やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。   作:本城淳

95 / 731
前回までの奉仕部の活動

奉仕部の部室では仕事をするもの、将来の為に勉強したり小説を書いたりするもの、とにかく何か動くもの。
思い思いの活動をする奉仕部面々。
そんな時、2-F中心に変なメールが出回る…が、あまり気にしていない面々だった。

一方で、八幡達が預かり知らないところで動きがあった。
葉山グループの一人、大和に赤い矢が!
一人、また一人と…17年前の杜王町のように、総武高校にブラッディ・アローの餌食が増えてしまっている!
水面下で動く汐華の手下。それに気付かない八幡達。
このまま八幡達は後手に回ったままなのか!

時はチェーンメールの所までさかのぼる!


由比ヶ浜結衣は勉強をする1

side比企谷八幡

 

結衣「暇」

 

休憩時間の癒し、携帯電話を封じられた由比ヶ浜。

 

海老名「することがないなら勉強でもしていたら?」

 

三浦「そうだね。中間まであまり時間もないし。あんたの成績じゃあ、夏休みなくなるし」

 

現在進行形で勉強している二人が言う。

あれ?転生組が勉強しているって珍しい。

転生後の事を別にして考えても…

例えば俺、ジョナサンとDIOはイギリスの大学を卒業しているから必要なかった。

いろは。エリナは前世は看護師、結婚後は教師をやっていた。

小町。あまり知られてなかったが、リサリサはイギリス大学を卒業している。

陽乃さん。アヌビス神は前世の本体は刀匠というだけ。今世での努力の結果。例外。

材木座。シュトロハイム。ナチス将校。バカに勤まらない。

戸塚。スピードワゴン。SPW財団創始者。バカのはずがない。

 

八幡「お前ら、何で勉強してるの?転生組が勉強が必要って珍しいな?」

 

海老名「ヒキタニくん。私が死んだのは?」

 

海老名さんがどす黒い笑顔で言ってきた。

 

八幡「ごめんなさい」

 

花京院が死んだのは高校二年生の頃だ。

前世の貯金がないですね。

 

三浦「あの時代の東南アジアや中東は教育が普及してなかったからね。あーしも大した学がなく転生したから、勉強は欠かせないんよ。英語くらいだね、前世が役に立っている教科は」

 

海老名「私も英語だけ。しかも東南アジア訛りがひどいから時々出身地を疑われるの」

 

素数を数えよう。

今喋ったら薮蛇だ。

三浦はともかく、海老名は俺が原因だ。

 

ちなみに、雪ノ下は他人事のような顔をして、経営学の本を読んでいる。それもそのはず、こいつにとって中間試験などルーティンワークでしかない。こいつはおよそテストと呼べるテストすべてで学年首位を取るような女だ。今さら中間試験程度で動揺はしないのだろう。

由比ヶ浜もそのことは知っているのか、むむっと少しばかり気まずそうに視線を逸らしてもにょもにょと口の中で喋る。

 

結衣「勉強とか意味なくない?社会に出たらつかわないし…」

 

仗助「と、思っていた時期も俺にはあったな」

 

結衣「え?そうなの?」

 

承太郎「使うか使わないかの問題じゃあない。個人の理解力、記憶力、やる気、それらを見るのが学生における勉強だ。無論、それだけでは無いが、自分に与えられたその時の課題をきちんとこなせる人間かどうかを見る手段の一つではある」

 

ジョルノ「要は信頼に足る人間かどうかの基準の一つが学歴というものだ。無論、学歴だけが全てではないか、人を見るのに一番の基準となる事に間違いはない。特に日本では」

 

ジョセフ「まぁ、少なくとも自分のやりたいことがあろうがなかろうが、勉強はしておくに越したことはないぞい?いざやりたいことが出来たときに、基礎知識不足、学歴不足で出来ませんでした…という事で後悔しているものをよく見るが、あれほど見るに耐えられん光景はないぞ?お若いレディ」

 

結衣「うっ…すごい説得力…」

 

雪乃「私が言いたかった事をすべて言われたわ」

 

うーん、さすがは歴代ジョジョと言われたひとかどの人間達の言葉。

 

八幡「やめておけ、雪ノ下。この手の言葉は人生経験と苦労を重ねた人間が言って、初めて重みと説得力が生まれる言葉だ。お前が言ったところで、偉そうなガキが何か言ってるよ…程度で終わる」

 

雪乃「悔しいけれど、それが事実なのよね」

 

歴代ジョジョ達が言った言葉は正論である。

 

結衣「うーん、ジョースターおじいさんとかユキノンは頭が良いからいいけどさ、あたし、勉強に向いてないし…周り、誰もやってないし…」

 

イラリ…クッキーの時のイライラが再び。こうなると止まらないのが…

 

静「ゆぅいぃがぁはぁまぁ…」

 

ゆらりと、髪の毛を揺らめかせながら立ち上がるジョジョ。波紋のスパークと、その影響によって逆立ちかける髪の毛は、まるで野菜の一族に伝わる伝説の戦士のようだった。

実際は伝説の一族の養女だけどね。

由比ヶ浜にとってはブロ○ーを前にしたヤジ○ベーの気分だろう。

もしくは殺意の波動に目覚めた○ュウを前にしたダ○とかツキノヨル オロチノチニクルフ イ○リを前にした矢吹○吾とか。

 

結衣「ひ、ひいぃぃぃぃぃ!そ、そういえば比企谷くんは勉強してるの?!」

 

あー…ジョジョが怒り出す前に逃げれた!…と、思っていたのか間抜けが!

 

八幡「勉強をするまでもない!俺は既に東大よりも上の大学の卒業資格を得ている!総武高校のテストのレベルなど、蛙の小便にも劣るレベルよぉ!」

 

結衣「裏切られた!比企谷くんはバカの類いだと思っていたのに!あれ?でもジョースターさんも比企谷くんも試験の成績は…」

 

八幡&静「我々は常にど真ん中!この学校のレベルの平均点を割り出して、全教科わざと平均点を取れる!それも開始から五分で終わらせるのが我らの趣味……ではなく遊び……でもなく賭け事!でもなく勝負!平均よりも上回っても下回っても負け!今のところ、小学1年から通算で零勝零敗全引き分け!」

 

結衣「意味がわからなすぎる!」

 

雪乃「全教科満点よりも却ってすごいわよね…」

 

いろは「ちなみに、その賭けにはわたし達も参加してますよ?マチちゃんも含めて。入試だけは全教科満点にすれば良かろうなのです!」

 

握りこぶしを作って力説するいろは。

 

承太郎「ここまで学校の試験を舐め腐っている奴等は世界広しと言えど、コイツらくらいだろう。ここに徐倫がいたら、間違いなく拳骨が落ちていたな。ヤレヤレだ」

 

この学校はテスト結果を張り出していない。本人にひっそりと点数と順位がかえってくるだけである。したがって、人伝に誰かの順位を知ることになるのだが、俺らにはその伝手がないから俺の順位は同学年には知られていなかったりする。

だが、何故かジョースター家には筒抜けなんだけどね!

個人情報保護法はどうなってるの!?ねえ!

 

結衣「もしかして、小町ちゃん含めて、この四人組って頭が良いの?」

 

雪乃「学力は私ですら足下に及ばないからともかくとして、やっていることはアホ極まりないわ…」

 

なぜお前がシャシャる(# ゜Д゜)

 

八幡「どうせ最終学歴はアメリカの学歴を使うから日本の学歴は関係ない。ならばとことん遊ぶ!結果だけだ!結果だけが全てを物語る!勝ちが確定している学力において、どこまで遊び尽くすかなのだ!過程や方法など問題ではない!WRYYYYYY!」

 

静「ホントに過程や方法なんて問題じゃあないよね。ハッチは時を止めて間違いを統計とってわざとやり易い間違いをやるし」

 

八幡「そういうお前は気配だけ残して、透明になってよそのクラスまで堂々と間違いをカンニングしてるじゃあないか」

 

静「マーチも純粋な波紋の力でステルスしながら学年中を堂々とカンニングしてるね」

 

いろは「私はナイチンゲールが遠隔操作可能だから、とことんやってますね間違いカンニング」

 

結衣「間違う為にわざわざカンニングしている人って初めて聞いた…」

 

あらゆる超能力を使いこなす人間も同じ事をしていたらしいけどね。

 

結衣「うう、あたしだけバカキャラだなんて」

 

静「そんな事ないよ?由比ヶ浜さん」

 

ジョジョが満面の笑みを浮かべて答える。だが俺は知っている。長年一緒にいるゆえに染まってしまったジジイと俺の黄金の精神と共にジョジョに受け継がれたもの。それは…

 

結衣「ジョ、ジョースターさん…」

 

静「バカキャラというのはね?頭のいい人が、バカを演じているからバカキャラと言うのであって、あなたはただのバカよ?」

 

性格の悪さだ。

たが、ドS具合が満面の笑みで出る辺り、まだまだだな。

もう少しそれっぽく慈愛の笑みに見せないと、より深く叩き落とせないじゃあないか!

 

結衣「うわぁぁん!ジョースターさんのバカァ!」

 

ぽかぽかとジョジョの胸を叩こうとするも、ジョジョは全て避けて捌いて掴んで投げてと対処する。

由比ヶ浜を言葉でおちょくった後は、体術でおちょくるジョジョ。

相手がジョジョだからとはいえ、まだまだ由比ヶ浜の体術には粗が目立つな。昼の特訓のメニュー追加だ。

 

雪乃「多分、ジョースターさんは試験の順位程度で人の価値を測るのがバカだと言ってるのよ。学力は高くても人間として著しく劣る人もいるわ」

 

八幡「先月までの雪ノ下とかが典型的な例だな」

 

雪乃「…………言い返せないのが悔しいわ……」

 

八幡「一応言っておくが、普段の仕事が既に実践的な勉強と言っても過言じゃあない。案外SPW関東の支部長というのはな、国、数、社、理、英の五教科のみならず、美術、音楽、書道、体育、倫理に至るまで、全ての知識が必要になるからな。高校程度のテストなら、オール平均を叩き出すくらいの真似を鼻歌混じりで出来なければ話にもならん。全教科満点で満足するなど、俺から言わせれば中の中が誇るレベルだ。とまで言える」

 

結衣「へぇ…」

 

雪乃「仕事しかやることがやかったのね」

 

驚く由比ヶ浜と呆れる雪ノ下。

 

静「まあね。あなたと違ってね」

 

ケンカ売るなジョジョ。

 

雪乃「く…否定できない。だけど腹が立つわ」

 

結衣「なんで険悪になってんの!?仲良くしようよ!」

 

発端は君だけどね。

険悪になった二人を止めるためにがばっと雪ノ下に抱きつく由比ヶ浜。「……暑苦しい」と迷惑げな顔をする雪ノ下の言葉を一切聞かず、由比ヶ浜はひしっと抱きついている。

僕も僕も!と、いろはをみると、彼女はあとでね♪と口パクで言ってきた。

しかし、アレだ。何だってリア充(笑)は距離を近くに取るのだろう。スキンシップが自然というか、お前はアメリカ人かよ…というか。ジョースター家も親しい人同士だとスキンシップが激しいからなぁ。特にホリィさんと意外な事に徐倫が。

ツッコミの時に拳骨をおとしたり、何かあったときには抱きつくとか、実にスマートにやってくる。

まぁ、ジョースター家は親しくなるまでが大変なのだが。

由比ヶ浜は雪ノ下の頭を抱えたまま、その頭を撫でるようにしてふと口を開いた。

 

結衣「それにしても意外だね。真面目に試験を受けてそうな比企谷くんがそんなふざけているなんて」

 

八幡「俺らは日本の学歴はあまり意味を成さないからな。場合によっては籍だけおいて会社に専念する可能性もある。だが、本気で進学を考えている奴は既に動いているぞ?そこの二人のようにな。夏休みに入ったら夏期講習とか行く奴もでてくるだろう」

 

そう言って三浦と海老名を見る。

 

結衣「うそ、二人ともそうなの?普段やってるように見えないのに?」

 

いろは「いえいえ、それも戦略の一つなんですよ。普段は遊び呆けてるように見せかけて、影ではしっかりやっているんです」

 

静「そうやってライバルを堕落させて、自分はしっかり勉強する」

 

この総武高校は進学校である。従って、大学進学率もかなり高い。意識の高い連中なら2年の夏休みあたりからもう受験の事を考えているはずだ。

 

雪乃「私は予備校のスカラシップを利用しているわ」

 

結衣「すくらっぷ?」

 

幼なじみーズ(仗助、八幡、静、いろは、小町)-小町

「ぶふっ!」

 

幼なじみーズの全員は飲んでいたエスプレッソ(トリッシュさんが淹れてくれた)を吹き出した。

いくら俺達でもそこまでは流石に言わない。

先月までならともかく、だいぶ雪ノ下は改善されているので、今の雪ノ下にそこまで言うつもりはない。

 

雪乃「スカラシップ。奨学金や学費免除のことよ。高校の学費に関しても奨学金を申請しているわ。総武高校は公立だから、特待制度はないしね。姉さんの負担をなるべく減らすために奨学金を利用するつもりよ。借りを作りたくないし」

 

結衣「そうなんだ…。ユキノンも大変なんだね。で、すくらっぷって?」

 

奉仕部一同「ぶふーー!」

 

エスプレッソ噴水再び。

そこからか…マジか由比ヶ浜…そこからなのか。

 

八幡「リバース・タウン…お前はよく頑張った。その調子で本体をサポートしろよ?由比ヶ浜はリバース・タウンact1に感謝しろ」

 

R・T「お褒めに預かり光栄ですヒキオ様」

 

八幡「出来ればヒキオも勘弁してくれ」

 

結衣「何でだし!あとリバースも勝手に出てくんなし」

 

スクラップくらいわかれよ!

もはや日常会話に出てくるレベルじゃあないか!

 

結衣「でも進路かぁ…」

 

そう呟いて由比ヶ浜はなお一層強い力で雪ノ下の袖をきゅっと掴む。その勢いに驚いたのか、雪ノ下が少し心配げに由比ヶ浜の顔を覗き込んだ。

 

雪乃「何かしら?」

 

結衣「ううん、何でもない、ことはないか……。みんな頭が良いからさ、卒業したら会うことは無さそうだなって考えちゃって」

 

言ってから、たははーと誤魔化すように由比ヶ浜は笑う。

 

雪乃「そうね……比企谷くんなんて絶対に会わないわね」

 

雪ノ下は若干の微笑みを湛えて言ったが、俺は肩を竦めるだけだった。何も言い返さない俺を怪訝に思ったのか、雪ノ下は物を問うような視線を投げかけてくる。

 

静「何でもないわよ。ただ、SPW入社は諦めたのかと思っただけ。ハッチは関東支部の支部長だし、次期日本支部の支部長だから、そのハッチと会わない=SPW入社はない…と言ったも同然よね?未来の上司にケンカを売ったってことは」

 

次期日本支部の支部長はともかく、現行で関東支部長なんだから、絶対に会わない宣言はそういうことになる。

自分の発言の迂闊さにやっと気付いた雪ノ下は…

 

雪乃「ごめんなさい!嘘だから不採用にはしないで!姉さんをクビにしないで!」

 

八幡「陽乃さんは大事な仲間だから後者は無いにせよ、前者はなぁ…。普通、最大のコネクションを棒にふるか?」

 

俺が黒い笑みを浮かべると、雪ノ下が土下座しかねない勢いだったので止めた。自分で仕掛けてきた冗談のクセに、返しの冗談を本気にするんじゃあない。

 

そして、由比ヶ浜の懸念はわかる。少なくとも目的があったことも重なったとはいえ、誰も受験しない高校を受験し(そればかりはマジで偶然。雪ノ下GJ)、しかもジョジョと俺が受験する高校は海浜という噂を流した。そして俺達は中学時代の過去を切り捨てて、同級生とは二度と会わないと決めた奴が。そういう奴がいる以上、由比ヶ浜の懸念は間違いなく当たるだろう。

同じカテゴリーに属し、恒常的なコミュニケーションを交わしているからこそ、その親密性は保たれる。そうしたシチュエーションに依存して人の関係性はようやく接続できるのだ。場合によってはアーシスとて例外ではない。

 

結衣「でも、携帯あるしそんなことないよね。いつでも連絡取れるし」

 

雪乃「だからといって、毎日メールをしてくるのはやめてもらいたいのだけど…」

 

結衣「ええっ!?や、やなの!?」

 

雪乃「時々非常に面倒くさいわ」

 

結衣「この正直者!」

 

コイツら仲良いな。いつの間にメールのやり取りする仲になったんだよ。

にしても、雪ノ下がメールというのも想像がつかない。

 

八幡「毎日メールってお前ら何をそんなやり取りすることがあるわけ?」

 

結衣「えっと……。今日シュークリーム食べたよ☆とか」

 

雪乃「そう。とか」

 

結衣「ユキノン、シュークリーム作れる!?今度他のお菓子もたべてみたいんだけど!とか」

 

雪乃「了解とか」

 

静「雪ノ下さんの反応に同意だね。雑談にもなってないじゃないの」

 

雪乃「わかってくれて嬉しいわ。ジョースターさん」

 

三浦「今時の女子高生としてはどうかと思う」

 

戸塚「返事ひとつで会話が終わっちゃうじゃん…もう少し会話の枝を広げようよ。雪ノ下さんも静ちゃんも…」

 

あれ?俺もどちらかと言えばジョジョや雪ノ下に同意なんだけど?

いろはも頭を抱えてる。何故?

けど、その程度のやり取りであるならば…

 

八幡「携帯電話ねぇ。これもかなり不完全なコミュニケーション手段だと思うけどな」

 

携帯電話はある種、ボッチ加速デバイスだと思うのだ。電話がきても放置とか着信拒否とかできるし、メールも返さなきゃそのままだ。人間関係を取捨選択できてコミュニケーションが気分次第でオンオフできる」

 

仗助「その手を康穂に使って由花子に拉致られそうになったっけな?お前」

 

……相手の本気度合いにもよる。あの人は俺と娘の関係をどうしたいのか本気で困る。

 

雪乃「それに、本当に嫌なメールは無視してしまうし」

 

静「最初から嘘メアドを教えれば問題なし」

 

海老名「それが当たり前になりすぎて、この前は私とのメアド交換、嘘メアド教えたよね?」

 

海老名のところに柔道家からメールが届いたか。最近は本当のメアドよりも嘘メアドの方が自然に出てしまうようになったよな。今度からは承太郎のメアドを教えようかな」

 

承太郎「やっても構わないが、夏休みは俺との特訓で消えると思えよ?八幡」

 

八幡「嘘です、ごめんなさい。ただでさえ仕事でお盆くらいしか休みがないので、それまで削るのだけは勘弁してください」

 

俺がアホをやっている間も二人の会話が続く。

 

結衣「じゃあ、あたしとのメールは嫌じゃあないってこと?」

 

雪乃「嫌じゃあないわ。面倒なだけ」

 

俺が承太郎から睨まれている間、まじまじと顔を覗き込む由比ヶ浜からそっと目を逸らして赤い顔をする雪ノ下。ちょっと可愛らしい反応が微笑ましい。

そんな雪ノ下の様子に由比ヶ浜は飛び付く。雪ノ下はぶすっと不機嫌そうな表情を作りながらも満更ではない反応をし、なすがままになっていた。超ほほえましい。いい傾向だ。

 

海老名「これで男同士なら…」

 

承太郎「お前は擬態しろ、花京院」

 

材木座「我は羨ましい」

 

ジョセフ「テキーラ娘にならまたなってやるぞ?シュトロハイム」

 

材木座「それだけはやめろジョジョォ!ジジイの女装なんぞに抱きつかれて何が嬉しいと言うのだぁ!」

 

ジョルノ「身内の恥ですからやめてください。ジョースターさん」

 

承太郎「不倫はするわ、女装はするわ、付き合いきれねぇな…このジジイは…」

 

ホントにだ。これが前世の孫だと思うと情けなくなる。

 

結衣「そっか…携帯ってそんな完璧じゃあないんだ。あたし、ちゃんと勉強しようかな。同じ大学に行けたら素敵だし」

 

リバース・タウンact1さぁん!出番ですよぉ!

 

←To be continued




中途半端ですが、今回はここまでです。

由比ヶ浜が勉強にやる気を出しました。
リバース・タウンact1の出番ですかね?


では、恒例の現在との相違点。

勉強の意義を答えるは雪ノ下➡歴代ジョジョ勢。その言葉は人生経験が豊富な者ほど重みがある。承太郎とジョセフが適任。

周りがどうこう言う由比ヶ浜に雪乃がキレる➡前回もその役は静がやったので、静がキレる。

原作八幡は勉強は真面目にやっている➡真面目にふざけている

バカキャラに対するツッコミはユキノン➡静が具体的に掘り下げてもっと酷いことを言う。

由比ヶ浜は八幡が真面目に勉強している事に意外だと思っている➡八幡達がふざけている事に意外性を感じている。

八幡がスカラシップを目指している➡雪乃が姉の負担を減らすためにスカラシップを利用している。

ユキノンと由比ヶ浜のユルユリシーンに八幡嫉妬➡むしろいい傾向だとほほえましく感じている。羨ましく思った日にはいろはが修羅となります。代わりに材木座が嫉妬し、ジョセフが女装しかけた。


いろは!誕生日おめでとう!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。