やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

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前回までの奉仕部の活動。

本格的に始動した新生奉仕部の活動。
その初日は雪ノ下雪乃の失言により、最悪の空気のままで終わった。
果たして雪ノ下雪乃は変わるのか?



由比ヶ浜結衣は案外、空気が読めない。

side比企谷八幡

 

徐倫「あんた達はあれ?調理実習に恨みでもあるっていうわけ?」

 

ジョジョと二人で全部をやってしまい、他の班員をのけ者にした罰で反省文を提出したら、何故か呼ばれた職員室。

なぜあなたに呼ばれるんですかね?

 

八幡「先生って英語の教師だったんじゃ…」

 

徐倫「何故か鶴見先生はあたしに丸投げしてきたのよ。あんた達を説教できるのはあたししかいないって。あたしはあんたらのお世話係じゃあないのよ。ヤレヤレって感じだわ。それと、比企谷。そのジョルノ兄さんがパッショーネ新人時代に使っていた格好は止めなさい。わざわざジョルノ兄さんの髪型を真似たカツラまで作って何してるのよ。」

 

職員室の隅の方を眺めると、件の鶴見先生は観葉植物に水をやっていた。徐倫はそっちの方をちらっと見てから俺達の方に向き直る。

そして、俺は呼び出されたストレスでジョルノの格好をしていた。

 

八幡「次は徐倫の服装だな。ジョジョ、頼む」

 

ジョジョ「了解よ。ハッチ」

 

ゴン!×2

 

徐倫「するな!まったく…」

 

八幡「ヤレヤレだぜ」

 

ゴン!

 

痛い。最近、拳骨の威力が増しているんじゃあないですかね?空条先生。

 

静「いやだぁ、徐倫お姉ちゃん。お姉ちゃんだって昔は色々と武勇伝が…」

 

ゴン!

 

あ、酷い。自分の黒歴史を隠すために拳骨をやった!

暴力教師だぁ!

 

徐倫『あたしの話は今は関係ないだろ!話が進まないから!(英語)で、どういう経緯でこうなった訳?簡潔に答えてくれる?」

 

静「なんか実習中に、ノリでレシピにない変な物を入れようとする胸だけが取り柄のビッチとかがいたので…」

 

八幡「カレーに桃缶とか、わさび(ジョルノのせいでわさび苦手)とか、さばの味噌煮缶とか」

 

静「めちゃくちゃやられても邪魔にしかならないので(右に同じく)」

 

八幡「いっそ俺達二人で全部やっちゃいました。後悔も反省もしていません」

 

ホントね、あのままやられていたらダークマターとかが出来上がるから。絶対に美味しいよ!とか言って失敗する未来しかないのが出来上がるから。ソースは俺達。

 

徐倫「いや…まぁ、わかる気がするけど、その辺はもうちょっと融通きかせても…」

 

静「いやいや、徐倫先生。それがそのまま私達の昼食になるんだから、せめて食べられる物に仕上げないと!ノリでヤミナベ作られたらたまったものじゃあ無いですよ!こっちは有象無象とちがって社員の生活がかかっている身なんですから!」

 

八幡「そんなものを食べて今日の仕事が滞ったら、もうじき地方支部会議があるのに資料が間に合わなくなったらどう責任を取れと言うんですか!関東支部の職員が路頭に迷ったらどうするんです!」

 

徐倫「う、うん…その気迫だけは伝わってくるよ」

 

ここだ!お、ジョジョの目も光った!

流石は無二の親友!心の中でパンッ!ビシッ!ガシッ!グッ!グッ!とハンドシグナルをやる!

 

静「徐倫先生は一族のクセに経営に携わって無いからそんなことが言えるのよ!許せない!」

 

八幡「これ以上話しても無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!帰らせてもらおうか!」

 

そう言ってクルッ♪シュゴオオオっとやろうとしたのだが…

 

徐倫「テメェら!逆ギレで誤魔化そうとしているのがバレバレなのよ!何年親戚付き合いしていると思っているのよ!ジョースター家十八番、逃げるんだよォォォなんてやらせないわよ!オラオラオラオラオラァ!」

 

クルクルクルクル!

 

徐倫がストーン・フリーの糸を延ばして俺達二人を纏めて縛り上げる。

チッ!流石にジョースター家同士じゃあ通用しないか!

手口が分かってらっしゃる!

スタンド使うなんてずるい!二人で揃って引き寄せられる!

正面を向き合って縛り上げられているから、スタンドが見えない一般人が見たら、ジョジョと抱き合ってキスしようとしているようにしか見えない!

いやん!フォーリン・ラヴ?

 

八幡「いやん!いろはに見られたら誤解される!不純異性交遊はダメ!絶対!」

 

静「いやん!お兄ちゃんにも見られちゃう!浮気はダメ!絶対!」

 

ゴン!×2

 

徐倫『あんたらは何でそんなに息がピッタリなのよ!それにあの二人はスタンド使いだから見られても大丈夫よ!』

 

八幡「行かんぞ歯科医?」

 

静「そう言えばパパは何年も行っていないって言ってたわね」

 

ゴン!×2

 

徐倫「疲れる…あんたら二人の相手は本当に疲れる…」

 

八幡「疲れたときには甘いものが一番ですよ?空条先生、マッカンいります?」

 

静「麦芽ゼリーもありますよ?」

 

徐倫『いらねぇよ!話が進まないって言ってるだろ!(英語)美味しいカレーの作り方、ここまでは良いわ。で、この玉ねぎを櫛切りにする、細目にスライスする、下味を付ける。で、問題はこの後。薄っぺらい奴等ほど人に影響されやすいのと同様、薄く切った方が味が染みる…誰が皮肉を混ぜろと言ったわけ!?牛肉をまぜなさいよ!」

 

八幡「うわぁ…父親と一緒でたまに冗談を言うとめっちゃ滑るわぁ…」

 

静「パンチが効くのは拳骨とオラオラだけよねぇ」

 

ゴン!×2

 

八幡「ほら。こんな風に」

 

静「先生、いくら波紋の戦士って言ったって、痛いものは痛いんですけど」

 

徐倫『だったら怒らせるな!あたしだってこんなの読みたくは無いわよ!何が哀しくて家族付き合いしている教え子の反省文を読まなくちゃあならないのよ!とにかく、これは再提出!英語で書いてきなさい!OK?』

 

八幡「イヤです。アラビア語で書いてきます」

 

静「じゃあ私はイタリア語で」

 

ゴン!×2

 

徐倫「これだからバイリンガルは…まぁ、あんた達が料理が得意なのは知っていたけど」

 

レポート用紙をヒラヒラさせながら、徐倫はあきれた声で言ってきた。今日日カレーくらいならバカでも…作れないな、今日の他のメンツじゃあ。

 

八幡「そりゃあ、将来は露伴先生みたいな一人で全部が出来る漫画家を目指していますから!」

 

静「いや、ダメでしょ。ハッチは日本支部の社長以外は認めないって言ってたわよ?ジョースター家満場一致で」

 

八幡「職業の自由は何処に消えたァ!ならば俺はいろはに養って貰う専業主夫に憧れる!」

 

静「イーハに監禁される未来しか見えないのは気のせいかな…」

 

徐倫「ドロドロした目でジョルノ兄さんみたいな夢を語らないでよ!せめてキラキラした目で語りなさい!どっちにしても最低だけど」

 

八幡「大丈夫です!空条先生!俺はしっかり家事をやって、露伴先生みたいな漫画を書きながら、ヒモを超えた紐になります!」

 

ゴン!

 

徐倫『どんな超ヒモ理論よ!』

 

八幡「ヒモと言えば聞こえは悪いですが、今日日女性の社会進出が目覚ましく、男性のワークシェアリングは低くなる一方です。ならば、あぶれた男性が専業主夫になるのも一つの道ですよ?最近の家電は目覚ましい発展を遂げてますから、誰がやっても一定の水準になります!特にSPW製の家電は世界一ぃぃぃ!」

 

ここでしっかり自社製品の宣伝をすることを忘れてはいけない。こういったコツコツとしたPRが大事なのだ!

企業戦士の基本だぞっ☆

 

徐倫「いや、ちょっと待って。あれはあれで案外難しいのよ?必ずしも上手くいくわけではないわ」

 

静「え?流石徐倫お姉ちゃん 」

 

八幡「今の高性能の家電で失敗する不器用さ。そこに痺れる!憧れるぅ!」

 

プッツ☆

あ、徐倫の中で何かが切れた。決定的な何かが…

 

 

徐倫『さっさと仕事に行ってこい!オラオラオラオラオラァ!』

 

八幡&静『照れ隠しにスタンドでラッシュするなぁ!ギャアアアアアア!』

 

俺達はストーン・フリーのオラオララッシュで廊下に殴り飛ばされた!

何この理不尽!

 

仗助「よっと。さて、部活に行くぞ。今日も楽しい仕事の時間だ!納期は迫ってるぞ!」

 

廊下で俺達を出待ちしていた仗助は殴り飛ばされた俺達を、クレイジー・ダイヤモンドでキャッチし、傷を治してからズルズルと首根っこを掴んで引きずり、PTA特別顧問室に運んだ。

あの、かたっぽはあんたの嫁さんでしょ?この扱いは酷くね?それに、クレイジー・ダイヤモンドで引っ張るのはやめた方が良いよ?

一般人に見つかったら透明人間騒ぎが起こるよ?

リアル透明人間能力がここにいるんだから。

あ、透明人間にしてもらえば良いのか。

ジョジョにアイコンタクトして透明人間にしてもらう。

時々誰かにぶつかったりしたからどっちにしろ透明人間騒ぎが発生したけど。

ただでさえ、この間のエンジェル・ダストとの闘いで雪女騒ぎが起きたんだし、ジョジョと小町のせいで「消えた飛び降り死体」事件が発生して、オカルト研究部とミステリー小説研究会がうるさかったし。

あ、カツラが壊れてる。ついでに直してくれね?気が利かねぇなぁ。まぁ、後で直して貰うか。

 

 

 

いつものように部室では雪ノ下が本を読み、既に来ていたいろはが仕事をしていた。

今日は小町が出勤日だ。

俺達もそれぞれの席に座り、パソコンを起動させる。

そして鞄を開けて取り出したるは昨日の出勤日でまとめた数束の資料。

勉強道具?んなもの置き勉に決まってるだろ。宿題なんて出されたその場で露伴先生並みにシャカシャカ仕上げる!

パクられて写されても癪だから、宿題だけは持ち帰るけどな。

しかし、完全に仕事場と化してるな。本当に何をする部活なんだ?

 

コンコン

 

その疑問の答えは普段は鳴らない弱々しいノックと共にやって来た。

 

仗助「入れ」

 

仗助は仕事の手を止め、普段のズボラさとは逆に几帳面に付箋紙を貼り、簿冊を閉じて扉に向けて声をかけた。

仕事は几帳面なんだよな。

 

???「し、失礼しまーす」

 

緊張してるのか、少し上ずったこえだった。

ガラリと戸が引かれ、ちょこっとだけ隙間が開いた。そこから身を滑り込ませるようにして彼女は入ってきた。まるで誰かに見られるのを嫌うかのような動きだ。

肩までのピンク気味の茶髪に軽くウェーブを当てて、歩く度にそれが揺れる。

こ、コイツは…。俺がもっとも嫌う人間の1人、由比ヶ浜結衣だ。

理由?あの事故の犬の飼い主だからだよ!

同じクラスになったとき、ジョジョから「アイツだよ。犬の飼い主は」と教えてくれた。

一年以上経った今でも、いまだに謝罪はない。

つまりは俺にとってコイツは信頼に値しない敵だ。

今日の調理実習もコイツが触った食材を口にしたくは無かったのでジョジョと二人でカレーを作ったのが本音だ。他のメンツには申し訳無かったが。

由比ヶ浜の探るようにして動く視線は落ち着かず、俺と目が合うとヒッと小さく悲鳴を上げた。

俺はクリーチャーか?人が事故る原因を作っておいて、謝罪もしていないのにその態度は何だ?

コイツにどう思われていようと関係ないが、ムカつくものはムカつく。

 

結衣「何でヒッキーがここにいんのよ!」

 

八幡「ハッ?」

 

何だ?このビッチ。彼女は今時のジョシコウセイって感じでこのての女はよくみかける。短めのスカートに、ボタンを三つほど開けられたブラウス、のぞいた胸元に光るネックレス、ハートのチャーム、明るめに脱色された茶髪、そのどれもが校則を完全に無視した出で立ちだった。

俺?制服すら着ておらず、相変わらずジョルノファッションですが何か?

 

静「帰って」

 

結衣「はぁ?スタッチ、それは酷くない?」

 

今度はジョジョのコメカミがひくつく。

欧米の人間が親しくもない奴に勝手に許可なくニックネームで呼ばれる。これは最大の侮辱に等しい。

 

いろは「私達はアメリカ系の家系と懇意にしている家庭ですよぉ?由比ヶ浜先輩。親しくない人に勝手にあだ名を呼ばれるのは非情に不愉快ですからやめて下さいませんかぁ?」

 

結衣「はぁ?!ヒッキーはヒッキーだし、スタッチはスタッチじゃん!」

 

仗助「言うことがきけないんだったら帰れ。仕事の邪魔だ」

 

仗助が怒って由比ヶ浜に言う。

こいつも欧米式に慣れてきてるからな。

それに、やはりと言うか、事故のことは知っている。

 

結衣「すいません…」

 

雪乃「まぁ、由比ヶ浜結衣さんね。座って」

 

雪ノ下がパイプ椅子を設置して座らせる。

そして俺を睨んで「気の利かない男…」と呟く。

礼節を欠く奴に何で気を使わなあかん。

 

結衣「ありがとう。あ、あたしの事を知っているんだ」

 

雪ノ下に名前を呼ばれて由比ヶ浜はパッと表情を明るくする。雪ノ下に名前を覚えられるのが1種のステータスらしい。

 

結衣「雪ノ下さんって全校生徒の名前を知っているの?」

 

雪乃「そんな事はないわ。そこの男の事は知らなかったもの」

 

あ、そ。別に何とも思わねぇよ。

 

雪乃「別に落ち込む必要性はないわ。むしろ、私のミスだもの。あなたの矮小さに…」

 

仗助「テメェ…今この俺の弟分のことなんつったぁ!」

 

あ、仗助が髪型をバカにされた時と同じ反応を俺に対して反応した。

雪ノ下に名前を覚えて貰うことより数百倍嬉しい。

 

雪乃「ひっ!」

 

仗助「覚えておけ。こっちの席に座っている全員、誰1人としてバカにする奴は許さねぇ!全員俺の大事な兄弟分で家族みたいな奴等だ。わかったらとっとと用件を言いやがれ!重ねて言うが、仕事の邪魔だ」

 

コンコン

 

仗助「入れ」

 

徐倫「チイッス、仗助兄さん、捗ってる?」

 

仗助「徐倫か。バカな部員がいて迷惑をしている。教え子の面倒はちゃんと見ておけ」

 

仗助は雪ノ下と由比ヶ浜を睨みながら徐倫に言った。

 

徐倫「あんたら、何をしたの?ハッチが下らないことをしても、温厚で笑って許す所か、悪ノリして更に被害を拡大させる東方社長を、短時間でここまで怒らせるなんて、逆に大した才能だわ」

 

結衣「だってヒッキーやスタッチが…ジョジョ先生だって…」

 

ピクリ…

あ、徐倫も内心キレた。

 

徐倫「なるほど。これじゃあ仗助兄さんが怒るわけね。由比ヶ浜結衣。こっちの人達から教わらなかった?あたし達欧米系の家は、親しい者以外に許可なくニックネームで呼ばれる事は、この上なく侮辱に当たるって。特にイギリス系の家はその辺が厳しいわ。それと、二度とあたしをジョジョって呼ぶな。そう呼んで良いのは家族だけだ」

 

あーあ、ジョジョ(静)の忠告を聞かないから、口は悪いけど温厚な仗助や徐倫まで怒らせるんだよ。それにしても、だいぶ俺達には心を許してくれたものだ。昔は母親にしかジョジョって呼ぶのは許さなかったからな。

 

「それともう二つ。あたし達欧米系の人間が、相手をフルネームで呼ぶとき、それは本気で怒っていることを意味する。そして最後に、あたし達ジョースター家はイギリス系の中でも特に家族愛が強い家系だ。二度とあたしの家族達をバカにするな。わかったか!雪ノ下雪乃、由比ヶ浜結衣!」

 

雪乃&結衣「…………はい」

 

二人は悔しそうに返事をする。

反省してないな。

自分達がルールの自己中女と自称リア充のビッチだ。

 

静「まあまあ、ジョジョお姉ちゃん、落ち着いて」

 

八幡「そうですよ。ジョジョ先生」

 

いろは「ジョジョ先生がハチ君達以外に興奮するのは珍しいですねぇ」

 

仗助「とりあえず、小町の席に座れ、ジョジョ」

 

徐倫「そうね。お言葉に甘えてマーチの机に座らせて頂くわ。仗助兄さんもジョジョもハッチもイーハもありがとう」

 

そう言って小町の席に座る。

俺達が普段は学校で使わない呼び方、ましてや静と混同するため、徐倫はファーストネームで呼びあっているのに、敢えてここで彼女をジョジョと呼び、徐倫もそれに応えて俺達をニックネームで呼ぶことで、自分達はアウェイであると二人にアピールした。

 

八幡「それで、由比ヶ浜結衣とか言ったな。用件を言え。簡潔に」

 

結衣「ヒッキ……比企谷君はここだと喋るんだね?教室じゃあ喋らないのに」

 

八幡「教室での俺を何で知っている?」

 

これは嘘だ。言外にお前には興味がないと、言っている。

 

結衣「はぁ?!おんなじクラスじゃん!何で知らないの!?」

 

八幡「俺にとってはジョジョ以外、すべからくどうでも良い。むしろ、そんな価値が、お前にあるとでも思っていたのか。自分を知れ」

 

結衣「そんなんだから、クラスに友達が静ちゃん以外、友達がいないんじゃあないの!?キモイ!」

 

静「あなたにファーストネームで呼ばれたくありません。ジョースターって呼んで…いえ、ファミリーネームですらあなたからは嫌ね。馴れ馴れしい」

 

うわぁ、ジョジョの奴、初対面の頃の陽乃さん以上に厳しい対応だよ。

まぁ、ジョースターコンプレックスがあったときから、家族愛が強いやつだったからな。俺も最近じゃあ人の事は言えないけど。

 

DIO『貴様は最初からだっただろう?八幡』

 

やかましい、ディオ!最近は大人しかったクセにいきなり出てくんな!

 

八幡「で、用件は?そろそろイラついて来たんだが?このビッチめ」

 

最初からイラついてたけどね?

葉山弁護士の息子とつるんでる奴だから仕方がないか。

あの三浦と海老名は何か違うけどな。

直感だが、あいつらは俺達側だ。

スタンド使いがスタンド使いと惹かれ合うあれなんだろうか?

ちなみにビッチは女性陣からもドン引きされた。

解せぬ!

 

結衣「はぁ?!ビッチって何よ!?あたしはまだ処…う、うわわ!何でもない!キモイ!死ねば!?」

 

雪乃「別に恥ずかしいことじゃあないでしょ?その年でヴァージ…」

 

いろは「今のはハチ君の失言だとして、あなたの性生活なんて本気でどうでも良いので、本当に用件がないのなら、早く出てって貰えませんか?こっちは仕事が止まってイライラしてるんですけど」

 

静「あと、私が仕事でいないときにハッチから言われなかったかしら?雪ノ下雪乃。私達に死ねとか軽々しく言う意味を…そろそろ身をもって教えなくちゃわからないの?文字通り殺すわよ?ヒットマン寄越して」

 

うわっ!?あのいろはが素の声で言った!こんないろははフロリダでも見なかったぞ!こっわ!い・ろ・は・すこっわ!

あと、ジョジョ、よく言った!

二人の殺気に一気に温度が下がり、震え出した二人だが、由比ヶ浜は意を決して深呼吸をする。

 

結衣「あのさ、平塚先生から聞いたんだけど、この部活って生徒のお願いを叶えてくれるんだよね?」

 

かすかな沈黙のあと、由比ヶ浜はそう切り出した。

 

八幡「そうなのか?徐倫」

 

すると雪ノ下は聞いてもいないのに答え出す。

 

雪乃「少し違うかしら。奉仕部は手助けするだけ。願いが叶うかはあなた次第」

 

その言葉は少し突き放したことばだった。

 

八幡「だが!」

 

静「断る!」

 

ゴン!×2

 

仗助「お前らは露伴か!いくら仲が良いからってここでネタに走るか!?」

 

仗助、嫁を殴るな。

最近知ったのだが実はジョジョも露伴先生のファンだったらしい。

露伴先生も何故かジョジョには冷たくあしらえない。何でだろ?

 

結衣「どう違うの?」

 

雪乃「飢えた人に魚を与えるか、魚の捕り方を教えるかの違いよ。ボランティアの精神って本来、方法論を与えるもので、結果だけを与えるのではないわ。自立を促すって言うのが一番正しいのかしら?」

 

八幡「お前が一番自立が出来てないけどな」

 

ゴン!

 

徐倫『茶々を入れるな!ハッチ!』

 

八幡「شو شون. هذا مؤلم.(徐倫。痛い。)」

 

徐倫『アラビア語で喋るな!』

 

結衣「なんか、どっちも凄いね!奉仕部の理念も、外国語がペラペラの二人も」

 

なんか鱗が落ちましたって感じだ。

どうでも良いけど、将来悪い宗教に引っ掛かりそうだ。

 

雪乃「必ずしもあなたの願いが叶うわけではないけれど、出来る限りの手伝いはするわ」

 

結衣「あのあの、クッキーを…」

 

由比ヶ浜がチラチラとこっちを見る。

俺はクッキーじゃあない。確かに教室では空気のようではあるが。

 

雪乃「比企谷君」

 

雪ノ下がクイッと廊下の方へ顎を指し示した。

お前、何様?

 

八幡「こっちは仕事中だ!俺がいて話し辛いのならお前らが別の場所へ行ってこい!どうせおまえがこの部屋に残っていたってやること無いだろうが!」

 

雪乃「気の利かない男ね」

 

静「良いから出てけっつってんの!バカか!?」

 

とうとうジョジョもキレて、二人を追い出した。

本当に大丈夫なのか?あの二人。

 

←To be continued




はい、由比ヶ浜登場です。

が、いきなりアンチ全開です。まぁ、常識的にそうですよね?
ジョースター家を敵に回したようなものですし。
ちゃんと謝罪さえしていればこうはならなかったのに。


原作との相違点

調理実習はサボった➡調理実習を乗っ取った

平塚が説教➡平塚だと効果がないのはバレているので徐倫が説教

原作八幡はガハマを知らない➡ガハマを知っているが、事故の件は相当根に持っています!ジョースター家が

ヒッキー呼びは嫌だが、諦めた➡それは民族性が許さない!決して許さない!何が何でも許さない!

八幡への暴言は家族への暴言。それをジョースター家が許すはずがなし!毒舌雪ノ下は仗助の怒りを買う。

ガハマの死ねと言う言葉にジョジョ勢過剰反応。転生組を含めたジョジョ勢に軽々しく言ってはいけません。文字通り殺されます。

ガハマの依頼を聞く際、雪ノ下が八幡を部屋から追い出す➡仕事の邪魔だ!どうせ暇なんだからお前らが出てけ!

次は由比ヶ浜戦…になるかも?

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