッ!×2

 

悪かったな!俺も童◯だし、ジョジョも処◯だよ!

そりゃ、一度覚えちまったら後先考えずに突っ走りそうだもんなぁ!特に俺は将来10人は子供を作ると豪語してるし、実際そうなるみたいだし!

 

戸部「えー、友達と思ってたの俺だけとかないわー。ジョースターさんもヒキタニ君も辛辣だわー」

 

静「や、お前には既に大和や大岡がいるじゃん!」

 

戸部「だったら二人とも仲良くすれば良くね?」

 

八幡&静「え゛…………」

 

ザ・ワールド!時は止まる!

想像開始。

 

静「やっはろー」

 

八幡「べー、今日も寒いわー。部活ダルいわー」

 

静「だしょ?あーしも今日はダルいって思ってたんよ。もうサボるしかないっしょ?」

 

八幡「もういっそ学校もサボらね?」

 

静「それな!」

 

八幡「ウェーイ!」

 

静「ウェーイ!」

 

想像完了。そして時は動き出す。

無理ッ!どれくれい無理かと言えばナイチンゲールのスタンドラッシュくらい無理!

無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!無理ですごめんなさい!無理ぃ!というレベルで無理!いろはの声が俺の脳内で再生されるくらいに無理!

なんなら高速お断りが出来るくらいまである!

そんな事を考えるだけで無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!無駄ぁ!

脳内でナイチンゲールとザ・ジェムストーンが何故かスタンドラッシュの力比べをしていた。うん、そうなったら間違いなくいろははエクセスラッシュをしてくるから負けるね?

それ以前にいろはとドンパチになったら俺は全面的に白旗を上げるから、そもそもスタンドラッシュにならないと思うけど。いろはとドンパチとか無理ですごめんなさい!

 

八幡&静「無理ッ!」

 

戸部「大丈夫だって!あいつら良い奴だし!」

 

俺達が無理なんだよ!特に大和!

この間の賭け麻雀でラグビー部ごと巻き上げたし!しかもつい最近!

現に俺らの事を睨んでるし!

 

大和「うちらラグビー部、あいつらに麻雀で巻き上げられたんだ………」

 

大岡「マジで!?」

 

大和「あいつら絶対にイカサマとかやってるって……容赦ねぇよ………」

 

うん。普通にイカサマしてました。プロ相手(敵対ヤクザ潰しの一環)に通用するイカサマだからラグビー部ごときで見破れる訳がない。

ラグビー部の楽しみを奪いました。

 

戸部「べー……そー言えば修学旅行で言ってたっけ?イカサマやってるって……」

 

葉山「何をしてるんだよ。まぁ、毎度練習前に半チャンやるラグビー部もラグビー部だけどさ……」

 

や、だって自分達で依頼してきたブードキャンプを遅刻してくるからだし?

 

戸部「ま、まぁ、友達とか云々はともかくとして、まずはクリスマスだべ!で、どうするん?」

 

や、だから……まぁ良いや。材木座と同じと思えば諦めがつく。一応はアーシス絡みで仲間扱いだし。

だがな、戸部よ。それはそれ、これはこれだ。

 

八幡「仕事。関東支部最後の仕事がクリスマス企画だから」

 

静「東北支部も噛んでるから私達も招待客として呼ばれているから」

 

同時にいろは、小町、仗助、陽乃さん、戸塚、雪ノ下もな。必然的に………

 

結衣「あたしもその企画の臨時バイト、入れちゃったからなぁ……」

 

三浦「あーしも」

 

ウッペリさんや材木座、めぐり先輩も絡んでいる。

 

海老名「ほら、それにわたし、年末の準備もあるから忙しいから」

 

ああ、そっちの活動もだろうね?有明あたりで開かれるお祭りがあるもんね?◯◯ハチ物の出品は断固阻止するけどな!阻止を失敗しても職員を派遣して全部買い占めて焼却処分するけどな!

 

八幡「そもそもサンクスギビングディというものはだなぁ、キリストの生誕を祝うものであってドンチャン騒ぎすることじゃあ無いんだぞ?」

 

ジョースター家だって派手なツリーを飾り(既に11学校の段階でツリーが飾られている)、当日はクリスマスは家族で集まり、ばか騒ぎはあまりしない。東京のミサに参加した後に空条家に集まってからアメリカの放送で閣下のスピーチを聞いて、家族(比企谷家や一色家、花京院家含む)だけで新年を祝うパーティーをする。

その辺はイギリス式(11月にツリーを用意したり、女王のスピーチを聞くのがイギリス式のサンクスギビングディの通例。空条家は閣下のスピーチで代用)、イタリア式(バチカンのミサに参加するのがイタリア式の通例。空条家は東京で代用している)、アメリカ式(派手なツリーを飾るのはアメリカ式。年賀状のような新年の挨拶をクリスマスカードで記すのもアメリカ式。年賀状は年賀状でしっかりとやってるが)が混合しているけどね?

 

戸部「え?違うの?っつうか、サンクスギビングディって何?」

 

八幡「そこからかよ……。日本で言うところのクリスマス。まぁ海外でもサンクスギビングディをクリスマスと呼ぶのは珍しく無いけどね?」

 

アメリカで過ごす事も少なくない俺達的にはサンクスギビングディの方が馴染みがある。

 

静「日本のサンクスギビングディってそこが独特だよね?サンクスギビングディって基本的に家族で過ごすのが世界の常識だよ?まぁ恋人と過ごす人もいるけど、それも少数派かな?七面鳥の代わりにフライドチキンで代用するとかも最初聞いたときはビックリした」

 

うん。アメリカ人はフライドチキンってイメージが日本にはあるみたいだが、少なくともジョースター家では七面鳥を食べている。最近ではイタリア式も混じってローストチキンも加わってるけどね?

 

戸部「ジョルノさん辺りはピザとかチーズをふんだんに使ってそうだわー」

 

バカ止めろ。始末されるぞ。

イタリア式のクリスマス料理はローストチキンを含んだコース料理だ。

せいぜい最初の一皿にチーズが使われるだけで、他は野菜のグリルだったりローストチキンだったりと日本人のイメージからしてみたら意外な事にチーズをあまり使わない。

 

八幡「とにかくだ。サンクスギビングディは忙しい。仕事としても家の都合としても」

 

ほっぽり出したらまた承太郎にオラオラされる。ジョルノにワサビ……いや、最近じゃあ最低でもハバネロ、サンクスギビングディをすっぽかしたら本当にキャロライナリーパーだ。すっぽかす意味も意義も無いしね!(家族至上主義のジョースター家の気質)

 

戸部「じゃ、じゃあ初詣は?」

 

静「日本式の初詣?いや、まぁ……私達はクリスチャンだし?」

 

八幡「まぁ元が日本人だから比企谷家や一色家、東方家は初詣には行くけど、ジョースター家的には変な眼鏡をかけて小さなホームパーティーをするくらいだよな?」

 

もう一度言うが、サンクスギビングディが新年を祝う日という国は欧米では少なくない。ジョースター家も例に漏れず。

我が比企谷家&一色家は(俺達のせいで)他の親戚とも縁を切っているが故に季節の暦はジョースター家に引き摺られている感じが強いしな。風習もそれぞれに違ったりする。

つまりは初詣?なにそれ?的な感じ。

季節外れのミサと言った感覚?

 

海老名「うーん。わたしは花京院家に呼ばれてるから」

 

多分、ジョースター家の事だから戸塚家、川崎家、花京院家、海老名家も呼ぶだろう。これまでは比企谷家&一色家だけだったんだけどね?

 

海老名「でも、当日じゃあなくてもみんなで遊べれば良いね?」

 

えー、俺はパス。

ただでさえアメリカやイタリアに行ったりで忙しいんだし。

次の正月にはミドラーさんの所にも顔を出さなくちゃな。千葉村でお世話になったことだし。

 

戸部「だ、たべー!?じゃあじゃあいつにする?あ、隼人くん、いつなら空いてる系?ちな俺いつも空いてんだけど?」

 

葉山「部活あるだろ………」

 

戸部「べー…………」

 

来年度の国立を狙っている(今年は流石に間に合わなかった)葉山から強く睨まれる戸部。

年が明けたらサッカー部の部員がまた少なくなったりな?

 

←To be continued




はい、今回はここまでです。

三浦のもくもくは加湿器→……に偽装したドリンクディスペンサーからマジシャンズ・レッドでセルフ加筆。

スカートの下のジャージに関するコメントは心の中でのみのセリフ→口に出した……からのクロスファイヤースプラッシュによるお仕置き。

三浦達のやり取りは葉山グループのやり取りで、八幡は聞き耳を立てている→堂々と三浦に話しかけている(というよりはストーブ代わりにしている)

三浦が元気なく(まだダブルデートの一件を引きずっている?)、葉山グループも微妙な雰囲気→超元気!性悪コンビの対応で燃やしています!

クリスマス&正月の過ごし方について加筆。比企谷家や一色家の生活スタイルはジョースター家の影響により欧米式が大分強い。

海老名の正月は家族で過ごす→花京院家に呼ばれている

それでは次回もまた、よろしくお願いいたします。

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